好きな言葉は「社会は変わるし、変えられる」。
紹介されている「彼(ヨーロッパ的人間)が赦さないのは、ヒトラーの犯した罪自体、つまり人間に対する辱めそれ自体ではなく、白人に対する罪、白人に対する辱めなのであり、それまでアルジェリアのアラブ人、インドの苦力(クーリー)、アフリカのニグロにしか使われなかった植民地主義的やり方をヨーロッパに敵使用したことなのである」という告発は、ロシアのウクライナ侵略は糾弾するが、イスラエルによるガザでのジェノサイドは免罪する西側諸国の「ダブルスタンダード」の根本にあるものだと痛感しました。
#読書記録
紹介されている「彼(ヨーロッパ的人間)が赦さないのは、ヒトラーの犯した罪自体、つまり人間に対する辱めそれ自体ではなく、白人に対する罪、白人に対する辱めなのであり、それまでアルジェリアのアラブ人、インドの苦力(クーリー)、アフリカのニグロにしか使われなかった植民地主義的やり方をヨーロッパに敵使用したことなのである」という告発は、ロシアのウクライナ侵略は糾弾するが、イスラエルによるガザでのジェノサイドは免罪する西側諸国の「ダブルスタンダード」の根本にあるものだと痛感しました。
#読書記録
全体を通して大統領選を通じて顕在化した「本質的なアメリカの矛盾」について様々な角度から語られています。日本の一部報道に見られる「(民主党の)ハリスはジェンダー平等や差別反対など“リベラルすぎたから”負けたと」いうような論評に対し、ハリスは保守によりすぎて「『リベラル』を放棄していった」ということを米国内のガザのジェノサイド反対の運動などから具体的に論じており、説得力がありました。
米国内で強欲な資本主義への対案として社会主義への期待が高まっているというところは興味深かったです。
#読書記録
全体を通して大統領選を通じて顕在化した「本質的なアメリカの矛盾」について様々な角度から語られています。日本の一部報道に見られる「(民主党の)ハリスはジェンダー平等や差別反対など“リベラルすぎたから”負けたと」いうような論評に対し、ハリスは保守によりすぎて「『リベラル』を放棄していった」ということを米国内のガザのジェノサイド反対の運動などから具体的に論じており、説得力がありました。
米国内で強欲な資本主義への対案として社会主義への期待が高まっているというところは興味深かったです。
#読書記録
原始共産制から21世紀の世界と日本が直面する課題に至るまで網羅的に記述されていて、史的唯物論の立場で社会や歴史をとらえていくことの重要性を基礎からしっかり学べ、わかりやすかったです。
要望としては、2010年代後半からの女性差別や性暴力の根絶、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)を求めるなどジェンダー平等の課題で大きく広がったムーヴメントの記述が非常に少なかったので、今後同種の書籍が刊行されるなら最新の到達点を反映してほしいと思いました。
#読書記録
原始共産制から21世紀の世界と日本が直面する課題に至るまで網羅的に記述されていて、史的唯物論の立場で社会や歴史をとらえていくことの重要性を基礎からしっかり学べ、わかりやすかったです。
要望としては、2010年代後半からの女性差別や性暴力の根絶、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(SRHR)を求めるなどジェンダー平等の課題で大きく広がったムーヴメントの記述が非常に少なかったので、今後同種の書籍が刊行されるなら最新の到達点を反映してほしいと思いました。
#読書記録
『SNS時代のカルチャー革命』(講談社・竹田ダニエル著)
アメリカの音楽などSNS活用や文化の趨勢から、「Z世代」はじめ若い世代の中で起きている運動や世論の動きについて書かれています。SNSカルチャーの視点からアルゴリズムがどう人の考えを動かしているかを知るのにとても良い本でした。
『SNS時代のカルチャー革命』(講談社・竹田ダニエル著)
アメリカの音楽などSNS活用や文化の趨勢から、「Z世代」はじめ若い世代の中で起きている運動や世論の動きについて書かれています。SNSカルチャーの視点からアルゴリズムがどう人の考えを動かしているかを知るのにとても良い本でした。
