今までありがとうございました
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生産性の高さこそ人間の価値だと思っている現代人は意外にも多い。しかし長い目で見れば、生産性で人間の価値を測るような社会は差別と分断を生み出すだけで、幸福な社会には決してつながらない。本当の意味での幸福な社会は、寛容さのある社会だと僕は思う。
生産性の高さこそ人間の価値だと思っている現代人は意外にも多い。しかし長い目で見れば、生産性で人間の価値を測るような社会は差別と分断を生み出すだけで、幸福な社会には決してつながらない。本当の意味での幸福な社会は、寛容さのある社会だと僕は思う。
国家による焚書が行われる世界を描いたディストピアSF。
無知の中で幸福に生きるか、現実を直視して絶望に立ち向かうか。自分は後者を選びたいと思う。
国家による焚書が行われる世界を描いたディストピアSF。
無知の中で幸福に生きるか、現実を直視して絶望に立ち向かうか。自分は後者を選びたいと思う。
『日の名残り』第1話(無料)
📕 えすとえむ 漫画 📕 カズオ・イシグロ 原作
ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの傑作小説に、えすとえむの鮮やかな筆致が新たな息吹を!奇跡のコミカライズ。
1話:執事スティーブンスが新しい主人に受けた提案とは?
hayacomic.jp/episodes/797...
『日の名残り』第1話(無料)
📕 えすとえむ 漫画 📕 カズオ・イシグロ 原作
ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの傑作小説に、えすとえむの鮮やかな筆致が新たな息吹を!奇跡のコミカライズ。
1話:執事スティーブンスが新しい主人に受けた提案とは?
hayacomic.jp/episodes/797...
ホラーというよりオカルトミステリーに近いかもしれない。怪異の科学的な解明といえば百鬼夜行シリーズを思い浮かべるが、本作はどちらかといえばもっとライトで、キャラとエンタメ要素が強かった。ただ平易な文章で読みやすく、いい意味で今風の小説だと感じた。いずれ続編も読みたいと思う。
ホラーというよりオカルトミステリーに近いかもしれない。怪異の科学的な解明といえば百鬼夜行シリーズを思い浮かべるが、本作はどちらかといえばもっとライトで、キャラとエンタメ要素が強かった。ただ平易な文章で読みやすく、いい意味で今風の小説だと感じた。いずれ続編も読みたいと思う。
「青春は、気まずさでできた密室だ。」このフレーズに惹かれて何となく読んでみたが、思いの外面白かった。偶には人の死なないミステリもいい。
「青春は、気まずさでできた密室だ。」このフレーズに惹かれて何となく読んでみたが、思いの外面白かった。偶には人の死なないミステリもいい。
人の世は住みにくい。
人の世は住みにくい。
善良な人間が好きなのでアリョーシャが推しです。中巻に続く。
善良な人間が好きなのでアリョーシャが推しです。中巻に続く。
「微笑みの国」として知られるタイを舞台にした傑作短編集。観光地としての明るいイメージとは異なり、ここに描かれるタイの風景は、貧困、格差、売春といった過酷な現実だ。弱者は常に搾取され、勧善懲悪はない。しかし抑圧の中でも逞しく生きる人々の姿は、先進国から失われた人間本来の生命力を強く感じさせるものだった。訳者あとがきで、原題の"Sightseeing"について言及している部分があった。観光。光を観ること。希望の見えない社会を照らす光があるとすれば、それは人々の絆に他ならないだろう。
#ハヤカワ文庫の80冊
「微笑みの国」として知られるタイを舞台にした傑作短編集。観光地としての明るいイメージとは異なり、ここに描かれるタイの風景は、貧困、格差、売春といった過酷な現実だ。弱者は常に搾取され、勧善懲悪はない。しかし抑圧の中でも逞しく生きる人々の姿は、先進国から失われた人間本来の生命力を強く感じさせるものだった。訳者あとがきで、原題の"Sightseeing"について言及している部分があった。観光。光を観ること。希望の見えない社会を照らす光があるとすれば、それは人々の絆に他ならないだろう。
#ハヤカワ文庫の80冊
表題作は円城塔賞受賞作。(円城塔らしい)ナンセンスなユーモアを引き摺りながらも、読者を退屈させないサービス精神が良い。ただ、作風の軽さは好みが別れる所かもしれない。個人的には嫌いではない。英題は"Remnants of Ancient Desire"となっていたが、タイトル回収しつつレモネードと韻を踏んでいるところに遊び心を感じて思わずニヤリとした。
表題作は円城塔賞受賞作。(円城塔らしい)ナンセンスなユーモアを引き摺りながらも、読者を退屈させないサービス精神が良い。ただ、作風の軽さは好みが別れる所かもしれない。個人的には嫌いではない。英題は"Remnants of Ancient Desire"となっていたが、タイトル回収しつつレモネードと韻を踏んでいるところに遊び心を感じて思わずニヤリとした。
意味のある時間だった
意味のある時間だった
⬆️『ゴリオ爺さん』のこの部分、かなりウエルベックだ
⬆️『ゴリオ爺さん』のこの部分、かなりウエルベックだ
とはいえ #ハヤカワ文庫の80冊 にはまだ未読の本が沢山あるのでこの機会に色々読んでみようと思います。
「ハヤカワ文庫の80冊」フェア感想キャンペーンを開催中! フェア帯がついているハヤカワ文庫の写真と感想をハッシュタグ付きでSNSに投稿していただいたかたから抽選で100名様に『アルジャーノンに花束を〔新版〕』アクリルキーホルダーをプレゼント!
#ハヤカワ文庫の80冊
とはいえ #ハヤカワ文庫の80冊 にはまだ未読の本が沢山あるのでこの機会に色々読んでみようと思います。
有名な小説なので話の筋は知っていたが、それでも涙なしには読めなかった。主人公のチャーリー・ゴードンは知能に障害を抱えていて、普段はパン屋で雑用をしている。チャーリーには小学生程度の知能しかないが、優しく善良な人間だ。周りの人に揶揄われても怒ったりはしない。そもそも純粋すぎて、自分が揶揄われていることにすら気づかない。幼少期の子供は誰しもこの種の純粋さを持っているが、それは精神的な成熟に伴って失われていく。ここに人間の社会の悲劇がある。
有名な小説なので話の筋は知っていたが、それでも涙なしには読めなかった。主人公のチャーリー・ゴードンは知能に障害を抱えていて、普段はパン屋で雑用をしている。チャーリーには小学生程度の知能しかないが、優しく善良な人間だ。周りの人に揶揄われても怒ったりはしない。そもそも純粋すぎて、自分が揶揄われていることにすら気づかない。幼少期の子供は誰しもこの種の純粋さを持っているが、それは精神的な成熟に伴って失われていく。ここに人間の社会の悲劇がある。
意味のある時間だった
意味のある時間だった