雑感：
過熱するAIブームは、資金需要、電力需要、水資源の消費、半導体需要と多くの側面で突出した結果を招いている。

AI投資は「米国経済の伸びを支える」水準で、バブルが懸念されている。

その巨額投資はデータセンター増設に向かい、電力と水資源の大量消費に結びつく。

住民らにとってAIデータセンターが地元に建つメリットはほとんどない。むしろ非常用ディーゼル発電機による大気汚染や、水資源の枯渇が懸念される。電力価格高騰や停電のリスクもある。

理屈の上では水資源問題は冷却技術の変更で改善可能だ。しかし本当に2030年にウォーターポジティブが実現できるのかは分からない。

摩擦は当分続くだろう。

Business Insiderの記事より。

●11月27日
データセンター急増に「逆風」。住民の反発招き、選挙結果を左右する事態に…今冬の停電リスクも高まる
www.businessinsider.jp/article/2511...
北米電力信頼度評議会（NERC）の報告書によると、データセンターによる電力需要急増が、この冬の停電リスクを高めている。光熱費の高騰とデータセンターの急増が住民の反発を招き、投票行動に影響を及ぼしている。

Business Insiderの調査報道から。

●11月21日
【独自】マイクロソフト、メタ、グーグル、アマゾン…「超野心的な目標」は実現できるのか。「データセンター水問題」解決に新たな一手（海外）
(有料記事なのでYahoo転載版のURLをリンク）
news.yahoo.co.jp/articles/749...
現状の多くのデータセンターの冷却は「空気を水で湿らせる仕組み」。飲料水レベルのきれいな水を大量に消費する。一方、データセンターの多くは乾燥地帯に建設されている。巨大テック企業らは2030年までに「ウォーターポジティブ（消費量を上回る量の水を自然に還す）」達成を宣言しているが……

それで言うと、もうここしばらくは、目に飛び込んでくるものがだいたいは幼稚なんですよね。幼稚さを許すのがいかにもいいことみたいになっているが、幼稚さに耐えかねることも必要ではないか。

感想を少し。

設定は設定として、シャオヘイ（小黒）は小さな子ども＆小動物の可愛らしさと可能性が詰めこまれたキャラクターで、物語を支える力を持っている。いつまでも観ていたいと思わせる。

作品中ではジト目で冷笑的なナタ（哪吒）だが、前述『ナーザの大暴れ』で描かれる3000年前の幼童の頃は、シャオヘイのようなまっすぐな子どもだった。強力な能力を備え正義感が強い幼童という点で、シャオヘイの人物造形と似ている部分がある。

シャオヘイは、順調に大人になれば、ナタに匹敵する幹部に出世する可能性があると思われる。

「最強の執行人」と呼ばれるムゲン（無限）は人間だが長命で、自分自身も「妖精に近い存在」だと言っている。

この作品の「妖精」は神仙と同類だ。設定によればムゲンは年齢400歳あまり。明代末期に人間として生まれ、修行して仙人になったのだろう。

●五行説
五行説は作品中で重要なモチーフ。「木・火・土・金・水」の5要素が互いに影響しあうと考える。道教の世界観の一環で、登場人物のムゲン、シャオヘイ（小黒）、ルーイエ（鹿野）は「金」の属性をもち、金属を自在に操り戦闘に用いる。

全体に、中国の伝統を踏まえ、よく考えられ作り込まれた世界観になっていると思われる。解読にはちょっとした知識が求められる。

ナタ（哪吒）の中国語の発音は「ナーザ」に近い。私じしんは1979年に中国で作られた長編アニメーション映画『ナーザの大暴れ』の印象が強く、「ナーザ」の呼び方に親しみがある。作品中、ナタ本人が着ているシャツにも"NAZA"と書かれている。わかりやすすぎる。

ナタの生い立ち。人から生まれた（ただし珠の形で）。幼童ながら竜王たちと互角に戦い、人々を守るため自害。人としての命と肉体を失う。

師匠である仙人の太乙真人が、蓮の花の化身としてナタを蘇らせる。童子の外見のまま三面六臂に変身し強力な武力を振るう。孫悟空とも戦った。中国では国民的キャラクターで、その有名人ぶりは作中でもネタにされている。

この記事は、高市早苗政権の誕生をLINEヤフーにとって潜在的なリスクと見ている。

文脈を補強すると、次のようになる。

2023年8月、LINEの利用者や社員などの個人情報約51万件が、業務委託先の韓国企業から盗まれた。これを受け、日本の総務省や政治家が「LINEヤフーの会社の持ち株の半分を韓国の会社が持っているのは問題だ」と言いだし、持ち株比率を変えるよう圧力をかけた。

例えば2024年には自民党の甘利明議員（いまは落選中）がLINEヤフーの持ち株の半分を持つソフトバンクグループの孫正義会長と会談し「懸念を伝えた」と報じられた。2025年時点でその後の動きはない

（有料記事プレゼント。11月16日 18:21まで）

「運転支援」が油断を招いたとしたら　1歳児死亡の事故は過失なのか：朝日新聞 digital.asahi.com/articles/AST...

加害側ドライバーは、レベル2自動運転（運転支援システム）を利用中、靴を履き替えようとして、ハンドルに誤って触れ、結果として正面衝突事故に至った——と検察は見ている。罪状は最大7年の過失運転致死傷。

記事はドライバーに適用される法律に焦点を当てているが、それだけでなく工業製品への規制が必要な領域では。例えば、ドライバーの挙動を監視、前方注視義務違反を警告する機能を搭載する車も出ています。

（有料記事プレゼント。11月16日 18:21まで）

「運転支援」が油断を招いたとしたら　1歳児死亡の事故は過失なのか：朝日新聞 digital.asahi.com/articles/AST...

加害側ドライバーは、レベル2自動運転（運転支援システム）を利用中、靴を履き替えようとして、ハンドルに誤って触れ、結果として正面衝突事故に至った——と検察は見ている。罪状は最大7年の過失運転致死傷。

記事はドライバーに適用される法律に焦点を当てているが、それだけでなく工業製品への規制が必要な領域では。例えば、ドライバーの挙動を監視、前方注視義務違反を警告する機能を搭載する車も出ています。

ただし加害者本人は「運転支援システムを使い上着の着替えをしたことはあるが、当日は記憶があいまい」としている。

事故時に使っていた運転支援システムは、トヨタ車の「レーントレーシングアシスト」（LTA）。専門家は「本来は運転の疲労を軽減して事故を減らす目的のもの。『自動運転のレベル2』という言い方は誤解を招きやすいが、車任せにするための機能ではない」。

子どもを失った両親は厳罰を求める署名活動を続け、10月末までに約16万7千筆の署名が集まった。「想像もできないような『ながら運転』を許さない法律のために、社会に呼びかけ続けたい」。
（続く