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『〈沖縄学〉の認識論的条件』勁草書房、2024年
https://www.keisoshobo.co.jp/book/b653259.html
博士(学術)
タイポ多し。
米谷さんの訃報が新聞でも出たので。ほんとうに残念。ご冥福をお祈りします。
www.asahi.com/articles/DA3...
米谷匡史さん死去:朝日新聞
米谷匡史さん(よねたに・まさふみ=東京外国語大教授・日本思想史)25日、間質性肺炎で死去、58歳。葬儀は近親者で行った。喪主は妻順子さん。 東京大で哲学者の廣松渉に学び、丸山真男や三木清、和辻哲郎、…
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October 30, 2025 at 3:46 AM
フーコーは『言葉と物』でルネサンスの「類似」から古典主義時代の「表象」への断絶を提示するが、その断絶がどのような社会的・技術的条件によってもたらされたかについては説明していないと、よく批判される。フーコーの関心は認識論的構造であり、その成立条件を歴史的因果ではなく構造的同時性として描くため「何が知を変えたのか」という問いには答えない。これに関して、アイゼンシュタインの『印刷革命』は、ルネサンスから古典主義時代への「知の再編」を技術的・物質的基盤から説明するものであると捉えることができる(と思う)。フーコーは古典主義時代の特徴の一つに「比較」(「計量的比較」と「秩序の比較」)を挙げている。→
October 29, 2025 at 4:44 PM
フィリップ・サボの『フーコー『言葉と物』を読む』は、『言葉と物』の入門書としてはあまり適切だとは思えない。哲学分野ではそう見なされているのかもしれないが、実際には第6章までの各章・各節がそれぞれ一行程度で要約されているに過ぎず、古典主義時代と近代との対比も十分に示されていない。とくに、一般文法と文献学(実際には比較言語学)の違い、博物学と生物学の差異といった核心的な点が詳しく説明されていない。→
October 29, 2025 at 4:13 PM
「統治性研究」は面白い。以下、19世紀の自由・啓蒙・功利から、「社会的なもの」への知的枠組みの変容についてメモ。最近、マフムード・マムダニ(Mahmood Mamdani)の『Define and Rule』と、フランソワ・エワルド(François Ewald)『The Birth of Solidarity』(英訳)を読んだら、両方とも隠れたキーワードが「統治性」。(エワルドは元フーコーの助手で、その後新自由主義者に転向している。)→
October 29, 2025 at 4:03 PM
松沢裕作さんの『歴史学はこう考える』で、ランケが近代歴史学の祖とされると書いていた。学問史的にもそう考えれているのだろうが、若干の違和感がある。松沢さんも書いているように、ランケの歴史認識は、中世的な神学的世界観の残響を含んでいる。その思想の根底にはプロテスタント的予定説や、ラヴジョイが論じた「大いなる存在の連鎖」に近い秩序観が見られる。つまり、各時代や国家が神の摂理のもとに固有の使命をもつという理解であり、形を変えた神学的歴史観である。→
October 29, 2025 at 4:00 PM
ユーロスペースで、デジタルリマスター版の『セルロイド・クローゼット』を観てきた。私の見間違いなのか、一部オリジナルと違う気がした。ヘイズコードで禁止された表現の一覧が、檻の中に入れられるシーンがなかった気がしたんだけど。あった?
June 27, 2025 at 8:46 AM
崎濱紗奈さんによる私の本の書評が、図書新聞に掲載されていた。感謝。とてもありがたい。
June 17, 2025 at 4:06 AM
70年代後半のフーコーの「人口」「生政治」「統治性」を論じる場合にも、『言葉と物』は必須。とくに『安全・領土・人口』の1978年1月25日講義(日本語版p.92から)で、「人口」と「統治」を明確に結びつける箇所で『言葉と物』の要約をしている。そして次のように言う。「人間ー19世紀のいわゆる人文科学から出発して思考され定義されたような人間、19世紀の人文主義において考察されたような人間ーはつまるところ、人口の一つの形象に他ならないのです」(p.95)。人口統治は『言葉と物』の延長にある。
June 12, 2025 at 11:41 AM
ユーロスペースで、『セルロイド・クローゼット』のデジタルリマスター版が上映されるとのことなので、観に行きたい。
May 24, 2025 at 5:26 AM
フィリップ・サボ『フーコー『言葉と物』を読む』が出るのですね。楽しみ。『言葉と物』は、講義で使うので、毎年一回は通読している。おすすめの読み方は、第二章から始めて、一度本を離れて、リンネの「雌雄蕊分類法」と「階層式分類法」ちょっとだけ勉強し、その後で、4・5・6から3章を読んで、「表象の二重化」を理解した上で第1章のラスメニーナスを読むといいですね。4・5・6で躓く場合は、フランソワ・ジャコブの『生命の論理』を読んで生物学の歴史を学ぶのがおすすめ。博物学と生物学の違いを理解すると、一般文法と比較言語学の違いも、富の分析と経済学の違いもなんとくわかってくる。
May 21, 2025 at 2:09 PM
方法論より学問史を学んだ方が良いし、たくさんいろんな本を読めばいいんじゃないのか。

