読み続けているけどだいぶ辛い。独特な世界観で小説やる際に、ストーリーの方まで奇をてらうと読んでる方が相当苦労するんだな、という学びを得ている。あとキャラが多過ぎてまだつかみ切れないうちに死んだり新たなキャラが出てきたりするのもよくない。一人称で書かれた物語の、開始時点での状況は全部嘘でした。というのは何を信じて読み進めばいいのか。
November 9, 2025 at 4:57 AM
読み続けているけどだいぶ辛い。独特な世界観で小説やる際に、ストーリーの方まで奇をてらうと読んでる方が相当苦労するんだな、という学びを得ている。あとキャラが多過ぎてまだつかみ切れないうちに死んだり新たなキャラが出てきたりするのもよくない。一人称で書かれた物語の、開始時点での状況は全部嘘でした。というのは何を信じて読み進めばいいのか。
年表ですとこういうのがいいですよ、各国ごとの歴史を並行して並べて(二重表現)相互参照とか同時代の影響が可視化できて便利。実は浪人時代に代々木ゼミナールのテキストで使ったものなんですが今でも持ってて……
って、なんでニジュウマンエンもするのΣ(゚д゚lll)
www.amazon.co.jp/%E6%96%B0%E7...
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November 2, 2025 at 7:22 AM
年表ですとこういうのがいいですよ、各国ごとの歴史を並行して並べて(二重表現)相互参照とか同時代の影響が可視化できて便利。実は浪人時代に代々木ゼミナールのテキストで使ったものなんですが今でも持ってて……
って、なんでニジュウマンエンもするのΣ(゚д゚lll)
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ハリネズミを飼いましょう(画像でネタバレが酷い)
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%...
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チェコの針鼠 - Wikipedia
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October 31, 2025 at 10:28 AM
ハリネズミを飼いましょう(画像でネタバレが酷い)
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「変種第二号」読んでいます。概ね1950年代に書かれた作品なので、当時の時代背景を色濃く反映しつつ、内容としてはまあ、玉石混交ではあり。今では古めかしいものと、今でも変わらず面白いものとの差はどこにあるんだろうなと思いながらも、「未来はバラ色である」SFよりも「未来はバラ色ではない」SFのほうが普遍性を得られるんじゃないか、という気はする。
なにしろほら、我々は十分知ってるじゃないですか、「未来はバラ色ではない」って。
なにしろほら、我々は十分知ってるじゃないですか、「未来はバラ色ではない」って。
October 30, 2025 at 10:40 AM
「変種第二号」読んでいます。概ね1950年代に書かれた作品なので、当時の時代背景を色濃く反映しつつ、内容としてはまあ、玉石混交ではあり。今では古めかしいものと、今でも変わらず面白いものとの差はどこにあるんだろうなと思いながらも、「未来はバラ色である」SFよりも「未来はバラ色ではない」SFのほうが普遍性を得られるんじゃないか、という気はする。
なにしろほら、我々は十分知ってるじゃないですか、「未来はバラ色ではない」って。
なにしろほら、我々は十分知ってるじゃないですか、「未来はバラ色ではない」って。
まとめました。よく出来たミステリーというのはだいぶテクニカルなことをやるので、なんか勉強になりますね。なんの勉強だかわかんないけどね。
abogard.hatenadiary.jp/entry/2025/1...
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米澤穂信「可燃物」 - ひとやすみ読書日記(第二版)
可燃物 (文春e-book) 作者:米澤 穂信 文藝春秋 Amazon これまでいろんなタイプのミステリーを書いてきた人ですが、ここまでがっちりした「警察小説」ははじめてじゃないでしょうか?群馬県警の葛(クズじゃありません、カツラです)警部を主人公にした連作短編集。5本の短編を個別に見ていきます。 ①「崖の下」 これはスキー場を舞台にした作品で、主な謎は「凶器はなにか」というハウダニットです。これ...
