せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ
せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ
なるほど「書」はブルースという訳か。
「九楊自伝」読了。
書家の石川九楊 79歳の自叙伝、これ読むのに苦労した。
とにかく悲憤慷慨のオンパレード。
一読、その視座が今ひとつすんなりと腑に落ちてこないのでその度に立ち止まらざるを得なかったから。
なるほど「書」はブルースという訳か。
「九楊自伝」読了。
書家の石川九楊 79歳の自叙伝、これ読むのに苦労した。
とにかく悲憤慷慨のオンパレード。
一読、その視座が今ひとつすんなりと腑に落ちてこないのでその度に立ち止まらざるを得なかったから。
映画の舞台は、母親との確執から逃れるべく、テキサスからパリへ。レズビアン・ソサエティでの花形となるも、パリとロンドンを行き来し、家まで借りた人妻との恋は破滅。多くのハイスミス関係者のインタビューで構成され、きわめてリアルで忘れがたく、観る人々はハイスミスに惹かれ恋してしまう。「私が小説を書くのは生きられない人生の代わり。許されない人生の代わり」と語ったハイスミス。彼女が残した日記には「私の死を悼む涙はない」とあった。そして、この本、2025年の読書初めにするつもりだったが、読まずにはいられない。
おせち作んなきゃ 涙
映画の舞台は、母親との確執から逃れるべく、テキサスからパリへ。レズビアン・ソサエティでの花形となるも、パリとロンドンを行き来し、家まで借りた人妻との恋は破滅。多くのハイスミス関係者のインタビューで構成され、きわめてリアルで忘れがたく、観る人々はハイスミスに惹かれ恋してしまう。「私が小説を書くのは生きられない人生の代わり。許されない人生の代わり」と語ったハイスミス。彼女が残した日記には「私の死を悼む涙はない」とあった。そして、この本、2025年の読書初めにするつもりだったが、読まずにはいられない。
おせち作んなきゃ 涙
池に浮かんだ水草が漂うような、あるいは水の泡がポカリと消えるように呆気なく頼りのない人の世、人の命といったところだろうか。
今年は60年近く長い付き合いをしていた大切な親友を喪った。
毎日のように、新しい命が生まれ喪われているのだろうが、特に鬼籍に入った人がやけに目立つ年だった。
浮いて流れて、淀んで沈み、ふと気がつくと、また春の岸辺を流れている。そんな頼りなさが、どうにもこのごろ怖くてならない。
来年は、俺はどこへ流れていくのだろうか。
池に浮かんだ水草が漂うような、あるいは水の泡がポカリと消えるように呆気なく頼りのない人の世、人の命といったところだろうか。
今年は60年近く長い付き合いをしていた大切な親友を喪った。
毎日のように、新しい命が生まれ喪われているのだろうが、特に鬼籍に入った人がやけに目立つ年だった。
浮いて流れて、淀んで沈み、ふと気がつくと、また春の岸辺を流れている。そんな頼りなさが、どうにもこのごろ怖くてならない。
来年は、俺はどこへ流れていくのだろうか。
今年も四方田犬彦、奥泉光、古川日出男、敬愛する作家たちの新刊が出たし、デルモア・シュワルツの本邦初の訳書が出たし、中島敦全集が揃ったし、京極夏彦と小川哲、この二作家を発見した充実した年だった。
京極夏彦の『書楼弔堂』4部作は暫く枕頭の書として常に側に置いておきたい。
今年も四方田犬彦、奥泉光、古川日出男、敬愛する作家たちの新刊が出たし、デルモア・シュワルツの本邦初の訳書が出たし、中島敦全集が揃ったし、京極夏彦と小川哲、この二作家を発見した充実した年だった。
京極夏彦の『書楼弔堂』4部作は暫く枕頭の書として常に側に置いておきたい。
『ゴッドランド』
x.com/qt4sawpplyjc...
