羽塚えり
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羽塚えり
@hntzk.bsky.social
ラルクのことになると騒ぎ出します
アート界隈へは雑食に好きを積み重ねたい
ネタバレするのもされるのも抵抗ないし、誤字脱字は反省しない
板橋区立美術館
『戦後80年 戦争と子どもたち』
絵画だけでなく彫刻作品やポストカード、雑誌も

構成のうち重要な転換は2つかな
1938年に国家総動員法が発令、41年に国民学校令が改正され学童が「少国民」と呼ばれるようになった
そして1944年には毎年開催の官展(現・日展)が「文部省戦時特別美術展覧会」となり
出品規定は「戦争を主題とせるもの」「戦時国民の敢闘生活の実相を描けるもの」等に制限された

子どもという意の侭にならない、してはいけない存在
簡単に大人を信じて時代に染まってしまう危うい存在を対象とした作品を並べることで、かえって作家自身の葛藤やエゴ、カルマまでもが露わになる
December 21, 2025 at 7:28 AM
行幸通りにまでヒュッテが出てるのはびっくりした
年中でも悪くはないね〜
December 20, 2025 at 12:35 PM
『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』
脚本家・森下佳子さんにダイレクトで質問する会
ほぼ日の學校2F
PV全滅して撃沈してたけど、こちらは枠をもらえて一気に浮上、ありがた山
何しろ募集要項が先着でも抽選でもなく「熱意の審査」とのことだったので、それはもう読んだ人も震えたろうなってパワーを素直にぶつけた

最終話終わってロス極まってるタイミングで、あれ良かったよね、これどうなってたのかなを脚本家先生と共有できる、夢のような体験だった
森下佳子先生はユーモアの塊みたいな人で、それをも唸らす参加者たちのクセつよ質問が飛び続ける濃ゆい時間
オフレコ部分もちょいちょいあって大切に反芻させてもらいたい
December 18, 2025 at 12:32 PM
ヒューマントラストシネマ渋谷
『カンヌ監督週間 in Tokio 2025』トークイベント
『かぐや姫の物語』

カンヌ国際映画祭「監督週間」アーティスティック・ディレクターのジュリアン・レジ氏と
かぐや姫の声を演じた朝倉あきさんによるトークイベント

朝倉あき様、見目だけで十分麗しいのに姿勢もお辞儀も言葉遣いも目線も相槌も丁寧すぎて!
以前に日曜美術館にも出てたけど、神対応とはこれかって感じの細やかさ
この先も『かぐや姫』を語らせる時は彼女が呼ばれそうってか呼んで
最後に「当時の事を語れて質問され思い出すこともあって、貴重で嬉しいお時間を有難うございました」って話してたけど、こちらこそだよ😭
December 14, 2025 at 7:17 AM
ヒロ画廊 戦後八十年
『戦争の影|人間愛 ― 浜田知明のメッセージ ―』

銅版画と彫刻に表された戦争に基づくばかりではない人の悲しさ愚かしさと、それとわかってはいても見つめ表さずにはいられない作家の眼と手

実際に見た光景や空気、それを転用し再構成した画面が張り詰めた緊張感で一作一作に落とし込まれてる
見てるだけで気力がゴリゴリに削られる作品もあるんだけどどこか飄々としてもいて、人間ってそんなもんだよねって寛恕を感じもする
特に立体作品にそれが顕著
細かいところまでモチーフが散りばめられているので、作品のサイズ感と集中力のバランスにはとても納得がいった
December 13, 2025 at 6:38 AM
たまたま通りかかった浅草寺のプロジェクションマッピングが良かった

絵馬の文化財デジタルデータを活用したプロジェクションマッピングだそうで
二天門と雷門および五重塔に映像投影

3分ごとの移動指示も投影で呼びかけてるのとか、映像終わるごとに鑑賞者から自ずと拍手がわき起こるのとか
内容よりもこの観光客の多さの中でやってるノリが楽しい
December 7, 2025 at 11:33 AM
たばこと塩の博物館
『けむりと人々のつながり―メソアメリカの記憶』
室内にはメキシコのフェスティバルとダンスの映像や
コパルとマリーゴールド入り容器があって香りをかげる工夫も

