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En Fanfare

炭鉱吹奏楽団の話に、ハズレはないんですよね、昔から…
ハートウォーミング系かと思いきや、けっこうシビアな階級の話だった。
シビア?とも違うのかな…
運命のはずみで兄弟間に階級差が生じてしまう、兄弟愛のお話。

画面展開のテンポも、幕切れの味わいもたいへん良い。お涙頂戴にはしないところが好き。

ピエール・ロッタンのかわいさはなんですか?“チンピラかわいいおじさん”という、愛嬌と哀愁を同居させた、親近感があるのに実は稀有な存在感よ。
なんか彼を見ていると、日本の漫画がまずあの国で愛された理由わかる気がする。あの台詞の間合い、関西弁キャラだもん…
October 3, 2025 at 12:09 PM
愛はステロイド、ぎゃー大好き大好き2025最高映画だった。不謹慎な笑い大好きすぎて、ラストの細部まで大好きでした。クソ地元で死んだ目で生きてたら可愛い天使の仔猫ちゃんと出会って拾ってしまったんだけど、なんとその子は黒豹の仔猫だったんだよね…みたいな話。しかもランタイム104分!天才
September 11, 2025 at 6:28 AM
Wuthering Heights

アンドレア・アーノルド監督特集で。
この原作の持つ一般的なロマンチック文芸悲恋なイメージを排除したかったのかなと思うような嵐が丘だった。詩的だけど、メロドラマにならない。

ヒースクリフもキャサリンも、善良な人間じゃない。二人が共有する苛烈で野蛮な心性を、荒野を吹き荒ぶ雨風の音が劇伴代わりに伝えてくれる。
ヒースクリフって、なぜ(一部に)魂を掴まれる永遠の恋人キャラ!!みたいな扱いなのかなといつも不思議で、まぁ今回も不思議なままでしたが、(だってヤバい人だよね)、ヒースクリフ役の俳優さんは魅力的だった。
September 3, 2025 at 6:10 AM
一枚目は、写実的で細部まで観察眼がすごいし、多くの情報を一枚に入れ込んでパースペクティブに表現する技術も見入ってしまう。この視点で見る景色を映像で想像できそう。
二枚目は、こちらは完全に想像の世界を描いているのに、悪魔たちのデザインに、立体としての実感がある。物理的な違和感がないのは、色んな動物の骨格から理解してそれを応用しながら描いているからなのかな(わからない
自分でも絵を描く人にはさらに深い気づきのある展示なんだろうな〜と思っていたら、熱心にメモ帳に筆を走らせながらみている人もいました。日本では、あまり見かけないけど、適切な美術館の利用法🖼️
August 19, 2025 at 2:04 PM
16世紀の絵なのに、惣領冬実のチェーザレのキャラでしょう?くらいの距離感で迫ってくる、一枚目とか。
3枚目の生々しさとか。4枚目の馬の表情とか😂 漫画?絵コンテ?

アーティストたちの、初期のインスピレーションがより親近感を持って感じられて、それでいてその構成力や技術に圧倒される、そんな展示だった。4カ国並べたことで、同時代性を持ってしても拭がたい、各国のテイストの差異も感じられて、大規模コレクション展はすごいなぁと思って夏の終わりの上野公園をぶらぶらしたのでした。
August 19, 2025 at 9:38 AM
スウェーデン国立美術館 素描コレクション展

お盆明けのやけくそムードを少しでも解消すべく(?)、夕暮れの国立西洋美術館の素描展へ。涼しいかもしれない

ルネッサンスからバロックまで、欧州4カ国(伊西独蘭)それぞれの素描コレクション。
デッサンは輸送によるダメージを受けやすいため、所蔵品を国外に出すのは相当めずらしいそう。
入ってすぐに、チョークやメタルポイントなど、当時使用された画材を展示して説明してくれていたのもよかった。この脆そうなチョークでこんな技量を…!!
レンブラントなど大画家たちの直筆デッサン、すでに情報量が多くてすごい。完成画と並べてくれてたりもして、見比べるのも楽しかったです
August 19, 2025 at 9:30 AM
美食とアート探訪の旅だったんですが、美食はねぇ、贅沢して、豪華お鮨と料亭とフレンチ等を攻めましたが、たしかにのどぐろ炙りとかなんか色々すごーく美味しかったんだけど、もう私の胃が、あんまついていけなかった。塩分も多いし… 量も調整できないし…

