どうしてこんなにMVっぽさを感じるのかしらと思ったけど、長編にチューニングしなかったダニエルズはこんな感じかも、だわ。各シーンのエネルギーで弾け飛びそうなストーリーをMV制作で培ったであろうリズム感と剛腕で繋ぎ止めてたエブエブのダニエルズ。

ストーリーで情動を煽るというより舞台性、身体表現に魅せられてくれ〜〜〜〜！！！！！というパッションを受け取ったし、せっかく舞台化するならこれぐらい表現全振りでも良かったのかもしれないね。アニメ化もしてるし。吹越満も良かったし。

成河は笑っちゃうほど上手くてﾁｮﾄｵｻｴﾃ…とすら思ってしまったな。なぜなら森山未來ノヴァクに鑑賞の軸を置かないと置いてけぼりになるので……原作既読でもまごつく程度には展開が速いというか、本当にK-POPのMVを観てるような気分。舞台にキャラクターが居るのではなく、キャラクターに合わせた舞台が展開する。XGALAを見てる時とかなり似たリズム。

吹越満祭り最高！！！！！その場にグッと重力が生まれるような存在感があるので、ともすれば上滑りしそうな言い回しの魚豊台詞に背骨が通る。吹越満祭り続行！！！！！

ゾッとして前の前の職場のみなさんを思い出したら普通にそらんじられたので、ただただ旧姓が上書き保存で消えただけだった。社名変更した取引先の変更前の名称も思い出せない。これもこれでおい！！！！！！脳！！！！！！！ではある。

監督はフェイスハガーよりゼノモーフにロマンを感じてるっぽいね！ゼノモーフの映るシーンがごっつクールだ。そう思うと御大はゼノモーフと同じぐらいフェイスハガーにも愛情を注いでる気がする。ヌラつきが違う。

睾丸のないゼノモーフは生物の最終形態(生殖による進化の打ち止め)なのかな。ロムルスを観ています。

死者に対して生者が唯一できないことが「会うこと」だというの、世の中優しくできてるし、酷よな。愛し続けることも憎み続けることも思い出すこともも忘れることもできるけど、会うことだけはできない。