【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩
【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」
【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
更に作中で言及されるフェアプレイにしても根本的に何か勘違いしており、その情報を示したからといって解けるかどうかはまた別問題と言わざるを得ない。もっともフェアかどうかを差し引いても、個人的には最後までピンとこなかった。
更に作中で言及されるフェアプレイにしても根本的に何か勘違いしており、その情報を示したからといって解けるかどうかはまた別問題と言わざるを得ない。もっともフェアかどうかを差し引いても、個人的には最後までピンとこなかった。
本作は数多い西澤作品の中でもミステリとジェンダー、両方の面から見逃せない秀作であると同時に、その後に控える大作「依存」へと繋がっていく助走的作品である。
本作は数多い西澤作品の中でもミステリとジェンダー、両方の面から見逃せない秀作であると同時に、その後に控える大作「依存」へと繋がっていく助走的作品である。
またタイトルが象徴する日常の謎(?)をこのシリーズの特徴である推理合戦のネタにしたことで第三者に過ぎなかった匠千暁を探偵役として巧く事件に介入させると共に、千帆の視点で描かれる物語だからこそできたサプライズがさりげなく盛り込まれているのもいい。
またタイトルが象徴する日常の謎(?)をこのシリーズの特徴である推理合戦のネタにしたことで第三者に過ぎなかった匠千暁を探偵役として巧く事件に介入させると共に、千帆の視点で描かれる物語だからこそできたサプライズがさりげなく盛り込まれているのもいい。
ホラーめいた余韻でいえば「九のつく歳」もなかなかのもので、ある犯罪を暴くきっかけとなった某人物の妄執が衝撃的過ぎるあまりタイトルの意味がやや薄れてしまった感もなくはないがそれでも人間心理的に有り得そうと思わせる設定が絶妙でオチも含めて初出が異形コレクションなのも納得の快作である。
ホラーめいた余韻でいえば「九のつく歳」もなかなかのもので、ある犯罪を暴くきっかけとなった某人物の妄執が衝撃的過ぎるあまりタイトルの意味がやや薄れてしまった感もなくはないがそれでも人間心理的に有り得そうと思わせる設定が絶妙でオチも含めて初出が異形コレクションなのも納得の快作である。
ただやはり全体的にみるとミステリですらない話もあったりする雑な内容で、この作者らしい特殊設定ミステリを期待すると正直肩透かしと言わざるを得ない。だがその一方で古きよきドタバタコメディーとしてみれば、この緩さが逆にいい場合もあり、一概にダメとも言い難いかなり人を選ぶ作品である。
ただやはり全体的にみるとミステリですらない話もあったりする雑な内容で、この作者らしい特殊設定ミステリを期待すると正直肩透かしと言わざるを得ない。だがその一方で古きよきドタバタコメディーとしてみれば、この緩さが逆にいい場合もあり、一概にダメとも言い難いかなり人を選ぶ作品である。