高橋誠一郎
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 近著『黙示録の世界観と対峙する』(群像社)では比較文学と比較文明論の手法で『悪霊』などドストエフスキー作品と日本の文学における黙示録の問題を考察しています。そのことにより第三次世界大戦を望む教団と政治との癒着の危険性に迫りました。主な著書に『堀田善衞とドストエフスキー』、『「罪と罰」の受容と立憲主義の危機』など。 ホームページ stakaha5.jimdofree.com 旧ツイッター https://x.com/stakaha5
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Ⅳ. 堀田善衞研究――世界を見据えた文学と思想 
→ 2、政治と宗教の癒着と黙示録の解釈
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 韓国や日本だけでなくアメリカでも強い影響力を持つ旧統一教会は黙示録の独自な解釈により文鮮明を「再臨のメシア」とし、日本を「エバ国家」と規定するカルト教団である。
しかも、1966年に出版した教理解説書『原理講論』で「 〔サタン側と天の側に〕分立された二つの世界を統一するための(……)第三次世界大戦は必ずなければならない」と説いている。
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『罪と罰』との出会い(再会)⑧

 ベトナ戦争の頃には福音派の伝道師ビリー・グラハムの伝道集会にも参加もしたがその説教に不満を覚えたのは、「人を殺す」戦争の問題には深く踏み込んでいなかったためだろう。
 しかも、加藤喜之によればグラハムはウォーターゲート事件以降は政治とは距離を置いていたが、息子のフランクリンは2024年のトランプの大統領選挙を、トランプ氏の信仰補佐官だったテレビ伝道師のポーラ・ホワイトと同じように、「神と悪魔の戦いという終末論的な物語」として語っていた。

(テレビ伝道師ポーラ・ホワイトの説教)
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『罪と罰』との出会い 新⑥

 ソ連崩壊前に『罪と罰』論を発表したリュブリャーナでの日々が、1996年に『「罪と罰」を読む――「正義」の犯罪と文明の危機』を、2002年には『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』(共に刀水書房)を著すことになる私の研究の方向性を定めたと思える。

 それゆえ、2021年のドストエフスキーの生誕二百年に際して作家を「天才的な思想家だ」と賛美したプーチン大統領が、翌年の二月にウクライナ侵攻に踏み切ったことを知った際には、ベトナム戦争から感じたのと同じような激しい衝撃と受けた。

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『罪と罰』との出会い(再会)⑦

 この侵攻が深刻なのは、ナチス・ドイツの占領下にあったパリで研究を続けていたモチューリスキーが『悪霊』論で「〔ドストエフスキーは〕世界史を、ヨハネの黙示録に照らしあわせ、神と悪魔の最後の闘いのイメージで見、ロシアの宗教的使命を熱狂的に信じていた」と黙示録に引き寄せて書いていたからである。
 一方、イスラエルのネタニヤフ首相は大規模なテロに対してジェノサイドとも呼ばれるような徹底的な報復攻撃を始めたが、それを支持したトランプ氏は黙示録と旧約聖書の預言を重視する「福音派」の支援で大統領に再選されていた。
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ハマスが人質4人の遺体を返還 24人は帰らず イスラエル側が非難:朝日新聞

〈ハマスは残る24人の人質の遺体について、捜索作業が難航していると主張…

一方、イスラエルのカッツ国防相は…「合意の重大な違反とみなされ、それに応じた対応が取られる」とハマスに警告〉

www.asahi.com/articles/AST...
ハマスが人質4人の遺体を返還 24人は帰らず イスラエル側が非難:朝日新聞
パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラム組織ハマスは13日夜、2年前のイスラエルへの奇襲攻撃の際に拉致し、亡くなった4人の遺体を返還した。イスラエル軍が発表した。ただ、死亡したとみられている残り…
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『罪と罰』との出会い 新⑥

 ソ連崩壊前に『罪と罰』論を発表したリュブリャーナでの日々が、1996年に『「罪と罰」を読む――「正義」の犯罪と文明の危機』を、2002年には『欧化と国粋――日露の「文明開化」とドストエフスキー』(共に刀水書房)を著すことになる私の研究の方向性を定めたと思える。

 それゆえ、2021年のドストエフスキーの生誕二百年に際して作家を「天才的な思想家だ」と賛美したプーチン大統領が、翌年の二月にウクライナ侵攻に踏み切ったことを知った際には、ベトナム戦争から感じたのと同じような激しい衝撃と受けた。

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再掲)麻生太郎 韓鶴子主宰の「旧統一教会関連組織」への“所属疑惑” : FRIDAYデジタル