今回見た中でいちばん惹かれたのは、成巽閣に展示されていた、前田家の姫さまの夏のお衣裳。刺繍が美しくて色合いのセンスが洗練されていて。写真NGで残念だった。
July 28, 2025 at 2:18 PM
現代美術の美術館では、訪問者の皆さんの鑑賞する様子込みでアートなのかなーと、今回も思いました。家族連れやお洒落な若い人も多く、楽しく感想を話し合いながら、リラックスして観ている感じ、とても良かった。
伝統工藝のまちに現代美術を呼び込んだ経緯を、村松友規『金沢の不思議』で書いててちら読みしたんだけど、結局のところ、地方都市で、ものづくりが生き残ってるところ、職人が大切にされているところは、今もまだちゃんと活気ある…ということなのかも。
July 24, 2025 at 3:22 AM
やっと決心がついて、期日前投票に行ってきました。悩みまくったよ。ディディエ・デニングスの絵本『父さんはどうしてヒトラーに投票したの?』を読んで、これは私の一票だけども、投票権のない子どものための一票でもあると思って投票した。この子の父ちゃんは、第二子妊娠中の妻が止めるにも関わらず熱烈にヒトラー支持で投票し、徴兵され、廃人になって帰国して、大きくなったこの子に尋ねられるんだよ…なんでだったの?って。
July 17, 2025 at 10:29 AM
Exhibition on Screen: Klimt & The Kiss

「クリムトの『接吻』の魅力は、あの絵の解釈が未だ確定していないところにあります」
解釈が確定していない、大好きな言葉かもしれない…!! 楽しい文化体験でした。

この絵を所蔵しているウィーンのヴェルヴェデーレ美術館の学芸員たち、文化史家、癖強なメンバーがクリムトの魅力を語るドキュメンタリー。

有名すぎる『接吻』の絵、甘美と思われがちで(「寝室に飾る学生さんとかいますけどね」←😂)だけど、違うよね?首締めでキスしてるよねちょいきも(creepy)だよね?とツッコむ人おもろい。
ウィーン郊外の極貧生まれのクリムトが、
July 6, 2025 at 10:42 AM
Love in the Big City

ほとんど最後の方まで、登場人物全員も〜どうなの🙄?(ただしスホは天使)とか思いながら見てたけど、
最後でちょっとうるっとしました。
アグレッシブで少しメンヘラ気味の女の子と、臆病な陰キャゲイの10年以上にわたる友情物語。
それぞれの恋愛模様も、大人になる際の社会適応への葛藤も、描写が細かく、おそらくとても的確に“今”の韓国を捉えているのだろうな。たぶん原作もすごく良さげなことが伝わる映画化だった。
June 27, 2025 at 7:22 AM
フランソワ・オゾン監督って、5人くらい存在してるんだっけ?それか、人生5周目かのどっちか。
だって凄すぎでしょ、毎回つくるもの多彩で、別世界で。なに食べてるんだろ。

Quand vient l'automne 観ました。
これはね〜、「ねえあそこどう思った?!」て語りたいような、語っちゃったら俄然わたしの嫌な部分(性格?)がばれそうな、そんな映画だった。ほっこり感想を書いてる人とは、まったくの別作品を見たような気がします。とにかくめちゃくちゃぞわぞわ面白かった。『落下の解剖学』が好きな人は好きだと思う。
June 15, 2025 at 11:19 AM
帯がぐしゃぐしゃでごめんなさい😂
(ちょっとカバンの中で迷子で😂)
一気読みしたよ、おもしろかった!
ひろゆき的な論破がなぜ“気持ちいい”と支持されるのか。トランプ的な断言がなぜ嘘っぱちでも支持されるのか。ポスト・トゥルース時代において、自己を言語化することは、何を意味するのか。考えるためのヒントがたくさんあった。
今年の中受模試で出典されそう〜!!(すーぐそういうこという😂 特に第5章『言語化コンプレックス時代』はくると思うなぁ)
何が本当かわからない情報が溢れるこの時代に、詭弁や煽動に流されないようにするにはどうしたらいいの?日々、悩むこの頃ですよね…📕子どもたちにもおすすめしようと思う📕
June 11, 2025 at 8:53 AM
サンディエゴ美術館と国立西洋美術館の、西洋絵画どこから見るか?展、通称「どこ見る展」鑑賞

