計画性のなさが伺えますね。
計画性のなさが伺えますね。
いま『虐殺器官』を読んでいます。
いま『虐殺器官』を読んでいます。
最初の数ページは独特の詩的な表現に阻まれて読みづらかったが、段々と世界観に没入していき後半のスピード感は素晴らしいと感じた。華氏451度は紙が自然発火する温度であり、やはり炎が象徴的に描かれた作品であるが、同時に「速度」もかなり重要なテーマなんじゃないのか?と個人的に思った。本人が望んでいたとはいえ人を殺しておいてあっさりしすぎでは、とも思ったのだが、ディストピア生まれディストピア育ちのモンターグと我々では倫理観が違ってもおかしくない。
最初の数ページは独特の詩的な表現に阻まれて読みづらかったが、段々と世界観に没入していき後半のスピード感は素晴らしいと感じた。華氏451度は紙が自然発火する温度であり、やはり炎が象徴的に描かれた作品であるが、同時に「速度」もかなり重要なテーマなんじゃないのか?と個人的に思った。本人が望んでいたとはいえ人を殺しておいてあっさりしすぎでは、とも思ったのだが、ディストピア生まれディストピア育ちのモンターグと我々では倫理観が違ってもおかしくない。
最近えふごの妖精王にハマっている為思わず買ってしまった本。ト書き形式の本を読むのは初めてだったけれど、注釈が丁寧で、訳も押韻の再現が巧みだったため一瞬で読んでしまった。男女4人の喜劇的な恋愛模様も面白かったが、劇中で劇が演じられるという構造やパックの台詞回しがメタ的で興味深かった。
最近えふごの妖精王にハマっている為思わず買ってしまった本。ト書き形式の本を読むのは初めてだったけれど、注釈が丁寧で、訳も押韻の再現が巧みだったため一瞬で読んでしまった。男女4人の喜劇的な恋愛模様も面白かったが、劇中で劇が演じられるという構造やパックの台詞回しがメタ的で興味深かった。
個人的にはスヴィドリガイロフとドゥーニャのシーンが緊迫感あって好きでしたね。単純なことしか言えませんが、人や大地的なものから離れて自分の理論に固執し、生活を失ってしまうと人間はこうなるのか…と恐ろしくなりました。
個人的にはスヴィドリガイロフとドゥーニャのシーンが緊迫感あって好きでしたね。単純なことしか言えませんが、人や大地的なものから離れて自分の理論に固執し、生活を失ってしまうと人間はこうなるのか…と恐ろしくなりました。
「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない。」 #読了
「理解というものは、つねに誤解の総体に過ぎない。」 #読了
殺人という行為は勿論社会的には悪ですけど、動機を勘案した場合、納得のいく説明が出来ないとここまで不利益を被るんだなあ…と、なんだか悲しくなります。主人公のムルソーは誠実で愚直なのだがそれ故に非人間的で、裁判の場で周囲の人間が勝手に筋の通る物語を作り上げていく様が滑稽な感じだった。全部太陽のせいです。
殺人という行為は勿論社会的には悪ですけど、動機を勘案した場合、納得のいく説明が出来ないとここまで不利益を被るんだなあ…と、なんだか悲しくなります。主人公のムルソーは誠実で愚直なのだがそれ故に非人間的で、裁判の場で周囲の人間が勝手に筋の通る物語を作り上げていく様が滑稽な感じだった。全部太陽のせいです。
「自己を無辜の位置におき、他者の矛盾や不義を糾弾することによって、自己があたかもその悪から免れているとみなす発想は文学にはない。」
#読了
「自己を無辜の位置におき、他者の矛盾や不義を糾弾することによって、自己があたかもその悪から免れているとみなす発想は文学にはない。」
#読了
鼠3部作の続きとなるこの作品。
全体的に、絶望感漂う雰囲気の作品でしたね。一体「僕」が何をしたと言うのか。
「ホテルの精」ことユミヨシさんが村上作品で人気のキャラクターなのも納得だなぁと感じる。村上さんの書く女性はいつも神秘的で儚げ、存在しているのかしていないのか分からない不確かさが魅力である。今作はそんな女性達が沢山出てきた。個人的に3部作の中で一番好きなのは『羊をめぐる冒険』だが、実はまだ『1973年のピンボール』を読んでいないため、次は読みたい。(相変わらず順番がめちゃくちゃなんだな。)
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。
羊男好きです。
鼠3部作の続きとなるこの作品。
全体的に、絶望感漂う雰囲気の作品でしたね。一体「僕」が何をしたと言うのか。
「ホテルの精」ことユミヨシさんが村上作品で人気のキャラクターなのも納得だなぁと感じる。村上さんの書く女性はいつも神秘的で儚げ、存在しているのかしていないのか分からない不確かさが魅力である。今作はそんな女性達が沢山出てきた。個人的に3部作の中で一番好きなのは『羊をめぐる冒険』だが、実はまだ『1973年のピンボール』を読んでいないため、次は読みたい。(相変わらず順番がめちゃくちゃなんだな。)
オドルンダヨ。オンガクノツヅクカギリ。
羊男好きです。
「罰がなければ、逃げるたのしみもない」
コンクリートも砂で出来ているならば都会も砂漠に違いないのだろう。砂の穴の中での暮らしも、街での暮らしも、砂掻きをする単調な動作の繰り返しであり、ラジオを買う為に働く点も大差ない。〈希望〉も自分を必要とする存在も有るのに、いつから砂の中での暮らしを不自由だと、罰だと錯覚していたのか。
そんな感想を抱きました。
前半は、「え?ここから入れる保険があるんですか?」という気持ちで読んでいました。
後半は、頭の中で「世にも奇妙な物語」のテーマが流れていました。
なんか喉が渇いてきたな。
「罰がなければ、逃げるたのしみもない」
コンクリートも砂で出来ているならば都会も砂漠に違いないのだろう。砂の穴の中での暮らしも、街での暮らしも、砂掻きをする単調な動作の繰り返しであり、ラジオを買う為に働く点も大差ない。〈希望〉も自分を必要とする存在も有るのに、いつから砂の中での暮らしを不自由だと、罰だと錯覚していたのか。
そんな感想を抱きました。
前半は、「え?ここから入れる保険があるんですか?」という気持ちで読んでいました。
後半は、頭の中で「世にも奇妙な物語」のテーマが流れていました。
なんか喉が渇いてきたな。
ドスト氏の物語は人間の醜さや愚かさや不合理さに満ち溢れているけど同時に必ず純真無垢な希望もあり、その一瞬の希望の為に生きていけると思わせてくれる…ような気がする(言語化難しい)
個人的にあまり共感できる人は出てこないけれど三兄弟はそれぞれ魅力的でした!
ドスト氏の物語は人間の醜さや愚かさや不合理さに満ち溢れているけど同時に必ず純真無垢な希望もあり、その一瞬の希望の為に生きていけると思わせてくれる…ような気がする(言語化難しい)
個人的にあまり共感できる人は出てこないけれど三兄弟はそれぞれ魅力的でした!