女性差別撤廃条約や人種差別撤廃条約、子どもの権利条約などの人権条約1つひとつについて実際に起きた事例を踏まえて解説していて、読んで人権について日本が国際的に大きく立ち遅れている「人権後進国」であることを改めて痛感しました。入門書であるとともに、私たちの活動にとっても実践的に生かしていくべき内容だと思いました。
#読書記録
女性差別撤廃条約や人種差別撤廃条約、子どもの権利条約などの人権条約1つひとつについて実際に起きた事例を踏まえて解説していて、読んで人権について日本が国際的に大きく立ち遅れている「人権後進国」であることを改めて痛感しました。入門書であるとともに、私たちの活動にとっても実践的に生かしていくべき内容だと思いました。
#読書記録
グーグルやアルファベット、アマゾンなどデジタルプラットフォームの独占大企業が、全世代を対象に個人情報を徹底して利潤拡大に利用している構造、労働組合への攻撃や発展途上国の労働者も含めて猛烈な搾取の実態が生々しく描かれています。
筆者の「デジタル化とは本来民主主義を促進するためのもの」という提起は全く同感。ユーザーとして利便性を享受するだけではなく、1人ひとりがデジタルプラットフォームの独占大企業の横暴を許さず、デジタル化に民主主義を取り戻すたたかいに関わっていくことが大事だと思いました。
#読書記録
グーグルやアルファベット、アマゾンなどデジタルプラットフォームの独占大企業が、全世代を対象に個人情報を徹底して利潤拡大に利用している構造、労働組合への攻撃や発展途上国の労働者も含めて猛烈な搾取の実態が生々しく描かれています。
筆者の「デジタル化とは本来民主主義を促進するためのもの」という提起は全く同感。ユーザーとして利便性を享受するだけではなく、1人ひとりがデジタルプラットフォームの独占大企業の横暴を許さず、デジタル化に民主主義を取り戻すたたかいに関わっていくことが大事だと思いました。
#読書記録
『フェミニスト経済学 経済社会をジェンダーでとらえる』(有斐閣・長田華子、金井郁、古沢希代子編著)
「フェミニズムの視点とは一人ひとりの権利を保障することにより、万人にとっての『ウェルビーイング』(暮らしぶりの良さ)の向上を目指すもの」は、マルクス経済学(科学的社会主義の経済学)との親和性があると全体通して感じました。一方で、ケアの位置づけ(保育や介護などのケア労働だけでなくケア活動全般)がかなり違うと思いました。ケアの位置づけについては、労働時間を短縮して自由な時間の拡大することとの関係でもっと重視する必要があると感じていたので、自分自身も深めていきたいと思いました。
『フェミニスト経済学 経済社会をジェンダーでとらえる』(有斐閣・長田華子、金井郁、古沢希代子編著)
「フェミニズムの視点とは一人ひとりの権利を保障することにより、万人にとっての『ウェルビーイング』(暮らしぶりの良さ)の向上を目指すもの」は、マルクス経済学(科学的社会主義の経済学)との親和性があると全体通して感じました。一方で、ケアの位置づけ(保育や介護などのケア労働だけでなくケア活動全般)がかなり違うと思いました。ケアの位置づけについては、労働時間を短縮して自由な時間の拡大することとの関係でもっと重視する必要があると感じていたので、自分自身も深めていきたいと思いました。
『ジェンダー・クオータがもたらす新しい政治 効果の検証』(法律文化社・三浦まり編)
フランス、メキシコ、アルゼンチン、韓国や台湾など女性議員を増やしてきた各国の事例を紹介しながら、クオータとパリテ(半数)の意義を解き明かしていて、とても理解が深まりました。
小選挙区制が女性議員を増やすうえで阻害要因になっていることが韓国や米国、日本の例からよくわかりました。
同時に、クオータ制やパリテの導入は出発点であって、実際に女性議員を増やすためにはジェンダー平等を実現するための政党や社会の政治的意思と実行を求めていく運動が決定的なことを痛感しました。
『ジェンダー・クオータがもたらす新しい政治 効果の検証』(法律文化社・三浦まり編)
フランス、メキシコ、アルゼンチン、韓国や台湾など女性議員を増やしてきた各国の事例を紹介しながら、クオータとパリテ(半数)の意義を解き明かしていて、とても理解が深まりました。
