利他的な遺伝子
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利他的な遺伝子
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本棚には対象本の積読もいくつかあったので、これを機に優先的に消化しようと思います(しかし、キャンペーン帯がない...!)
この中だと個人的なおすすめは『虐殺器官』と『悪童日記』です
September 9, 2025 at 10:54 AM
一般的に社会は弱者を搾取する構造を持つので、人はより利己的に、合理的にならざるを得ない。しかし合理性と幸福が両立しないのは分かりきったことで、その生き方は結局のところ絶望にしか到達し得ない。では我々はどう生きるべきなのか。本作の最も優れた点は、チャーリー・ゴードンの生き様にその答えを見出したことだ。この物語の最後にチャーリーが示したささやかな優しさは、人間を人間たらしめる最も重要な要素が善良な心の存在であることを我々に示唆している。知性や才能が重視される社会において善良さの価値はしばしば過小評価されてしまうが、人間を最後に支えるのはこの善良さに他ならないことを我々は再認識すべきだろう。
September 5, 2025 at 12:56 PM