#傑作小説
帰還〜。本日の収穫。
November 2, 2025 at 8:23 AM
山田詠美『三頭の蝶の道』(河出書房新社)、作家小説のまたとない傑作。女流作家という言葉が存在していた時代からの生き残りである三人の女性が主人公で、小説家として生きるしかなかったという共通項を持ちながら、それぞれ全く違った世界の持ち主であった彼女たちの姿が見事に描き出されている。

どこかで書評をしたかったのだが、残念ながらレギュラーの媒体では他の方がすでに取り上げてしまったそうである。書きたい、書評。どこかの媒体がお声がけいただけくださらないものか。お安くしておきますよ。
November 3, 2025 at 4:49 AM
◯万霊節
キリスト教で、この世を去ったすべての信徒を記念する日。死者の日。「諸聖人の日(万聖節)」(11月1日)の翌日。

◯『万霊節の夜』国書刊行会

チャールズ・ウィリアムズ/著
蜂谷昭雄/訳

生者の世界と死者の世界とが交わるなかで、一人の魔術師の愛と憎悪、善と悪の葛藤を描いたチャールズ・ウィリアムズの最後の長編小説にして、最高傑作。
November 1, 2025 at 11:03 PM
『家守綺譚 上』 近藤ようこ/漫画、梨木香歩/原作 | 新潮社 https://www.shinchosha.co.jp/book/356471/

> 時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。梨木香歩の傑作小説を近藤ようこが漫画化。

うわぁ、これは気になる。

#ゆらのふの物欲
『家守綺譚 上』 近藤ようこ/漫画、梨木香歩/原作 | 新潮社
時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった
www.shinchosha.co.jp
November 2, 2025 at 2:11 PM
2025/11/01 #買った本

◾️ホルヘ・ルイス・ボルヘス著、柳瀬尚紀訳『幻獣辞典』(河出文庫)
◾️上田秋成著、円城塔訳『雨月物語』(河出文庫)
◾️小泉八雲著、平川祐󠄀弘訳『怪談・骨董』(河出文庫)

ヒグチユウコさんによる限定カバーで。
November 1, 2025 at 5:17 AM
"引退した日本人メジャーリーガーに薬物疑惑が!? 感動の長篇小説"

"失踪したスポーツ医師が残した一冊のノートには、日米野球界のスター選手・津久見浩生の薬物使用が記されていた。メディアの執拗な追及が強まるなか、沈黙を貫く津久見の真意とは。著者渾身の傑作長篇"

本城雅人 『英雄の条件』
www.kadokawa.co.jp/product/3225...
英雄の条件
文庫「英雄の条件」のあらすじ、最新情報をKADOKAWA公式サイトより。引退した日本人メジャーリーガーに薬物疑惑が!? 感動の長篇小説。
www.kadokawa.co.jp
October 31, 2025 at 5:17 PM
🌠本日10/28更新🌠

『日の名残り』第2話(第1話無料)
📕 えすとえむ 漫画 📕 カズオ・イシグロ 原作

ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの傑作小説に、えすとえむの鮮やかな筆致が新たな息吹を!奇跡のコミカライズ。
2話:旅に出た執事スティーブンスの心によぎるのは…
hayacomic.jp/episodes/797...
October 28, 2025 at 3:00 AM
2025/10/29 #買った本

◾️サラ・ピンスカー著、市田泉訳『いつかどこかにあった場所』(竹書房)
◾️リチャード・パワーズ著、木原善彦訳『プレイグラウンド』(新潮社)

楽しみにしていた2冊。
October 29, 2025 at 4:48 AM
三浦綾子「青い棘」読了。今年225冊目。医大で歴史を教える邦越康郎は、嫁(息子の妻)の夕起子に複雑な思いを抱いていた。戦時中に亡くした前の妻、緋紗子に声などの雰囲気が似ていたのだ。夕起子の方でも、康郎に憧れに近い感情を持っていた。

