ほめぴえ
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昼行灯
詩人はこの話で何を伝えたかったのかと言うと、作品の冒頭と結末で「いつの世にも歓びは悲しみに終わるものである」と大事なことなので二回言っています。

これは愛も権力も全ては悲しみに終わり、騎士の宮廷的歓喜の世界宿命的に滅びていくことを表現しているのだと筆者は述べています。

これに対して後世のワーグナーの指環四部作では、権力に対する愛の勝利を仄めかす終わり方を取っており、愛する人間の新しい時代の到来を表現していると解釈を表しています。

また、ヘッベルのニーベルンゲン三部作においては異教徒に対するキリスト教の勝利を表していると云われ、これらには時代の変遷が現れている事が伺えます。
December 7, 2025 at 10:12 AM
北欧で「ウォルスング家の物語」として残る伝説を先日読んでいたので分かりやすさがありました。

こちらは義心に最大の価値を置く復讐劇としてそれ故の悲劇でした。これに対して「歌」は宮廷抒情詩として粗野で非宮廷的要素を削ぎ落とした騎士物語へと変化を遂げます。

特徴としては対となる人物やエピソードによるコントラストの強調ですね。ですから例外となってしまう竜殺しの英雄譚は前日譚としてあったと語られるのみで割愛されています。

その為、財宝が権力の象徴として諍いの根本にあるのに、物語の外に弾かれてしまった財宝の呪いが物語を支配している構造を意図的に見えなくしているなあと思います。
December 7, 2025 at 10:02 AM
FEもそうなのですが、尾田栄一郎の『ワンピース』も背景としてあるのが北欧神話だと思うのです。そのあたりワンピースでモヤっと独善的に思えてしまう点なのでしょう、と愚考します。

この時代の通念としてはヴァイキングつまり海賊と部族社会が交雑としていて、剣と魔法のファンタジーではなく腕力と奸智の英雄譚が実相としてあるのだと思います。

そういう言い方をすると夢も浪漫もなくなる一方で、アーノルド・シュワルツェネッガー主演のハリウッド映画的な感覚で読む事ができる不思議な物語だとも思えるのでした。
December 6, 2025 at 8:12 AM
open!!
November 24, 2025 at 6:54 AM
猪と蝮の関係は、捕食者と好物だそうです。

蛇毒に耐性があり、かつ雑食で何でも食べるので、天主教の七つの大罪を動物で表した絵図では大食を表しているそう。

大黒天はインド神マハーカーラ(小槌で台所の鼠を誅戮するのが務め)です。後に平伏した鼠が眷属とされ、仏教に折り込まれる際にクベーラ神(仏として毘沙門天)と混ざり、武神と財宝神が逆転してしまった説が紹介されています。

これとは別に日本では、財を守ると考えられていた蛇の古巣に鼠が住むことがある為、財の守護者として結び付いたようです。これが地下への穴から鼠浄土信仰となって五穀豊穣に通じ、現在でも童話「おむすびコロリン」として残っているようですね。
November 23, 2025 at 8:46 AM