【好きな作家】飛鳥部勝則/梶龍雄/殊能将之/早坂吝/麻耶雄嵩
【好きな作品】「カルロッツァの翼」「殉教カテリナ車輪」「竹馬男の犯罪」「翼ある闇」「魍魎の匣」
【好きな映画】「キルビルVol.1」「サスペリア」「サンタ・サングレ/聖なる血」「ダークナイト」「リベリオン」
「切断島の殺戮理論」に続く文化人類学の学徒たちが訪れた地図にない集落で殺戮劇に遭遇する長編ミステリシリーズの二作目。正直言うと本作を読む前から殺戮と消失という明らかに求めるものが違う組み合わせの時点で嫌な予感はしていたが実際読んでみた結果その相性の悪さを再認識することとなった。
「切断島の殺戮理論」に続く文化人類学の学徒たちが訪れた地図にない集落で殺戮劇に遭遇する長編ミステリシリーズの二作目。正直言うと本作を読む前から殺戮と消失という明らかに求めるものが違う組み合わせの時点で嫌な予感はしていたが実際読んでみた結果その相性の悪さを再認識することとなった。
烏賊川市シリーズの短編集第四弾。烏賊川市シリーズは長編短編含めてこれまでなんだかんだでハズレは一作もないと思っていたのだけど、今回の収録作はいずれもネタがショボいだけならまだしも捻り方に関してもイマイチなものばかりで少なくともミステリとしては精彩に欠ける内容と言わざるを得ない。
烏賊川市シリーズの短編集第四弾。烏賊川市シリーズは長編短編含めてこれまでなんだかんだでハズレは一作もないと思っていたのだけど、今回の収録作はいずれもネタがショボいだけならまだしも捻り方に関してもイマイチなものばかりで少なくともミステリとしては精彩に欠ける内容と言わざるを得ない。
「彼女が死んだ夜」「仔羊たちの聖夜」に続くタック&タカチシリーズの長編三作目。本作はシリーズのレギュラーキャラである高瀬千帆が高校時代に巻き込まれた事件を扱っており、千帆が抱える様々な問題を通して、これまで凛としたイメージだった彼女の知られざる一面が描かれるのが実に興味深い。
「彼女が死んだ夜」「仔羊たちの聖夜」に続くタック&タカチシリーズの長編三作目。本作はシリーズのレギュラーキャラである高瀬千帆が高校時代に巻き込まれた事件を扱っており、千帆が抱える様々な問題を通して、これまで凛としたイメージだった彼女の知られざる一面が描かれるのが実に興味深い。
不可能犯罪の仕掛け自体は割と王道ながら、おいそれと真相に辿り着けないようにする工夫と映像ならではの手掛かりの提示が○。だがそれ以上になぜ死者が甦ったのかという理由に対し必然性もさることながら、それに相応しい重厚なドラマが用意されている点が良かった。
不可能犯罪の仕掛け自体は割と王道ながら、おいそれと真相に辿り着けないようにする工夫と映像ならではの手掛かりの提示が○。だがそれ以上になぜ死者が甦ったのかという理由に対し必然性もさることながら、それに相応しい重厚なドラマが用意されている点が良かった。
不死身の騎士団長が殺された謎を巡る長編ファンタジーミステリの続編。前作を読んでいること前提の内容ながら正直前作からどう続けるつもりなのかと首を傾げたものの、実際読んでみると上手い具合に蛇足と感じさせない程度には後日譚として綺麗に纏まっていたように思う。
不死身の騎士団長が殺された謎を巡る長編ファンタジーミステリの続編。前作を読んでいること前提の内容ながら正直前作からどう続けるつもりなのかと首を傾げたものの、実際読んでみると上手い具合に蛇足と感じさせない程度には後日譚として綺麗に纏まっていたように思う。
「パズラー 謎と論理のエンタテインメント」に続くノンシリーズ物の短編集。本作は「パズラー」から一転、論理よりも妄執が印象に残る心理サスペンス系の話が大半を占めており意外な真相が用意されているものの中にはそれが果たして本当に真相なのかあえて断定できない作りになっているのが興味深い。
「パズラー 謎と論理のエンタテインメント」に続くノンシリーズ物の短編集。本作は「パズラー」から一転、論理よりも妄執が印象に残る心理サスペンス系の話が大半を占めており意外な真相が用意されているものの中にはそれが果たして本当に真相なのかあえて断定できない作りになっているのが興味深い。
モテたい男子トリオのもとに毎回怪物たちが現れては様々な事件を引き起こす全七話の連作ミステリ。タイトルにもなっている怪獣を始め宇宙人、改造人間、幽霊などが登場する怪物たちのバリエーションは多いものの、それらの設定がミステリとして活かされているかというと正直微妙なところだろう。
モテたい男子トリオのもとに毎回怪物たちが現れては様々な事件を引き起こす全七話の連作ミステリ。タイトルにもなっている怪獣を始め宇宙人、改造人間、幽霊などが登場する怪物たちのバリエーションは多いものの、それらの設定がミステリとして活かされているかというと正直微妙なところだろう。
赤い博物館こと犯罪資料館に勤める緋色冴子が元捜査一課の寺田刑事と共に遺留品から迷宮入り事件の謎を解く連作シリーズの三作目。今回の収録作は最初の二編こそ悪い意味でこの作者らしい強引さを感じてしまったが、その後の二編「掘り出された罪」と表題作がそれを補ってくれるだろう。
赤い博物館こと犯罪資料館に勤める緋色冴子が元捜査一課の寺田刑事と共に遺留品から迷宮入り事件の謎を解く連作シリーズの三作目。今回の収録作は最初の二編こそ悪い意味でこの作者らしい強引さを感じてしまったが、その後の二編「掘り出された罪」と表題作がそれを補ってくれるだろう。
ぎんなみ商店街に住む三姉妹と四兄弟が探偵役を務める連作ミステリシリーズの二作目。前作は四兄弟が探偵役を務めるBrother編と三姉妹が探偵役を務めるSister編の二冊に分けて一つの事件に隠された二つの真相を暴くという趣向だったのに対し今回は一冊のみに纏まっているのでお財布的に優しいのは○。
ぎんなみ商店街に住む三姉妹と四兄弟が探偵役を務める連作ミステリシリーズの二作目。前作は四兄弟が探偵役を務めるBrother編と三姉妹が探偵役を務めるSister編の二冊に分けて一つの事件に隠された二つの真相を暴くという趣向だったのに対し今回は一冊のみに纏まっているのでお財布的に優しいのは○。