康郎と夕起子の、微妙な距離感が非常に上手い。また、康郎の娘であるなぎさのちょっとした変化、彼女の夫である兼介とのずれ具合の描写も、抑制が効いた中に生々しさを感じさせて印象的。

読後感はすっきりしており、大傑作とまでは思わないが、安心して読める長編小説。キリスト教要素が強い三浦の作品(「塩狩峠」「氷点」など)に抵抗があれば、この辺りから手を出すのも悪くないのでは。
October 29, 2025 at 10:00 AM
イギリスの詩人・小説家ウォルター・デ・ラ・メアの傑作集『デ・ラ・メア ショートセレクション 運命の時計』(金原瑞人訳 理論社)を読了。詩的で繊細な物語が集められています。

「アーモンドの木」
傲岸で気まぐれな父親にその妻と息子のニコラスは翻弄されていました。隣人であるグレイ家の若い女性ジェインのもとに父親が通っているのを知った妻は憤りますが、ニコラスはジェインに魅了されていました…。
気まぐれな父と貞節な母、そして若く魅力的な女性の三角関係を息子の視点から描いた作品です。母に同情し、父に反感を持つものの、父の愛人であろうジェインに対しては魅了されている面もある…。
October 28, 2025 at 12:09 PM
『英国幽霊屋敷譚傑作集』読み終わったー!幽霊譚ではなく幽霊『屋敷』譚というところがミソでしたね。
トリを飾るのがアーサー・コナン・ドイルの一篇。ホームズと歴史小説で、頭でっかちのイメージ強かったんですが、「この人、こんなにユーモアあったんだ…」っていう諧謔とブラックジョークの極致でした。
主人公はしっかり被害にはあうんだけど、その憎たらしいキャラクターと軽い筆致のおかげで、読後感かなり爽快でしたね。
October 25, 2025 at 1:47 AM
わたししかウケない話題でごめんね… こないだ津村記久子の小説のあらすじを説明していて「主人公は疲れた社会人で、日々の慰めにBSの刑事コロンボ傑作選を予約録画してるんだけど、たまたま全然違う番組が録画されてて…」まで話したら「ちょっと整理するけど、いまのは小説のストーリーだよね?(ムチコ)さんの実生活の話じゃなくて」と言われてしまった
October 20, 2025 at 10:22 PM
10月21日は江戸川乱歩(本名、平井太郎)の誕生日(1894)。『D坂の殺人事件』で推理小説界の景色を変えてしまう。怪奇、幻想、エログロも初期から取り込んだ。後に大物になる新人作家の発掘、育成に熱心でもあった。全集や傑作集は版元を変え、いまもなお読まれている。
October 20, 2025 at 11:12 PM
【本日発売📕】
深まる二人の絆と漂う別れの予感……。そして、弥勒が抱える忌まわしい過去が明らかに。傑作ブロマンス小説コミカライズの第二弾。
『あれは閃光、ぼくらの心中 あれは閃光、ぼくらの心中 2』(つきづきよし 竹宮 ゆゆこ)
books.bunshun.jp/ud/book/num/...
お前との日々は夢のようだった――『あれは閃光、ぼくらの心中 2』竹宮ゆゆこ つきづきよし | コミック - 文藝春秋
お前との日々は夢のようだった―― 深まる二人の絆と漂う別れの予感……。そして、弥勒が抱える忌まわしい過去が明らかに。傑作ブロマンス小説コミカライズの第二弾。『あれは閃光、ぼくらの心中 2』竹宮ゆゆこ つきづきよし
books.bunshun.jp
October 16, 2025 at 9:16 AM
サスペンスと緊迫感が漂う名作!「キングの身代金〔新訳版〕」を深掘り 堂場瞬一の新訳でよみがえる警察小説の金字塔87分署の面々が少年の取り違え誘拐事件を追う。ハリウッド・リメイク決定の映画「天国と地獄」の原作にもなった傑作が新訳で登場 | 日本から元気を! cururin.com/kazusaking/91 緊迫した状況の中で繰り広げられる心理戦と、登場人物たちの心の葛藤に引き込まれること間違いなし!キングファンはもちろん、初めてキングの作品を手に取る方にもぴったりの一冊です。
サスペンスと緊迫感が漂う名作!「キングの身代金〔新訳版〕」を深掘り 堂場瞬一の新訳でよみがえる警察小説の金字塔87分署の面々が少年の取り違え誘拐事件を追う。ハリウッド・リメイク決定の映画「天国と地獄」の原作にもなった傑作が新訳で登場 | 日本元気!
みなさん、こんちゃす!今日は、スティーヴン・キングの名作、「キングの身代金〔新訳版〕」をご紹介します。キングファン必見の一冊であり、サスペンス、緊張感、そして人間ドラマが見事に絡...
cururin.com
October 16, 2025 at 12:16 AM
\本日終了だよ❗/ 00:00
【50%還元】講談社 傑作小説やミステリ本など1万点以上 (対象:10000冊)