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10月14日22時、くもり、17度

冠木結心氏 🕊
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「尹錫悦政権下で統一教会設立の鮮文大学に政府支援金が異例に増加した疑惑」(JTBC)
>昨年、教育部が鮮文大学に支給した支援金は258億ウォンで、尹錫悦政権になってから2倍以上に増えた。事実上、特定の宗教の布教活動に政府が資金を提供した形だ。
>尹政権における「政教癒着」疑惑の中心にいる統一教会の韓鶴子総裁。
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『罪と罰』との出会い⑤
 夜に対話した際に井桁貞義氏はその年に刊行された『ドストエフスキイ』(清水書院)でドストエフスキーの体験と思想を浮かび上がらせようとしたとその趣向を熱く語った。実際、新書版の薄い本でありながら当時の社会情勢にも眼を配りながら、最先端のドストエフスキイ研究を取り入れて作品の構造を分析し客観的に作家の全体像に迫っており、第九章の「文明論の構図」などからは強い知的刺激を受けた。
 一方、チェルノブイリ原発事故原発事故を1986年にモスクワで体験していた私は、ソ連の戯曲『石棺――チェルノブイリの黙示録』の印象やその事故がペレストロイカの進展に暗い影を落としていることを伝えた。
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『罪と罰』との出会い④

 ただ、その一方でラスコーリニコフの〈目的の重視〉と〈現在の軽視〉を指摘し、それがシベリア流刑での大自然との触れ合いにより〈近代社会の時間意識〉が根本的にゆすぶられたと分析した。
 すでに共和国間の対立の噂もあった元ユースラヴィアのスロヴェニア共和国の首都リュブリャーナで1989年に開催された国際ドストエフスキー・シンポジウムに参加した私は、『罪と罰』では二種類の良心が記されており、「悪人」の殺害を正当化したのは偽の良心によると分析した論考を発表した。
 その発表は思いがけずロシアや欧米の研究者からの好意的な評価を得て発表後に飲んだビールの味は忘れられない。(続く)
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『罪と罰』との出会い③ 

 その後も黒澤明監督の映画『白痴』だけでなく、高橋和巳や堀田善衞の小説から強い知的刺激を受けて『白痴』などを読み込む中で、「人を殺す」ことに対するドストエフスキーの文明論的な視野の広さをも備えた考察の深さを強く感じた。ただ、『悪霊』や『作家の日記』における作家の黙示録観については疑問も持ち、いつかはきちんと分析しなければならないと感じていた。
 それゆえ、「ドストエーフスキイの会」で発表した際には、『罪と罰』における凝縮された時間に言及して「ドストエフスキーは時間の規律から解放されている」としたミドルトン・マリの考察を黙示録に引き寄せた解釈であると批判した。(続く)
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『罪と罰』との出会い③ 

 その後も黒澤明監督の映画『白痴』だけでなく、高橋和巳や堀田善衞の小説から強い知的刺激を受けて『白痴』などを読み込む中で、「人を殺す」ことに対するドストエフスキーの文明論的な視野の広さをも備えた考察の深さを強く感じた。ただ、『悪霊』や『作家の日記』における作家の黙示録観については疑問も持ち、いつかはきちんと分析しなければならないと感じていた。
 それゆえ、「ドストエーフスキイの会」で発表した際には、『罪と罰』における凝縮された時間に言及して「ドストエフスキーは時間の規律から解放されている」としたミドルトン・マリの考察を黙示録に引き寄せた解釈であると批判した。(続く)
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『罪と罰』との出会い② stakaha5.jimdofree.com

 ナポレオンにあこがれて「非凡人の理論」を考え出し、「悪」と見なした老婆を殺害した主人公は次第に身体に違和感を覚えるようになる。そして、老婆を殺したことによって「自分を殺したんだ、永久に!」と告白し、エピローグでは自分を絶対視することによって起る黙示録的な世界終末の悪夢も描かれていたこの長編からは強い感銘を受けた。
 当時の法理論を背景にしながらも、思想だけでなく対人関係や主人公の感情をも描くことで、他者の殺害が自己の死につながることを文学的な手法で明らかにしていたからである。(続く)
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『罪と罰』との出会い⓵ stakaha5.jimdofree.com
 
