大岡昇平作少女まんが、読みたかったな。
大岡昇平作少女まんが、読みたかったな。
その意味がなかったってことで、めちゃくちゃ徒労感を今、感じてる。
女性は戦争に行かないと思ってるのかな?例え戦地に行かなくてもレイプされるし、ご飯は食べられなくなるし、病気になっても診てもらえない、生活自体がまともに送れなくなるのに「仕方ない」って想像力なさすぎるだろうと思ってしまう…
その意味がなかったってことで、めちゃくちゃ徒労感を今、感じてる。
"文芸批評、美術批評の重要作を多数収録。大岡昇平論、深沢七郎論、谷崎潤一郎論、ヘンリー・ダーガー論、ゲルハルト・リヒター論など、2005年以降のテクストから精選。単行本未収録多数。エッセイ:絓秀実・雑賀恵子、解説:東海晃久":目次あり
丹生谷貴志 『丹生谷貴志コレクション Ⅲ』
urag.exblog.jp/244824593/
"文芸批評、美術批評の重要作を多数収録。大岡昇平論、深沢七郎論、谷崎潤一郎論、ヘンリー・ダーガー論、ゲルハルト・リヒター論など、2005年以降のテクストから精選。単行本未収録多数。エッセイ:絓秀実・雑賀恵子、解説:東海晃久":目次あり
丹生谷貴志 『丹生谷貴志コレクション Ⅲ』
urag.exblog.jp/244824593/
文学史に興味の無い方はご存知ないかもしれないので
大岡昇平は戦前から小林秀雄たちと活動していた文学者ですが
京大卒業後は普通に就職
しかし35歳のとき徴兵で、のちに全滅するフィリピンへ送られます
ただ敗走中に奇跡的にアメリカ軍の捕虜となり無事生還
この間の出来事をまとめた1946年の『俘虜記』で戦後文壇のスターに
以後、大ヒット作家として長く活躍します
…そして1972年、日本芸術院より会員に推薦されますが
俘虜になって生き延びた自分にその資格は無い、と辞退して話題に
『萌野』はそんな時期の話です😓
文学史に興味の無い方はご存知ないかもしれないので
大岡昇平は戦前から小林秀雄たちと活動していた文学者ですが
京大卒業後は普通に就職
しかし35歳のとき徴兵で、のちに全滅するフィリピンへ送られます
ただ敗走中に奇跡的にアメリカ軍の捕虜となり無事生還
この間の出来事をまとめた1946年の『俘虜記』で戦後文壇のスターに
以後、大ヒット作家として長く活躍します
…そして1972年、日本芸術院より会員に推薦されますが
俘虜になって生き延びた自分にその資格は無い、と辞退して話題に
『萌野』はそんな時期の話です😓
80年代に長期連載され、88年に大岡昇平が亡くなる直前まで続いた『成城だより』(中公文庫)で幾度となく描かれます😊
萌野ちゃんは夏休みや冬休みにご両親と日本に来ては、大好きなおじいちゃんに『ドラえもん』や『姫がいく!』(共にてんとうむしコミック)の話をして
おじいちゃんは、メリメや夏目漱石や聖杯伝説や不確定性原理などの研究や著作を執筆する傍ら
一緒に読んだりアニメ映画を見たりして、蓮實重彦や金井美恵子とかに感想を言ったりするんです🤣
80年代に長期連載され、88年に大岡昇平が亡くなる直前まで続いた『成城だより』(中公文庫)で幾度となく描かれます😊
萌野ちゃんは夏休みや冬休みにご両親と日本に来ては、大好きなおじいちゃんに『ドラえもん』や『姫がいく!』(共にてんとうむしコミック)の話をして
おじいちゃんは、メリメや夏目漱石や聖杯伝説や不確定性原理などの研究や著作を執筆する傍ら
一緒に読んだりアニメ映画を見たりして、蓮實重彦や金井美恵子とかに感想を言ったりするんです🤣
後悔はなかった。戦場では殺人は日常茶飯事にすぎない。私が殺人者となったのは偶然である。私が潜んでいた家へ、彼女が男と共に入って来た、という偶然のため、彼女は死んだのである。
何故私は射ったか。女が叫んだからである。しかしこれも私に引金を引かす動機ではあっても、その原因ではなかった。弾丸が彼女の胸の致命的な部分に当たったのも、偶然である。私は殆どねらわなかった。これは事故であった。しかし事故なら何故私はこんなに悲しいのか。
P100
濃密な描写と見事な心理表現
何度読んでも傑作すぎる🥰
後悔はなかった。戦場では殺人は日常茶飯事にすぎない。私が殺人者となったのは偶然である。私が潜んでいた家へ、彼女が男と共に入って来た、という偶然のため、彼女は死んだのである。
何故私は射ったか。女が叫んだからである。しかしこれも私に引金を引かす動機ではあっても、その原因ではなかった。弾丸が彼女の胸の致命的な部分に当たったのも、偶然である。私は殆どねらわなかった。これは事故であった。しかし事故なら何故私はこんなに悲しいのか。
P100
濃密な描写と見事な心理表現
何度読んでも傑作すぎる🥰
野火/大岡昇平
海と毒薬/遠藤周作
神は我々が信じてやらなければ存在し得ないほど弱い存在である(野火より)
「野火」はレイテ島を彷徨った日本兵の、「海と毒薬」は捕虜の生体解剖に立ち会ったある医師の生き地獄
成す術ない人間が縋りつく対象として作り上げたもの、人間らしく生きるための原始の法律こそが「神」なのだと思う
いずれの主人公も意思をへし折られ尊厳を踏み潰され、それでも一線を越えないよう自分の中の「神」を守ろうとする
