最近ちょうどこういう記事を読んで、おっしゃることと理由は違うかもしれませんが、左派＝移民賛成ではないという趣旨ではあります

中道左派の復活には移民政策が必須なのか─デンマーク社民党が人気の理由 | クーリエ・ジャポン courrier.jp/news/archive...

各国で中道左派政党が支持を落としている中でデンマーク社会民主党は支持を得ていて、その理由は、概ね中道左派的な政策を推し進めながらも移民についてだけは制限する政策を取っているからだろうと。
現党首は外部からの流入が多すぎると福祉国家を維持できず労働者階級が割りを食うんだと言っていて難しいなとなりましたね

Michel Foucault, "Les Intellectuels et le pouvoir" dans Dits et Ecrits, t.Ⅱ, Gallimard, 1994, pp.312-314

それよりもまず、欲望の備給というものがあり、これによって人は必要であれば何かに要望を抱くことができるのだ。むろん自分の利益に逆らって欲望するというのではない。というのも利益はいつも欲望に従い、欲望が利益を見出す場所にあるからだ。けれども人は単なる自己の利益の追求よりも、もっと深くかつもっと漠然としたやり方で何かを欲望することができる。欲望の備給という観念こそがこうしたことを説明できるのだ。だからライヒの叫びを理解しようと努めなくてはならない。「いいや、大衆は騙されなどしなかった、彼らはあの時ファシズムを欲したのだ」という叫びをね。欲望の備給というものがあり、これが権力を形作り広めていくんだ。」

"そして、もし貧しい出自から世界に飛び出して、立派なことをして、それで収入を得たいと思ったら、どんな選択肢があるでしょうか?基本的に、軍隊には入れます。つまり両者は同じことの表現なのです。最終的な欲望は、人間本性として、合理的な計算機として設定されたものの範囲内で行動しなくともよいということなのです。"

"となると、ニューヨークに無収入で住まなくてはなりません。これは特権的な出自をもつ人でなければ、まったく不可能です。
だからもしあなたがネブラスカのトラック運転手だとして、たとえば自分の子どもが裕福なCEOになるのは想像できるでしょう。それが難しいのは承知ですが、可能ではあります。でも、ニューヨーク・タイムズの演劇批評家になるとか、国際人権弁護士になるとかは想像できません。つまり一方では、排除への怒りがあるのです。"

"彼らが「リベラル・エリート」と呼ぶものは、資源を豊富にもち、お金以外の価値の形態を追求するキャリアをもつことができるため、この吸血マシーンのようなもの[引用者：経済学が想定するとされる合理的なホモ・エコノミクスのこと]にならない人々です。そして、特定の階級の人たちがこの地位をいろんな手段で独占しているという感覚があると思います。教育と無給のインターンシップが大きな役割を果たします。
そして、事実、もしお金だけでない何かのために働きたいと思ったら、それが慈善であれ、政治であれ、ジャーナリズムであれ、また、もし真実や美やアートを追求したいと思ったら、そう、最初の数年は何も支払われないのです。"