宮本綾
ここでは言及されなかったけど、江原由美子はブルデューの理論を取り入れようとしてたし、最近はベックやバウマンに関する記述も多い。菊地夏野はギデンズの親密性論を大いに参照している。フェミニスト理論家が社会学の大家を引くのは、現代社会の分析において彼らの理論が欠かせないからだ。
December 2, 2025 at 12:12 PM
吉澤夏子はルーマンの研究者だったし、上野千鶴子は『セクシィ・ギャルの大研究』をはじめとしてゴッフマンの理論を自身の研究に取り入れてきた。また、ヴェーバーの家父長制、支配に関する理論は日本のフェミニストの家父長制理解に大きな影響を与えてきた。80年代から2000年代初頭にかけて活躍した日本のフェミニスト理論家のことを念頭に置いたらとても自然なラインナップだと思う。
December 2, 2025 at 12:12 PM
ルンペン・プロレタリアートの潜在的力の可能性を信じたのがブラック・パンサー党やフランツ・ファノンだった。伝統的なマルクス主義が想定する「主体」を問い直したのが、反植民地主義に基づく「ブラック」の思想と運動であった。マルティチュードはその思想と運動を受け継ぐなかで生まれた主体であったはずだ。そのような背景を捨象してマルティチュードを単なる「群れ」「群衆」として語ることは、やはり違うのではないかと思う。
November 28, 2025 at 12:07 PM
そもそも、市民やマルティチュードについて語るなら労働組合などの中間団体や社会運動との関係やその連帯についてふれるべきだと思う。運動との関わりもなしに「主体」や「統治」について語ろうとするから議論が上滑りするのではないか。
November 28, 2025 at 11:56 AM
×事前
○慈善
November 20, 2025 at 12:11 PM
“Its own legacy will be the depoliticisation of a raft of social movements that were fighting different types of oppression long before human trafficking became a popular term.”

(その遺産は、人身取引という用語が普及するはるか以前から様々な抑圧と闘ってきた数多くの社会運動を脱政治化するだろう。)
November 20, 2025 at 11:42 AM
“Anti-trafficking is the child of colonial legacies, development aid and philanthropy, and it is an obedient child at that. Like its parents, it reinforces the same hierarchies of power and knowledge without question.”
November 20, 2025 at 11:35 AM
"And the potential articulation that Lenin foresaw must today engage feminist and queer struggles, anti-racist activism, climate justice actions, and more."

(DeepL翻訳:そしてレーニンが予見した潜在的な連帯は、今日ではフェミニスト運動やクィア運動、反人種差別活動、気候正義行動などとも結びつく必要がある。)
November 19, 2025 at 2:27 AM
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