作者も「私」の「痛くて鼻につく」ところについては意識して書いているようにも思えるが、「私」が恋愛や男女のことに関して、おそらくは読書から得た知識だけでけっこう生々しいことを考えたりしている場面など、学生時代に読んだときには抵抗があった。東野圭吾『放課後』のいやらしさと同じたぐいのいやらしさを感じてしまったのだった。こんなことをわざわざ書かなくてもいいじゃないか、という、恥ずかしさからくる怒りみたいなものもあった。そんなことをなぜか突然思い出した日でした。

文学館に併設されている「鮨喫茶　すすす」のドリンクメニューにある「梶井基次郎のレモンスカッシュ」。レモンのいい香りがして、爽やかでとてもおいしいです。

その１はこちら。↓

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