 ドストエフスキーの『罪と罰』と出会ったのは、ベトナム戦争の最中で私が高校生の時であった。アメリカの軍事支援を受けて独裁的な政治を行っていたカトリック政権の圧政に抗議した仏教徒の焼身自殺からは激しい衝撃を受けていた。
 文芸部に所属して自分でも小説などを書いていた私は、この危機を乗り越えることができる様な新しい世界観を求めて、哲学書や宗教書なども乱読し、「エホバの証人」や「統一教会」の会合にも何度か参加もした。
 しかし、それらの教義にも満足できなかった中で出会ったのが『罪と罰』であった。(続く)
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村上総務相 自民・高市総裁を批判。公明党への対応は「平手打ちにあたる」(日テレNEWS NNN)
>村上総務相は14日、閣議後の会見で、公明党の連立政権離脱に至る自民党・高市総裁の対応について「最初に公明党にあいさつに行くべきところを(国民民主党の)玉木さんに会ったり、お金の問題があった方を(要職に)採用するということは、(公明党にとって)平手打ちにあたるのではないか」と批判しました。
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/f65...
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 ベトナム戦争の頃には、「エホバの証人」や「統一教会」の集会だけでなく、福音派の伝道師ビリー・グラハムの集会にも参加もしたが、それらの集まりや説教に不満を覚えたのは、「人を殺す」戦争の問題には踏み込んでいなかったためだろう。
 それに対してドストエフスキーの文学に魅力を感じたのは、黙示録的な終末論を強く意識しながらも『罪と罰』では主人公の論理と心理、身体をとおして、「殺すこと」の問題を極限にまで考察していたからだ。
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ワインで有名になった北海道余市町のブドウ栽培が温暖化の影響で将来的に対応を迫られることになりそうという報道。化石燃料が多くの人の生活に影響を与えています。☞ A Japan wine town blessed by climate change now worries about the heat | REUTERS
A Japan wine town blessed by climate change now worries about the heat | REUTERS
Japan's Yoichi vineyards, once celebrated for their prized wines, now face record summer heat and rain damage that threaten the delicate grapes and the future of their renowned wine business. #News #Reuters #Newsfeed #japan #wine #climatechange Read the story here: https://reut.rs/3J7F7Ta 👉 Su
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『黒澤明で「白痴」を読み解く』(成文社、2011)
「ドストエフスキーは若い頃から熱心に読んで、どうしても一度はやりたかった。もちろん僕などドストエフスキーとはケタがちがうけど作家として一番好きなのはドストエフスキーですね。生きていく上につっかえ棒になることを書いてくれてる人です。」(黒澤明) x.com/stakaha5/sta...
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『黒澤明と小林秀雄――「罪と罰」をめぐる静かなる決闘』(成文社、2014)
【なぜ映画“夢”は、フクシマの悲劇を予告しえたのか。1956年12月、黒澤明と小林秀雄は対談を行ったが、残念ながらその記事が掲載されなかった。共にドストエフスキーにこだわり続けた両雄の思考遍歴をたどり、その時代背景を探る。】 x.com/stakaha5/sta...
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 ドストエフスキーは『白痴』で黙示録に言及しつつも、その自己流の解釈をする人物を批判的に描いていた。
 そして、黒澤明監督も映画『白痴』では黙示録的な終末観に言及せずに、虐げられた女性や死につつあるものの心理を深く理解できる人物として主人公のムィシキン公爵を描いた。
 黒澤映画の影響が見られる作家の高橋和巳や堀田善衞が作品で黙示録的な世界観を厳しく批判していたのは、19世紀のロシアにおける「神と悪魔の対立」という二項対立的な黙示録的な世界観の問題が、アメリカの「福音派」の問題を先取りしていたことを把握していたためではないろうか。この仮説は拙著で検討することにしたい。
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 統一教会系の新聞「世界日報」にこれまで少なくとも5回登場していた高市早苗氏。自民党総裁に就任したことを「世界日報」で大々的に報じられた。
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21世紀に入ってから、PRI(責任投資原則)、ESG(環境、社会、貴企業統治の指標の公開)、SDGs(持続可能な開発目標)、「ビジネスと人権に関する指導原則」といった、経済に倫理を組み込み試みが出てきた。

導入のロジックは、「経済学用語でいう市場の外部性(環境、社会)」を考えないと、この先まずいことになる」。「そうすれば数字が上向く」という理屈を唱えた人もいるだろうが、そこが本題ではない。

しかし、米国の共和党はバイデン政権の時代からESGに露骨に反発。トランプ政権は特にDEIを攻撃。バックラッシュですね。

米国以外の国はそこまでではない。(続く
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欧米企業で所謂ポリコレ、つまりDEIへの取り組みが加速したのって、マッキンゼーやらモルガン・スタンレーが、DEI推進は業績につながる!と強く主張した論文を次々に発表したのが大きいのです。
つまり、モラルの問題であるはずのDEI推進の動機を、四半期毎の帳簿を良くすることに結びつけてしまった。
資本主義の限界です。

だから、トランプ政権になったら多くの企業は一瞬でDEIを捨てましたよね。もともと利益のためにやっていたこと、環境が変わって利益にならなくなったのなら簡単に捨てられる。

モラルの問題を資本主義の文法で語ってしまった。「善だからする」のではなくて、「儲かるから」行っていただけだった。
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10月14日22時、くもり、17度

冠木結心氏 🕊
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「尹錫悦政権下で統一教会設立の鮮文大学に政府支援金が異例に増加した疑惑」(JTBC)
>昨年、教育部が鮮文大学に支給した支援金は258億ウォンで、尹錫悦政権になってから2倍以上に増えた。事実上、特定の宗教の布教活動に政府が資金を提供した形だ。
>尹政権における「政教癒着」疑惑の中心にいる統一教会の韓鶴子総裁。
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 伝道師ビリー・グラハムは「いまこそ人々はキリストの福音を受け容れ、悪魔との最終戦争に備えなければならない!」と説いていたが、ウォーターゲート事件以降は政治とは距離を置いていた。
 しかし、加藤喜之は『福音派――終末論に引き裂かれるアメリカ社会』(中公新書)の終章で、息子のフランクリンが2024年のトランプの大統領選挙をテレビ伝道師ポーラ・ホワイトと同様に「神と悪魔の戦いという終末論的な物語」として語ったと記している。
 
 (大統領選挙を「神と悪魔の戦い」と説いていたテレビ伝道師のポーラ・ホワイト)🔽
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