ルネサンス期から19世紀まで、600年にわたる時間の西洋絵画の代表作が一度にみられる企画展。
時代を追って順々に辿って見ていくと、“エルグレコあたりから一気に、描いた人の主張が激しくなるな〜😳”という印象だった。(陳腐な感想なんだけど😚)

ルネサンス初期はまだ、宗教モチーフで、同じような構図と色彩に込められた意味も似通っていて…、そこからどんどん技術的に、遠近法や三次元の表現が洗練される過程がよくわかって楽しかった。
額装もすべて最高に凝っていて、額まで込みでアートだよねぇと、目が喜んだのでした😌
June 2, 2025 at 7:41 AM
Lee

出演作絶対がっかりさせない俳優当代No.1、ウィンスレットの超気合い入った作品。
彼女は、仕事に対する気合いがびしびし伝わる存在感も常に強烈にいいんだけど、細部の演技、他の役者ならそこまで作り込めないレベルの細かい表情や動きを、ハッとするタイミングでつぶさに見せて、忘れられなくする。演じる人物の心の底にある、ギャップのような部分を。
Vogueモデルから従軍カメラマンになったリー・ミラーに、15歳から業界トップのキャリアを歩むウィンスレットは自分を重ねたのだろうなと想像できる。
戦争の暴力を受けた人が、さらに被写体として撮られることの暴力性に、カメラマンとして自覚があるかどうか。
May 21, 2025 at 9:44 AM
La bête/けものがいる

あらすじを掴むのも一苦労の、SFメロドラマ。
AIに支配された近未来で、仕事のために“感情”を消すことを迫られるレアちゃんが、前世と前々世の因縁の恋を行ったり来たりする…

何度も結ばれない恋を繰り返す的な設定は大好物だし、利便性のために過去の恋の記憶を消すせつなさ(eternal sunshine of the spotless mindぽい!)とか思ってたら、運命の恋人のはずのマカイくんが、なんでいきなりインセルになってんの…??という戸惑い。
監督の解説インタビュー読んでも、はぁ?だし。ベルトラン・ボネロにとっては、インセルとは愛を恐れる人々だそうです🙄
May 14, 2025 at 12:02 PM
Thunderbolts*

・メンタルヘルスの問題にストレート過ぎるほどフォーカスしていて驚き
・その意味でピューちゃん演じるYelenaは観客の心を鷲掴みだったと思う
・「寂しいし、虚しい、どうして」という告白が、作品に合うテンションで、説得力を持って表現できていて、まじピューちゃんはとてもよかった
・また役名Bob…
・ヴィランがちょろいのはご愛嬌??
・過去最高ビジュのバッキー🥰
May 2, 2025 at 9:35 AM
黒赤のミニクーパー見かけて即(あ、枢機卿ぽい)と思ったので相当刷り込みが進んだ感ある
May 1, 2025 at 2:04 PM
Mysterious Skin

two boys. one can’t remember.
the other can’t forget.
このポスター、とてもいいよね。
異なる防衛機制で心を守ってきた二人は、青春の時間すべてをかけて、あの日のお互いに再会する。
coming-of-ageのもっとも悲痛な部類の作品だと思う。本国公開から年月が経って、日本では、社会の受け入れ基盤が整った今で、よかったと感じた。

消えたい気持ちはなくならないけど、i’m so sorry for youの気持ちをテレパシーのように送るよ…というラストは言葉ではちょっとすぐには消化できそうにない…
April 30, 2025 at 12:34 PM
アマチュア/The Amateur

“テロリストに妻を殺されたCIA職員の孤独な復讐劇“ という、何万回目のアレかわからん設定を、さて〜?どうやって新鮮に?! と結構ワクワクのスタート💕(この設定が好きだから😂)

