前作あんぱんで屋村が「さよならだけが人生だ」と言ったことを覚えている人もいるだろう。井伏がこの「勧酒」のヒントにしたのが船着き場の別れであることは有名である。
今日、船上でヘブンらが聞いたのも岸から手を振る民衆の「さよなら」という声である。ヘブンも錦織も「さよなら」を言わない。ヘブンは寒いから松江を離れるのではなく、錦織は校長になりたかったわけでもない。互いに本心を隠している。さよならを言うのはトキをラシャメンと噂した民衆であり、錦織が嫌いな秋の虫である。民衆にも虫にも本心がない。ただ目の前に見えるものを見て騒ぎ、ただ季節が来たから鳴くだけである。
#ばけばけ
前作あんぱんで屋村が「さよならだけが人生だ」と言ったことを覚えている人もいるだろう。井伏がこの「勧酒」のヒントにしたのが船着き場の別れであることは有名である。
今日、船上でヘブンらが聞いたのも岸から手を振る民衆の「さよなら」という声である。ヘブンも錦織も「さよなら」を言わない。ヘブンは寒いから松江を離れるのではなく、錦織は校長になりたかったわけでもない。互いに本心を隠している。さよならを言うのはトキをラシャメンと噂した民衆であり、錦織が嫌いな秋の虫である。民衆にも虫にも本心がない。ただ目の前に見えるものを見て騒ぎ、ただ季節が来たから鳴くだけである。
#ばけばけ
日本人は虫の声を聴く、とヘブンは言った。虫かごでさみしく鳴くのは虫ではなく、錦織の心の声であるとヘブンは気づくだろう。
#ばけばけ
日本人は虫の声を聴く、とヘブンは言った。虫かごでさみしく鳴くのは虫ではなく、錦織の心の声であるとヘブンは気づくだろう。
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
熊本についていくかどうか、司乃介とフミが決める。タエは三之丞と、勘右衛門はタツと決める。家族の行く末は家族で決める。当たり前のことである。ヘブンにとって何より大切なのは松江(場所)ではなく、家族(居場所)である。フミが言うとおり、ヘブンとトキの行く末はヘブン夫婦で決めるべきである。だがそのトキが「一人でも反対したらいかない」というのだから「別の家族」の意見が必要になる。
錦織にも家族がいる。錦織は弟丈と話し合う。家族だから錦織は丈の将来に関与する。
だが、ヘブンにとって錦織は友人だが、家族ではない。
#ばけばけ
熊本についていくかどうか、司乃介とフミが決める。タエは三之丞と、勘右衛門はタツと決める。家族の行く末は家族で決める。当たり前のことである。ヘブンにとって何より大切なのは松江(場所)ではなく、家族(居場所)である。フミが言うとおり、ヘブンとトキの行く末はヘブン夫婦で決めるべきである。だがそのトキが「一人でも反対したらいかない」というのだから「別の家族」の意見が必要になる。
錦織にも家族がいる。錦織は弟丈と話し合う。家族だから錦織は丈の将来に関与する。
だが、ヘブンにとって錦織は友人だが、家族ではない。
#ばけばけ
それにしても、錦織は「大磐石」でありながら大磐石でないというスタイルを裏切らない。
#ばけばけ
それにしても、錦織は「大磐石」でありながら大磐石でないというスタイルを裏切らない。
#ばけばけ
ヘブンは自分の心に聴いて"Sounds good"(それがいい)と答えを出す。松江を離れる理由は来週語られる。松江は素晴らしいが、民衆は騒動を起こし、冬は地獄であり、若い娘を人柱にする残酷な町である。ヘブンにとって失ってはならないのは松江ではなく、やっと見つけた家族という居場所である。それにしても、ヘブンはチェンバース教授に何をお願いしたのだろうか。
#ばけばけ
マーサはヘブンが解雇されたのが「自分のせい」だと思い自暴自棄になった。マーサはヘブンに「恨むなら自分を恨んで、わたしは反対したのに」と言っている。マーサが自分のせいだと思ったように、ヘブンも今回の騒動の原因は自分のせい(異人だから)と思っているのだが、トキは「誰のせいでもない、それより結婚してくれてありがとう」と言う。ヘブンがマーサから聞きたかったセリフをトキが言う。それでもヘブンが思い詰めているのはこれから先誰のせいにもしないように自分自身が答えを出さなければならないと思っているからだろう。
#ばけばけ
ヘブンは自分の心に聴いて"Sounds good"(それがいい)と答えを出す。松江を離れる理由は来週語られる。松江は素晴らしいが、民衆は騒動を起こし、冬は地獄であり、若い娘を人柱にする残酷な町である。ヘブンにとって失ってはならないのは松江ではなく、やっと見つけた家族という居場所である。それにしても、ヘブンはチェンバース教授に何をお願いしたのだろうか。
#ばけばけ
