ἡαιατο ἰοσιδα
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1989年生まれ。福島県伊達市出身。歌人、文筆家。博士論文「ジョルジュ・バタイユにおける演劇性の諸相」挫折中。歌集『忘却のための試論』『霊体の蝶』、散文集『死にたいのに死ねないので本を読む』。角川短歌賞、現代歌人協会賞ほか受賞。連絡先→[email protected]
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歌人です
作風は文語旧仮名、幻想寄り
原稿依頼お待ちしてます

参考:第2歌集『霊体の蝶』(2023)より

霊魂(プシケエ)と称ばれてあをき鱗粉の蝶ただよへり世界の涯の

みなそこにみなもはかげをなげかけてながるる時は永遠の影

こころみだるる陽気のさなか希死の蝶うかみつ消えつ花にただよふ

目覚めとは断念の謂(いひ) 春の雪ふりつむさなか駒よいななけ

寂滅(ほろび)とはこころのすがた朝つゆは穹(そら)をやどしてきらめきやまず

雪華にも蘂はあらむかわが眼には映ぜぬ鱗翅目やすらひて

soshisha.com/book_wadai/b...
霊体の蝶 | 話題の本 | 草思社
soshisha.com
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自伝研究をバタイユの思想書研究に導入するのは、そこで〈わたし〉の記述が問題になるからで、神秘体験は〈わたし〉が失われるエクスタシー(忘我)の境地を書きながら〈わたし〉という主語を使わなくてはならないとか、そういうところにつながっていく イグナチオ・デ・ロヨラの『霊操』はある意味で「近代的自我」を演劇=視覚モデルで確立させる装置として機能した面があり、バタイユ/バルトはその演劇としての側面を掘り直すことで「近代的自我」とか〈わたし〉の記述(〈わたし〉による〈わたし〉の記述という自己言及のメタ的な構造)を扱うことができる
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卒論がバタイユとデカルトという、これもあんまり筋が良くない変なテーマだったのだけど、ここには五感のうちで最も高貴なものが聴覚から視覚に移り変わるのが17世紀頃、ことにイエズス会の教育を受けたデカルトがクローズアップされる(マーティン・ジェイ『うつむく眼』など)ので、そこからバタイユとイグナチオ・デ・ロヨラへ行き、さらに「演劇的なもの」と「(それを)言語(で記述して再現すること)」という問題からバルトの『サド、フーリエ、ロヨラ』を介して、Michel Beaujourの自伝レトリック研究『Miroirs d'encre(インクの鏡)』でのバタイユ論と『霊操』論までつながっていく
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バタイユの『内的体験』から他の神秘主義思想家(十字架のヨハネやアヴィラのテレサ、アンジェラ・ダ・フォリーニョなど)ではなく、イエズス会を設立したイグナチオ・デ・ロヨラへの言及を取り上げるのは変な行き方にも思われるんだけど、僕はバタイユにおける「演劇的なもの」を研究テーマにしていて、そのひとつの核になる『内的体験』の「演劇化(dramatisation)」という概念が、イグナチオ・デ・ロヨラの『霊操(心霊修行)』というイエズス会士の修行の手引きみたいな本から来たものだと書かれているのだ 実際に17世紀頃のイエズス会では演劇的な発想による瞑想(磔刑のイエスの苦しみを自分が再演する)があった
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このまえ、恩師に博士論文の進捗を報告するはずが「バタイユ研究やめてイグナチオ・デ・ロヨラの『霊操』と自伝で博論書きます」と宣言して、自分で言っておきながらそんなんできるわけないだろーと焦る夢を見た 恐らく博論の進捗報告会(仏文コース全体でやる)でバタイユの『内的体験』におけるイグナチオ・デ・ロヨラへの言及と、それをロラン・バルトが『サド、フーリエ、ロヨラ』で高く評価してた話などを取り上げて、別な先生(今度バルザックの人間喜劇全訳で『セラフィタ』をやる大須賀さん)におもしろがって反応をもらえた記憶が出てきたものと思われる
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自民党に死神が憑く chidaism.com/news/2025101...

“自民党にとって、反社会的カルト集団とタッグを組むことに何一つメリットがないが、自民党の人気回復を目指す高市早苗総裁の奇策の一つとみられる”
“選挙ウォッチャーちだいは、「これまでN国党と組んだ者は、もれなく全員不幸になっている。N国党はキングボンビーであり、これで自民党が滅亡することはほぼ確実となった。自民党の長い歴史に幕を閉じるレベル。非常に縁起が悪いし、イメージも悪い」”
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選挙ウォッチャーのちだいさんがキングボンビーのツイートをしてたのと、Xのトレンドに「前原さん」があったので、ついに政局を引っかき回すあの人も参戦……?と思ったが、前者はN党の自民会派入り、後者はプロ雀士の前原さんという人の訃報だった
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短歌入門書のためにメイヤスーのマラルメ論とサルトルのマラルメ論を比較するとか、恐らく本文に反映できるのは数行にとどまるようなことまで必死こいて調べてしまってるので、めちゃくちゃ執筆が遅れてしまっている
実作の入門書ではなく、現代短歌を読者として「系譜学」(ニーチェ/フーコー)的に捉えるために、9〜10のトピックを立て、それぞれについて関係する歌人たちの作品の紹介を8000〜10000字の論考という形に収める予定
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いま取り組んでる仕事

連載エッセイ(全12回)
第5回 ひとつの・生の・哲学 ドゥルーズ「内在──ひとつの生……」ほか
第6回 〈怪物〉のための恋唄 蓮實重彦「「怪物」の主題による変奏」ほか
第7回 沈黙としての饒舌 四方田犬彦『書物の灰燼に抗して』ほか
第8回 役立たずの弁 バタイユ『有罪者』ほか
第9回 残酷な世界とうつ病の哲学者 Clément Rosset(クレマン・ロセ), Logique du pire(最悪の論理), La force majeure(不可抗力) et Route de nuit(夜の道)ほか

