#大岡昇平
余談だけど入院中ベッドの横に大量の少女まんがを積み上げてるのを見た孫の、「おじいちゃん、こんなに少女まんがばっかり読んでどうするのの問いに、大岡昇平は蒲団を被りながら、「じいちゃん、少女まんが家になるんでぇ」と答えたとのこと。
大岡昇平作少女まんが、読みたかったな。
ここだけど取りあげると大家がよく知らぬジャンルに的外れなことをに見えるかもだけど、大岡昇平のまんが論、高野文子から『北斗の拳』の幅でまんがを博捜した、現在でも日本語で書かれたものとして優れたものであり続けている
『成城だより』のまんが論での『北斗の拳』への言及に、「主人公は鉄人にして美少年なり」とあって、そうか大岡昇平(1909生)くらいにはケンシロウも美少年の部類に入るのかと感心したのだった。
December 13, 2025 at 2:56 AM
私、昔国語の教科書の編集者してたんだけど、国語の教科書には必ず「戦争教材」「平和教材」を入れるんだよ。社会科でなしに、国語で。阿川弘之の「雲の墓標」とか、大岡昇平の「野火」とか、野坂昭如なんかも。
その意味がなかったってことで、めちゃくちゃ徒労感を今、感じてる。
以前、アーティストの方も旧Twitterで呟いてらしたけど、若い女性に「彼氏が戦争行くことになってもいいの?」と聞いたら「仕方ない」と答えが返ってきて驚いたって言ってたよね。
女性は戦争に行かないと思ってるのかな?例え戦地に行かなくてもレイプされるし、ご飯は食べられなくなるし、病気になっても診てもらえない、生活自体がまともに送れなくなるのに「仕方ない」って想像力なさすぎるだろうと思ってしまう…
以前、私の所属する女性団体が路上でアンケート取っていた時、若い子どもを抱いた女性と対話していて戦争の話になった時「戦争になっても仕方ないんじゃないですか?」「その時はその時」と答えていたらしくて、その話聞いた時衝撃を受けんだんだよね。
December 10, 2025 at 5:08 AM
"「人間的なるもの」を壊滅させる「真理への勇気」の実践、その苛烈な批評を集成した全3巻コレクション、完結"

"文芸批評、美術批評の重要作を多数収録。大岡昇平論、深沢七郎論、谷崎潤一郎論、ヘンリー・ダーガー論、ゲルハルト・リヒター論など、2005年以降のテクストから精選。単行本未収録多数。エッセイ:絓秀実・雑賀恵子、解説:東海晃久":目次あり

丹生谷貴志 『丹生谷貴志コレクション Ⅲ』
urag.exblog.jp/244824593/
月曜社1月新刊:全三巻完結『丹生谷貴志コレクションⅢ』 | URGT-B(ウラゲツブログ)
2026年1月5日取次搬入予定【人文・思想・批評】丹生谷貴志コレクションⅢ(全3巻完結)月曜社 本体4,300円 46判(縦188×横130×束32mm、...
urag.exblog.jp
December 4, 2025 at 9:56 AM
あ、ついでにもうひとつ
文学史に興味の無い方はご存知ないかもしれないので
大岡昇平は戦前から小林秀雄たちと活動していた文学者ですが
京大卒業後は普通に就職
しかし35歳のとき徴兵で、のちに全滅するフィリピンへ送られます
ただ敗走中に奇跡的にアメリカ軍の捕虜となり無事生還
この間の出来事をまとめた1946年の『俘虜記』で戦後文壇のスターに
以後、大ヒット作家として長く活躍します
…そして1972年、日本芸術院より会員に推薦されますが
俘虜になって生き延びた自分にその資格は無い、と辞退して話題に
『萌野』はそんな時期の話です😓
November 30, 2025 at 3:01 AM
ちなみに、その後生まれた萌野ちゃんととっても仲良しになった様子は
80年代に長期連載され、88年に大岡昇平が亡くなる直前まで続いた『成城だより』(中公文庫)で幾度となく描かれます😊
萌野ちゃんは夏休みや冬休みにご両親と日本に来ては、大好きなおじいちゃんに『ドラえもん』や『姫がいく!』(共にてんとうむしコミック)の話をして
おじいちゃんは、メリメや夏目漱石や聖杯伝説や不確定性原理などの研究や著作を執筆する傍ら
一緒に読んだりアニメ映画を見たりして、蓮實重彦や金井美恵子とかに感想を言ったりするんです🤣
November 29, 2025 at 6:15 AM
大岡昇平『野火』(のび)新潮文庫