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October 19, 2025 at 7:09 AM
まとめました。よく出来たミステリーというのはだいぶテクニカルなことをやるので、なんか勉強になりますね。なんの勉強だかわかんないけどね。
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以前警察小説大賞だったか、そういう公募の講評がだいぶ辛口だったのが不思議だったんだけれど、なんか納得しました。
October 19, 2025 at 6:24 AM
以前警察小説大賞だったか、そういう公募の講評がだいぶ辛口だったのが不思議だったんだけれど、なんか納得しました。
明かされる。そこでちょっとページをめくる手を巻き戻すと、バラバラだった各人の証言の中に、繋がりや違和感がちりばめられていたのだなと唸らせられる。そしてこの話、中盤ではまったく救いが無いように見えるのだけれど、無事事件は解決し、心地良い読後感を得られました、大事大事。
以上五本の短編からなる連作。読了して思うに、警察小説というのはこれは大変なジャンルだなあと。ストイックで地に足の着いた内容、決して過剰な非現実を持ち込まず、それでいてミステリー小説としての謎と解明は本格ミステリーと同様の論理性が要求される。警察組織の内部事情や符丁、語法にも通じてないと実感のパル警察小説は書けない。→
以上五本の短編からなる連作。読了して思うに、警察小説というのはこれは大変なジャンルだなあと。ストイックで地に足の着いた内容、決して過剰な非現実を持ち込まず、それでいてミステリー小説としての謎と解明は本格ミステリーと同様の論理性が要求される。警察組織の内部事情や符丁、語法にも通じてないと実感のパル警察小説は書けない。→
October 19, 2025 at 6:24 AM
明かされる。そこでちょっとページをめくる手を巻き戻すと、バラバラだった各人の証言の中に、繋がりや違和感がちりばめられていたのだなと唸らせられる。そしてこの話、中盤ではまったく救いが無いように見えるのだけれど、無事事件は解決し、心地良い読後感を得られました、大事大事。
以上五本の短編からなる連作。読了して思うに、警察小説というのはこれは大変なジャンルだなあと。ストイックで地に足の着いた内容、決して過剰な非現実を持ち込まず、それでいてミステリー小説としての謎と解明は本格ミステリーと同様の論理性が要求される。警察組織の内部事情や符丁、語法にも通じてないと実感のパル警察小説は書けない。→
以上五本の短編からなる連作。読了して思うに、警察小説というのはこれは大変なジャンルだなあと。ストイックで地に足の着いた内容、決して過剰な非現実を持ち込まず、それでいてミステリー小説としての謎と解明は本格ミステリーと同様の論理性が要求される。警察組織の内部事情や符丁、語法にも通じてないと実感のパル警察小説は書けない。→
「本物か」拳銃を手にしたファミレス立てこもりの犯行が現在進行で記述される。警察無線の口調、現場指揮や役割分担(書き忘れていたけど葛警部は県警本部から事件の起きる所轄警察署に派遣し捜査本部を立ち上げる役割だ。但し本作ではだいぶ偶発的に現場に乗り込む)の様子は、実際を知らない読者にも実感を持って受け止められるだろう。自分はあんまりこういう言い方はしないんだけどリアルだな、と思う。現場で得られる様々な証言から事件の全貌が描かれていく訳だけれど、ある瞬間実にダイナミックな変転が起こる。自分がというか読者が描いていた「画」と、視点人物である葛警部が内心で描いていた「画」は、まるで違うものだと→
October 19, 2025 at 6:16 AM
「本物か」拳銃を手にしたファミレス立てこもりの犯行が現在進行で記述される。警察無線の口調、現場指揮や役割分担(書き忘れていたけど葛警部は県警本部から事件の起きる所轄警察署に派遣し捜査本部を立ち上げる役割だ。但し本作ではだいぶ偶発的に現場に乗り込む)の様子は、実際を知らない読者にも実感を持って受け止められるだろう。自分はあんまりこういう言い方はしないんだけどリアルだな、と思う。現場で得られる様々な証言から事件の全貌が描かれていく訳だけれど、ある瞬間実にダイナミックな変転が起こる。自分がというか読者が描いていた「画」と、視点人物である葛警部が内心で描いていた「画」は、まるで違うものだと→