現実がそれを許さなかった時、ふたりは二度と戻れないほど壊れてしまう
人間性を守る最後の砦は脆い虚構にすぎないのか、神の存在と人間の在り方を問う二冊
#読書メモ
野火/大岡昇平
海と毒薬/遠藤周作
神は我々が信じてやらなければ存在し得ないほど弱い存在である(野火より)
「野火」はレイテ島を彷徨った日本兵の、「海と毒薬」は捕虜の生体解剖に立ち会ったある医師の生き地獄
成す術ない人間が縋りつく対象として作り上げたもの、人間らしく生きるための原始の法律こそが「神」なのだと思う
いずれの主人公も意思をへし折られ尊厳を踏み潰され、それでも一線を越えないよう自分の中の「神」を守ろうとする
現実がそれを許さなかった時、ふたりは二度と戻れないほど壊れてしまう
人間性を守る最後の砦は脆い虚構にすぎないのか、神の存在と人間の在り方を問う二冊
#読書メモ
「八月十五日以降、レイテ島において米軍に投降したものは約二〇名である」
との記述があるが(p178)、どこから引用した情報なのか、以前から気になっている。
いずれにせよ、大岡昇平『レイテ戦記』の「終戦後(カンギポット)山から出て来た者は一人もいなかった」という記述は、古い情報として否定されるべきであろう。
(大岡を責める趣旨ではなく、一人の作家が当時収集できた情報では、それが限界だったということではないかと思う)
「八月十五日以降、レイテ島において米軍に投降したものは約二〇名である」
との記述があるが(p178)、どこから引用した情報なのか、以前から気になっている。
いずれにせよ、大岡昇平『レイテ戦記』の「終戦後(カンギポット)山から出て来た者は一人もいなかった」という記述は、古い情報として否定されるべきであろう。
(大岡を責める趣旨ではなく、一人の作家が当時収集できた情報では、それが限界だったということではないかと思う)
鈴木信太郎『鈴木信太郎巴里日記1954』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
鈴木信太郎『鈴木信太郎巴里日記1954』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
ならばと意を決して大岡昇平読んでる
ならばと意を決して大岡昇平読んでる
kapa-shokai.com/hitachigarde...
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23日の時点で、『青銅時代』から別れた小林たちが準備する『山繭』への富永参加は決まっていたという。これまでの手帖や私信に記されてきた詩作とは異なる、潔癖な彼が公表してもよいと判断できる、詩人を名乗るに相応しいだけの手ごたえがあったことだろう。小林、村井と複数の人物に評価をあおいでいることもかつてなかったこと。おそらく京都の中也たち友人にも見せたのではないか。
23日の時点で、『青銅時代』から別れた小林たちが準備する『山繭』への富永参加は決まっていたという。これまでの手帖や私信に記されてきた詩作とは異なる、潔癖な彼が公表してもよいと判断できる、詩人を名乗るに相応しいだけの手ごたえがあったことだろう。小林、村井と複数の人物に評価をあおいでいることもかつてなかったこと。おそらく京都の中也たち友人にも見せたのではないか。
BOOK PORT CAFEこんぶトマト文庫開店しています。
〈今週の文庫〉
『野火』
作:大岡昇平
(新潮文庫)
第二次大戦末期のレイテ島を舞台とした、人間の極致を描いた戦争文学。
終局、戦後新聞による報道を見た主人公は綴る。
「現代の戦争を操る少数の紳士諸君は、それが利益なのだから別として、再び彼等に騙されたいらしい人達を私は理解できない。恐らく彼等は私が比島の山中で遇ったような目に遇うほかはあるまい。その時彼等は思い知るであろう。戦争を知らない人間は、半分は子供である。」
本日も18時まで。
#茅ヶ崎
#辻堂
#湘南
#本屋
#ブックカフェ
#今週の文庫
赤染晶子「乙女の密告」
大岡昇平「武蔵野夫人」
オースティン「高慢と偏見」
遠野遥「改良」
永井龍男「青梅雨」
七月隆文「ぼくは明日、昨日の君とデートする」
乗代雄介「十七八より」
三島由紀夫「午後の曳航」
村上春樹「羊をめぐる冒険」
山本幸久「幸福ロケット」
赤染晶子「乙女の密告」
大岡昇平「武蔵野夫人」
オースティン「高慢と偏見」
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永井龍男「青梅雨」
七月隆文「ぼくは明日、昨日の君とデートする」
乗代雄介「十七八より」
三島由紀夫「午後の曳航」
村上春樹「羊をめぐる冒険」
山本幸久「幸福ロケット」
で、レコード、用意しました。ソノシート!
www.library-mito.jp/event/?id=2017
で、レコード、用意しました。ソノシート!
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