マーサはヘブンが解雇されたのが「自分のせい」だと思い自暴自棄になった。マーサはヘブンに「恨むなら自分を恨んで、わたしは反対したのに」と言っている。マーサが自分のせいだと思ったように、ヘブンも今回の騒動の原因は自分のせい(異人だから)と思っているのだが、トキは「誰のせいでもない、それより結婚してくれてありがとう」と言う。ヘブンがマーサから聞きたかったセリフをトキが言う。それでもヘブンが思い詰めているのはこれから先誰のせいにもしないように自分自身が答えを出さなければならないと思っているからだろう。
#ばけばけ
マーサはヘブンが解雇されたのが「自分のせい」だと思い自暴自棄になった。マーサはヘブンに「恨むなら自分を恨んで、わたしは反対したのに」と言っている。マーサが自分のせいだと思ったように、ヘブンも今回の騒動の原因は自分のせい(異人だから)と思っているのだが、トキは「誰のせいでもない、それより結婚してくれてありがとう」と言う。ヘブンがマーサから聞きたかったセリフをトキが言う。それでもヘブンが思い詰めているのはこれから先誰のせいにもしないように自分自身が答えを出さなければならないと思っているからだろう。
#ばけばけ
八雲が帰化したのは周知の事実であるので、ヘブンが日本人になったから騒動が収まる流れになるのかと思ったが、違うのか。
ところで、なぜ人々が怪談に魅せられるのかといえば、そのひとつに非日常がある。時代は変われど、我々もサワのような川の向こうの長屋暮らしである。さもしい日常を忘れるための物語(非日常)を必要とする。ところが、庄田が言ったようにトキがシンデレラであれば今のトキは非日常の住人になる。トキが物語の住人であるから司乃介が言うように人々は勝手に貴婦人ともてはやし、勝手にラシャメンとさげすむ。我々はそういう生き物である。
#ばけばけ
八雲が帰化したのは周知の事実であるので、ヘブンが日本人になったから騒動が収まる流れになるのかと思ったが、違うのか。
ところで、なぜ人々が怪談に魅せられるのかといえば、そのひとつに非日常がある。時代は変われど、我々もサワのような川の向こうの長屋暮らしである。さもしい日常を忘れるための物語(非日常)を必要とする。ところが、庄田が言ったようにトキがシンデレラであれば今のトキは非日常の住人になる。トキが物語の住人であるから司乃介が言うように人々は勝手に貴婦人ともてはやし、勝手にラシャメンとさげすむ。我々はそういう生き物である。
#ばけばけ
例えば神社に祀られるのは神様だけでなく、誰かの呪いだったりもする。その神社では毎年お祭りがある。そういえば、タエに渡す封筒には「雨清水様」と書かれ、まるで神様に奉納する仕草である。雨清水様(神様)が人々の呪いを封印するのかもしれない。
#ばけばけ
例えば神社に祀られるのは神様だけでなく、誰かの呪いだったりもする。その神社では毎年お祭りがある。そういえば、タエに渡す封筒には「雨清水様」と書かれ、まるで神様に奉納する仕草である。雨清水様(神様)が人々の呪いを封印するのかもしれない。
#ばけばけ
「今、自分の心に聞いちょるんじゃ」
日本人は虫の声を聴くココロがあって素晴らしい、とヘブンは言うのだが、司乃介が自分の心の声を聞くことができないのは虫と同じく司乃介にはココロがないからである。そして、最後にトキには「(トキは)ラシャメン」という松江の人々の心の声が聞こえる。ついでに言えば、先日も書いたとおり、庄田がサワに振られたのはサワの本心をつかみ損ねたからである。これはサワが庄田の手をつかめなかった理由でもある。
#ばけばけ
「今、自分の心に聞いちょるんじゃ」
日本人は虫の声を聴くココロがあって素晴らしい、とヘブンは言うのだが、司乃介が自分の心の声を聞くことができないのは虫と同じく司乃介にはココロがないからである。そして、最後にトキには「(トキは)ラシャメン」という松江の人々の心の声が聞こえる。ついでに言えば、先日も書いたとおり、庄田がサワに振られたのはサワの本心をつかみ損ねたからである。これはサワが庄田の手をつかめなかった理由でもある。
#ばけばけ
このドラマ、握手にいろんな意味を持たせてるんだよな。三之丞が「社長にしてください」とあちこちまわった挙句、突き飛ばされて倒れた三之丞を引き起こそうとヘブンが手を差し出したシーンを思い出す。三之丞はヘブンの手をつかまなかったんだよな。三之丞もサワと同じく、同情されたくなかったんだろう。ヘブンにそのつもりがなくとも、同情されればもっとみじめになる。ヘブンにとって握手は平等を意味するんだけど、あのときの三之丞やサワにとっては「握手しないこと」が逆に平等を意味してしまう。このあべこべさがこのドラマの面白さだというのも前に書いたな。
bsky.app/profile/frsl...