「可燃物」表題作でもある一本、連続放火が題材なので背筋が伸びる。かの「秋期限定栗きんとん事件」では探偵が推理していると思わせて実は、という話だったけれど、こちらはまあ、普通の流れではある。容疑者は固まり物証も出るけれど、証拠自体は弱く(これ結構珍しいと思うんだけど)「動機の解明」に重点が置かれる。しかし動機が解明され容疑者が逮捕されても、後味は苦い。警察と消防が連携する事件なので、役所間でのすり合わせやコミュニケーションの描写が面白い。
October 19, 2025 at 5:34 AM
「可燃物」表題作でもある一本、連続放火が題材なので背筋が伸びる。かの「秋期限定栗きんとん事件」では探偵が推理していると思わせて実は、という話だったけれど、こちらはまあ、普通の流れではある。容疑者は固まり物証も出るけれど、証拠自体は弱く(これ結構珍しいと思うんだけど)「動機の解明」に重点が置かれる。しかし動機が解明され容疑者が逮捕されても、後味は苦い。警察と消防が連携する事件なので、役所間でのすり合わせやコミュニケーションの描写が面白い。
「命の恩」読み終えて変な声が出る。本書収録短篇はどれも無駄がない硬質な文体、硬質な内容なんだけれど、誰もが善意で動いていたのに誰一人救われない作品を突きつけられると読者の方にも逃げ場がない。山中で発見されたバラバラ死体を巡る事件、容疑者はすぐに浮上し事件の全貌も把握し易いものと見えて実は、というもの。ひとつの違和感が事件全体を大きく揺るがせ真実が明かされた先には……救いがない。黒米澤を煮詰めたような一本で、最近小市民シリーズからこの作家を知った人に無理やりにでも薦めたい(笑)
October 19, 2025 at 4:40 AM
「命の恩」読み終えて変な声が出る。本書収録短篇はどれも無駄がない硬質な文体、硬質な内容なんだけれど、誰もが善意で動いていたのに誰一人救われない作品を突きつけられると読者の方にも逃げ場がない。山中で発見されたバラバラ死体を巡る事件、容疑者はすぐに浮上し事件の全貌も把握し易いものと見えて実は、というもの。ひとつの違和感が事件全体を大きく揺るがせ真実が明かされた先には……救いがない。黒米澤を煮詰めたような一本で、最近小市民シリーズからこの作家を知った人に無理やりにでも薦めたい(笑)
「警察小説」に要求されるのはエキセントリックな私立探偵ものとは違うリアリズムなのだなあと、改めて思うところで。
October 18, 2025 at 12:29 PM
「警察小説」に要求されるのはエキセントリックな私立探偵ものとは違うリアリズムなのだなあと、改めて思うところで。
続いて「ねむけ」。こちらは強盗傷害で捜査中の有力な容疑者が交通事故を起こす話で、かいつまんで言うとその際に信号無視をしていたかどうかを明かす話です。複数の目撃証言はすべて一致していて、むしろそのことの理不尽さがストーリーを動かします。謎解き以前に、刑事たちだけでなく目撃者含めて事件関係者全員が激務で睡眠不足だという状況(故にこのタイトルでもある)が、警察小説の名作と名高いR.D.ウィングフィールドのフロストシリーズを想起させました。まあ伝統……ですかね、ジャンルの。
本作は刑事課と交通課の捜査が交錯する展開なので、警察内部の申し渡しや縄張り意識のようなものにも目が配られています。→
本作は刑事課と交通課の捜査が交錯する展開なので、警察内部の申し渡しや縄張り意識のようなものにも目が配られています。→
October 18, 2025 at 12:29 PM
続いて「ねむけ」。こちらは強盗傷害で捜査中の有力な容疑者が交通事故を起こす話で、かいつまんで言うとその際に信号無視をしていたかどうかを明かす話です。複数の目撃証言はすべて一致していて、むしろそのことの理不尽さがストーリーを動かします。謎解き以前に、刑事たちだけでなく目撃者含めて事件関係者全員が激務で睡眠不足だという状況(故にこのタイトルでもある)が、警察小説の名作と名高いR.D.ウィングフィールドのフロストシリーズを想起させました。まあ伝統……ですかね、ジャンルの。
本作は刑事課と交通課の捜査が交錯する展開なので、警察内部の申し渡しや縄張り意識のようなものにも目が配られています。→
本作は刑事課と交通課の捜査が交錯する展開なので、警察内部の申し渡しや縄張り意識のようなものにも目が配られています。→
まとめました。初版刊行のころは「555」やってたそうな。
abogard.hatenadiary.jp/entry/2025/1...
