ノグチリカ
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声とことばと物語が好き
翻訳もの、児童書多め
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名刺代わりの小説10選 2024
芋虫/乱歩
猫と庄造と二人の女/谷崎
心は孤独な狩人/マッカラーズ
リツ子 その愛・その死/檀
金閣寺/三島
ストーナー/ウィリアムズ
髪の花/小林美代子
ゾマーさんのこと/ジュースキント
異形の愛/ダン
誕生日の子どもたち/カポーティ

児童
にんじん/ルナール
クレヨン王国の十二か月/福永令三
にげだした魔女のほうき/末吉暁子
メニム一家の物語シリーズ/ウォー
ぶたばあちゃん/ワイルド・M
きみは知らないほうがいい/岩瀬成子
アイアマンガー三部作/ケアリー
ぼくは川のように話す/スコット
黄色い夏の日/高楼方子
きみの話を聞かせてくれよ/村上雅郁
※刊行順
『破獄』で、巣鴨拘置所の跡地に「平和の碑」があると知り、探してみた。「永久平和を願って」に今も花が手向けられる。
ちなみにここは、毎週のようにコスプレイヤーたちが集う東池袋中央公園。

ここを舞台にした、吉村昭さんの『プリズンの満月』も読んでみたい。
November 8, 2025 at 7:02 AM
『ダンシング・ガールズ』(マーガレット・アトウッド、訳:岸本佐知子さん)#読了

あとがきにて、岸本さん曰く「釈然としない感じ、漠然としたなにか不安のようなものが残る」作品が6篇。
一気に読んでしまうのになんだか居心地が悪い。でもやたら身に覚えがある感覚。「キッチン・ドア」が好み。

最近、復刊されたものがこちらで試し読みできます。
www.hakusuisha.co.jp/smp/book/b66...
November 7, 2025 at 2:54 AM
『ロサンゼルスへの道』(ジョン・ファンテ、訳:栗原俊秀さん)#読了

バンディーニ・サーガの1作目。
なかなか仕事が続かない18歳のアルトゥーロ。肥大した自尊心、とめどない誇大妄想、過剰な攻撃性、激しく入れ替わる思慕と憎しみ。
思春期というか、厨二というか、痛々しさが突き抜けていっそ清々しい。
少し押見修造さんを思い出したり。
November 6, 2025 at 5:53 AM
『破獄』(吉村 昭さん)#読了

実在した「昭和の脱獄王」がモデル。
人の心裡を突く才、機転と緻密さ、桁外れの身体能力。彼と看守らとの攻防戦も見どころだが、戦時下での刑務所の実態が大変興味深い。
やはり記録文学の第一人者。

「君たちは佐久間に負けたのだ。人間として屈服してしまったのだ」
November 1, 2025 at 2:48 AM
第1回 #10代がえらぶ海外文学大賞
にて特別賞を受賞されたそうです✨
『闇に願いを』(クリスティーナ・スーントーンヴァット、訳:こだまともこさん、辻村万実さん)#読了

刑務所で生まれたポンは13歳まで外に出られないが、いつか自由をと夢見る。少年少女たちのたどり着く先。
#10代がえらぶ海外文学大賞 ノミネート作品

「闇から逃げることはできないんだ」
October 31, 2025 at 9:25 PM
『美食三昧 ロートレックの料理書』

NHKのフランス語講座で登場したレシピ本。
料理を再現していたシェフが「レシピの書き方が面白い」と言っていたので読みたくなり。
分量はざっくりだが、まるで一品一品が一つの物語のよう。そして随所に散りばめられているクロッキーがとても素晴らしい。

ちなみに、再現されていた料理はモリーユ(あみがさたけ)の料理でした。食べてみたい♫
October 29, 2025 at 4:36 AM
『17歳のサリーダ』(実石沙枝子さん)#読了

高校をやめた新菜。
自分でいられない環境で自分を見失っても、次に進むために、そして永遠に引きずらないために、それを終わらせる強さ。何より、その強さを引き出してくれる人たちとの幸福な出会い。
リアル不登校の親には、少し眩しすぎました。

「今を生きるだれもが、自分自身しか理解できない」
October 28, 2025 at 10:27 AM
ラッキー金木犀見つけました✨
花びら5枚
October 26, 2025 at 3:26 AM
『バンディーニ家よ、春を待て』(ジョン・ファンテ、訳: 栗原俊秀さん)#読了

貧しいイタリア移民の一家。
自分ではどうにもできない自分と、父親と母親と。粗暴さと繊細さと。
久しぶりのファンテでしたが、やはりよかった。

「父さん、すごいよ、父さんは男だよ。父さんのせいで母さんは死にかけてる、それでも父さんは素晴らしいよ」
October 26, 2025 at 1:59 AM
『ヘルシンキ生活の練習はつづく』(朴沙羅さん)#読了

前回(『ヘルシンキ生活の練習』)は教育についてがメインだったが、今回は戦争や差別の話に軸があった。ツッコミのキレは変わらず。しかし、その軽妙さの中に、怒りすら感じる“人権”への思いが迸る。
ハーフ在日(自称)の著者だからこそのバランスよい視点が目から鱗。

そして、フィンランド独特の科目ET(価値観の知識)と日本の道徳についての娘さんの評価がとても興味深い。
「ET(人生観の知識)はほんまのことっていうか、知ること。道徳はやったらいいことの話」
October 24, 2025 at 10:58 AM
『マッドのイカれた青春』(実石沙枝子さん)#読了

