nao
poetsonnenschein.bsky.social
nao
@poetsonnenschein.bsky.social
48 followers 94 following 300 posts
読んだ本、見たドラマ、日々の思うことなど。
Posts Media Videos Starter Packs
スマホで本読むと目が疲れるし画面小さいし気が散るしで、ずっとKindle購入しようか迷ってるんだけど、高いし結局スマホで読めるし、やっぱ紙が一番いいしって戻ってきて堂々巡り。
ブラックフライデーで値下がりしないかな。
以下ネタバレ含みます。

トニオ・クルーガーの両親については、シャーロット・ブロンテ『ジェイン・エア』のロチェスターとバーサが幸せな結婚をしていたら、こんな家庭を築いていたのだろうかと想像したりもした。
南米植民地出身の女性って、気性が激しく描かれるけれど、インド育ちの女性はそんな風には描かれないのは、やはり南国というよりラテンの気風を含んだ土地柄(イメージも含む)なのだろうな。
それにしても主人公の金髪碧眼への憧れは守備一貫していて、それは自分自身が違うことから(父親への憧憬も含み過分にこじれて)生じたものではあるだろうけれど、そこまでなのかと驚いた。
『トニオ・クルーガー』
トマス・マン著
#読了

最初から最後までを通しで読むことをおすすめ。淡々とした(私は何を読まされているのだろう?)という前半→モラトリアム期からの、後半の転換というか心のうねりがとても楽しかった。
短いので一日で読める。(kindleunlimited)
光文社古典新訳はとても親切で、文中に該当解説への索引をつけてくれているのだけれど、本文を味わうためにも、語彙補足以外は、読み終わった後に解説を読む方が良いと思う。
息子のピアノレッスンのついでに市場に行って、和食材やさんも行って、できればペルシャ食材やさんも行って、と張り切って家族で出かけたら、今日は祝日ですべてのお店がお休みだった。あぁドイツ…(日曜祝日お店ぜんぶ休み)
平日なら会社が休みになるから気付けるけど、土曜日に祝日をあてられるともうわからない😂
空港とか無人販売店に行けば買えるから飢えることはないんだけど…まぁいいかと帰ってきた。
土曜日なのに日曜のようになにもしない一日。(ピアノは行ったけど)
これもまたこれでご褒美のようで良い。
『寝ながら学べる構造主義』
内田樹著
#読了

さすがに、ぼーっと転がりながらは難しかったけれど、わからない言葉がなくて、つっかえることなく最後まで読めた!
なるほどなぁ、そんな考え方があるのかと、たくさんメモをした。

・私たちが知らないこと=知りたくないこと(まえがき)
・想いを言葉にして初めて自分が何を考えていたかを知る(ソシュール)
・確信を持って話すことは実は誰かから聞いたことで、できたての意見は文として不完全(ラカン)
・歴史は無数の語られなかったものの上にある(フーコー)
・政治は身体の支配を通じて精神を支配する(フーコー)
・隣人愛や自己犠牲が人間性の起源(レヴィ=ストロース)
今月読書仲間さんとオンラインで『星の王子さま』読書会をすることにした。
11/24(月)20時〜
(もしご興味ある方はメッセージください。)

大大大好きな方が多いなか、私はいまだに読み終えられてなくて、ずっとのど元に引っかかった骨のようで…読まなきゃ読まなきゃと思ってて…ようやく読める…🥹(宿題ならできるタイプ)
今年の秋は、緑の帽子を買った。
今日、出先でガラスに写った自分の姿が目に入ったとき、あぁやっぱりこの色好きだなぁこの形可愛いなぁって、ひそやかに気分が上がって、顔がるんるんしてしまった。
「貧すれば鈍す」っていうけど、これは元々貧しくなかった、っていうところがミソなのか。
前にBlueskyでも引用した話ですが、「自己肯定感が低く、劣等感の強い人間ほど攻撃性が強く、暴力に走りやすい」ていう話、ある研究によると「実態と一致していない」らしいんすよね。実際に暴力的な人間は、むしろ過大な優越感と特権意識を持っていることが多いんだそうな。

むしろ「高すぎる自己評価が下方修正を強いられたとき(引用元の記事では「脅かされた自己中心主義」と表現)に攻撃性が発生するのではないか、という仮説を立てて実験を行い、それを裏付ける結果を得た、ということを報告している。
「巨人への偏愛は通常、没落の予兆とされている、といった意味のことを、私は冗談めかして言った。ヘラクルスを好んだ時代は、悲惨な終焉を見たではないか。」

『ウッツ男爵 ある蒐集家の物語』
ブルース・チャトウィン

#読書メモ
知り合いは70代の陶芸家さんで、40歳のときに思い立ってドイツに来たそうだ。
聞かせてもらった彼女の半生は、そのまま小説になりそうな運命の出逢いの連続で、それでそれでとひきこまれた。
薪をくべる暖炉とその排気管が家の中心にあって、パチパチと暖まる部屋で聞かせてもらった。

