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魔法使い審神者と長義と後藤のいる本丸を書いています
黒犬プロトタイプ。

魔法使い審神者が長義と本丸で二人暮らしをはじめた話。

長義の朝は早い。主に朝食を用意するためだ。食事はエネルギーであり、体力、霊力、魔力の素だ。そう主が言っていた。そんな長義の主は少食なので、少量多品目で必要な栄養素を補うようにしている。すると必然、用意に時間がかかるのだ。日の出すぐの本丸は朝靄がかかる。喉を労る主が本丸の湿度を上げるために夜に霧雨を降らせているせいだ。そんなことに霊力を割くより療養に専念してくれと言ったのに、頑固なところがある彼は首を縦には振らなかった。本丸に自分しか戦力がない状態で、見通せない場所があるのは危険だと言ったんだが。
December 21, 2025 at 3:06 PM
#魔法使い審神者と
ふわふわのいない火車切

「異常個体?」
「ええ。あまり詳しく言えないんですが、事故で」
刃事課の鯰尾が連れてきたのは、野良猫っぽい雰囲気の脇差だった。猫耳フードが付いたオレンジとグレーのジャージを来た少年(に、見える)は、今にも逃げ出したそうに上着の裾を掴んでいる。「戦場には出さないでください。まだ存在が不安定なので。本当は広光の刀がいれば良かったんですが」
「うちには大倶利伽羅は居ないからな。別の本丸は?」
刀のことなど分からない主に代わって長義が答える。鯰尾は困り眉で後ろ頭をかいた。
「特殊任務……異去に関わる刀剣男士なんですよ」
December 21, 2025 at 2:59 PM
twitterで放逐してたのまとめ
彼誰本丸に来る前のにゃんと猫の話。
「南泉さん、偵察猫って何なんですか?」彼の古馴染の脇差が行軍の合間にそんなことを聞いていた。部隊の仲間も気になっていたようで、それぞれ視線を寄越したり耳を傍だてたりしている。「ああん?いつもそこに居るだろうがよ」そういって南泉は自分の少し後ろを指差した。当然のように南泉は言うがそこには何もいない。「またまたぁ~記憶がなくたって騙されませんよ?」茶化して言うが、怪訝な顔をしたのは南泉だった。「騙すったって…」南泉が立ち止まる。その顔から血の気が引いていく。「おい、まさかお前ら、見えてないとか言わねえよにゃ?」
December 21, 2025 at 2:54 PM
短編書くならこっちのがいいと聞いてお試し投稿
魔法使い審神者彼誰本丸の長義と後藤

長義は過保護だ、と後藤は思う。
大将の健康のためにって1人と2振りしかいないのにすごい品数と栄養バランス考慮の飯をつくるし、早朝と日暮れに本丸を一周して結界のほころびや隣人の不法侵入がないか毎日見回ってるし、大将が離れに籠もってる時はつきっきりか1時間に一度様子を見に行くし、外出には絶対に自分がついてく。よっぽどオレが顕現する前に大将がしにかけたのがトラウマなんかなと思ってたけど、政府の鯰尾兄が言うには違うらしい。
「あれは独占欲ですよ」
独占欲?まあ、オレたち刀だし、帯刀されたい、使われたいって気持ちは→
December 21, 2025 at 2:49 PM