悪夢のような映画。セリフや物語は抽象的で、時間軸も空間も曖昧。登場人物は違う時間にいると思いきや、カツラを取って前の時間に戻ってしまうし、場面は変わらないまま気づけば別の空間へと移動してしまう。突然裁判の状況になり周りに指を指され「有罪」と連呼されるシーンは悪夢そのもので、カフカの世界のようだ。最近、吉田喜重の映画を見て思うのだが、映画とは悪夢のようなものであるべきかもしれない。
「エロス+虐殺」に見られる精緻な構図はここにも見られるが、鏡や机、ピアノなどの光の反射を利用した構図が数多く見られる。そして、カメラはより動きが多くなっている。
悪夢のような映画。セリフや物語は抽象的で、時間軸も空間も曖昧。登場人物は違う時間にいると思いきや、カツラを取って前の時間に戻ってしまうし、場面は変わらないまま気づけば別の空間へと移動してしまう。突然裁判の状況になり周りに指を指され「有罪」と連呼されるシーンは悪夢そのもので、カフカの世界のようだ。最近、吉田喜重の映画を見て思うのだが、映画とは悪夢のようなものであるべきかもしれない。
「エロス+虐殺」に見られる精緻な構図はここにも見られるが、鏡や机、ピアノなどの光の反射を利用した構図が数多く見られる。そして、カメラはより動きが多くなっている。
という感じで、かなり好きな本だったので、感想が長くなってしまった。
(4/4)
という感じで、かなり好きな本だったので、感想が長くなってしまった。
(4/4)