Ryosuke Amiya-Nakada
ryosukeamiya.bsky.social
Ryosuke Amiya-Nakada
@ryosukeamiya.bsky.social
Teaching Comparative and European Politics. Tsuda University. Qualitative Research on European Democracies.
https://sites.google.com/view/ryosukeamiya/
役職本当にお疲れさまです!
December 1, 2025 at 11:31 AM
こちらで知りました.

Farrell, "Democratic innovation without political parties should be unthinkable." Party Politics (2025).

journals.sagepub.com/doi/10.1177/...
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November 24, 2025 at 3:20 PM
冷静な筆致の中に,さりげなく突っ込んだ表現があるのも読みどころです.「小選挙区制という選挙制度に内在する弱い応答性,言い換えればエリート性」「そもそも有権者と代表の分離を特徴とし,代表が有権者の納得や信頼を得ることを必ずしも想定していない」(p. 5)が早くも本文の2頁目に登場します.
November 22, 2025 at 2:17 PM
このように,ローカルな政治力学と大都市指向の国政のズレから,本書は政党政治の動向を説明していきます.比例代表国と異なり,イギリスの選挙結果は「選挙区ごとの結果の総和」にすぎず「国民という単位」の意思の変動を表現するようにできていないわけですから,当然の視角かもしれません.その点で,(ヨーロッパ政治に関心のある方はもちろん)日本政治に関心のある方にもぜひ読んでいただきたいと感じました.
November 22, 2025 at 2:17 PM
本書の特徴は,政党政治の動向を変数に分解して終わるのではなく,その複数の変数が作用して形成される「具体的地理的空間」に定位して,説明がなされる点です.そのために60以上の具体的地名が必要となるわけです.
これは,地方と国政が20世紀中盤まではある程度独立しており,1970年代にはいったん保守党による動員が進むものの,サッチャー政権後再び(地方の)旧中間層と国政政党の距離が拡大した,という認識に基づいています(pp. 42-43).
November 22, 2025 at 2:16 PM
以下初読時の感想

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こちら,(とりあえず流し読みですが)予想にたがわぬ,大変面白い本です.序章の扉をあけるといきなり64もの自治体名と地図が登場するあたりで,尋常ではないことが予示されます.この「ロンドン/大都市と地方の乖離」=エリート批判が本書のテーマです.
November 22, 2025 at 2:15 PM
今日は某研究会で,こちらを基にしたご報告をうかがい大変勉強になりました.

www.iwanami.co.jp/book/b101341...
わかりあえないイギリス 反エリートの現代政治/若松 邦弘|岩波新書 - 岩波書店
傲慢なエリートは私たち普通の人々の苦しみを分かっていない――既存の左右対立に収まらない新たな対立構図の原因を探る。 若松 邦弘 著
www.iwanami.co.jp
November 22, 2025 at 2:14 PM