これまたよかった!
超弩級の美しい女子高生「マッド」と、彼女をめぐる同級生たちの物語。息苦しさも陰湿さもあるのに、なぜか暗くない。そして泣ける。

これから、あちこちで入試問題に使われそう。

「わたしたちきっと、イカれてなくちゃやっていけない」
October 24, 2025 at 7:01 AM
『扇谷家の不思議な家じまい』(実石沙枝子さん)#読了

なかなかよかった。
代々、不思議な力が宿る娘が生まれる扇谷家。
屋敷の掃除をしていた立夏は、曽祖母からの手紙を見つける。その指示により、扇谷一族に緊急招集がかかる。

「これから起こることにはね、すっかり決まったものと、まだ揺れ動いているものがあるの」
October 21, 2025 at 12:04 PM
『北は山、南は湖、西は道、東は川』(クラスナホルカイ・ラースロー、訳:早稲田みかさん)

ときに数ページにもわたる一文は、静かに広がっていくさざなみのよう。
そこにみえるものを静かに描写しているだけかと思いきや、その緻密さと多重性になんだかクラクラしてくる。
ここは私の知っているあの京都なのだろうか。
October 14, 2025 at 1:49 PM
秋の一日
October 12, 2025 at 9:54 AM
さっそく、クラスナホルカイ・ラースロー『北は山、南は湖、西は道、東は川』を図書館に予約してみた。
October 9, 2025 at 11:07 AM
Duolingoの仏語、なんとか60までたどり着いたものの、消化不十分な感じがして、英語版仏語を始めました。
日本語版よりもシビアな発音チェックと、文法説明がありがたい。どこまで着いていけるやら。
October 8, 2025 at 12:56 PM
『ジェイムズ』(パーシヴァル・エヴェレット、訳:木原善彦さん)#読了

一気読み。『ハックルベリー・フィン冒険』の奴隷のジムから語られる物語。過去の話だが、決して過去ではない。

「対等な立場にある人間が自分の平等性を主張しなければならないとは、なんて奇妙な世界なのだろう?」

「戦争で戦うんだよ」「それはつまり、毎日死に直面しながら、別の誰かに言われた通りのことをするってことか?」
October 8, 2025 at 8:22 AM
羽二重トーストなるものを食べた。
炭水化物 on 炭水化物だけど(だから?)美味でした✨
October 8, 2025 at 1:01 AM
Reposted by ノグチリカ
10/7朝日新聞で『夜と霧』が紹介されました。

「精神科医ビクトール・フランクルの「夜と霧」を読み、精神医学に興味を持った。母方の親戚に医師が多かったこともあり、京都大医学部に入る。そこで出会ったのが、免疫だ」

ノーベル賞の坂口さん「考え抜くことが必要」 夫婦で巡った研究人生
www.asahi.com/articles/AST...
ノーベル賞の坂口さん「考え抜くことが必要」 夫婦で巡った研究人生:朝日新聞
「何かを成し遂げるには時間がかかる」。ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった坂口志文(しもん)さん(74)は、研究が逆風にさらされる中、米国を転々としながら夫婦で研究を続けてきた。
www.asahi.com
October 7, 2025 at 3:52 AM
『AMERICAN WIVES 描かれた女性たち』#読了

「急流を下る」(アトウッド/岸本佐知子さん)、「氷」(サーム/古屋美登里さん)、「会話の距離」(マイノット/森田義信さん)がよかった。全9作品所収。

ただ、マンロー「マイルズ・シティ、モンタナ」のラストは、あの事件を思うと少し苦しくなる。
October 7, 2025 at 2:18 AM
これは本当に興味深い本でした!

『みんなが手話で話した島』(ノーラ・エレン・グロース、訳:佐野正信さん)#読了 2023/10/18
聾者が多いこの島では、障害の有無にかかわらず、誰もが普通に手話で話していた。Ⅶ章の歴史的背景を読むと、この貴重さが際立つ。しかし一つの理想。
「ハンディキャップという概念は気まぐれな社会的カテゴリーである」

同じヴィンヤード島を舞台にした『目で見ることばで話をさせて』(レゾット、訳:横山和江さん)もオススメ。
【あなたはこの島のことを知っていますか?】

4刷決定、いま静かな反響を呼んでいるノーラ・エレン・グロース『みんなが手話で話した島』(佐野正信訳)。文化医療人類学者である著者が、「聞こえる人も聞こえない人も島民全員が手話を使って暮らした島」をフィールドワークした貴重な記録です。 共生とは何か、深く考えさせられる一冊。

この度、芸人のヒコロヒーさん (Xアカウント @hiccorohee0016) に推薦コメントをいただきました!
October 6, 2025 at 11:56 PM
『父の回数』(王谷晶さん)#読了

『40歳だけど大人になりたい』を読んでから、王谷さんが描く家族ものを読みたくて。
5作品所収。表題作と「あのコを知ってる?」がよかった。軽やかに語られる絶妙な距離感。

「海老名といると、一人でいるより一人になれる気がする。今僕は、一人なのに少しも一人になれない」
October 6, 2025 at 11:45 PM
Reposted by ノグチリカ
実家の押し入れから発掘された〈名著復刻 日本児童文学館〉
幼いころによくわからないまま見てた本たち。今見ると確かに名著揃い。
October 5, 2025 at 11:26 AM
『グッド・シスター』(サリー・ヘプワース、訳:梅津かおりさん)#読了

双子のファーンとローズ、同じ時間を過ごしているはずなのに、それぞれの視点から語られることが全く異なっていてゾワリ。

だが小島慶子さんの解説に深く頷く。
「どれほど親しい間柄でも、同じようにものを見ることは叶わない」
October 4, 2025 at 7:29 AM