Junimond
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Always an experienced novice.
勘九郎は芝居のせりふをほんとにする役者で、少なくとも自分にとってはそうで、「阿弖流為」の時も「満天の星空だ」という旨のせりふに思わず空を見上げようとしてそこには天井しかなかった、ということがあった。そうしたことが勘九郎の芝居ではしばしばある。洒落のめしことば遊びでいっぱいの野田秀樹の書いたせりふが、ふしぎとほんとのことのように聞こえてくる。勘九郎は、自分にとってはそういう役者だ。
August 15, 2025 at 10:33 AM
衣装がすてきで、腰元(でいいんだよね)が動いた時の袖や裾のきらきらした感じとか、やはり火の鳥。出の前の刹那、大きく長い袖の先をふっと垣間見せるさまのすばらしさよ。美だねぇ。
August 15, 2025 at 1:49 AM
そんなわけで、最後のセリフで全部説明しちゃう部分とか、とても興醒めなのだけれども、そこまでの幻想的な(語彙が……)美の世界から観客を解放しよう、現実に戻してあげようという親切心からなのかもしれないとも思うし、『鬼滅の刃』などの昨今の映像作品を見てもセリフで説明(描写ではない)するのが当たり前になっていることを考えると、観客に合わせた演出なのかもしれないとも思う。
August 15, 2025 at 1:44 AM
稲田姫は名前からいって豊饒の象徴で(ある意味磐長姫と反対)、どこかふっくらした印象のほしいところ。ここ最近見た範囲では、米吉が一番ニンなのではないかと思う。ふっくらした(物理的にというわけではない)印象がありながら、とらはれの身のあはれさもある。
August 15, 2025 at 1:30 AM
個人的には「愛は鉄砲」が聞けたのがとてもうれしかった。染五郎(現・幸四郎)の再演の時に「「愛は鉄砲」を高田聖子で聞ける!」と胸を高鳴らせて行ったら歌わなかった時のショックよ。宝塚の桜姫もかわいかった。
August 10, 2025 at 1:10 PM
宝塚には(少なくともこの時点での星組には)江波杏子タイプはいないのだなー、と思ったけれど、江波杏子タイプだと男役になってしまうのかもしれないとも思った。あと新谷真弓タイプもいない。こちらは子役枠になってしまうのかもしれない。
August 10, 2025 at 1:07 PM
📽️鬼滅の刃無限城編 猗窩座再来を見ると、「復讐とは」と考えてしまう。人から鬼への復讐は是として描かれているものの、人から人への恨みで鬼になってしまうものはその限りではないように受け取っている。その点にどうも納得できずにいる。もう少し考える必要がある。
August 3, 2025 at 5:20 AM
イヤホンガイドでは西洋の(範囲デカいが)演劇はrepresentするものなのだと云っていた。『蜘蛛巣城』はとっても『マクベス』だけど、『ギャング忠臣蔵』は忠臣蔵もののひとつではあっても歌舞伎ではない、といった感じだと理解している。
February 15, 2025 at 5:37 AM
税関の係員又は警察のようないで立ちの富樫と番卒、いまどきの旅人の扮装をした義経一行で『勧進帳』になるだろうか。多分、ならない。以前国立劇場のイヤホンガイドで云っていたように、歌舞伎はpresentする演劇だからだ。脚本だけ持って来て現代風にして「歌舞伎でござい」というのはおそらくかなりむつかしい。スーパー歌舞伎や歌舞伎NEXTといったいまどきの人に向けた(だろう)芝居を見ても「何をもって歌舞伎というか」という点は古典歌舞伎とそう変わらない。
上演には専用の劇場が必要なんだと思う。本質を理解しようとしない人にはわからないかもしれないけれど。
February 15, 2025 at 5:33 AM