『メキシコの〈死者の日〉を旅する』
山本正宏・敦子両氏による見どころ案内にも参加
今年メキシコ中を周った映像の上映
終始踊り歌い華やかな祭壇を造るが、やはり死者が去ってしまうのは悲しいその気持ちが詰まってた

近年ハロウィンと混ざり、あんなの死者の日じゃないという現地の声もあるらしく複雑
メソアメリカ各地の土着信仰にはキリスト教に淘汰された物と交わり変化した物とがあるけど
現代思う“古代らしさ”もきっと変わりゆくさだめ
December 7, 2025 at 9:09 AM
グランドシネマサンシャイン池袋
初見にて『落下の王国』
あちこちで推されまくってて怖いのでいっそ乗っかってみた

始まって10秒かそこらでベト7ィ!?Allegrettoかよォ!!で
早々にペイできてしまった
BESTIA環境選んでよかった

2回目に流れそのままエンドロール冒頭に割り振られた転調部、主題に対置された旋律で開ける心地がするのは当然で、そのまま映画に使うのはずるいっちゃずるい
あと弦の旋律(1st VnとVaのとこ)が妙にフィーチャーされててびっくり
スクリーンの環境のせいかな
むしろ編集段階で、映画の主人公と少女の会話に呼応させるべくボリューム上げたのかなというのは考えすぎか
December 6, 2025 at 12:45 PM
下戸田氷川神社→
戸田橋にて荒川を渡る→
浮間氷川神社→
都立浮間公園

つまり、蕨市から戸田市を抜け板橋区・北区へ
紅葉の季節も足早に過ぎ去っていくし、散策に適した時間帯がどんどん短くなってく
いっそ電気毛布を着て歩きたい
December 6, 2025 at 9:09 AM
河鍋暁斎記念美術館
ここらへんの季節にばっかり来てるのは、決まって妖怪画が出てくるから

企画展「画鬼暁斎 めくるめく妖怪画展」
同時開催・特別展「『暁斎鈍画』の世界展」

百鬼夜行多めで、暁斎の手にかかると見てきたんじゃないかってくらい生き生きしてて楽しい
怪異たちが明治維新に追いやられつつも、手を変え品を変え西洋化を取り込む様子が痛快
この時代にあってはまだ庶民が仔細に元ネタを理解してるのだろうことも伺い知れる

『暁斎鈍画』で暁斎について書かれてる一文、「あたかも鬼は哭き、神をも驚かすような、奇想天外な作品を描く」ってのがまさに!
鍾馗も行水するわ、鬼にいたずらされるわで人間くさい
December 6, 2025 at 6:49 AM
乗りかかった船ってなところで
まるまるふた月かけてべらぼうのパネル展示が中央区の各所をまわってるのを巡りきった
途中一か所は墨田区
chuocity-tourismandmarketfair.jp/events/berab...
November 29, 2025 at 5:50 AM
個人の空間としての襖が閉まることはない楽屋というのが能の楽屋の特徴だそうで、
大きくひと続きで各々の様子が分かるようになってる
シテ方・ワキ方・狂言方から囃子方までみんなで一つのものを作っているという心意気からのものと一説には言われている
現代では女性もいるが、互いに気を使いつつ使用

ごくごくごく至極まれに襖を閉めるとしたら、一子相伝でお家以外の者には見せてはいけない結び方や着用の仕方があった場合のみだという
このネタだけで1本ストーリーが生まれそうとか 思った
November 28, 2025 at 12:27 PM
国立能楽堂 オープンデイ

さすが参加者たっぷりなので、3組に分かれて巡る
私が案内されたルートはまず客席から能舞台を見上げ
シテ方の楽屋から鏡の間へ
揚幕をくぐる
橋掛りを渡り後座を抜けて瓶(かめ)の仕込んである本舞台へ
今度は切戸口を通って囃子方の楽屋へ
資料展示室の特別展『狩野派絵師の能楽への眼差し』を鑑賞
650年〜700年前から途中で絶えることなく脈々と受け継がれてきた、舞台や着物についての事細かな指示書きが特に印象的

案内をしてくださった方が囃子方なので、舞台から能管(笛)奏者が橋掛りの向こうにある揚幕の動きをどう見てるかというお話がより仔細で面白かった
November 28, 2025 at 10:53 AM
市谷の杜 本と活字館
「印刷所ツアー 文選・植字編」に参加

いつもすぐイベント予約うまってると思ったら定員5人!

