イルリキウム/43Tc
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イルリキウム/43Tc
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私たちのインターネッツはどこへ消えたのだ
自分でもびっくりすることに、
・モンテルカストのチュアブル切り替え【6歳~】
・(多くの)抗ヒ剤の用量切り替え【7歳~】
が、どっちがどっちか覚えられない。ほんとにずっと覚えられてない。怪しいときはメモやカルテ内臓のDIを確認してる。何千何万と処方箋出してきたはずなのに。なんなら、上司に「キプレスの7歳、アレロックの6歳が覚えらんないんですよね~~」と話を振って、「ホントに覚えられてないじゃん」と上司を笑わせてあげたほどには。上司は私のことをインプット大好きマンだと思っているのでさぞ驚いたろう。あとホクナリンも……。この覚えやすい/にくいの差はなんなんだ。でももう覚えた。アウトプットしたから。
November 14, 2025 at 8:58 AM
私は漢字が好きなので、難読漢字をあしらったオリジナルTシャツを作ることがある。そして普段着として使っている。これまでは、職場の人に「なにそれ」と突っ込まれる程度で済んでいたのが、今回遂に、とある古本店の店員さんに、ハイテンションで「それなんて読むんすか!?」と食いつかれるに至った。どうやら彼は、変なシャツが好きで、渋谷やらどこやらによく買いに行くらしい。「私のシャツも見つけたら是非」とお勧めしてみたが、申し訳ない、これはオリジナルなのでどこに行っても売っていない。まあ、「売っている」とは言っていないので嘘はついてないか。
September 20, 2025 at 5:23 AM
最近あった悲しい出来事に、「AIで作成された漫画を使った本を買ってしまった」ということがある。しかも医療関係の本だ。実店舗で買えばこんなことはまず起こらない。ペラっと捲っただけでAIイラストと分かるレベルだったので、これはネットショップで買ってしまったが故の悲劇なのだ。私が頻繁にネットで本を買うようになったのはつい1年前くらいの話。いつかこういう「買うべきでなかった本を買う」失敗をやらかすとは思っていたが、思った以上にダメージがある。そしてAIイラスト本のイメージ通り、内容も若干怪しい。買った本は手放さない私だが、これはさすがに自分の本棚には置けない。一応目を通して、さようならします。
September 16, 2025 at 9:04 AM
文芸部だったころ、企画で「怖い話」を書くことがあった。当時の私が持っていた「怖い話」のストックといえば、日本の伝統的な怪談だったり、それをベースにした学校の怪談だったり、『地獄先生ぬ~べ~』だったり、あとは洒落怖だったり……なんだかんだ色々なホラーに触れていたような気もするが、一方でホラー映画やホラーゲームには馴染みが全く無く、それ故に自分が書くとなったときに引き出しがほとんど無い、と感じたものだった。結局、「そこにいるよ、ほら」的なオチでお茶を濁すことしかできなかった。最近の読者巻き込みスタイルホラー(梨さんが得意なやつ)の流行を見ていると、やはり新たな潮流を作り出す人はすごいと思わされる。
September 4, 2025 at 10:18 AM
自分がプレイヤーのこともあるから、演奏者としてはリアルタイムで集まって聴いてくれるのが一番嬉しいものだと知っている。わざわざ、「アーカイブで観ます」と宣言する必要はない……
August 22, 2025 at 10:58 AM
多くのオフィスと同様、私の勤める病院にも《カードキーで開く扉》がたくさんある。たいていはスタッフ用通路に繋がっており、もちろん「関係者以外立入禁止」の文言は書いてあるのだが、スタッフの後ろをスーッとついてくれば、一般患者も容易に侵入できてしまうだろう。となると、我々スタッフは、自分が通った後ろから誰かついてこないか、見張る必要があるのか? しかし、侵入者かどうかを見極めるのは難しい。もしかしたら出勤時間をずらしているスタッフかもしれない。そして我々は急いでいるときも多く、毎回見張れる自信は無い。そこの責任は負えない。やはり侵入してくる人がおかしいのである。皆さんはどう思いますか(雑な呼びかけ)
August 14, 2025 at 6:31 AM
腸管吻合の術式、Roux-en-Y法。学生のときにこれを習ったときは参考書やプリントに読み仮名が振られておらず、「ルー・ワイ」と発音している先生ばかりだったので学生たちもそう呼んでいた。まあRouxはフランス人なのだろう、じゃあen読まないのはなんでやねん、Yはワイでええんかい、とは思っていたが、調べることはしなかった(外科に興味が無かったため)。しかし今になって『病気がみえる 小児科』を見てびっくり。「ルーアンイグレック」と読みが振られているではないか!! enもちゃんと読んでいるし、Yはフランス語読みされている。これだ。きっとこれが原典だ。あー爽快。なおRouxはフランス系スイス人だった。
August 3, 2025 at 6:40 AM