小選挙区制が女性議員を増やすうえで阻害要因になっていることが韓国や米国、日本の例からよくわかりました。
同時に、クオータ制やパリテの導入は出発点であって、実際に女性議員を増やすためにはジェンダー平等を実現するための政党や社会の政治的意思と実行を求めていく運動が決定的なことを痛感しました。
『女性はなぜ男性より貧しいのか?』(晶文社・アナベル・ウィリアムズ、田中恵理香訳)
女性が抱える経済的不平等と格差についてデータを紹介しながら、格差が生まれる原因と解決にむけた具体的提案が記述されています。女性が経済的な決定権をはく奪されてきた歴史的な事実(財産がもてない、銀行口座の開設も単独ではできなかった)の紹介は、初めて知る事実も多く、差別の根深さを感じました。男女賃金格差や間接差別是正に取り組んできた運動や日本共産党国会議員団の論戦の意義が深まるとともに、ジェンダー平等社会の実現には経済的平等の実現が不可欠ということを改めて感じました。
『女性はなぜ男性より貧しいのか?』(晶文社・アナベル・ウィリアムズ、田中恵理香訳)
女性が抱える経済的不平等と格差についてデータを紹介しながら、格差が生まれる原因と解決にむけた具体的提案が記述されています。女性が経済的な決定権をはく奪されてきた歴史的な事実(財産がもてない、銀行口座の開設も単独ではできなかった)の紹介は、初めて知る事実も多く、差別の根深さを感じました。男女賃金格差や間接差別是正に取り組んできた運動や日本共産党国会議員団の論戦の意義が深まるとともに、ジェンダー平等社会の実現には経済的平等の実現が不可欠ということを改めて感じました。
2022年に成立した「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(女性支援法)」のいわゆる「解説書」にとどまらず、歴史的意義や今後実効あるものにしていくうえでの課題もわかりやすい内容でした。地方議会や運動で具体的にどう活かしていくか、という点でも学ぶところが多かったです。
#読書記録
2022年に成立した「困難な問題を抱える女性への支援に関する法律(女性支援法)」のいわゆる「解説書」にとどまらず、歴史的意義や今後実効あるものにしていくうえでの課題もわかりやすい内容でした。地方議会や運動で具体的にどう活かしていくか、という点でも学ぶところが多かったです。
#読書記録
若い世代の参加が多いことを心強く思いました。
#パレスチナに自由を
#StopGenocideGAZA
若い世代の参加が多いことを心強く思いました。
#パレスチナに自由を
#StopGenocideGAZA
ジェレミー・コービンが党首となってたたかった17年と19年の2回の総選挙を軸に描かれたルポルタージュです。革新的な政策を打ち出して17年総選挙では勝利するも、19年総選挙ではブレグジットへの対応が定まらず大敗し、辞任するまでを生々しく描いています。党内外の激しい攻撃は、21年総選挙での野党共闘攻撃と共産党攻撃を彷彿とさせるものがあると感じました。
発達した資本主義国では、国民の中に根を張った党建設と要求に市民のもとづく運動を大きく広げることが不可欠であることを改めて感じました。
#読書記録
ジェレミー・コービンが党首となってたたかった17年と19年の2回の総選挙を軸に描かれたルポルタージュです。革新的な政策を打ち出して17年総選挙では勝利するも、19年総選挙ではブレグジットへの対応が定まらず大敗し、辞任するまでを生々しく描いています。党内外の激しい攻撃は、21年総選挙での野党共闘攻撃と共産党攻撃を彷彿とさせるものがあると感じました。
発達した資本主義国では、国民の中に根を張った党建設と要求に市民のもとづく運動を大きく広げることが不可欠であることを改めて感じました。
#読書記録
新大陸は「発見」ではなく、ヨーロッパ人による侵略であることを改めて認識させられました。直接的な武力による虐殺だけでなく、旧大陸から持ち込んだ疫病が先住民にとって大きな打撃になったこと、いま私たちが親しんでいるトウモロコシやジャガイモもアメリカ大陸由来であることなど初めて知ることも多い内容でした。
