ラジアク/Radiac
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ラジアク/Radiac
@bigfire-tada.bsky.social
he/him 編集業。英語圏のコミックをよむ。
Lazy editor living in Tokyo. I love Comics, Kaiju and Future Funk.
英語圏で刊行された本についてポストする時は日本語で書いて、When talking about books published in Japan, post in English.Maybe.
ブログ「恐竜と電波塔」でアメコミについて書いてます
http://boyanddinosaur.blog.fc2.com
同年冬に刊行された続編「LEONIDE THE VAMPYR: A CHRISTMAS FOR CROWS」(2022,Dark Horse)は、
レオニードと、彼女を追う聖僧サンドローニの因縁の結末を描く。サンドローニは彼女を倒すこと叶わず根城に閉じ込められてしまうが、奇しくもこの日はクリスマスで、その晩、彼女が魂を奪い鴉となった人々が現れて…という孤独な少女と赦しの物語。
前号で語られなかった彼女の正体は今作でも文章で直接書かれはしないものの、読者は察することができる描写が随所に差し込まれている。可憐ながら罪深き吸血鬼と、聖なる屍の僧侶という対照的な二人が奇跡を起こす名短編でした。
December 13, 2025 at 7:29 AM
マイク・ミニョーラとレイチェル・アラーニョによる、ヴァンパイアの少女レオニードが主役のコミック「LEONIDE THE VAMPYR: MIRACLE AT THE CROW’S HEAD」(2022,Dark Horse)。
港町に流れ着いた謎の棺。そこに収められていた赤髪の少女が目を覚まし、人々はその奇跡に歓喜する。彼女が破滅を齎す存在であると知らずに…という無邪気で邪悪なホラー短編にして、レオニードの第一話。
カラリストが大ベテランのデイブ・スチュアートで、灰と泥の色で塗られた街の中、破滅へ誘う存在だけが鮮烈な深紅で世界を彩る。ヴァンパイアに立ち向かう屍の聖者との対比も素晴らしい傑作だ。
December 13, 2025 at 7:23 AM
「Death’s Head」8号(1989,Marvel)でのドクターとの再会エピソードにて、ドクターと手を組んでの戦いが終わった後、命あるものは成長し、変化し、進化するゆえに強くなることができる…ということを説くドクターに対し、全く聞く耳を持たないデスズヘッド。
ここで彼らは別れるも、彼らが降り立ちデスズヘッドが取り残されたビルには、巨大な「4」の数字が……という、デスズヘッドのマーベルユニバースへの鮮烈な着陸。素晴らしく痺れる演出なのですよ。
December 10, 2025 at 1:54 AM
トランスフォーマー誌で時間流に飛び込んだデスズヘッドは、「Doctor Who Magazine」135号(1988,Marvel)で時間流を航行中のターディスと衝突しドクターと遭遇。
元々TFと同じく巨大ロボサイズの体躯を誇っていたデスズヘッドは、ドクターが持っていたTCEによって人間サイズに縮小。以降、デスズヘッドは等身大のキャラになり、さらに後のドクターとの再会エピソードでマーベルユニバースへ…という、ドクターフーとのクロスオーバーによって今に繋がる設定が確立。こうしてまた読み返すと、マーベルUKの申し子というべきデザイン・設定・物語・マーベルユニバースに至るまでの経緯、その全てが素敵だ
December 9, 2025 at 2:19 PM
トランスフォーマーの中でもトップ級に好きなカバーアートの号を発掘。
リー・サリヴァンによるアートで、ロディマスの凛々しさ、デスズヘッドのカッコ良さ、マーベルUKのケレン味が見事に描かれている。
本号はロディマスとデスズヘッドが共闘してユニクロンと戦う話で、デスズヘッドが「TFのキャラ」としては最後の登場になった号。ここからデスズヘッドは時空を越える「ドクター」と出会い、またディストピア世界を舞台にした「Dragon’s Claws」誌で戦いを繰り広げ、そこから今度はマーベルユニバースの一員となっていく…そんなデスズヘッドがTFの勇者と並び立つ豪傑として描かれたこのカバー、本当に大好きだ。
December 9, 2025 at 1:23 PM
フラゼッタのコミックといえばまた大好きな作品でライターはガードナーフォックスによるゴールデンエイジの秘境冒険もの「Thun’da: King of Congo」というのがあり、この1号(1952,Magazine Enterprises)がフラゼッタのアートワークのですが、この時まだ24歳で既に美の極致を超えている。
躍動する筋肉、暴れ回る獣たち、すべてが美しい。
December 6, 2025 at 12:16 AM
50年代DCのリプリント集を読んでたら、フランク・フラゼッタによるシャイニングナイトが!
