小説/芝居/漫画原作/🐎娘/スポーツ全般
ハムレットと対決する叔父のKing Claudiusは天動説のプトレマイオス(Claudius Ptolemæus)のファーストネームから取っていて、地動説と天動説の戦いを暗示しているのだとか、
あとはリア王とか他の作品でも「世の中のframe(枠組み、秩序)がdisjoint(崩れる、解体される)」的な表現がやたらでてくるとか
ハムレットと対決する叔父のKing Claudiusは天動説のプトレマイオス(Claudius Ptolemæus)のファーストネームから取っていて、地動説と天動説の戦いを暗示しているのだとか、
あとはリア王とか他の作品でも「世の中のframe(枠組み、秩序)がdisjoint(崩れる、解体される)」的な表現がやたらでてくるとか
逃げるように社務所の方へ早足で向かう。
そんなわけない、と言い聞かせる私の後ろから声がした。
「あなたは……」
振り返ってはいけない、と思いながらも見てしまった。
青年は、私の顔を見るなりその場にしゃがみこんで、砂利石をいじり始めた。
「ね?」と小首を傾げる彼に私は、
「トト?」と尋ねた。彼は一言、
「やっぱり」と言って笑った。
「男の子だったの」
私は思わずそうこぼした。
「ママだって」
そう言って彼は私を指さした。
夢の中で女の体だった私達は、二人とも男の体をしていた。
「良かった、無事で」
彼を抱きしめたところで、目が覚めた。
不思議な夢でした。
逃げるように社務所の方へ早足で向かう。
そんなわけない、と言い聞かせる私の後ろから声がした。
「あなたは……」
振り返ってはいけない、と思いながらも見てしまった。
青年は、私の顔を見るなりその場にしゃがみこんで、砂利石をいじり始めた。
「ね?」と小首を傾げる彼に私は、
「トト?」と尋ねた。彼は一言、
「やっぱり」と言って笑った。
「男の子だったの」
私は思わずそうこぼした。
「ママだって」
そう言って彼は私を指さした。
夢の中で女の体だった私達は、二人とも男の体をしていた。
「良かった、無事で」
彼を抱きしめたところで、目が覚めた。
不思議な夢でした。
しばらく待ったあとに来たバスに乗って、観光地の神社(なんて名前か忘れた)へ行くことに。
境内をうろついていると、そこに名物(?)のお花畑があるのを見つける。
庭園の中に見事な花壇があって、なるほど綺麗だなと思っていたら
「わーすごいね」なんていう声が聞こえてきた。
何の気なしに振り返ると、初老の夫婦と若い青年の三人家族がいた。
私はハッとして、その青年の顔を二度見した。
彼のオリーブ色の髪に、見覚えがあった。
あんまりジロジロ見てしまったせいで、青年と目が合う。
アッという顔をして、私達は互いに顔を伏せた。
しばらく待ったあとに来たバスに乗って、観光地の神社(なんて名前か忘れた)へ行くことに。
境内をうろついていると、そこに名物(?)のお花畑があるのを見つける。
庭園の中に見事な花壇があって、なるほど綺麗だなと思っていたら
「わーすごいね」なんていう声が聞こえてきた。
何の気なしに振り返ると、初老の夫婦と若い青年の三人家族がいた。
私はハッとして、その青年の顔を二度見した。
彼のオリーブ色の髪に、見覚えがあった。
あんまりジロジロ見てしまったせいで、青年と目が合う。
アッという顔をして、私達は互いに顔を伏せた。
ヒュウヒュウと息を荒げ、涎と涙を垂れ流している。
どうやら、身体が無理やり何かに作り変えられているようだった。
それを見て一瞬心が怯んだせいか、それまで無我夢中で気づかなかった身体の痛みを私も感じた。
けれど痛むほどに、なぜか私の身体は力を増しているようで、重くなっていくはずのトトの身体を背負うのが楽になっていった。
痛みに意識がいった錯覚かもしれないけど。
その後は脇目もふらず走って……
気がつくと、海辺の町のバス停で目が覚めた。
私は友人と旅行に来ていたらしい。
ベンチで眠ってしまった私を友人は冷やかした。
ヒュウヒュウと息を荒げ、涎と涙を垂れ流している。
どうやら、身体が無理やり何かに作り変えられているようだった。
それを見て一瞬心が怯んだせいか、それまで無我夢中で気づかなかった身体の痛みを私も感じた。
けれど痛むほどに、なぜか私の身体は力を増しているようで、重くなっていくはずのトトの身体を背負うのが楽になっていった。
痛みに意識がいった錯覚かもしれないけど。
その後は脇目もふらず走って……
気がつくと、海辺の町のバス停で目が覚めた。
私は友人と旅行に来ていたらしい。
ベンチで眠ってしまった私を友人は冷やかした。
今回のは、奇声をあげる人型の何かだった。男か女かもわからない。毛むくじゃらで、こっちをしきりに指さしてくる。
トトが悲鳴をあげる。
一声上げるたびに、背中に乗った彼女の身体が重くなる。
尋常じゃない量の汗が彼女の身体から出ているのが分かる。
「目を塞いで、見ちゃだめ!」
と言い聞かせつつ、私はそこから逃げ出した。
波の音と私たちを指差す何者かが、恐ろしい速さで追いかけてくる。
トトの身体が痙攣している。
悲鳴は次第に獣じみた唸り声に変わっていった。
私も怖かったけど、逃げなきゃの一心で、ビビるどころじゃなかった。
今回のは、奇声をあげる人型の何かだった。男か女かもわからない。毛むくじゃらで、こっちをしきりに指さしてくる。
トトが悲鳴をあげる。
一声上げるたびに、背中に乗った彼女の身体が重くなる。
尋常じゃない量の汗が彼女の身体から出ているのが分かる。
「目を塞いで、見ちゃだめ!」
と言い聞かせつつ、私はそこから逃げ出した。
波の音と私たちを指差す何者かが、恐ろしい速さで追いかけてくる。
トトの身体が痙攣している。
悲鳴は次第に獣じみた唸り声に変わっていった。
私も怖かったけど、逃げなきゃの一心で、ビビるどころじゃなかった。
トトは毎回記憶を無くしているようだということ。
何回目かの繰り返しで心がすり減ってきた頃、ふと変なことを思いついた。
毎回トトが動かなくなって終わってしまうので、私は屋敷についたところで、彼女を背負ってしまおうと思った。
駐車場で遊び始める前に、屋敷の裏側につれて行き、そこで最初に足に引っかかった紐を引っ張り出し、それを負ぶい紐にしてトトを自分の背中に括り付けた。
不思議なことに、その時のトトはあまり重くなく、普通の痩せた子供の重さと変わらなかった。
トトは毎回記憶を無くしているようだということ。
何回目かの繰り返しで心がすり減ってきた頃、ふと変なことを思いついた。
毎回トトが動かなくなって終わってしまうので、私は屋敷についたところで、彼女を背負ってしまおうと思った。
駐車場で遊び始める前に、屋敷の裏側につれて行き、そこで最初に足に引っかかった紐を引っ張り出し、それを負ぶい紐にしてトトを自分の背中に括り付けた。
不思議なことに、その時のトトはあまり重くなく、普通の痩せた子供の重さと変わらなかった。