糸田屯
itodatoon.bsky.social
糸田屯
@itodatoon.bsky.social
▼ライター/ディガー
【監修書籍】『海外ゲーム音楽ガイドブック』『ゲーム音楽家インタヴュー集』
【執筆参加書籍】『ゲーム音楽ディスクガイド』『新蒸気波要点ガイド』『ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド』『ハヤカワ文庫JA総解説1500』
【ブログ】https://camelletgo.blogspot.com/
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『海外ゲーム音楽ガイドブック』(監修:糸田屯+タナカハルカ)がDU BOOKSから刊行されました。
diskunion.net/dubooks/ct/d...

タナカ氏と最初の打ち合わせを行ったのは2022年10月。素晴らしい方々の協力を得ながら、約2年がかりで本書に取り組んできました。アルバムレビューやコラム、そしてコンポーザー・インタビューを通して、海外ゲーム音楽ディグのキッカケを得ていただけましたら幸いです。
フェリックス・フランシスの新・競馬シリーズ『虎口(Crisis)』。半年前に出た『覚悟(Refusal)』は原著2013年発表、本作は原著2018年発表。危機管理コンサルタント会社の門戸を叩く引きのある導入部といい、調教師一家の殺伐とした諍いを軸にしたフーダニットといい、満足度が高い。

献辞にあるランボーン調教師協会会長のメリック・フランシス(Merrick Francis)もディック・フランシスの実子で、調教師を経て1992年より競走馬輸送会社Lambourn Racehorse Transport(1930年創業)の長を務める。
lambourn.info/our-history/...
November 15, 2025 at 1:43 PM
JOURNEYのデビュー作『Journey(宇宙への旅立ち)』(1975)、久々の日本盤再発。どれくらい久々かというと2006年以来なのでなんと19年ぶり。のっけから濃厚なバンドサウンドをカマす「Of a Lifetime」といい、静と動のジャズロックインスト「Kohoutek」のただならなさといい、ニール・ショーン、エインズレー・ダンバーらメンバーのスキルが爆裂するコワモテなアルバム。
www.sonymusic.co.jp/artist/Journ...
November 12, 2025 at 11:12 AM
ラロ・シフリンがディジー・ガレスピーと十数年ぶりに共演した『Free Ride』(1977)も『Black Widow』『Towering Toccata』と同一線上にある好盤(ジャケの2人の笑顔がまたよい)。シフリンが全作編曲を担い、当時60歳のガレスピーのプレイを引き立てるジャズ・ファンクど真ん中アルバムで、「Fire Dance」「Free Ride」などシビれる曲が満載。リー・リトナーも一部参加している。日本盤レコードは同年に出たものの、CD再発は1993年に欧米で一度しかしていない。再評価を俟つ。
jazzdispensary.bandcamp.com/album/free-r...
Free Ride, by Dizzy Gillespie
8 track album
jazzdispensary.bandcamp.com
October 28, 2025 at 11:33 AM
今年9月にラロ・シフリンの『Black Widow』(1976)と『Towering Toccata』(1977)が日本盤で再発した。追悼リリースというよりは、CTIレコードのリイシュー企画ラインナップにこの2作が入っていた。
www.kingrecords.co.jp/cs/artist/ar...

フュージョン前夜のクロスオーバーブームの一翼を担ったCTIでシフリンがディスコ・ファンクをやる(かつ、売れ線も狙う)とこうなるという快作で、「ジョーズ」メインテーマのカバーがドゥーミーで強烈。シングル盤だと尺が8分ある。
music.youtube.com/watch?v=pd3v...
Jaws
YouTube video by Lalo Schifrin - Topic
music.youtube.com
October 28, 2025 at 11:21 AM
今年7月に発売されたラロ・シフリンの初期作品集。

『Rendez Vous Dansant A Copacabana』(1955)
『Spectrum』(1957)
『Piano español』(1959)
『Lalo = Brilliance』(1962)
『Bossa Nova, New Brasilian Jazz』(1962)
『Piano, Strings and Bossa Nova』(1962)