後悔はなかった。戦場では殺人は日常茶飯事にすぎない。私が殺人者となったのは偶然である。私が潜んでいた家へ、彼女が男と共に入って来た、という偶然のため、彼女は死んだのである。
何故私は射ったか。女が叫んだからである。しかしこれも私に引金を引かす動機ではあっても、その原因ではなかった。弾丸が彼女の胸の致命的な部分に当たったのも、偶然である。私は殆どねらわなかった。これは事故であった。しかし事故なら何故私はこんなに悲しいのか。
P100

濃密な描写と見事な心理表現
何度読んでも傑作すぎる🥰
November 27, 2025 at 1:44 PM
最近読んだ本
野火/大岡昇平
海と毒薬/遠藤周作

神は我々が信じてやらなければ存在し得ないほど弱い存在である(野火より)

「野火」はレイテ島を彷徨った日本兵の、「海と毒薬」は捕虜の生体解剖に立ち会ったある医師の生き地獄
成す術ない人間が縋りつく対象として作り上げたもの、人間らしく生きるための原始の法律こそが「神」なのだと思う
いずれの主人公も意思をへし折られ尊厳を踏み潰され、それでも一線を越えないよう自分の中の「神」を守ろうとする
現実がそれを許さなかった時、ふたりは二度と戻れないほど壊れてしまう
人間性を守る最後の砦は脆い虚構にすぎないのか、神の存在と人間の在り方を問う二冊

#読書メモ
November 22, 2025 at 1:00 AM
レイテ島の戦いから生還した日本軍将兵について、『陸軍公主嶺学校と星兵団』には、

「八月十五日以降、レイテ島において米軍に投降したものは約二〇名である」

との記述があるが(p178)、どこから引用した情報なのか、以前から気になっている。
いずれにせよ、大岡昇平『レイテ戦記』の「終戦後(カンギポット)山から出て来た者は一人もいなかった」という記述は、古い情報として否定されるべきであろう。
(大岡を責める趣旨ではなく、一人の作家が当時収集できた情報では、それが限界だったということではないかと思う)
November 17, 2025 at 12:58 PM
昨夜の寝落ち本は『富士日記 上中下合本 新版』(武田百合子著/巻末エッセイ:武田泰淳、大岡昇平、しまおまほ、武田花/中公文庫/Kindle版)でした。既にそれが何度目にあたるのかはわからない「読了」となります。そして、今日以降には、既にそれが何度目にあたるのかはわからない「再読」が始まるのです。これらはもう、嗜むとか楽しむとかとは、また違った感覚といえるでしょう。
November 13, 2025 at 7:24 PM
多摩霊園の作家のお墓。1枚目から大岡昇平、中島敦、江戸川乱歩。三島由紀夫のお墓は情報非公開でしたので撮影はやめておきました🌹
November 7, 2025 at 7:07 AM
"日本フランス文学界の黎明期より活躍し、多くの後進を育てた鈴木信太郎のパリ滞在記。1954年6~9月、ヴァルヴァンのマラルメ宅訪問や、森有正、大岡昇平、福田恒在、加藤周一、中村光夫といった面々との交流が記録される。信太郎の次男、フランス文学者鈴木道彦の「まえがき」を付す"