鉛製の活字「約物」をポキっと折るとこから始まり
文選箱に活字を入れる体験
植字を選ぶ工程・文選や印刷のスイッチも足踏み体験
活字棚・スダレに並ぶ字体は明朝ばかりだし、「平成」と「令和」を選ぶことが想定されておらず時代を感じさせる

活字を組むってだけでも職人技
今まで、同じページが2枚あったー!とか「゛」と「゜」間違ってるー!とかそんなことばっかり印象に残ってて何か申し訳ない
印刷の濃いページ薄いページが一冊の中で統一されてないのも、アナログな活版印刷らしいクセだね
November 24, 2025 at 8:26 AM
大田黒公園→
角川庭園→
荻外荘公園→
与謝野公園→
荻窪駅の北口側へ抜けて
天沼八幡神社へ

紅葉の季節のとくに人の手のよく行き届いた景色ってどこもかしこも絵になるから、見切りをつけて立ち去るのが常に難しい
ずっと3歩進んで2歩…いや4歩はさがる人になっちゃう
November 24, 2025 at 4:53 AM
天使を騙る鳥人間と天使みたいな女性に惚れた猛獣使いとのバトルがメインで、メルヘンとシニカルのすれすれを行き来する
なにしろ合間合間に挟まれる、種も仕掛けも見当たらない「フィフィ大空をゆく」シーンの自然さと自由さったらなくて、もろもろ許せてしまう

あらすじだけ読んだときに感じる、やさしいほんわか路線では全然ない
牧歌的で無防備な人々の描写には、まっっったくタイプの異なる作品だけど『禁じられた遊び』を想起させられた
牧歌的な人々の純然たる思い込みの残酷さや世界の狭さが色濃く出てたのが『禁じられた遊び』であり、『白い馬』にもその系統を感じたんだったなぁと思い出した
November 23, 2025 at 11:58 AM
シネマート新宿「映像詩人アルベール・ラモリスの知られざる世界」

何年か前にたぶん有楽町かな、で『白い馬』『赤い風船』の2本立て上映を見に行って
その時は『白い馬』のあまりの純粋さとやり切れなさに呆然としてしまい、かえって『赤い風船』の世界に入り込めなかった位
今回はどれも見たことない3作のうち、せっかくだし4Kでみたい感じのストーリー『フィフィ大空をゆく』を選択

効果音が「トムとジェリー」ばりに楽器の音でコミカルにはめ込まれてる
ロマンティック・ファンタジーとかいう触れ込みだからどんなもんかと思ったら
「トムとジェリー」ってたとえも我ながら遠からずの終始ドタバタ、追いかけっこばっかり
November 23, 2025 at 11:52 AM
鈴木信太郎記念館のギャラリートークに合わせての今日だったんだけど
国ではなく区の文化財であることの必然性を感じた

鈴木信太郎がスペイン滞在中に「チチキトク」の報せを受け帰国した際、別の船便で送った貴重書が全焼したことを父の死より哀しんだエピは不覚にも共感した
その経験から蔵書を守るべく戦前の個人宅としては極めて異例の鉄筋コンクリート製の書庫を造ったことにより、昭和初期そのままの状態で現在まで管理保管されている
日本の土蔵の耐火知識もあっただろうとのこと
当初は結露避けのために据え付けた木製の2階部分は戦災で消失
現在は戦争で歪んだ当時のアーチを保存するためのスペースになっている
November 15, 2025 at 1:41 PM
文京区大塚公園→
鈴木信太郎記念館→
雑司が谷宣教師館→
護国寺

と、文京区と豊島区とをうねうね歩いてきた
秋の清々しさって時間感覚を忘れて延々歩けてしまう
日没からの冷え込みさえなかったらまだ歩いてると思う
November 15, 2025 at 1:26 PM
コレクション展示が想像以上に充実してて、実はこっちのほうが時間かかった
府中市美術館で歴代展示のあった作家を中心にじっくり紹介
以降も研究が続いてる様子を垣間見られた