#読書記録
新大陸は「発見」ではなく、ヨーロッパ人による侵略であることを改めて認識させられました。直接的な武力による虐殺だけでなく、旧大陸から持ち込んだ疫病が先住民にとって大きな打撃になったこと、いま私たちが親しんでいるトウモロコシやジャガイモもアメリカ大陸由来であることなど初めて知ることも多い内容でした。
#読書記録
『ケアリング・デモクラシー 市場・平等・正義』(勁草書房、ジョアン・C・トロント著、岡野八代監訳)
広義のケアが、女性やマイノリティに押し付けられ、貶められてきたこと、新自由主義がそれにケア労働の低賃金など拍車をかけていることなど述べています。ケアの配分の在り方を変えることを政治の中心課題に据えていくことを提起している、大ざっぱな理解ではそんなところです。示唆に富んだ内容で、日本共産党の未来社会論と重なり合う部分もあると感じたので、今後理解を深めていきたいです。
『ケアリング・デモクラシー 市場・平等・正義』(勁草書房、ジョアン・C・トロント著、岡野八代監訳)
広義のケアが、女性やマイノリティに押し付けられ、貶められてきたこと、新自由主義がそれにケア労働の低賃金など拍車をかけていることなど述べています。ケアの配分の在り方を変えることを政治の中心課題に据えていくことを提起している、大ざっぱな理解ではそんなところです。示唆に富んだ内容で、日本共産党の未来社会論と重なり合う部分もあると感じたので、今後理解を深めていきたいです。
『ケアするのは誰か?新しい民主主義の形へ』(著:ジョアン・C・トロント、訳・著:岡野八代、発行:白澤社、発売:現代書館)
この本でいうケアの概念は、いわゆるケア労働だけでなく、社会や政治の在り方も包摂しており、広いものです。ただ、科学的社会主義の立場でどうとらえていくのか自分の中で整理できていません。まとめるのがなかなか難しいと思いました。
『ケアするのは誰か?新しい民主主義の形へ』(著:ジョアン・C・トロント、訳・著:岡野八代、発行:白澤社、発売:現代書館)
この本でいうケアの概念は、いわゆるケア労働だけでなく、社会や政治の在り方も包摂しており、広いものです。ただ、科学的社会主義の立場でどうとらえていくのか自分の中で整理できていません。まとめるのがなかなか難しいと思いました。
『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章(鈴木啓之、児玉恵美編著、明石書店)
NGO、ジャーナリストなどさまざまな論者からイスラエルによる占領と封鎖の非人道性を多角的かつ歴史的に知れることができ、理解が深まりました。入門書として入りやすい内容だと思います。
『パレスチナ/イスラエルの〈いま〉を知るための24章(鈴木啓之、児玉恵美編著、明石書店)
NGO、ジャーナリストなどさまざまな論者からイスラエルによる占領と封鎖の非人道性を多角的かつ歴史的に知れることができ、理解が深まりました。入門書として入りやすい内容だと思います。
その人の今一番いいたいことが、飾らない言葉で語られていて、後味よく読めてオススメです。
#日曜版電子版はじまるよ
その人の今一番いいたいことが、飾らない言葉で語られていて、後味よく読めてオススメです。
#日曜版電子版はじまるよ
『ガザ、ウクライナ…戦争の論理と平和の条件』(森原公敏著、新日本出版社)
イスラエルによるジェノサイドを止めるための大局的かつ原則的な立場が貫かれています。
ヨーロッパでロシア含む平和の枠組づくりがなぜ困難になっていったのか、公式文書に基づいて時系列的に詳述されており、説得力がありました。
欧米の根強いイスラエル支持の現状とともに、若い世代を中心とした変化に希望があると感じました。
『ガザ、ウクライナ…戦争の論理と平和の条件』(森原公敏著、新日本出版社)
イスラエルによるジェノサイドを止めるための大局的かつ原則的な立場が貫かれています。
ヨーロッパでロシア含む平和の枠組づくりがなぜ困難になっていったのか、公式文書に基づいて時系列的に詳述されており、説得力がありました。
欧米の根強いイスラエル支持の現状とともに、若い世代を中心とした変化に希望があると感じました。