・タエは松江を離れたのではなかったのか?(松江に知人もあるだろうに、なぜ帰ってきた)
・なぜタエは物乞いをしているのか?(武家の誇りがあるなら死を選ぶのではなかろうか)
・士族の娘が欲しいのなら、まず松野家の当主に筋をとおすのではなかろうか?(いきなりトキに頼むのか)
そのうち種明かしがあるのだろうと思いつつ、握手という身体的接触にさまざまな意味を持たせているのは上手だなとは思った(銀二郎が2人で東京に行こうとトキの手を握るのと、最初にヘブンとトキが握手したのと、女中にならないかと言われて握手をするのはそれぞれ違う)。
#ばけばけ
このドラマ、握手にいろんな意味を持たせてるんだよな。三之丞が「社長にしてください」とあちこちまわった挙句、突き飛ばされて倒れた三之丞を引き起こそうとヘブンが手を差し出したシーンを思い出す。三之丞はヘブンの手をつかまなかったんだよな。三之丞もサワと同じく、同情されたくなかったんだろう。ヘブンにそのつもりがなくとも、同情されればもっとみじめになる。ヘブンにとって握手は平等を意味するんだけど、あのときの三之丞やサワにとっては「握手しないこと」が逆に平等を意味してしまう。このあべこべさがこのドラマの面白さだというのも前に書いたな。
福間がなみに「惚れている」という前に「かわいそう」と言っていたことを思い出す。庄田もまたサワに惚れていると同時に川の向こうから抜け出せないサワを「かわいそう」と思ったのだろう。そしてそれをトキから聞いたのだろう。だから教師になった。
「かわいそう」という言葉をかき消すように「惚れている」と言われ、なみは福間の手を握り返した。でもサワは庄田の手を「どげしてもつかめんかった」という。そこにあるのは「自分はかわいそうではない」という意地である。
#ばけばけ
ヘブンと錦織がともだちであるように、トキとサワもともだちである。錦織が校長にならなくとも、サワが教員試験に合格できず、天国町にとどまろうとも、ヘブンとトキの彼らに対する友情は変わらない。
福間に裏がなく正直に話しているのなら、福間となみはヘブンとマーサの変奏である。人種や身分に関係なくヘブンはマーサに惚れた。ヘブンとマーサが手を握り合ったように、福間が握った手をなみが握り返すかどうか、たぶん明日わかる。
箸が落ちたままなら、フミのように新しい箸を買えばいいのである。川の向こうからこちらに渡るための新しい橋を架ければいいのである。
#ばけばけ
福間がなみに「惚れている」という前に「かわいそう」と言っていたことを思い出す。庄田もまたサワに惚れていると同時に川の向こうから抜け出せないサワを「かわいそう」と思ったのだろう。そしてそれをトキから聞いたのだろう。だから教師になった。
「かわいそう」という言葉をかき消すように「惚れている」と言われ、なみは福間の手を握り返した。でもサワは庄田の手を「どげしてもつかめんかった」という。そこにあるのは「自分はかわいそうではない」という意地である。
#ばけばけ
以前、ヘブンがトキに怪談をせがんだとき「あなたの言葉、あなたの考えでなければならない」と言っていたが、このときヘブンはトキの声に耳を澄ませる。庄田はサワの心の内を知りたいのだが、そのためにはまずサワ自身が自分の心の声に耳を傾けなければならない。
ヘブンは誰とも深い関係にならず、通りすがりの異人として1人で生きていくと決めていた。サワもまただれにも頼らず1人で生きていくと思っている。ヘブンはトキの声に耳を澄ませたことにより、それを変えた。
#ばけばけ
以前、ヘブンがトキに怪談をせがんだとき「あなたの言葉、あなたの考えでなければならない」と言っていたが、このときヘブンはトキの声に耳を澄ませる。庄田はサワの心の内を知りたいのだが、そのためにはまずサワ自身が自分の心の声に耳を傾けなければならない。
ヘブンは誰とも深い関係にならず、通りすがりの異人として1人で生きていくと決めていた。サワもまただれにも頼らず1人で生きていくと思っている。ヘブンはトキの声に耳を澄ませたことにより、それを変えた。
#ばけばけ
トキが歌っていたのは民謡「関の五本松」である。以下のとおり5本あった松のうち1本切られても、残り4本の松は切っても切れない仲(夫婦)であるという歌詞になっている。昨日の続きでいえば、もし庄田とサワが結ばれるなら、"4本の松"はトキとヘブン、庄田とサワの"4人"という暗示になるだろう。
ハア、関の五本松、ドッコイショ
一本切りゃ四本
あとは切られぬ夫婦松
ちなみにwikiによると、八雲も日本瞥見記に「関の五本松」について記しているらしい。