この町に越してくる前、彼女はバイオリン職人さんの工房の上に部屋を借りていたそうだ。調律の音、買いに来た人が弾く音、毎日バイオリンの音が聞こえていたそう。
バイオリン職人さんが亡くなって、そのお父様の大家さんが家を手放すことにした時のエピソードはもう泣きそうだった。
今、その時譲り受けた歴史ある家具が彼女を見守ってくれている。
昨日知り合いの家に遊びに行ったら、ブルース・チャトウィンを教えてもらった。
すごく好きな作家なんだけれど、どうかな、あなたの気にいるといいんだけど、と3冊も本を貸してくれた。

自分が気に入って読んだ本を、それも一番好きな本を人に勧めるって勇気がいるものだ。
(そして自分が愛したように愛してくれるのはとても稀だ)
私も好きになれるといいな、と思って持って帰った。
円安がまた進んでる。どこまでいくの…
USD: 153.00
EUR: 178.06
GBP: 204.00
AUD: 100.30
NZD: 88.20
CNY: 21.52
CHF: 192.31
CAD: 109.31
Mon Oct 27 17:30 UTC
Reposted by nao
一部で徳川家光の絵がよいという評判が駆け抜けているが、たしかにいいな。

a-delp.blog.jp/2019-04-20_T...
しかし松野家のあのモノノケめいた空気に入り込めるのは、もはや人間ではないなにかじゃないと難しいんじゃないか?
もしくは、日本人が、古くさいと忌み、必死に失くそうとしてきたものを、宝物のように慈しんでくれる誰かでないと。

#ばけばけ
#ばけばけ

おときちゃんが、東京に住んで洋食作ってるイメージが全く湧かなかった。
二つの選択肢からあえて松江の家族を選んだの、おときちゃんが自分で決めたっていうところが、すごく良い。
それも言葉でなく、表情で伝わる彼女の“大切なもの”。行間で伝える“小説”だなぁ。

何者かまだわかっていなかった「うしみつとき」から、「まつのとき」になった。待つの時。
マグカップ可愛いですねぇ💕私は本の形のピアスに心奪われています📕
ジェーンオースティンセンター知りませんでした!サイト見てみたらこちらも可愛いグッズがたくさん…😍
janeausten.co.uk/collections/...
メリーは態度も口もひどく悪くて、乳母に「ブタ!ブタ!なんだい、ブタむすめのくせに!」とかののしりの言葉をつぶやいたりしてる。

で、私はゲラゲラ笑いながら息子に読み聞かせしていたんだけど、息子は不満げで、この子嫌いいやだ〜と翌日は読んでもらいたがらなかった。
もう少し我慢して聞いていたら、きっとおもしろくなるのに。
(まぁ子どもの私はちゃんと完読したけれど、あまりいい印象が残っていないので、小公女セーラみたいな子じゃなくてがっかりしていたんだろう。)
きっとささる子と、ささらない子がいるんだろうなぁ。大人びている子だと、おもしろがったり客観的に自分を重ねて読んだりできるのかな。
同じ時期に二人から、子どもの時に『秘密の花園』が好きだった、という話を聞いた。
私の中にはなんだかじめっとしていた印象しか残っていなくて、そんなおもしろかったかなぁ…と本を買ってみた。
そしたら、まぁ、なんというか、のっけからすんごいおもしろい😂
「メリー・レノックスが(略)屋敷に来て住むようになったとき、こんなみっともない子どもは見たことがない、とみんなはいいました。それはたしかに本当でした。」
こんな始まり方ってある!?
「メリーは六つになるころには、手もつけられない、いばりくさったわがままむすめになっていました。」
もうこんなに地面にめり込むほど評価の酷い主人公初めてかも🤣
ブロンテ博物館のサイトにグッズ載ってました📚✨
軽いもの数点で見てみたら、日本への送料30ポンドみたいです。(もちろん行けたら一番いいですが!)
#ばけばけ

このままおときちゃんが松江に帰ったら、なんで帰ったの?(帰らないかと思ってた)、なんで一人で帰ったの?(子連れ里帰りでよかったのに)なんて言われないかもうドキドキしてる。

もう伝記物や歴史物は仕方ないんだけれど、その後のあらすじをまったく知らない状態で見たら、とんでもなく毎日おもしろかっただろうなぁって思う。

牡丹灯籠、どんな話か知らないんだけど、調べていいのかな。知らない方がおもしろいのかな。おときが知らないうちは、読まないでおこうか。
松江に帰ったら、おときちゃんはいよいよ割りの良い仕事を探さないといけなくなる。借金はなくならない。
もし東京にいたら、一家のおじょうとして大切にされることもなければ、親を見捨ててきたとして一生後悔するだろう。
きついなぁ。
最後に後押しするのは、生まれた時からずっと松野の娘っていう実の父親の言葉なのかもしれない。
きついなぁ。
#ばけばけ
『100分de名著 高慢と偏見』
廣野由美子著
#読了

やっぱり廣野先生の解説はわかりやすくて深いなぁ…この凜としたバランスの良さ、多くの観点を提示してくれるけれど決して押し付けない。
登場人物たちの、プライドも、偏見も、虚栄心も、解説を読むうちに、あぁ私にもそういうところあるなぁと、登場人物の滑稽さを見ていた視点が自分に向かう。
「人間性とは何か」一人で原書を読んでいたら、そこまでの洞察は得られなかった。
番外の、源氏物語との類似性、興味深く読んだ。戦争や暴力の時代に、ひたすらに人の心の機微を描いた物語が人を救うことがあること…
つかれたら、恋愛小説を読もう。