『悪は存在しない』
緩慢なのにスリリングな長回し。音像を自由自在に操ったかと思えばビタッと止める。穏やかな田舎の光景の中で徐々に不安感を高める演出が散りばめられていて、仕事の丁寧さにひたすら唸る。終わったあと最後のシーンのことずっと考えていた。大きな宿題を渡された気分。
『ゴッドランド』
x.com/qt4sawpplyjc...
『悪は存在しない』
緩慢なのにスリリングな長回し。音像を自由自在に操ったかと思えばビタッと止める。穏やかな田舎の光景の中で徐々に不安感を高める演出が散りばめられていて、仕事の丁寧さにひたすら唸る。終わったあと最後のシーンのことずっと考えていた。大きな宿題を渡された気分。
本当に凄い音って雷とか花火とかに近かったりするけど、まさにそんな感じ。終わったあと皆んな、凄すぎて笑っちゃってた。これからツアー行かれる方、楽しんでください!
本当に凄い音って雷とか花火とかに近かったりするけど、まさにそんな感じ。終わったあと皆んな、凄すぎて笑っちゃってた。これからツアー行かれる方、楽しんでください!
栗のムースを包んだモンブランはマロングラッセと栗のマカロン付き。まさに栗スマス。笑
栗のムースを包んだモンブランはマロングラッセと栗のマカロン付き。まさに栗スマス。笑
日の出どき、日没時に太陽と反対側で見られ、地平線より少し上に暗い部分があり、さらにその上の部分は赤っぽくなっているのだと。その暗い部分が「地球影」で、赤っぽい部分は「ビーナスベルト」というのだそうだ。
今日、その「地球影」の写真を見て、「こういうの、つい2日前に見たよ」と思った。
それで日暮れどきの4時半ごろに出かけてみた。歩道橋の上から、東の空にまさに「地球影」と「ビーナスベルト」が見られた。太陽は西側だから、これは夕焼けではないし、今日見た写真と同じだ。間違いない。2日前に見たのも同じだ。
日の出どき、日没時に太陽と反対側で見られ、地平線より少し上に暗い部分があり、さらにその上の部分は赤っぽくなっているのだと。その暗い部分が「地球影」で、赤っぽい部分は「ビーナスベルト」というのだそうだ。
今日、その「地球影」の写真を見て、「こういうの、つい2日前に見たよ」と思った。
それで日暮れどきの4時半ごろに出かけてみた。歩道橋の上から、東の空にまさに「地球影」と「ビーナスベルト」が見られた。太陽は西側だから、これは夕焼けではないし、今日見た写真と同じだ。間違いない。2日前に見たのも同じだ。
黒沢清監督も相米ベストの1つに挙げ、『レヴェナント』のイニャリトゥ監督にも多大な影響を与えた冒頭13分45秒の意味わからない程に凄い長回し。度肝を抜かれた長回しでは、マックス・オフュルスの『快楽』に匹敵する。
原作『雪の断章』佐々木丸美(創元推理文庫)も凄く佳い。。佐々木丸美って基本的に同じ話ばかり書く人で、すなわち世に出た瞬間から完成形だったことになる。こういう人を天才というのじゃないかな?
黒沢清監督も相米ベストの1つに挙げ、『レヴェナント』のイニャリトゥ監督にも多大な影響を与えた冒頭13分45秒の意味わからない程に凄い長回し。度肝を抜かれた長回しでは、マックス・オフュルスの『快楽』に匹敵する。
原作『雪の断章』佐々木丸美(創元推理文庫)も凄く佳い。。佐々木丸美って基本的に同じ話ばかり書く人で、すなわち世に出た瞬間から完成形だったことになる。こういう人を天才というのじゃないかな?