#ばけばけ
トキが歌っていたのは民謡「関の五本松」である。以下のとおり5本あった松のうち1本切られても、残り4本の松は切っても切れない仲(夫婦)であるという歌詞になっている。昨日の続きでいえば、もし庄田とサワが結ばれるなら、"4本の松"はトキとヘブン、庄田とサワの"4人"という暗示になるだろう。
ハア、関の五本松、ドッコイショ
一本切りゃ四本
あとは切られぬ夫婦松
ちなみにwikiによると、八雲も日本瞥見記に「関の五本松」について記しているらしい。
#ばけばけ
「4つでちょうど40銭と48厘」
きちんと計算できても、どことなく割り切れなさが残る。"ナント、イウカ"ぴったりいかない。これらの数には必ず"4"という数字が頭につく。錦織と庄田、トキとサワの"4人"の関係にも当てはまりそうである。彼らは互いに割り切れなさを感じている。親友が成功するのは喜ばしい、でも自分でないのがうらめしい、あるいは親友がくすぶっているのがもどかしい、でも自分にはどうにもできない、そういった感情。
#ばけばけ
「4つでちょうど40銭と48厘」
きちんと計算できても、どことなく割り切れなさが残る。"ナント、イウカ"ぴったりいかない。これらの数には必ず"4"という数字が頭につく。錦織と庄田、トキとサワの"4人"の関係にも当てはまりそうである。彼らは互いに割り切れなさを感じている。親友が成功するのは喜ばしい、でも自分でないのがうらめしい、あるいは親友がくすぶっているのがもどかしい、でも自分にはどうにもできない、そういった感情。
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
なみが言うように川の向こうには何か楽しいことが待っているかもしれない。スキップは楽しいからするのか、楽しくなるためにするものなのか。いずれにしても楽しいはずのスキップが楽しくない。いや楽しいのはわかっているのだが、いまはやりたくない。そんなサワの心象風景。
#ばけばけ
#ばけばけ
なみが言うように川の向こうには何か楽しいことが待っているかもしれない。スキップは楽しいからするのか、楽しくなるためにするものなのか。いずれにしても楽しいはずのスキップが楽しくない。いや楽しいのはわかっているのだが、いまはやりたくない。そんなサワの心象風景。
#ばけばけ
ヘブンと錦織がともだちであるように、トキとサワもともだちである。錦織が校長にならなくとも、サワが教員試験に合格できず、天国町にとどまろうとも、ヘブンとトキの彼らに対する友情は変わらない。
福間に裏がなく正直に話しているのなら、福間となみはヘブンとマーサの変奏である。人種や身分に関係なくヘブンはマーサに惚れた。ヘブンとマーサが手を握り合ったように、福間が握った手をなみが握り返すかどうか、たぶん明日わかる。
箸が落ちたままなら、フミのように新しい箸を買えばいいのである。川の向こうからこちらに渡るための新しい橋を架ければいいのである。
#ばけばけ
ヘブンと錦織がともだちであるように、トキとサワもともだちである。錦織が校長にならなくとも、サワが教員試験に合格できず、天国町にとどまろうとも、ヘブンとトキの彼らに対する友情は変わらない。
福間に裏がなく正直に話しているのなら、福間となみはヘブンとマーサの変奏である。人種や身分に関係なくヘブンはマーサに惚れた。ヘブンとマーサが手を握り合ったように、福間が握った手をなみが握り返すかどうか、たぶん明日わかる。
箸が落ちたままなら、フミのように新しい箸を買えばいいのである。川の向こうからこちらに渡るための新しい橋を架ければいいのである。
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
ヘブンの日本滞在記は"海の向こう"で出版される。それを読む"海の向こう"の人たちは極東の人々の暮らしをどのように思うだろうか。川の向こうに暮らすサワのようにトキとは住む世界が違うと思うだろうか。それとも公平さを持つヘブンのようにどこに暮らそうとも同じ人間の暮らしがあると思うであろうか。
#ばけばけ
ヘブンの日本滞在記は"海の向こう"で出版される。それを読む"海の向こう"の人たちは極東の人々の暮らしをどのように思うだろうか。川の向こうに暮らすサワのようにトキとは住む世界が違うと思うだろうか。それとも公平さを持つヘブンのようにどこに暮らそうとも同じ人間の暮らしがあると思うであろうか。
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ
#ばけばけ