『自壊する欧米 ガザ危機が問うダブルスタンダード』(内藤正典・三牧聖子著、集英社新書)
ロシアによるウクライナ侵略とイスラエルのガザ攻撃をめぐる欧米の二重基準の問題を鋭く問うています。
大会決定や平和構想を裏付ける中身だと思い、納得するところが多かったです。
内藤氏がトルコの外交戦略について詳述していて、トルコという国は強権的な政治体制という印象が強かったのですが、複眼で見ることが大切だと思いました。
『自壊する欧米 ガザ危機が問うダブルスタンダード』(内藤正典・三牧聖子著、集英社新書)
ロシアによるウクライナ侵略とイスラエルのガザ攻撃をめぐる欧米の二重基準の問題を鋭く問うています。
大会決定や平和構想を裏付ける中身だと思い、納得するところが多かったです。
内藤氏がトルコの外交戦略について詳述していて、トルコという国は強権的な政治体制という印象が強かったのですが、複眼で見ることが大切だと思いました。
大統領選挙の結果が出るまでの対談に補筆されたものですが、全体を通して大統領選を通じて顕在化した「本質的なアメリカの矛盾」について様々な角度から語られています。
興味深かったのは、強欲な資本主義への強い批判と合わせてオルタナティヴ(対案)となるような社会システムとして社会主義への期待が高まっているが、民主・共和の「2大政党」がその期待に応える政党ではないことへの閉塞感があるということです。今のアメリカを見る視点として大事だと思いました。
#読書記録
大統領選挙の結果が出るまでの対談に補筆されたものですが、全体を通して大統領選を通じて顕在化した「本質的なアメリカの矛盾」について様々な角度から語られています。
興味深かったのは、強欲な資本主義への強い批判と合わせてオルタナティヴ(対案)となるような社会システムとして社会主義への期待が高まっているが、民主・共和の「2大政党」がその期待に応える政党ではないことへの閉塞感があるということです。今のアメリカを見る視点として大事だと思いました。
#読書記録
著者はフェミニズム/クィア理論を専門とする独立研究者。
「わが大学はセクシュアル・ハラスメントを深刻な問題だと考えています」「わが大学は多様性を尊重します」といった声明は、(実際はそうでないのに)問題解決に取り組んでいる組織の姿勢を喧伝するには非常に有効で、言葉を無効化させるこのような仕組みであることを痛烈に批判します。
本書で紹介されている性差別や人種差別に対して声を挙げたことが隠蔽された1つひとつのケースを他山の石としたいと強く思いました。
#読書記録
著者はフェミニズム/クィア理論を専門とする独立研究者。
「わが大学はセクシュアル・ハラスメントを深刻な問題だと考えています」「わが大学は多様性を尊重します」といった声明は、(実際はそうでないのに)問題解決に取り組んでいる組織の姿勢を喧伝するには非常に有効で、言葉を無効化させるこのような仕組みであることを痛烈に批判します。
本書で紹介されている性差別や人種差別に対して声を挙げたことが隠蔽された1つひとつのケースを他山の石としたいと強く思いました。
#読書記録
10年前に出版されたものの増補版。当時読んでいませんでしたが、日本軍「慰安婦」問題から植民地支配の責任、安保法制後進められている「戦争国家づくり」まで「戦後80年」の今読んでも今の情勢に照らしても学ぶことが多い、豊富な内容でした。
「戦争に抗すること、それは立憲民主主義の原点にわたしたちが集結し、一人ひとりの具体的な生の傷つきやすさの経験から、ひとの支配、ネオ絶対主義的な権力にしっかりと異議を唱えることなのだ。」(245-246頁)
#読書記録
10年前に出版されたものの増補版。当時読んでいませんでしたが、日本軍「慰安婦」問題から植民地支配の責任、安保法制後進められている「戦争国家づくり」まで「戦後80年」の今読んでも今の情勢に照らしても学ぶことが多い、豊富な内容でした。
「戦争に抗すること、それは立憲民主主義の原点にわたしたちが集結し、一人ひとりの具体的な生の傷つきやすさの経験から、ひとの支配、ネオ絶対主義的な権力にしっかりと異議を唱えることなのだ。」(245-246頁)
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