短歌入門書(9〜10回のweb連載〜新書を予定)
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"ニヒリズムは思考の好機であり、哲学は絶滅の思考機関だ。思弁的実在論から生まれた最大の問題作にして、ニーチェ、ドゥルーズ、バディウらを越える俊英の21世紀最大の哲学書、ついに邦訳"

レイ・ブラシエ/ 仲山ひふみ, 小林卓也, 島田貴史 訳 『解き放たれた無 啓蒙と絶滅』
comingbook.honzuki.jp?detail=97843...
『解き放たれた無』
ニヒリズムは思考の好機であり、哲学は絶滅の思考機関だ。思弁的実在論から生まれた最大の問題作にして...
comingbook.honzuki.jp
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春ねむりを聴きまくることで新自由主義段階における資本主義と家父長制の悪魔合体への怒りを増幅させている
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COVID-19はアカデミー・フランセーズで新語として男性名詞か女性名詞のどっちにするか議論の末、COVIDはCOronaVirusInfectiousDisease(コロナウイルス感染症)の略語なので、diseaseにあたるフランス語のmaladieが女性名詞だから女性名詞!と決まったけど、このリベラシオンの記事をはじめ、割とみんな語感が女性名詞っぽくないからと男性名詞として使っている
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旧制高校って大学予科にするのか専門学校(大学進学せずそこで完結する教育機関)にするのか位置付けが曖昧だった時代が結構あり、旧制三高は専門学校系の学部を置いて、帝国大学に進学しようと考える大学予科の生徒は仙台の旧制二高に回す、みたいなかなりめちゃくちゃな政策が取られていたことがあり、制度が固まりきってない時期のことというのは大変めんどうくさい
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村岡範為馳の所属として第三高等学校と書くのは正しいのだけれど、この第三高等学校を現在の総合人間学部と書くのは間違いである。当時の第三高等学校は専門科しかなく、法学部、工学部、医学のみ。そのうち工学部は1897年に京都帝大ができたときに京都帝大理工科大学となるので、現在の理学部よび工学部。ちなみにこの時にできた第三高等学校予科が現在の総人となる。第三高等学校医学部は岡山にあり、この時独立し、戦後、岡山大学医学部となる。
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このまえポストした「公立中」と「効率厨」の対立構図と似たような話をマイケル・サンデルもしていた
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>今のように金持ちと普通の人々が、私立学校と公立学校が分離されて生きていく限り、能力主義の暴政はさらにひどくなる。それが二人の共通する懸念だ。サンデル教授は「民主主義は私たちが集まり混ざり合える公共の場所と公的な空間を要求する」と強調

能力主義はどのように「暴政」に変わるのか【コラム】 japan.hani.co.kr/arti/opinion...
能力主義はどのように「暴政」に変わるのか【コラム】
japan.hani.co.kr
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リベラシオン紙、「新型コロナウイルス感染症は再来しない。ずっとそこにいるのだ。単にコロナのことをもう考えなくていいように、コロナの話をしなくていいように、見て見ぬふりができるように、すべてが行われてきたに過ぎない。大多数のメディアはコロナの話をしない。災厄はひとつずつで十分だからだ」と皮肉っぽく
liberation.fr
✍️ «Le Covid ne revient pas. Il a toujours été là, simplement tout est fait pour qu’on n’y pense plus, qu’on n’en parle pas, qu’on ne le voie pas. On n’en parle pas dans la majorité des médias parce qu’une catastrophe à la fois, ça suffit.»

Par Christian Lehmann 👇
Cinq ans de Covid : toujours les mêmes guignols, toujours les mêmes erreurs
Christian Lehmann est médecin et écrivain. Pour «Libération», il tient la chronique d’une société touchée par les crises sanitaires. Aujourd’hui, il fait le point sur le «retour» du Covid, qui a pourtant toujours été là…
www.liberation.fr
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オンラインにもおもしろい記事がいくつもある。

#哲学入門読書会 第十期 浅田 彰(1983)『構造と力』のための参考リンク
socio-logic.jp/nonPhilo/boo...
〈哲学入門〉読書会 第九期・第十期(2025年6月-2026年1月)
酒井泰斗+吉川浩満「〈哲学入門〉読書会」の案内ページです。
socio-logic.jp
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保革伯仲がいちばんいい、という中村喜四郎の声が聞こえてきそうな試算だ
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長谷部恭男や加藤陽子といった超一流の学者たちが自民党総裁選の体たらくを律儀にボコボコにしておられる
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「逆張り」の綿野恵太が「週刊新潮」という右派メディアにこんなド正論みたいな記事を書かなきゃならないぐらいには状況は悪い 福祉国家の罠としての「自国民ファースト」「福祉排外主義」というお得意のネタにもいつもの毒はあまりなく、ズルして儲けてるフリーライダーがいるとしたら、それは在日外国人じゃなくてまず裏金議員ではないですか、とごく当たり前のことを呼びかけて終わる
www.dailyshincho.jp/article/2025...
「政治的に無知」な層を集めるゲームと化した自民党総裁選 自公連立が決裂した高市早苗で「あの安倍政権をもう一度」になり得るのか(全文) | デイリー新潮
下馬評を覆し、総裁選で小泉進次郎氏を破った高市早苗自民党総裁。…
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手持ちポケモンのこと「傷物」呼ばわりする悪役のポケモントレーナーめちゃくちゃいそうだ