こっちでも言っちゃうんだけど、このラジオが素晴らしすぎた。私は歌の世界には割と疎くて、歌声は感覚的にしか理解できてないんだけれども、話し声(特にマイクに乗った声)を評価される業界にいたので、そちらの方が好き嫌いがはっきりしている。そんな中で、綿菓子かんろさんとSomelさんの声はどちらも輝いていて、身体に沁み渡るのよな……。各臓器の機能が回復していくのを感じる。二人の輝き方は違っていて、Somelさんは言うなればラムネのビー玉。雑味の無い、まるで再帰性反射。綿菓子かんろさんは微細な粒子が光を返してくるような、そう、星の砂。→
youtu.be/d6vko-47qik?...
【#02】綿菓子かんろと愉しむ新作試食会 ホライズン&プシュケー【ゲスト:Somel】
YouTube video by Watakan Ch. 綿菓子かんろ
youtu.be
July 31, 2025 at 11:37 AM
「患者さんが手作りのお菓子をくれた」というイベントが発生することが稀にある。気持ちは有り難いのだけど、さすがに、こわい。こわいので手を付けられない。まあ待ってくれ。こんな私でも10代までは、純粋な厚意がこの世を埋め尽くしていると思っていたし、自分も誰かに無条件の優しさを与えるのが常だったよ。しかし自分の身と自分の家族を守るためには、警戒心をMAXにしないといけないのだと、どんどん分かってきた。これは時代がそうさせているのか、加齢がそうさせているのかはっきりしないけれど。あっ。病院のトイレに備え付けてある泡ハンドソープが普段より緩い! 誰か水を入れたのかな。水じゃなかったら……? こわい……。
July 31, 2025 at 10:49 AM
待って!?
こちらのアカウント、強い思想とナチュラル暴言が含まれます!!!!
あ!? Twitterも一緒か!?!
July 27, 2025 at 3:54 PM
自分の体調管理のため、漢方薬をせっせと飲んでいる。和漢診療を大学で学び、臨床にも取り入れている身としては、漢方薬の力を信じているつもりだが、いざ自分で飲んでみると、これは自然経過での軽快なのか漢方が効いているのかまあ分からない。つまり、「効いているとしたら漢方薬理的な理屈は通る」し、「効いていないとしてもタイミング的には治ってもおかしくない」のだ。私みたいな、漢方信者じゃないけど好き、レベルの医者が漢方を処方してあげないといけないよな
July 25, 2025 at 12:13 AM
「相手の知らないことを教えてやろう。その人が無知を晒して恥ずかしい思いをするだろうから」みたいな思想で、頼まれてもいない指南をしてしまうことが、わたくし、20代前半の頃にはありました。おーーー恥ずかしい恥ずかしい。似たようなことをしている人を認知してしまって、やはりそれはちょっと歪んだ優位性の確認行動なのではと思ってしまったんですな。
July 9, 2025 at 12:52 PM
ありがたいことに声を褒めてもらうことがよくあるんだけど、私が音楽をやってるという情報が無い状態で、「声が良いからさぞ歌も上手いんでしょ」って言われるのは正直「えっなんで……?」ってなるんだよな。
そりゃあ音感リズム感が備わってれば歌も上手いだろうけど、声だけよくて歌はまずまず、みたいな人も別にいるでしょ。それともいい声だったら音外してても歌ウマと認識されるのが一般的なのかなあ?
なお最頻の返事は「いやぁ~歌は好きですけど、まあ喋る専門なんで~」です
June 7, 2025 at 6:38 AM
私は贈り物全般が嫌いだ。
気分屋だから自分の欲しいものにはそれぞれ「タイミング」があるし、なおかつ、自分の所持品はすべて自分のコントロール下にあるべきだとも思っているからだ。こちらの予定に無いタイミングで、何かが所持品に割り込んで来られても全く嬉しくない。たとえそれが、いずれ自分が買うことになるものや、必要になるものであってもだ。予期せぬ所持品の変化、という意味で、贈り物と泥棒とは似ている。"嫌"の度合いとしては、それほど大きいのである。
しかし我が実家のとある人間は、私が困ると言い続けているのも聞かず、やたらと物を渡し続けてくる。貰いものの野菜、おかず、コストコの残り……。
June 1, 2025 at 10:34 AM
お前の運転とも呼べないおゆうぎのおかげで私以降の車が迷惑を被った。かつ、私が状況打開のために無理をしたために後ろの車が困惑した可能性がある。二重の被害を作り出したんだ。お前には無理だろうな、人の迷惑を想像するなんて。思いやりってやつを手に入れてから生まれ直してこいよ
May 31, 2025 at 2:53 PM
時間外の救急外来当番。何かやりたい仕事や読みたい本を準備していくと忙しくなる、いわゆる「マーフィーの法則」が発動するので、出来る限りフラットな気持ちで臨むことにしているけど、フラットな気持ち、ってなかなか難しい。
「忙しくなりませんように」とかって考えると、神に見透かされてしまって患者さんがたくさん来る気がするし、「別に忙しくなってもいいし。空いた時間で勉強するし」って思ってても、あ、じゃあ患者さんあげるか……って神が考えて忙しくなる気がする。あーあ。私は忙しくなりたくないだけなので、この思考は八方塞がりだ。医者7年目、未だに当番中はそわそわする。マーフィーの法則は認知バイアスだぞ。
May 25, 2025 at 1:02 AM
【大混乱】