問いの立て方って、いろんなこと知ってるから出てくる。

と思っている。
April 25, 2025 at 12:20 PM
古典的自由主義(アダム・スミス)と、新自由主義の違いは、前者が民主的な時代以前で、後者が民主的時代以降。確かに。だなら後者は市場から民主的手続きを徹底的に排除するために、非市場的領域に過剰に介入する。
March 22, 2025 at 10:49 PM
大学院は、東京なら一日は国会図書館への見学・会員登録ツアーを組んでもいいのに。地方なら、みんなで申込書を書いて送付する回を設けるとか。希望者だけでいいけど。

ここ数年でリモートでアクセスできる資料が桁違いに増えた。知らないと損だよ。知的にも金銭的にも。マイクロフィルムやマイクロフィッシュも一度使ってみてどんなものか経験しておくのも大切。

国会図書館は留学生でも会員登録できるし。

非常勤だけど、学生と研究科に提案してみようかな。
March 8, 2025 at 5:11 PM
みすず書房編『読書アンケート2024』にも新城さんが拙著を取り上げてくださった。感謝感激。
February 25, 2025 at 6:33 AM
テック企業の成功者が、世間から善人扱いされたいのに、悪人扱いされるから、トランプ支持に行くって、ちょっとだけフロムの『自由からの逃走』ぽい。ルネサンスの新興成金が、生きる価値としての名誉名声のために教会や芸術に金をだすのとにてる。教会が名誉名声をくれなくなる近代社会では国家や民族に同一化することで価値を見出していく(一般労働者層もそうなる)。手っ取り早く名誉を手に入れるには、自分たちを認めてくれる偉大な国家(幻想)とリーダー(独善)とそれへの同一化が必要ってことか。哀れだ。
January 19, 2025 at 2:31 AM
今年は、単著を出版することができた。東京大学から而立賞と出版助成をもらえた。

友だちには全然会えてない。

来年は論文を書くぞ!
December 31, 2024 at 7:17 AM
フーコーのサイン
December 23, 2024 at 7:03 PM
下半期の読書アンケートで紹介された。
December 19, 2024 at 9:32 PM
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〈沖縄学〉の認識論的条件 - 人間科学の系譜と帝国・植民地主義⁣ (徳田匡⁣) が、紀伊國屋電子書籍ストアで予約開始されました。2025/1/1(水)配信。
5leaf.jp/kinokuniya/dsg-08-EK...
〈沖縄学〉の認識論的条件 - 人間科学の系譜と帝国・植民地主義
著者:徳田匡 出版:勁草書房 2025/1/1(水)配信
5leaf.jp
December 13, 2024 at 1:34 AM
『図書新聞』2024年下半期の読書アンケートで、佐藤さんと新城さんに取り上げてもらった。ありがとうございます。
December 15, 2024 at 1:02 PM
二年前に大学院の講義を担当したときの学生は、そろそろ修論の提出なのか。M1の春の時点でみんな素晴らしい発表してくれてた。修論も無事に出して欲しいな。
December 6, 2024 at 6:06 AM
November 13, 2024 at 2:04 PM