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旧ツイッター(現X)の室町言葉botから移ってきました。約400年前の日本語の話し言葉が分かる資料から、1時間に1回つぶやきます。中の人は @august-5.bsky.social です。
ヒトヨリ(一寄り)鷹を使うにせよ、鉄砲、弓などを使うにせよ、ともかく猟師が獲物に近寄る回数を数える言い方。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 6:36 PM
ハンベン(半弁)豆腐を炙った後、それを味噌で煮た一種の食物。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 5:36 PM
まらする:動詞につける丁寧語。平安時代に使われていた謙譲の補助動詞「まゐらす」の連体形「まゐらする」の短縮。その後「まする」を経て現代語の「ます」に至っている。(解説:中の人)
November 10, 2025 at 4:36 PM
ヒトアワセ(一合はせ)一度の出会い。「一合はせもせいで逃げた人ぢゃ」あの人は、ただの一度も相手と戦いを交えないで逃げた人である。ただし、二合はせ、三合はせとは言われない。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 3:36 PM
「そなたは、この家に一人おじゃるか」「一人いようと、二人いようと、かもうての用は」(虎明本「節分」)
November 10, 2025 at 2:36 PM
ケンジョ(見所)遠方から見ること、または、外部から見ること。「見所の人、何と思おうか」局外から見る人々、あるいは、考える人々はどう思うであろうか。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 1:36 PM
じゃ:東日本の「だ」に相当する断定の助動詞。「である」の短縮で、敬意はない。現在も西日本の方言に残る。(解説:中の人)
November 10, 2025 at 12:36 PM
その束(つかね)をとって、あまたを一つにして、縄をもって思ふさま堅う巻きたてて、子どもに渡いて、「これを折れ」と言ふ。子ども、我も我もと力を尽くいて折ってみれども、少しも叶はなんだ。(イソポのハブラス)
November 10, 2025 at 11:36 AM
ヒボヲトシ、ヲビナヲシ(紐落とし、帯直し)九歳までの子どもがするような、帯を後ろで結ぶやり方をやめて、前の方で結ぶこと。(日葡辞書)
中の人メモ:帯解(おびとき)(幼児がこれまでしていた付け帯をとり、初めて普通の帯を用いる祝い)を指すか。
November 10, 2025 at 10:36 AM
ブリブリ(ぶりぶり)端に縄とか紐とかを結びつけた、真っ直ぐな羊飼いの杖のようなもの。それを投石器のように空中でぐるぐる振り回して、打球遊びのように、ある毬を打つ遊び。「ぶりぶりで打つ」毬打ちの競技をする。すなわち、上述のやり方で打球遊びをする。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 9:36 AM
アイクチ(相口・間口)一人の人が他の人の気に入ること。または、その人のやり方にぴったり合うこと。「ペドロとジョアンは相口でござる」ペドロとジョアンは互いに和合している。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 8:36 AM
ヒノマル(日の丸)冑に前立てとしてつける、太陽の形を象った或る飾り。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 7:36 AM
ヒトガマシイ(人がましい)動作や礼儀作法などが大人のように、すなわち、一人前の男のように見える。時には、いささか過度に自分を一人前の者として強く見せかける意味にも取られる。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 6:36 AM
【日本人は日本語を何と呼んでいた?】「「国語」「邦語」「日本語」について―近世から明治前期に至る―」 という論文を見ると、400年ほど前の日本人は日本語のことを「日本(の)言葉」「日本(の)口」などと言っていたそうです。雑誌「国語学」全文データベースから見ることができます。(中の人)
November 10, 2025 at 5:36 AM
こちも日記を見て申しまるするほどに、この後(のち)はこうないやうにおしられ。(捷解新語)
November 10, 2025 at 4:36 AM
ナイトク(内得)人が何かの役職から、または自分が管理する地代などから得るところの利得、すなわち、役得。「内得の深い人」(日葡辞書)
November 10, 2025 at 3:36 AM
ブサイ(無菜)「菜無し」料理が少ないこと。「無菜な振舞」料理の少ししかない招宴。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 2:36 AM
ジリュウ(自立)自分の考えを固執すること。例、「自立打破の心を罷(や)めよ」他人の見解を打ち崩すことによって、自分の見解を固執するようなことをするな。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 1:36 AM
メアテ(目宛)弓や鉄砲で狙ってうつ的、あるいは、なんらかの目印。「北斗を目当てにして船を乗る」北の星[北極星]を導きとし、それに従って航海する。(日葡辞書)
November 10, 2025 at 12:36 AM
マッパジメ(真初め)最初。「経の真初めにあった」これはその経典の最初にあった。(日葡辞書)
November 9, 2025 at 11:36 PM
【ニホン?ニッポン?】日葡辞書には「Nifon」「Nippon」のほか、「日の本」(Finomoto)も載っています。他のキリシタン文献ではニホン・ニッポンが多く、「日の本」はあえて美しく言いたい場合の雅語だったのでは。(解説:中の人)
November 9, 2025 at 10:36 PM
秘密に受けた一物の、外聞にあたる深い怪我をば、二度(ふたたび)人に知らせまらした。(懺悔録)
November 9, 2025 at 9:36 PM
マクワウリ(真桑瓜)非常に上質の小さな瓜の一種で、主として美濃(Mino)の国にできるもの。(日葡辞書)
November 9, 2025 at 8:36 PM
ヒロゥジャゥ(披露状)充状または付状に同じ。主君や身分の高い人を尊敬するために、その人に対して直接書状を差し上げることはしないで、まず他の人に宛てて出し、その人から話をしてもらうとか、その書状を渡してもらうとかする書状。(日葡辞書)
※アテブミ(宛文・充状)の語釈も同様。
November 9, 2025 at 7:36 PM
「ちっともそなたに只口(ただぐち)はおかせまいぞ。なお先へお語りあれ」「さてさて、いかい平家上戸でござる」(天草版平家物語)
November 9, 2025 at 6:36 PM