上記6作をCD3枚組に収録した貴重アイテム。『Rendez Vous Dansant A Copacabana』『Spectrum』全曲のCD収録はもしかすると初かも。
October 27, 2025 at 10:35 AM
キャノンボール・アダレイの後期作でCD化がされていないオーケストラ入りアルバム『The Cannonball Adderley Quintet & Orchestra』(1970)。本盤収録の「Dialogues for Jazz Quintet and Orchestra」はラロ・シフリンがアダレイからの依頼で書き下ろした12分の刺激的かつ華麗なクロスオーバー大曲。シフリンの16枚組BOX収録のインタビューによれば、当時クインシー・ジョーンズが譜面を目にして「気が狂ったのか」と心配したとか。
open.spotify.com/intl-ja/trac...
Dialogues For Jazz Quintet And Orchestra
open.spotify.com
September 26, 2025 at 9:23 AM
今年6月に93歳で世を去ったラロ・シフリンの16枚組CD-BOX(2024年11月発売)を買った。横長のアートブック型パッケージで、生前に発売された企画盤では間違いなく最大規模のアイテム。ラロ・シフリンよ永遠なれ。

スパイ大作戦(ミッション:インポッシブル)、ダーティーハリー、燃えよドラゴンなど数多の著名作を手がけた映画音楽の巨匠のイメージが強いのだけど、ジミー・スミス、スタン・ゲッツなどのアレンジを手がけ、ディジー・ガレスピーに見いだされて彼の楽団に身を置いた敏腕ジャズミュージシャンであり、ジャンルや国を横断するフレキシブルな現代音楽家でもあり、多岐にわたる活動は知れば知るほど圧倒される。
September 25, 2025 at 9:49 AM
糸田屯連載コラム「ミステリ・ディスク道を往く」の第1回掲載もミステリマガジン2018年7月号でした。今年で連載7年目です。

発売中の2025年10月号では第40回「今と昔、バンドに捧ぐアンソロジー」が掲載。ロックバンドや楽曲タイトルに着想を得たアンソロジー『夜の夢こそまこと 人間椅子小説集』『小説集 筋肉少女帯小説化計画』『ラヴ・マイナス・ゼロ』にフォーカスし、人間椅子、筋肉少女帯、甲斐バンドについて書いています。
www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000...
August 25, 2025 at 1:36 PM
ちなみにミステリマガジンの映画関連特集号での私のコラム寄稿は7年ぶりでして、2018年7月号の「バーフバリ音楽ガイド」以来になります。光陰矢の如し。
camelletgo.blogspot.com/2018/05/myst...
ミステリマガジン2018年7月号《おしりたんてい&バーフバリ特集》に「バーフバリ音楽ガイド」を寄稿しました&同号よりコラム新連載を始めます
【ミステリマガジン2018年7月号目次】 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013894/   ミステリマガジン2018年7月号「特集:おしりたんてい&バーフバリ」 が5月25日に発売されまし...
camelletgo.blogspot.com
August 25, 2025 at 1:30 PM
【お知らせ】
8月25日発売のミステリマガジン2025年10月号〈九龍城砦〉特集にコラム「九龍城寨之圍城電影歌曲等等周游」を寄稿しました。「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」劇中で流れる同時代のポピュラーソングや、キャスト陣の音楽活動を紹介する4ページです。
www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000...
ミステリマガジン2025年10月号: 書籍- 早川書房オフィシャルサイト|ミステリ・SF・海外文学・ノンフィクションの世界へ
早川書房オフィシャルサイトのミステリマガジン2025年10月号ページです。当サイトでは、ミステリ、SF、海外文学、ノンフィクションの名作から最新刊まで、幅広いジャンルを網羅した書籍の情報を提供しています。早川書房の世界を、こちらの公式サイトからご堪能ください。
www.hayakawa-online.co.jp
August 25, 2025 at 9:18 AM
Twitter~Xの十数年ぶんの自分のポストをすべて見返して整理する作業を一年ほど前から断続的に行っている。あちらを更新することはもうないし非公開にして久しいのだけど、残したものを埋もれたままにしておくのは惜しい。