シャイニングナイトことジャスティン卿は現代に復活したキャメロットの円卓の騎士で、時代を超えても騎士として正義を守るため悪と戦うヒーロー。
フラゼッタはこのシャイニングナイトのアートを何編か担当しており、そのアートはさながらサンデーコミックスのような鮮やかさだ…。
「Adventure Comics」159号(1950,DC)掲載の「KNIGHT OF THE FUTURE!」というこの話は、マーリンの魔法の手違いで遥か遥か未来に行ってしまう短編で、まさにファンタジーとSFの融合!素敵だ
December 5, 2025 at 3:14 PM
昔マーベルはオフィシャルで、「パニッシャーの表情からその時の感情を当てるクイズ」という難易度激高のクイズページを作っていたというのは後世に語り継ぐべきである
(スティーブ・ディロンの描くパニッシャーは史上最もカッコいいし、これまでもこれからもディロンは史上最高のパニッシャーアーティストだ)
「Marvel Knights Magazine」2号(2001,Marvel)より
December 2, 2025 at 2:02 PM
エロンゲイテッドマン「街全体が消えた?僕の謎を愛する鼻がミステリーの香りを嗅ぎつけたぞ!」鼻ブルブル
バットマン「頼むからやめてくれ」
エロンゲイテッドマン「妻はカワイイって言ってくれたんだけどな…」
(「Justice League Unlimited」39号(2008,DC)より)
November 29, 2025 at 1:32 PM
もうすぐ英訳版の書籍版1巻が発売されるので、ウェブ版を少し読み返していたのですが、何度読んでも素敵だ。
ラヴのパワーのぶつかり合いのストーリーで良い…
November 28, 2025 at 1:51 AM
無茶苦茶キュートなGLラブコメウェブトゥーンの「I Love Amy」(Unni)。
超クレイジーなお嬢様のビビは、学園の人気者ピーターのことが大好き。しかしある日、ピーターが謎の少女と仲良くしているところを見つけたビビは、その少女を排除するため友人になったフリをして家に招く。だが内向的なその少女は、友人になってくれたビビのため心からの交流をし、気付けはビビは彼女…エイミーに不思議な愛着を抱き始める。
ビビはエイミーを排除することを止め、ピーターとの恋愛成就のため彼女に協力を強い、それまで接点が全く無かった二人の少女は急接近していく…アートも物語もポップでキュートなガールズラブ。
November 28, 2025 at 1:47 AM
タートルズとゴジラのクロスオーバー、1号のバリアントカバーにハンナ・バーベラ版ゴジラが描かれたものがあって、なんとハンナ・バーベラ版オリジナルキャラであるゴッズーキーが!!!タートルズと!!!共演している!!!!感激ですよ………!!!!
November 27, 2025 at 3:06 PM
IDWの現在の二大看板の待望の共演「Teenage Mutant Ninja Turtles x Godzilla」(2025,IDW)。
文字通り!見た通り!タートルズとゴジラの奇跡のクロスオーバー!
物語は過去、怪獣から日本を守るため結成された忍者集団・フット団が、最強の怪獣ゴジラと相対した時から始まる。後にシュレッダーとして悪名を轟かすこととなるオロク・サキと、スプリンターの主であるハマト・ヨシは、それぞれ異なるビジョンを持ちながらもゴジラを倒すため共闘し…そして、敗北した。
そして今。スプリンターによって訓練を受けた四人の亀たちが、再び人類の前に姿を表したゴジラに立ち向かう🐢🐢🐢🐢!
November 27, 2025 at 2:59 PM
エリカ・ヘンダーソンが綴る、DCユニバースで一番デンジャラスなカップルの馴れ初めを語るシリーズの開幕においてこれ以上ない始まり方で、もうこの第1号の時点でハーレイとアイヴィーの物語として新たなマスターピースだ。続きが楽しみすぎる……!!
November 25, 2025 at 6:23 AM
「トキシック」で「ポイズン」な場所である工場を破壊しに現れた現れたアイヴィーに、ハーレイはジョーカーとの思い出の地であるエースケミカルズはトキシックでもポイズンでもないと叫び、計画を止めようと攻撃する。だがそこに、ジョーカーが現れ……
ハーレイを自身の「所有物だ」と言い支配しようとするジョーカーと、そしてそれを知りつつ支配され依存してしまうハーレイ。この、ジョーカーによるハーレイの支配とトキシックな関係性をエースケミカルズという場所を用いて比喩し、そしてその地を破壊しようと現れたアイヴィー、という三者の関係を見事に、本当に凄い語りとアートワークで綴っている。
November 25, 2025 at 6:21 AM
エリカ・ヘンダーソンの「HARLEY & IVY: LIFE & CRIMES」1号(2025,DC)。
DCユニバース屈指の最高最強最凶カップルのハーレイとアイヴィーが、いかにして敵から友となり、そして愛し合うカップルとなったかを語るラブロマンスアクション!