鈴木信太郎『鈴木信太郎巴里日記1954』
www.hanmoto.com/bd/isbn/9784...
鈴木信太郎巴里日記1954 鈴木信太郎(著/文) - 閏月社
日本フランス文学界の黎明期より活躍し、多くの後進を育てた鈴木信太郎のパリ滞在記。1954年6~9月、ヴァルヴァンのマラルメ宅訪問や、森有正、大岡昇平、福田恒在、加藤周一、中村光夫といった面々… - 引用:版元ドットコム
www.hanmoto.com
July 16, 2024 at 6:20 PM
原典ルネサンス自然学、西洋中世文化事典、啓蒙思想の百科事典、日本国語大辞典、大岡昇平全集、井伏鱒二全集、最澄全集、スピノザ全集、地球外生命論争、リヒテンベルク、シリーズ統合的認知、北斎漫画あたりが欲しいけど本命はマゾッホ集成かしらね
December 21, 2024 at 3:18 PM
からの大岡昇平のくだりよ……大事な話だよ………大事な話だよ………
March 12, 2024 at 3:50 AM
スティーブン・キングも鷺沢萠もいいけど、実際に今年読んだり積んだりしてる本は戦後派とか第三の新人とか呼ばれる人の著作ばっかり
ならばと意を決して大岡昇平読んでる
October 30, 2025 at 3:52 AM
日立中央研究所(国分寺)の秋の庭園公開は11/16。多摩川の支流・野川の湧水地がそこなんだそう。大岡昇平『武蔵野夫人』がまさに野川周辺を舞台にしており、登場人物の二人が湧水のあたりを散歩していて、「ここはなんという地名ですか」「恋ヶ窪だよ」「恋!!??」と言葉につられてLOVEに突っ走ってしまいかける、みたいなシーンがあり、おそらくそのあたりの舞台がここである。
kapa-shokai.com/hitachigarde...
日立製作所中央研究所の庭園公開へ行ってきました|こけまろDIY日記
!!2024年秋の一般公開日は、11月16日(土)10時からです!! 国分寺にある日立製作所の事業所、「中央研究所」には、企業が持ってるお庭?の域ではない立派な庭園があり、年2回だけ、春と秋に一般に無料公開されています。 行楽シーズンのお出かけ候補に、ぜひ入れてみてくださいね。
kapa-shokai.com
November 13, 2024 at 3:09 AM
ボードレールを訳しフランス象徴詩に親しんできた富永だけに、詩想、リズム、語彙にその影響を見ることは無論できる。一方、「これまでの富永の詩にはなかった静かな感じ」(大岡昇平)には飛躍がある。
23日の時点で、『青銅時代』から別れた小林たちが準備する『山繭』への富永参加は決まっていたという。これまでの手帖や私信に記されてきた詩作とは異なる、潔癖な彼が公表してもよいと判断できる、詩人を名乗るに相応しいだけの手ごたえがあったことだろう。小林、村井と複数の人物に評価をあおいでいることもかつてなかったこと。おそらく京都の中也たち友人にも見せたのではないか。
December 1, 2024 at 4:26 AM
8月10日(日)
BOOK PORT CAFEこんぶトマト文庫開店しています。

〈今週の文庫〉
『野火』
作:大岡昇平
(新潮文庫)

第二次大戦末期のレイテ島を舞台とした、人間の極致を描いた戦争文学。
終局、戦後新聞による報道を見た主人公は綴る。

「現代の戦争を操る少数の紳士諸君は、それが利益なのだから別として、再び彼等に騙されたいらしい人達を私は理解できない。恐らく彼等は私が比島の山中で遇ったような目に遇うほかはあるまい。その時彼等は思い知るであろう。戦争を知らない人間は、半分は子供である。」

本日も18時まで。

#茅ヶ崎
#辻堂
#湘南
#本屋
#ブックカフェ
#今週の文庫
August 10, 2025 at 6:45 AM
『野火』 エドガー・ウォレスは『キング・コング』の脚本家らしい 戦争中大岡昇平が迷い込んだフィリピンの村の司祭館の廃墟 廃墟になる前にその部屋で本を読んでいた司祭の生活といまの自分の生活がキング・コングによってたしかに繋がってると感じさせられる「歴史」
February 15, 2024 at 5:12 AM
#名刺代わりの小説10選

赤染晶子「乙女の密告」
大岡昇平「武蔵野夫人」
オースティン「高慢と偏見」
遠野遥「改良」
永井龍男「青梅雨」
七月隆文「ぼくは明日、昨日の君とデートする」
乗代雄介「十七八より」
三島由紀夫「午後の曳航」
村上春樹「羊をめぐる冒険」
山本幸久「幸福ロケット」
February 8, 2024 at 1:47 AM
昨夜は、漠然とした不安を抱えつつ『小さな部屋│明日泣く』(色川武大著/内藤誠解説/講談社文芸文庫)と『富士日記 上中下合本 新版』(武田百合子著/巻末エッセイ:武田泰淳、大岡昇平、しまおまほ、武田花/中公文庫/Kindle版)を読みながら眠りにつきました。ナイトキャップ代わりですかね……。
March 2, 2024 at 11:54 PM
内容も当然多くありますし。非常に興味深い内容でした。太平洋戦争時のフィリピンにおける米軍の被害であるとか、そのフィリピンにおける治療、対策への寄付、大岡昇平の関わりなども全く知りませんでした。
April 29, 2024 at 12:40 PM
明日の水戸市立東部図書館での「大岡昇平コレクション・レコード・コンサート」。ご紹介する3曲のうちの1曲、武満徹《水の曲》は大岡昇平コレクションにレコードはありません。大岡は大江健三郎にレコードを借りて聴いてとても感動した、と『成城だより』に書かれています。

で、レコード、用意しました。ソノシート!
www.library-mito.jp/event/?id=2017
March 9, 2024 at 12:41 PM
大岡昇平の歴史小説集成。緻密な考証と、独自の視点が光る名作揃い。
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December 28, 2024 at 5:10 AM
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今ならbook で大岡昇平『野火』250円!
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‎野火
‎小説/文学 · 1970年
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September 14, 2024 at 2:44 PM