#娘巡礼記
あゝ、泣いていかう。
いえ、花を摘んで歌つていかう。
(高群逸枝) (詩人、民族学者)
『娘巡礼記』(岩波書店)
August 24, 2024 at 6:52 AM
数年前の東博スリランカ展の図録を眺めていたら、イブン・バットゥータがアダムスピークのアダムの足跡見に行ったらしいので「大旅行記」の該当箇所周辺を読んでいた。セイロン島の前はモルディブにいるのだが、島の女性たち上半身すっぽんぽんなので何とか服を着せようとして頑張ったがダメだった(法廷尋問する時だけは着てもらった)とか書いてある。あとモルディブでは月に一回祖霊団(ジン)が灯りを灯した船のようなものでやって来るので島人は難を逃れるため若い娘を人身御供にしていたが、ムスリムの聖者が身代わりになってコーランを唱えていたら来なかったので島人はイスラム教に改宗したみたいな話もあった。なお足跡巡礼はガチ登山。
August 25, 2024 at 3:07 PM
「有りて有らず見えて見えず聞えて聞えざる天真一潔の独りの心こそ何と楽い心だろう。そこにこそ最も尊い最も豊かな愛がわく。天地悠々の裡人生あり。離れて離れず一切を熱愛す。私には、今些かの不安も憂愁もない。日暮れなば睡り、夜明けなば歩く。暴慢を捨てる事と軽佻な誇をなくする事とには、かなりに骨が折れた」高群逸枝『娘巡礼記』(岩波書店)入荷しました。 tinyurl.com/bddphmhs
August 9, 2024 at 11:12 PM
(2/9 1時) Amazon 日本地図ランキング 1位 高群 逸枝著,堀場 清子その他『娘巡礼記 (岩波文庫 青N106-1)』
https://www.amazon.co.jp/dp/4003810619?tag=am
February 9, 2025 at 4:09 AM
#高群逸枝 #娘巡礼記 こちらも純度の高い旅行記。明治の娘の揺れ動く心情が赤裸々につづられていて読み応えがある。漢文の素養に裏付けられた文章も見事。とても現代的でもある。
August 1, 2025 at 6:57 AM
8月に読んだ本。「8月の本」は相変わらず寝る前の読書にぴったり。SFの古典再読ということでハインラインの「夏への扉」とクラークの「幼年期の終り」。さすがに名作は色褪せず。「夏への扉」は松坂桃李の映画まで面白かった。今野敏の任侠シリーズは好きだが、今回は事件も小粒でやや失速気味。「ババヤガの夜」は疾走感に乗せられてあっという間に読んでしまった。出色のハードボイルドでした。「男爵と魚」は抜群に話が面白かった。幻想譚なのにノンフィクションの説得力。「谷根千ミステリ」は文体も内容もつまらなかった。谷根千、ほぼ関係ないし。「娘巡礼記」は大正娘の根性が素敵。
September 5, 2025 at 1:47 AM
「有りて有らず見えて見えず聞えて聞えざる天真一潔の独りの心こそ何と楽い心だろう。そこにこそ最も尊い最も豊かな愛がわく。天地悠々の裡人生あり。離れて離れず一切を熱愛す。私には、今些かの不安も憂愁もない。日暮れなば睡り、夜明けなば歩く。暴慢を捨てる事と軽佻な誇をなくする事とには、かなりに骨が折れた」高群逸枝『娘巡礼記』(岩波書店)再入荷しました。 tinyurl.com/bddphmhs
September 1, 2024 at 10:03 AM