個人サイトを持っていたころから数えて現在までに移転すること4回(Xからblueskyへの移行で4度目)、その都度テキストの整理に多かれ少なかれ直面していて、記録と記憶の再インストールをしているような感じ。この前のTwilogのデータベース障害もあり、アーカイヴをいかに保持するかということを改めて考えてしまう。
August 23, 2025 at 12:23 PM
ピーター・ヘンリックを中心とするカナダのフレキシブル音楽集団 Terriblethingの3年ぶりのアルバム『More of the Different』。4ピースのバンド編成で初期の楽曲をリ・レコーディングした内容。2014年にヌルっと「出現」して以来、新譜が出るたびにチェックすること10余年、一周して戻ってきたような感慨をおぼえる。ブリティッシュポップのサイケ感をクリーミーに昇華したストレンジポップ。
terriblething.bandcamp.com/album/more-o...
June 9, 2025 at 1:27 PM
ジュンク堂書店・池袋本店9階の音楽書コーナーにて、2025年6月30日まで「アニメとゲームと音楽のele-king booksフェア」が展開されています。
honto.jp/store/news/d...

『ゲーム音楽ディスクガイド』
『ゲーム音楽家インタヴュー集』
『別冊ele-king ゲーム音楽の最前線』
などなど。

『海外ゲーム音楽ガイドブック』(DU BOOKS)も置いていただいているようです。
honto店舗情報 - 【9F芸術】アニメとゲームと音楽のele-king booksフェア
国内外のポピュラー・カルチャーを中心に取り上げるele-king booksのおすすめ本フェア!5/28発売「抵抗とファ...
honto.jp
June 9, 2025 at 12:39 PM
COCOJOEY'S THEME (OFFICIAL VIDEO)
www.youtube.com/watch?v=n9g4...
COCOJOEY'S THEME (OFFICIAL VIDEO)
YouTube video by Cocojoey
www.youtube.com
June 8, 2025 at 2:40 PM
「パラレルワールドのリズムゲームRPGのサントラ」と形容されたデビューアルバム『COCOJOEY'S WORLD』(2022)で高濃度の存在感を示したシカゴの俊英COCOJOEYの第2作『STARS』が6月20日に出る。個人的に上半期ベストアルバム最有力候補。
cocojoey.bandcamp.com/album/stars

デジタルフュージョンとサイバーグラインドで切り刻みまくる仮想サントラ的甘辛ハイパーポップが素敵極まりなく、Fire-Toolzが好きなら間違いなくマスト。というかFire-Toolzその人であるAngel Marcloidがマスタリングを担当し、ギターで客演している。
June 8, 2025 at 2:32 PM
90年代のCGアートジャケからしか得られない栄養がある。だいたい5年スパンでコンスタントにアルバムをリリースしているベルギーのダッシャン・ペトロッシ率いるメロディック・メタル・バンドMAGIC KINGDOMのデビューアルバム『The Arrival』(1999)もそう。アヴァロンから日本盤が出るようになるのは2nd『Metallic Tragedy』(2004)からなので、本作は日本未紹介。当時のヴォーカルは、後にFAIRYLANDに加入するマックス・ルクレ。
open.spotify.com/intl-ja/albu...
June 6, 2025 at 3:06 PM
タマノリシコをペンネームに用いるなら多摩ノリシコではなく玉野リシコがよいと考える。リシコ(RISIKO)はドイツ語でリスクを意味する。要注意人物感が出る。
June 6, 2025 at 2:14 PM
「アスファルトタイヤを切りつけながら暗闇走り抜ける」は、アスファルト「が」タイヤを切りつけるのではなく、アスファルト「に」タイヤを切りつけるでもなく、「アスファルトタイヤ」(タマノリシコみたいな存在)を切りつけるでもなく、アスファルトはあくまでタイヤを導く枕詞で、衝動を持て余したスラッシャーがタイヤを切りつけている、というイメージを考えてみる。途端に現代怪異めいてくるがこれはこれでアリかもしれない。阿倍仲麻呂が現代に生きていれば天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月のようにアスファルトタイヤを切りつけながら暗闇を走り抜けチープなスリルに身を任せながら明日に怯えていたかもしれない。
June 6, 2025 at 2:03 PM
Paradoxes(1993)
Flood(1995)
Venus(1997)
Fantasma(2000)
Bridge(2002)
Flesh(2002)
North(2008)
Shells(2025)

