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書痴 │ 🏳️‍🌈(デミロマ寄りのアロでパンセク) │大包平、鶯丸、大典太、長義│松島勇之介さん、梅津瑞樹さん、岡本圭人さん
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人生を、正に「人生」として立ち向かった、無かったことにさえされていた人々の、肉声かのように感じられた。過去にトニ・モリスンの「ビラヴド」を読んだ時にも、ふと感じた、憐憫や同情さえも突っぱねる力が、この記録にもまた、存在している。夥しいほどの喧騒と歌声が、まだシティから聞こえてくるんじゃないか、と思わされた。
#読了
「奔放な生、うつくしい実験 まつろわぬ黒い女たち、クィアでラディカルなものたちの親密な歴史」(サイディヤ・ハートマン著 榎本空訳 ハーン小路恭子 翻訳協力・解説/勁草書房)、読了。女だとか男だとか、それ以前に人としての最低限の権利さえ、その「カラー」で以て線引きされ様々なことが埒外にされた者達の、なんと活気に満ちた記録だことか!↓
#読了
もう少し人の弱さとか痛みとかに、丁寧に接することができると良いよね。相手がどんな立場であっても。それは私自身も、私も包含したこの社会も。自身が理解できるか否か、を基準にした言動だけが在ってしまったら、不作為的に傷付けてしまう存在もまた、生じると思うのです。

これは綺麗事でしょうか。
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横浜は勝烈庵の、美味しいとんかつ。これはお好み定食。とても久し振りだったけれども、変わらずに美味しかった!
#青空ごはん部
わああああ!!!!!国書刊行会さん!!!!偉業!!!!
【お知らせ】このたびノーベル文学賞受賞のクラスナホルカイ・ラースロー氏ですが、代表作のひとつ『サタンタンゴ』(上映時間7時間18分の伝説的同名ハンガリー映画原作)の翻訳企画を進めております。来年刊行予定で鋭意制作中。どうぞご期待ください!
好きな役者さんが脚本を書いて、演出して、そして出演もする舞台の初日の幕が無事開いて、興味のある本の在庫が近所の書店にあって、注文していた本がそろそろ届きそう。それだけで、幸せ。

明日も、誰にとっても優しい日になりますように。おやすみなさい。
に、日本語に訳されている作品が少ない…!!!!
今年のノーベル文学賞は誰になるだろうか。
私もあなたもただ"I"であらせてくれ、そうある権利がある、と、そんな風に思っている。ただ、そう思っていても、「女」故に諦めなきゃいけないことが私にもあったし、諦めなきゃいけない「女」達を散々見てきた。しかも、結構「誰も悪くないのに」、そんな状況で。口惜しくて、歯痒くて、そして変わらなきゃいけないことは沢山あって、卑屈になったり、愚痴を言ったりするよりも前に進むことが必要だ。でもそれって私達、「女」だけなの?どうか世の中の全ての"I"にとっての気付きに、この本がなり続けますように。
#読了
「82年生まれ、キム・ジヨン」(チョ・ナムジュ著 斎藤真理子訳/ちくま文庫)、読了。男でも女でも、先天的あるいは後天的な困難があってもなくても、結婚していてもしていなくても、結婚したくてもしたくなくても、子供がいてもいなくても、LGBTQ+のどこに分類されていようとも、どんな国で産まれようと、生ある限りは「人」であって、「人」が有するすべての権利は制限されることなんてあって良いわけなく、そして「人」故に互いを尊重することが大事で、理解できなくとも受け容れられずとも、理不尽な、ましてや暴力的な手段に訴えてはいけない。
#読了
不用意なことは基本的に、言葉にはしないだろうけれども、でも私の好きな人達は「役者」だから。彼らが口を塞がれてしまうかもしれない世の中は、嫌なんだ。文学、演劇、音楽、絵画…そんな諸々が発するメッセージを奪うような世の中は、嫌なんだ。書きたいものを書けなくなったり、演じたいものを演じられなくなったり、描きたいものを描けなくなったり。そんなの、嫌だよ。
あまりにも浅はか。あまりにも、あまりにも、先が見えない。
来月は根津美術館に行こうと思っている。
それは158cmの身長で体重は30kg切っていた摂食障害の頃の私にとっての遠藤周作作品だったり、そしてイ・ランの、この本だったり。イ・ランの紡ぎ、縒る言葉は率直で、それ故にこの見ず知らずのはずの隣国の女性のことをとても愛しい、と思った。読みながら助けて欲しいと叫ぶ自分の声と、自分を助けられるのは自分だけだと喚く自分の声が、頭の中で綯い交ぜになっていて、でも最後にはああ生きなきゃ、と本当に、心から感じていた。根っからの死にたがりだ、と自己分析していたのに。生きるために、私だけの感情の輪郭を取るために、私はこれからも言葉に縋り、執着して、そして、声を出して、呼びかけて、話したい。
#読了
「声を出して、呼びかけて、話せばいいの」(イ・ラン著 斎藤真理子・浜辺ふう訳/河出書房新社)、読了。自分のことを木の洞みたいに空っぽだと思っていて、だからどうにかその空洞を埋めたくて、そしてあわよくば自分を救ってくれる言葉を見付けたくて本を読んでいる気が、ずっとしていた。昔からだ。今もその感覚を拭うことは出来ない。急き立てられるように紙を手繰って、文字をなぞって、言葉に縋り、執着している。でもそうしていると、本当に出会えることがあるものだ。何にって、私の足元を照らしてくれる小さな灯に。↓
#読了
今日は昨年から恒例になりつつある、ボッチャ大会に参加してきました。去年同様、暴投してきました。
「透明な迷宮」(平野啓一郎著/新潮文庫)、読了。藤子・F・不二雄だったか。SFを「少し不思議」の略だと言ったのは。この「透明な迷宮」も「少し不思議」な話が多い。若くして芥川賞を受賞した平野啓一郎は作家としてのキャリアも長くて、正直この作品が初期短編集なのか中期短編集なのか、ということは分からないけれどもそこそこ前の作品だと思う。でもここ近年に読んだ「ある男」や「本心」にも脈々と流れるような、「そこに実際に在るモノ」と「潜むモノ」を鋭利に切り取りながらも緻密に絡ませたストーリーで織られた短編集で、とても惹き込まれながら、いやむしろ巻き込まれながら読んだ。
#読了
三井記念美術館「円山応挙 革新者から巨匠へ」に行ってきました。若冲と応挙の合作を見たら、涙が出そうになってしまった。
何でだろうね。

適切に言い表しているわけでは決してないだろうけれど、応挙は「目が良い人」だったんじゃないかな。市井の人々を、揺れ移ろう季節と自然の営為を、躍動する命を、ひたむきに見詰めていた人だったんじゃ、なかろうか。
明日は午後休みだから、円山応挙展に行きたいなと思っている。
この人はマッチョさにシンプルな憧憬を抱いていたわけではなく、もっとややこしい、不均等な嗜好があったのでは、と感じる。そしてその不均等さも、漠としているくせに刺々しい苦しみも、「文学作品」としてあまりにも美しく収斂させる三島由紀夫の言葉が私は大好きです。
#読了
「仮面の告白」(三島由紀夫著/新潮文庫)、読了。(私には)よくある「何故か読んでいなかった」というヤツ。三島の自伝的小説であり代表作のひとつでもある著作を、今更読んだ。「不安」という感覚が全てそのようなものである、と定義するつもりはないけれどあまりにも鋭敏な機微と、同様にあまりにも鋭敏な理性の衝突のような三島の「不安感」、仄暗さが通底していて、一方でとても苛烈なようで。↓
#読了