物語は、アイヴィーが特殊な植物を使ってエースケミカルズを破壊する計画を企てているところから始まる。しかしその工場にはハーレイという先客がいた。
相手を依存させ支配するジョーカーとの関係に心を擦り減らしていた彼女は、ジョーカー誕生の地でありハーレイのクライムライフの始まりの地であるエースケミカルズで関係を解消する方法に悩んでいたのだった。
November 25, 2025 at 2:23 AM
本を「SF」「日常」「サスペンス」などのジャンルに分けて保管しているので、「ファンタジー」箱に入っている本をランダムに2冊取り出すとこういう感じになる
November 23, 2025 at 4:29 AM
マーベルは、コミックに載った誤植や作画・設定ミスの指摘、及びそれらのミスを合理的に解決させるアイディアを綴った読者からのお便りに対して「No-Prize(「無」賞)を与えていたのですが、
それを一冊まるごと特集した「Marvel No-Prize Book」(1982,Marvel)というコミックがあり、
まず表紙が天地反転という怒涛の(ギャグのためのわざとの)ミスというユーモアから始まる一冊で、スパイダーマンのことをスーパーマンと呼んだり、物理的に不可能な描写をしたり、設定ミスやタイトルクレジットが間違ってたり…という過去に実際に起こったミスをユーモラスに特集しており、とても楽しいのです。
November 23, 2025 at 2:09 AM
今夢中で追いかけているウェブトゥーンの「Sherbet above the Sea of Fog」(BONE&BLOOD&FLESH,DONGOM)。
可憐な淑女シャーベットは、婚約者のもとへ向かうため船に乗っていた。しかし彼女の心は虚ろだった。彼女は物心ついた時から女性に恋愛感情を抱いており、しかし育ちゆえに自身が同性愛者であるという明確な自覚を理解できてないためであった…
だが航海の最中の霧の夜、目を覚ますと彼女は謎の幽霊船に連れ去られていた。そこで彼女は悪名高き大海賊、女傑グラニータと運命的な出会いを果たす…!!
可憐なお嬢様と気高き大海賊が織りなす、クィアロマンスラブコメアドベンチャー
November 22, 2025 at 5:49 AM
Volume 2 is finally here!!
This is the second fanzine of “Ame-Comi Biblio Battle” that western comic fans living in Japan introduce their favorite titles and characters!
I’m participating again as one of the contributors. Everyone’s articles and the cover art are so fantastic!!!!
November 19, 2025 at 2:47 AM
2001年に新作オリジナルコミックをやる!!主役はゴリラやオランウータンたち、類人猿のヒーローチームだ!!!!という試み、あまりにもシルバーエイジのワンダーに満ちていて、まさしく「トゥーモローズが作ったオリジナルコミックらしさ」の塊のような作品で楽しすぎる!!!!!
ゲストはウォルターサイモンソンやブルースティム、バリーウィンザースミスといった豪華アーティスト陣でピンナップを寄稿していて、これもまた良い……とても素敵な一冊だ。
November 13, 2025 at 3:17 PM
TwoMorrowsから刊行された「Prime 8 Creation」(2001)
トゥーモローズの編集陣であり、コミックブックアーティストマガジンを立ち上げたジョンBクックと、アンドリューDクックのクック兄弟がライティングを務める、トゥーモローズ初のオリジナルコミック!お話は頭脳が強化された類人猿たちが主役のヒーローチームもので、シルバーエイジ的イマジネーションのヒーローものをやろうとする試みがとても楽しい。資料本においては世界一のトゥーモローズがオリジナルコミックを出していたというのが特筆すべき事項である上に、カバーアートはニールアダムスで、中には偉大なアーティスト陣によるピンナップも!
November 13, 2025 at 3:06 PM
仲代達矢主演、岡本喜八監督作品の「斬る」(1968)。(三隅監督と雷様の「斬る」とは別物)
荒廃した藩に現れたるは二人の男。一人は侍になることを夢見て浪人となった元農民(高橋悦史)。もう一人は、秘めた過去持つ飄々とした渡世人(仲代達矢)。
正反対ながら真っ直ぐな心は同じくする二人は、藩政を巡る若き侍と悪徳侍の抗争に巻き込まれていく。
「オレは侍になるんだ」「侍なんてくだらない」「そんなことを言えるのは、お前が農民じゃ無いからだ」と当初は反目する二人。だが曲がったことを許せない心は二人共同じ…!
クライマックスでついに二人が道を同じくした時のタイトル回収シーンが痺れる、大好きな映画です。
November 12, 2025 at 3:14 AM
very happy to see the original art for this gigantic flying battleship from “Seeing the Pale Princess”.
I love Minatoya’s work, overflowing with chaos and a sense of wonder!
November 11, 2025 at 10:11 AM
I went to a tribute exhibition for my favorite manga-ka, Yumekichi Minatoya.
This exh displayed original art from his works and tribute pieces by great artists deeply admire his creations.
I was especially thrilled to see the original art from my absolute fav title “Seeing the Pale Princess”!
November 11, 2025 at 7:17 AM