EVERONの1stはゼロ・コーポレーション。2ndはアポロン。3rd(1998年盤と2000年再発盤あり)と4thはアヴァロン。5thと6thはベル・アンティーク。7th『North』で日本盤が見送られてしまったが、序盤からクライマックス級の盛り上がり(「Brief Encounter」)であり、傑作の誉れ高い。
everonprog.bandcamp.com/album/north
North, by Everon
10 track album
everonprog.bandcamp.com
June 5, 2025 at 1:41 PM
ドイツの職人的重鎮、EVERONの16年ぶりのアルバム『Shells』のCD盤がようやく届く(何らかの事情で遅れていたようだ)。往年のジャーマン・シンフォニック・ロックの精神性の継承者。じっくり練られた滋味とロマンティシズムあふれる楽曲はもはや余人の及ばぬ領域にあり、聴くほどに味が出る。

オリジナルメンバーのクリスティアン・モースがアルバムの完成を見る前に亡くなったのは無念だが、冒頭曲「No Embrace」は長らくの空白を吹き飛ばす快作。ラストは『Flesh』(2002)の表題曲のリメイク。オリジナルを凌駕する泣きとスケール感を得て、今のEVERONの真骨頂をこの大曲でも存分に示している。
June 5, 2025 at 1:25 PM
別冊ele-king
『渡辺信一郎のめくるめく世界』
(2025年5月28日発売)
www.ele-king.net/books/011766/

少しお手伝いしました。渡辺監督のロング・インタヴューはもちろんのこと、氏が選ぶ「オールタイムベスト100アルバム」も掲載。ピースがガシガシとハマっていく刺激的内容です。
June 1, 2025 at 1:35 AM
ペンネームに糞を用いるという話をするうえでやや性質が違うかもしれないが、頭に浮かぶのが「糞先生」。安倍吉俊作品読者ならばブリ......もといピンとくるだろう。『NieA_7』の原案を手がけたgK【ジェロニモ本郷と糞先生】のKである。糞先生は単独の人物ではないらしいが。
www.nbcuni.co.jp/rondorobe/an...
May 29, 2025 at 9:50 AM
一文字ペンネームは世に少なくないが、一文字ペンネームに「糞」を用いる者はまだ出てきていないのではないかと思う(すでにいたら申し訳ない)

そんなの論外だろと言ってしまえばそれまでだが、中性的な響きであり、かつ検索性を下げたい向きには利便性も高い(便だけに)と思うのである。ただし周囲の大反対にあうのは必定なので伊達や酔狂ではなく大多数を凌駕する強い意志で糞を背負わねばならない。糞になる覚悟はあるか。

壁を乗り越え、糞として時代の寵児になるとしよう。「糞・最新作!」と広告され、人々から糞のサインを求められる。鳥屋の梯子と人生はそも短くて糞まみれだが、偉業を成し遂げ、やがてそびえ立つ糞と称される。
May 29, 2025 at 9:40 AM
「米異くらえ(よねい・くらえ)」というペンネームは、まだ誰も使っていないようだ。ストックしておこうか。
May 29, 2025 at 9:33 AM
米田共九郎という歌人の存在を知る(現在も活動しているのかは不明)。「糞くらう」にちなんだネーミングなのだろう。ちょっと感心した。
May 29, 2025 at 9:28 AM