TSS=toxic shock synd. 細菌毒素による全身性疾患。

STSS=streptococcal TSS. 「劇症型溶連菌感染症」のことだけど、英名は「連鎖球菌性TSS」。

TSST-1=TSS toxin-1. TSSを引き起こす、ブドウ球菌の毒素のひとつ。

SSSS=ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群。これを起こす毒素は表皮剥脱毒素(ET)。
April 16, 2025 at 4:58 AM
癤ัと癰、英語含めて一生ごっちゃになってるからちゃんと調べた
・節は「小さい」の意
・雝は「雍=いだく」に通ずる
・furuncleはfūr(泥棒。フェレットの語源)→fūrunculus(コソ泥)から。独語ではフルンケル
・carbuncleはcarbō(石炭)→carbunculus(小石炭。転じて赤い小さな宝石、特にルビーやアルマンディン・ガーネットを表すこともある)から。独語ではカルブンケル

かなり分かりやすくなったけど「コソ泥」は何やねん
March 14, 2025 at 2:15 AM
妻氏→慎重派かつ心配性で計画をじっくり立てるが、楽観主義者
私→自信家かつ強気で即断が得意だが、繊細

喧嘩の原因はこの性格のねじれが多いが、解決に向けて常に言語化するため仲直りまでは速い
February 16, 2025 at 10:58 AM
#イルリキウムのピアニスト雑談
【#6 ニキタ・マガロフ】
アルゲリッチの項で、彼女の先生のひとりとして紹介したマガロフは、アルゲリッチより30歳ほど年上の1912年生まれ。ロシア帝国で出生したものの、グルジア系貴族の出自だった。その後、二月革命から逃れるように1918年にロシアを離れている。そっか貴族! 言われてみれば貴族っぽい。マガロフの演奏は、優雅で気品に満ちていて、技巧に走らず情感を適切に伝えてくれる。ずっしり心に響く美しさ。私が幼少期に聴いていたアルバムのひとつに、マガロフのものがある。私自身が「しっとり聴かせる型」の奏法を好むのは、そのせいなのかもしれない。
February 5, 2025 at 5:44 AM
【今日の学び】
スイスチャードについて。
・和名は(西洋)不断草。由来は温度変化に強くいつでも採れることから。
・学名はBeta vulgaris var. cicla。Betaはフダンソウ属。
・フダンソウ属にはテンサイBeta vulgaris ssp. vulgaris var. altissimaも含まれる。スイスチャードとは同種で、変種の関係。
・ちなみに大根はアブラナ科なので、テンサイ(=砂糖大根)と大根とは意外と遠縁。
・フダンソウ属はヒユ科Amaranthatheaeに属する。その綴りからも分かるようにアマランサスがいるところ。
[つづく]
January 30, 2025 at 11:00 AM
#イルリキウムのピアニスト雑談
【#5 エフゲニー・キーシン】
日本でも人気のピアニストといえば、キーシンの名は間違いなく挙がってくるはず。1971年ソ連・モスクワ生まれ。2歳からピアノ演奏に親しみ、11-12歳のころには既に世界を飛び回ってリサイタルをするという、「神童」っぷりを発揮した。そのため、コンクール入賞歴どころか、参加したことすらほぼ無い、という異色の経歴を持つ。15歳で初来日して以降、たびたび日本でもリサイタルを開いている。演奏技術の確かさだけではなく、真面目で一途、硬派だけど物腰柔らか、そういった人柄も、これだけの人に愛されている所以なのだろう。
January 30, 2025 at 6:26 AM
接線の問題では……例外が、まあ数Cでひとつ例外あるんですが、接点を置くことから始めよう、っていう意味で、「接点より始めよ」。接点を置くことからスタートしてください。あのーこういう風に置いちゃ駄目ですよ? ね、(a, b)を通るからと言って。これとこれが、連立して重解、となるようなmを数える。数学的に言ってることは正しいですが、さ、連立方程式の三次方程式が重解持つ条件なんて、この問題を解く以上に大変ですからね。あのな? (a, b)だったらお前らは、俺の言う通りしてくれるんだよ。こうやると大変そうだから。でも、ここが原点だと、ここが原点だとぉ、突然、誘惑に負けて、y=mxなんて置いちゃう輩が、
January 26, 2025 at 3:17 PM
#イルリキウムのピアニスト雑談
【#4 スヴャトスラフ・リヒテル】
多くの音楽家が「最高のピアニスト」と称する、伝説的存在。1915年ソ連(ウクライナ)で出生。父親がスパイ容疑で粛清されるなどの不幸に見舞われながらも、国内で着実に名声を積み上げていたリヒテルだが、亡命が警戒されたのか、西側諸国で演奏会を開けるようになったのは1960年になってから。そうした経緯が、リヒテルの"神話"性に拍車を掛けた。彼の演奏に私が抱く印象は、畏怖。あるときは異常に速いテンポで、異常に強い打鍵で、それでいて曲の意図した空気感を傷つけず、より高位に引き上げて、入り込んで弾ききる姿は、何かに憑かれたようにすら思える。
January 24, 2025 at 8:22 AM