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飛鳥部勝則「ラミア虐殺」 - ひとやすみ読書日記(第二版)
ラミア虐殺 (光文社文庫) 作者:飛鳥部 勝則 光文社 Amazon 最近復刊著しい著者の、これは2003年カッパ・ノベルス刊行を今年になって文庫化したもの。巻末「文庫版あとがき」には「堕天使拷問刑」復刊までの道のりと本書文庫化までの流れがまとめられていて、資料的価値も高い。 本編はいかにも曰くありげな探偵がいかにも曰くありげなファム・ファタルとである冒頭から、あっというまに嵐の山荘に移動し死体が...
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October 16, 2025 at 11:56 AM
まとめました。初版刊行のころは「555」やってたそうな。
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「ラミア虐殺」読み終え。やはりミスリードと思ったところはミスリードなんだけど、そこまで含めて読者をハメているというか楽しませているような感もある。そして「もうひとりいる」は完全にひっかけだった。意外な真犯人と犯行動機はなるほど飛鳥部勝則だ!と思わせる、楽しい連続殺人でした。
そしてやはり仮面ライダーだった。初出の2003年ってどのシリーズやってた頃だろう?
そしてやはり仮面ライダーだった。初出の2003年ってどのシリーズやってた頃だろう?
October 16, 2025 at 10:38 AM
「ラミア虐殺」読み終え。やはりミスリードと思ったところはミスリードなんだけど、そこまで含めて読者をハメているというか楽しませているような感もある。そして「もうひとりいる」は完全にひっかけだった。意外な真犯人と犯行動機はなるほど飛鳥部勝則だ!と思わせる、楽しい連続殺人でした。
そしてやはり仮面ライダーだった。初出の2003年ってどのシリーズやってた頃だろう?
そしてやはり仮面ライダーだった。初出の2003年ってどのシリーズやってた頃だろう?
「ラミア虐殺」読み続けています。無造作に死んで行くキャラクター、少しずつ明かされる過去。謎めいた謎。そこかしこで応酬される、オタクめいた知識を全開にしたディスカッションや罵倒におお飛鳥部勝則だ!などと感慨に耽る。
で、一か所あからさまにミスリードを誘うような箇所があって、あまりにもあからさまなんでこれはミスリードを装って裏をかく方だろうかと不安になる(´・ω・`)
ちなみにそれは14章の記述なんですが、どうかネタバレは御勘弁(´・ω・`)
あとこれ「もうひとりいる」パターン?
で、一か所あからさまにミスリードを誘うような箇所があって、あまりにもあからさまなんでこれはミスリードを装って裏をかく方だろうかと不安になる(´・ω・`)
ちなみにそれは14章の記述なんですが、どうかネタバレは御勘弁(´・ω・`)
あとこれ「もうひとりいる」パターン?
October 15, 2025 at 11:16 AM
「ラミア虐殺」読み続けています。無造作に死んで行くキャラクター、少しずつ明かされる過去。謎めいた謎。そこかしこで応酬される、オタクめいた知識を全開にしたディスカッションや罵倒におお飛鳥部勝則だ!などと感慨に耽る。
で、一か所あからさまにミスリードを誘うような箇所があって、あまりにもあからさまなんでこれはミスリードを装って裏をかく方だろうかと不安になる(´・ω・`)
ちなみにそれは14章の記述なんですが、どうかネタバレは御勘弁(´・ω・`)
あとこれ「もうひとりいる」パターン?
で、一か所あからさまにミスリードを誘うような箇所があって、あまりにもあからさまなんでこれはミスリードを装って裏をかく方だろうかと不安になる(´・ω・`)
ちなみにそれは14章の記述なんですが、どうかネタバレは御勘弁(´・ω・`)
あとこれ「もうひとりいる」パターン?