こんなに暑い日は、私と一緒に過ごしませんか🙄

#詩　#散文詩　#ポエム

今日も僕たちはすれ違いつづける

いともたやすく…

毎日、毎日誰かとすれ違い、その誰かを知ろうともせず、その誰かと出会うこともなく…けれど、いつかまた、もう一度、君に出会えたならと…

少しだけそんな奇跡を信じられる今日があった…

どんなかたちでも

どんなつながりでも

いつかまた、もう一度、君に出会えたならと…

少しだけそんな奇跡を信じたい今日があった…

#詩　#散文詩　#ポエム

なぜだか夕陽がとてもきれい

ひとりで見る夕陽がとてもきれい

あの色は君の好きだった色

もう誰かのもとへ帰ることもない僕を誘って…

この世に無数にある分かり合えないこと

分かろうとして分からなかったこと

分かってほしかったけど、分かってくれなかったこと

ただ、それはもう過ぎたこと…

気づいてあげられなくて、ごめんね…

日々の忙しさの中に、人混みの中に、遠ざかっていく君に似た誰かの蜃気楼…

#詩　#散文詩　#ポエム

今日も人はすれ違いつづける

いともたやすく…

毎日、毎日誰かとすれ違い、その誰かと口を利くこともなく、その誰かと出会うこともなく…

慣れてしまっているから

きっとそうさ…慣れているから何とも思わなくなっているだけ…

夕方の帰り道

くたびれたシャツは

何かを思い出したように、一瞬歩く足を止めた

舗道にのびた影は少し痩せて

誰かのやってくる後ろの人影と重なった

少し期待した…

少し少し影がズレていく…

追い越していってしまった…

それはきっと誰かが待つもとへと帰るために…

星降るような空の下で

奇跡が起こりはしないかと思う空の下で

今夜の星

今夜の星は綺麗な星

それは地球が僕らに見せてくれる最後の星

明日の星

明日の星は綺麗な星

それは地球が君らに見せてくれる最初の星

今夜の星

今夜の星は綺麗な星

それは地球が僕らに見せてくれる最後の星

今夜の星

この世界の片隅に

同じ星を今この時、見ている人よ

何億の人たちに幸あれ

消えゆく僕らは、かりそめの姿

また、いつかどこかで…

その星を目に焼きつけて永遠に眠るその前に

告げたい言葉がどうしてもある

こうしている間にも地球はまわる

そして僕らは消え失せる

そうしたら、違う誰かが星を見るのだろう

僕らのように思いを馳せながら

こうやって、こうやって歴史は作られてきた

こうやって、こうやって生命は繋がれてきた

さぁ、もうすぐ朝がくる…

君の新しい朝が…

何度も何度もやってくるだろうその朝が来るまでに、この大きな手で君を包み、

そっと君を元いた場所に返してあげよう…

最後に約束

友達に言っちゃいけないよ…

これはひとときの戯れだから…

見たことのない色した蝶

きれいに輪を描いてひとりでダンスを踊っている

その蝶が、相手を探しに飛んできて、僕の鼻先にちょこんと止まった

今にも僕に話しかけたそうだった

けれど、ムリはいけないから、僕は黙っていたけれど、何かを言いたかったの？

さようなら、どうぞいつまでもお元気で…

森は息をしている

森は生きている

僕は誰？

そうさ、僕はさまよい人

今までのことは、ひとときの戯れさ…

無かったことにされてしまう戯れさ…

ららららら…

森の中…

ここは森の中？

僕は誰？

僕は誰？

友達の列からはぐれてしまい…

人はいつからか、僕をさまよい人と呼ぶようになった…

どこまでも、どこまでも歩いて…

歩き続けていたら、たどり着けるかもしれない… どこでもない場所

森は不思議

不思議の中にいる

なおさら、友達の声は聞こえない

生い茂る木の葉たちの隙間から、太陽が時折顔を覗かせて、見上げる僕に、やぁ、こんにちは…

森は深い

あまりにも深い

見渡す限りのあまりある緑

吸い込まれてしまうから、もう帰れない…

もう帰れなくなったっていいけれど…いいけれど…

どちらでもいい…そんなこと、どちらでもいい…

今宵のあなたは復讐劇の男…

月は言った…

そんなことは、おやめなさい…そんなことは、おやめなさい…

それは、あなたのためにならないと…どうして、そんなことになろうものか…

思いとどまらせた後で、一体、男に何が残ろうか…

あぁ…男には何が残ろうか…

見とれていた…

ただ、見とれていただけの男…

そう、最後にはあの男に出し抜かれてしまい、このまま終わってゆくだけの復讐の男…

復讐劇…

これはよくある復讐劇…

銃をかまえず、剣を抜くわけでもない…

今宵のあなたは美しい…あなたは美しい…

復讐劇の男…

どこにでもいるよな男…

それなのに、あなたがこれほどまでに月に照らされて美しいとは、この夜はどうしたことか…

まったくどうしたことか…

華麗に復讐を遂げたあと、静かに立ち去り笑うつもりでいるのか…

それとも、後悔の海の中でのたうち回るのか…

きっと祭りは楽しく、終わる頃には少し淋しい…

そう、今日は祭りの日…

祭りの日に、なんてことだ…

忘れ去られ人たちの盛大な祭り

遠くの方から、祭り囃子が聞こえる

君もアイツも僕も、あの人もこの人も…

さぁ、祭りだ…祭りだ…

祭りの群衆にまぎれながら…あぁ…あぁ…

もはや、祭り囃子は行ってしまった…

一瞬の夢

来年の夏まで、しばしのさようなら…

灯りはもう消えてしまい…

帰る背中たち

その中で、誰よりも僕の背中だけが、よけいに淋しげ…

やっぱり、そんなもんかと思うのか…

語り継がれていく物語のようには、僕の存在は誰かの記憶に残りはしない…

歌い継がれていく名曲のようには、僕の歌は誰かの声で歌われはしない…

君だって、そうだろう？

時間…いろんな時間…そう、時間は河

河はやがて下流で交わって…その先、忘却の彼方…

やがては忘れられゆく時間の中

河は時に優しく、時に残酷に流れゆくけれど、

橋の上、帰る頃には、そんなもんかと思うのか…

アイツだって、そうだろう？

やがては忘れられゆく時間の中

そんな時間は忘れられゆくためだけにあるのだから

今を一生懸命に生きろとは、戯言ぬかすな…

通りはにぎわい…今日は祭り…

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