写真2枚目は皿に取り分けたやつ。我ながら旨い。白ワインと共に。。
写真2枚目は皿に取り分けたやつ。我ながら旨い。白ワインと共に。。
また、なんとも凄い作家を発見した。
不思議な話が詰まった宝石箱のような短編集だった。我々の常識とは微妙に異なっている常識を話の中に上手く設置する事で、オリジナリティと物語の深みを出している。読み手には作中のキャラクターとはどこか一線を引いた場所が用意されていて、そこから眺めている気分にさせている。「神」の視点みたいなものか。そこも面白いポイントだった。
年末年始はこの作家の全作品を読んでみよう。
また、なんとも凄い作家を発見した。
不思議な話が詰まった宝石箱のような短編集だった。我々の常識とは微妙に異なっている常識を話の中に上手く設置する事で、オリジナリティと物語の深みを出している。読み手には作中のキャラクターとはどこか一線を引いた場所が用意されていて、そこから眺めている気分にさせている。「神」の視点みたいなものか。そこも面白いポイントだった。
年末年始はこの作家の全作品を読んでみよう。
ペドロ・アルモドバルとのコラボレーションや『ザ・フラワー・オブ・マイ・シークレット』『オール・アバウト・マイ・マザー』などの映画での役柄で知られる伝説のスペイン女優、マリサ・パレデスが、2024年12月17日に78歳で亡くなった。100本以上の映画に出演し、数え切れないほどの賞賛を受けた彼女の映画界への影響力は決して忘れられない。
www.theguardian.com/film/2024/de...
ペドロ・アルモドバルとのコラボレーションや『ザ・フラワー・オブ・マイ・シークレット』『オール・アバウト・マイ・マザー』などの映画での役柄で知られる伝説のスペイン女優、マリサ・パレデスが、2024年12月17日に78歳で亡くなった。100本以上の映画に出演し、数え切れないほどの賞賛を受けた彼女の映画界への影響力は決して忘れられない。
www.theguardian.com/film/2024/de...
なんだか「日本キャリアクラッシャー説」を実証してしまって、全員、「やっぱり」だった。
亀田製菓CEO排斥世論も、そういう観点からは理解しやすい。
www.nikkei.com/article/DGXZ...
なんだか「日本キャリアクラッシャー説」を実証してしまって、全員、「やっぱり」だった。
亀田製菓CEO排斥世論も、そういう観点からは理解しやすい。
www.nikkei.com/article/DGXZ...
www.cinra.net/article/2024...
www.cinra.net/article/2024...
初めから22時終演になっていたので覚悟も決まる。前半ハイドン、ベートーヴェン、後半は大好きなシューベルト祭り。アンコールでバッハが出たところで終わりかなと思ったら、さにあらず。さらにモーツァルト、ショパン、シューマンと続いて終演22時2分。満腹
シフの音、細かな音符がオペラシティの高い天井に散りばめられ羽が着いた天使の様に温かな音色とともに駆け上る、決して耳障りでない柔らかな高価な高音とImperial(世界最大の鍵盤数97と最大響板の逸品)ならではの重厚かつブリリアントでたっぷりな低音は地を這いながら足元を揺らす、円熟の技、Imperial使い。
初めから22時終演になっていたので覚悟も決まる。前半ハイドン、ベートーヴェン、後半は大好きなシューベルト祭り。アンコールでバッハが出たところで終わりかなと思ったら、さにあらず。さらにモーツァルト、ショパン、シューマンと続いて終演22時2分。満腹
シフの音、細かな音符がオペラシティの高い天井に散りばめられ羽が着いた天使の様に温かな音色とともに駆け上る、決して耳障りでない柔らかな高価な高音とImperial(世界最大の鍵盤数97と最大響板の逸品)ならではの重厚かつブリリアントでたっぷりな低音は地を這いながら足元を揺らす、円熟の技、Imperial使い。
さまざまな映画的表現の魅力に富んだ、実に蠱惑的な作品も得難い魅力だった、と思う。もういちど観たい。
さまざまな映画的表現の魅力に富んだ、実に蠱惑的な作品も得難い魅力だった、と思う。もういちど観たい。