時代には時々そういう、手のひらを返すような卑怯な転換点が来ることがある。その時でもみんなに幸せでいてほしいのだ。感情的にならず、時代をよく読んで、良い航海をしてもらいたい。
もう泣いてる子を見たくないんで。

ちなみに恩師に受けた恩とは、具体的には三ノ宮のセイデンでめっちゃ安いMacintoshLC630のセール品(一台限り)を先生のコネで確保して、私に買わせてくれたことで、「一生感謝します」と先生に約束した。
私は約束は守る女です。(なるべくw)

あの一台の機材が私の一生に与えた恩恵は計り知れなかった。
私だけじゃなく、もう絶対間に合わない終わりや〜みたいになっていた、あるプロジェクトが、私が自宅にあの機材を持って24時間作業できたおかげで、奇跡的に間に合った経緯があり、先生はご存知ないが、実はすごく大勢の人を幸福にした。

恩に報います。

そのような未来が近々また来る。技術のベースラインが上がる時期が。たぶん来そう。知らんけど。

その子は結局、就職はできたらしい。PC使えますって嘘ついてだが、4月までに嘘をまことにすればいいだけだ。
若いから大丈夫だったと思う。
それまで学ぶ機会と気合がなかっただけで、必死になればできる。

アドバンテージだった技術が、ベースラインになった年度だったんだろうと思う。
PCの使い方の指導も授業であったし、恩師がその担当だったので、「授業中どうしてたん？」とその子に聞くと、「寝てました……🥲」とのことで、「先生の講義がよっぽどおもんなかったんやな」と慰めたけど、明らかにお前に時代を読む力がなかっただけ。
それでも目の前で泣いてると、やっぱり可哀想だった。だってもう手遅れだもん。

これからフルマラソンの距離を100メートル走のペースで走らされる。そして追いつけないと取り残されるんだ。

明らかに指導者の失敗と思うが。恩師に恩を返すにはいい機会だ。

好きか嫌いかで選択の余地がある時期も過渡期にはあるだろうから、徐々に慣れればいいはずなのだが、技術の進歩するスピードがあまりにも早いので、個人がダラダラする時間がどれぐらい許されるのか、どうなんだろうって思う。

今日生まれた子達には、たとえば電気とか、電話とか、コンピュータやインターネットを使わないという選択肢はほぼ無いと思うし、そういう選択があるというのを通常は考えもしないだろう。
もはやそれらを与えなければ虐待かもしれない。都市生活をするのであれば？

生まれた時からそれがあったというネイティブ世代が成長したら、選択の余地は消える。その時まだ今の大人も生きてるだろう。すぐ先の未来だ。

「ではスマホからメッセージ送りますね」と誰かに言った時に「好きじゃないんで、走って知らせにきてください」と言われたら、どんな気持ち？
それが未来だと私は認識してる。

全員がモバイルのデバイス持ってて高速なワイヤレス回線で常時接続する未来って……(　ﾟдﾟ)？　とそれがまだ未来だった時には、頭では想像してみるものの、体感的にはサッパリワカラン的な何かだったな。

「なんかスゴそう」ぐらいの淡〜い理解しか私はできてなかったと思うが、未来へようこそ。

今も、インターネットやスマホ使えるってだけで、人より多くお金稼げたりはしない。もう当たり前の技術で、アドバンテージじゃないから。

窓口が空いてる時間だったのか、預金金利の説明とか丁寧にしてもらった記憶。銀行に出入りする小学生w だった。