今回の主人公は、現場に向いてない内勤でした!らしい…くらいの前知識で見たらさ、なんとラッキーバーンサルさんなの!OPのクレジットにお名前出てこなかったのに!!しかも“他部署のバーンサル”で、「このビル(CIA本部)で最も危険な男…」とか噂されてる、身内には気さくな現場エージェントの、コードネームThe Bear😂の、髭もじゃバーンサル!サービス!!
April 16, 2025 at 1:17 PM
市中のパレードで教皇が乗る、防弾ガラス前方一枚だけの(真横はノーガードの)、移動式バルコニーみたいな乗り物。無防備さを、自身を歓迎する信者たちへの歩み寄りの姿勢として示すかのような、大胆な接触。壁がない。威厳がないのではなく、ガードを下ろして落ち着いていられる胆力なのかな…

メキシコの刑務所や、カナダの先住民族の集会での同化政策への謝罪、広島の原爆ドーム。
行く先々で、政治的リーダーとして特異な立場で、かなり率直に贖罪と祈りを捧げるドキュメンタリーなのでまとめて見ると見応えがある。

でもいちばん見応えがあるのは、ラストの、お一人だけでの孤独な祈り。あのシークエンスは今後も忘れ難い余韻がある
April 11, 2025 at 7:08 AM
In Viaggio/旅するローマ教皇

第266代ローマ教皇フランシスコの、就任から9年間53カ国への旅の記録を元にしたドキュメンタリー。
監督は、『海は燃えている』『国境の夜想曲』等、移民や紛争地帯の人々へ目を向けてきたジャンフランコ・ロージ。
改めて本作を見ると、『教皇選挙』の登場人物たちは、フランシスコ教皇の“特別さ”を反映させているように思える。

世界の最も貧しい国や地域へも赴いて、信者や信者以外とも交流をもつ教皇は、児童への性的虐待問題でカトリック教会が糾弾される最中に、元はBouncerだったところから南米出身初・イエズス会初の教皇になった人。

逆巡礼、なんだろうと感じた。
April 11, 2025 at 6:58 AM
Mickey 17

変な映画だなぁ…と見てたら、ラストで急に王道SFぽいご都合なまとめになった。原作がそうだから?なのかな。

エンタメとして面白いかどうかでいうと、ちょっとわからない😂し、監督の作家性を煮詰めすぎて若干すべったギャグに感じちゃった部分もあったけど、基本的にこの監督は人間への信頼が高い光属性アーティストだと思うので、少しくらいおもしろくなかろうがもういいっかとも思う。
作品の風刺が、現実の過酷さに負けているのは、そもそも製作者側のせいでもないし…
それでも、ナウシカを知る者としては、既視感は既視感なのよね。SFでみて嬉しい既視感(≒オマージュ)とそうでないものとの違い…?
March 29, 2025 at 7:19 AM
教皇選挙/Conclave

これ原作も同じオチなんだよね?
途中から現実ラインがスッと引いて、
(そうは…ならんと思う…🥹)みたいな、夢のようなオチだった。齢2000年の大樹であるキリスト教が、朽ちずに生き延び続けるには?という祈りが込められた夢。

教皇選挙が舞台の映画って今までもたくさんあったと思うけど、記憶の中のそれらと比べても、明度が低く絵面は質素寄りだったのも印象的。カトリックってただでさえ、人間の心性に訴えかける華麗さにおいて絵になりすぎるから、意図して地味だったと感じた。それよりも音、すごくなかったですか。
ドアの閉まる音。重たいドアがシールドされるような場面は、全編を通して
March 21, 2025 at 12:30 PM
ドマーニ 愛のことづて/C'e ancora domani

題材はシリアスで苦しいのに、衝撃のOPからずっと目が離せず、ラストに最高の昇華が待っている、本当にいい映画だった。
こういうのが見たいの!!と思いました。
WW2直後のローマ、貧困層の主婦が主人公で、彼女はずっと酷いDVに遭っている。こんな生活からの逃避行を計画するけど…、という話で、最後にそこに繋がるのかという驚きと、辛くはない涙が待ってた。
わたしにもし娘がいたら…もっと泣いちゃってたかもしれない。絶対タイトルは「まだ明日がある」がいいよ🥹
監督も主演も兼務のパオラ・コルテッレージ監督、素晴らしいです。
March 19, 2025 at 8:35 AM