期間:10/13まで
【50%還元】講談社 傑作小説やミステリ本など1万点以上 | きんちゃく - 日本一早い!電子書籍セール速報
【50%還元】講談社 傑作小説やミステリ本など1万点以上が開始。対象となるタイトルは『新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)』『カフネ』『爆弾【電子限定特典付き】 (講談社文庫)』など多数のタイトルが対象となっています。
kintyaku.net
October 12, 2025 at 3:00 PM
"作家シムノンが生涯を通じて書き続けた〈メグレ警視シリーズ〉の最初期の傑作二篇を合本"

"早晩、結実する〈硬い小説(ロマン・デュ―ル)〉を彷彿とさせる舞台で、偏見持ちで情の深いメグレ警視ならではの人間観察が冴える、じっくり味読したい探偵小説が新訳で復活!"

ジョルジュ・シムノン/ 中村佳子 訳 『故ギャレ氏 リバティ・バー』
www.amazon.co.jp/o/ASIN/48648...
故ギャレ氏 リバティ・バー
Amazon.co.jp: 故ギャレ氏 リバティ・バー : ジョルジュ・シムノン, 中村佳子: 本
www.amazon.co.jp
October 11, 2025 at 5:08 AM
エドワード・ケアリーの長篇小説『Edith Holler』(大傑作のホラー小説?です)は、来年出版される予定です。ずいぶん長くお待たせしてしまいましたが、訳稿はすでにお渡ししてあります。
これは原書のカバーと、エドワード・ケアリーが描いたイーディス・ハラーの肖像画(グワッシュ)。それをエドワードがプレゼントしてくれたので、額装をして書斎に飾っています。
ケアリーのファンのみなさま、もう少しお待ちください。
October 9, 2025 at 8:45 AM
家守綺譚
梨木香歩(原作)
近藤ようこ(漫画)
新潮社

亡友の家で待っていたのは四季折々の草花と、ちょっと不思議な毎日でした。時は明治時代、文筆家・綿貫征四郎は、亡友の家の「家守」として暮らすことになった。

待っていたのは白木蓮や都わすれ、萩、サザンカなど植物に満ちた庭。そして、サルスベリに懸想されたり、河童の衣を拾ったり、化狸を助けたりといった不思議な出来事が次々と起こり……。

梨木香歩の傑作小説を近藤ようこが漫画化。

(新潮社紹介文より)
tohon.shop-pro.jp?pid=188799499
October 8, 2025 at 4:49 AM
読了。
『カササギ殺人事件』に続く入れ子構造ミステリー第三段。

物語中に登場する作中作に絡んだ殺人事件が起きる、という二重小説的趣向。

今作に登場するのは大作家一族のはぐれ者が書いたミステリー。明らかに一族の面々をモデルにした登場人物のその小説には、家長であり世界的に愛された大作家の死が一族の誰かによる殺人だったと告発するかのようなアナグラムや暗喩が仕込まれていた。
謎を解き明かそうと原稿と奮闘する主人公、しかし現実世界で殺人事件が起き…