立石大河亜が今回出てなかったのは残念だけど
海老原喜之助、長谷川利行、鈴木保徳、靉光ときて植竹邦良ってクラクラきたわ
近代美術館を補佐して余りある面々
池田龍雄も桂ゆきも小山田二郎も市のコレクシ
ョンとして並んでるなんて羨ましい

府中の森公園は、電線も高層ビルも視界に入ってこない公園らしい空間で、雨天でも気持ちいい
東京にも空はあるね
November 9, 2025 at 8:56 AM
府中市美術館
『フジタからはじまる猫の絵画史 藤田嗣治と洋画家たちの猫』

西洋の伝統上、動物をテーマに据える、ましてや猫そのものの可愛さをポイントとする絵画は存在しなかったという視点から
西洋画の中に猫を主たるモティーフとして登場させたのは藤田嗣治からだというコンセプトに基づいて展開
フジタ以外の西洋画、日本画の中で猫が登場する作品も多数

朝倉文夫の造る関節と筋肉の靭やかさ
ピエールボナールの描く俊敏さ
スタンランの描く造形美
猫は好きでないと公言してた菱田春草ですら描いてる折りたたまれた関節の多さ
これら全てと別次元にある藤田嗣治の描く猫の不思議
November 9, 2025 at 8:26 AM
高島屋史料館TOKYO
『闇市と都市―Black Markets and the Reimagining of Tokyo』

闇市がブラックなだけではない活力、もろに生命の糧として必要不可欠だったことが写真や地図を通して伝わってくる
当時を写した写真はほんとに貴重だし、まんまその歴史の上を歩いてるのが現代だと実感する
テキ屋の組織図や、行政管理のもとに建ち並んでいくことを示す許可証などよく残ってたなあ

焼けた跡の町で市が連なり人々が集うのが、戦争によりもはや失われてしまった道路の形をそのまま踏襲してるのも興味深い
November 8, 2025 at 8:37 AM
三井記念美術館
『円山応挙―革新者から巨匠へ』
後期展示
根津美術館蔵・重要文化財『藤花図屏風』が2週間しか出てない今のうちに

今回の企画は、ことパトロン三井家の美術館なだけあってその人となりをぐっと間近に感じられたし
皿や硯箱などの工芸品デザインに関わっていたことも抜かりなく展覧

なんでもリアルに描くのではなく常に好奇心で挑んでて、大御所ぶらない清廉さに満ちてる
写実を極めると平面的になりがちだけど、応挙はなんならVRやARの世界
絵を描いてるのではなく、風を吹かせて生き物を息づかせ、街並や風景を空気ごと伝搬させてくる
なので野暮な表装だけがほんと残念だよ、末裔め
November 8, 2025 at 7:37 AM
東京海洋大学・品川キャンパス内は木々が多くマストがちょうど鳥たちにとって停まり易い場所なので、甲板に糞がちらほら

いちばん衝撃だったのは、国立大なのに資金難のためキャンパス内の土地を切り売りしてマンション建設中だったことかも
いちおう留学生用の寮が作られるようだけど、それにしてもね
November 4, 2025 at 3:32 AM
「雲鷹丸ガイドツアー」~舵輪まわしちゃうぞ~ ※実際にはまわせません
(ここまでがタイトル)

まわせたよ、もちろん形ばかりだけど
前回行った海洋大学の越中島キャンパスについて調べてたら、品川でも1日限定のガイドツアー! しかも6年ぶり!
となったら来るしかない

1909年建造の登録有形文化財「雲鷹丸」
捕鯨船として造られ、船上で鯨を解体
鯨以外には北の海へ蟹や鱈の漁に出た
当時は真水で茹でられていた蟹を海水で茹でて、船上で缶詰めにした始まりの船(蟹工船の世界)
甲板は元は木板だったが、復元して今は鉄板
明治丸と違って保管の際に下部をカットしたので、傷みにくい
November 4, 2025 at 3:25 AM