極上のミステリー二本立てで楽しませてくれる一粒で二度美味しい傑作。
クリスティへの見事なオマージュであり、最高峰の犯人当てミステリー。
一気読み必須!
October 7, 2025 at 11:04 AM
熊召政『大金王朝』を読んでる。これかなり面白いぞ。中国の現代小説は日本にいろいろ翻訳されてるんだけど、『三体』みたいに話題になるものはごくわずかなんだよね。『羊の門』とか『十面埋伏(張平)』とか、日本では全然話題になってないけどめっちゃ面白い小説は少なからずある。
『大金王朝』は話も面白いが訳もいい。訳者は、かつて馮驥才の『纏足』(これも傑作)を訳した納村公子さん。
October 5, 2025 at 5:35 PM
🎊本日9/30連載開始🎊

『日の名残り』第1話(無料)
📕 えすとえむ 漫画 📕 カズオ・イシグロ 原作

ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの傑作小説に、えすとえむの鮮やかな筆致が新たな息吹を!奇跡のコミカライズ。
1話:執事スティーブンスが新しい主人に受けた提案とは?
hayacomic.jp/episodes/797...
September 30, 2025 at 3:08 AM
自らの物語を語る街の墓地に眠る人々にはそれぞれの声があって、それは様々な文体で書き分けられる。それを現実で聞く会話のように自然に読(めることも凄い)んでいたけれど、章が変わるたびに全く違う響きがあることに改めて気がついたときにめちゃくちゃ感動した。きっと翻訳も素晴らしい。みたいなことを考えるとこれはやっぱり「傑作」とも言いたい気がしてきた。

愛おしい傑作小説。

個人が語る「真実」とそれを繋ぐことが出来る「事実」についても考えていた。多分それが世界のありようのような気が、しないでもない。また今度ゆっくり考えよう。
September 26, 2025 at 11:18 AM
"“読者への挑戦”ものを中心に精選した第2巻。長屋のご隠居が掛軸泥棒を見抜く仁木悦子「横丁の名探偵」、犯人当て短篇を作中に挟んだ今邑彩「時鐘(とけい)館の殺人」など全7篇"

仁木悦子 他/ 福井健太 編 『横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選』
www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784...
横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選 - 仁木悦子 他/福井健太 編|東京創元社
横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選 “読者への挑戦”ものを中心に精選した第2巻。長屋のご隠居が掛軸泥棒を見抜く仁木悦子「横丁の名探偵」、犯人当て短篇を作中に挟んだ今邑彩「時鐘(とけい)館の殺人」など全7篇。
www.tsogen.co.jp
September 25, 2025 at 5:22 AM
『家が呼ぶ 物件ホラー傑作選』朝宮運河 #読了
屋敷やマンション等をモチーフとした「怖い家」を集めたホラーアンソロジー
まだまだホラーが読みたい。やっと夏が終わりそうですが⋯
皆川博子や小松左京、中島らも、京極夏彦、小池真理子など錚々たる面々だったのだけど、やはりどの作品も怖かった
短い話できっちりと恐怖を植え付けていく小説家たちの手腕を存分に味わえる。小池真理子の「夜顔」が怖さもあり、切なくも悲しくもあってひんやりとしていて好きな作品だった
何気に初中島らもだったんだけど、なるほどこういう文体か。サブカル好きな人たちが

www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
家が呼ぶ 朝宮 運河(編) - 筑摩書房
ホラーファンにとって永遠のテーマの一つといえる「こわい家」。屋敷やマンション等をモチーフとした逃亡不可能な恐怖が襲う珠玉のアンソロジー! ・目次 若竹七海「影」 三津田信三「ルームシェア… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
September 22, 2025 at 2:52 PM