イルミノルフスキー
banner
illminoruvsky.bsky.social
イルミノルフスキー
@illminoruvsky.bsky.social
惑星ソラリスでモッシュピット。初期北野武映画原理主義。
『夜明けのすべて』 (2024)

監督 : 三宅唱
脚本 : 和田清人 、三宅唱
撮影 : 月永雄太
編集 : 大川景子
音楽 : Hi'Spec
出演 : 松村北斗、上白石萌音、渋川清彦、りょう、光石研、他

瀬尾まいこの同名小説を原作とした、人には理解されにくい疾患を持つ、職場の同僚2人が交流し少しずつ互いの殻を溶かし合っていく姿を捉えるドラマ映画。

原作未読。

いやぁ、とても良かったです。非常に心地の良い映画でした。

人には理解されにくい疾患を抱え生きづらさを感じている男女が、お互いを理解することによりフォローし合える関係を築いていく、優しさに満ちた作品。
August 27, 2024 at 10:13 AM
『IO』 (2022)

監督 : イエジー・スコリモフスキ
脚本 : イエジー・スコリモフスキ、エヴァ・ピャスコフスカ
撮影 : ミハウ・ディメク
編集 : アグニェシュカ・グリンスカ
音楽 : パヴェウ・ミキェティン
出演 : サンドラ・ドルジマルスカ、ロレンツォ・ズルゾロ、マテウシュ・コシチュキェヴィチ、イザベル・ユペール、他

サーカス団を離れたロバの、ポーランドからイタリアへ至る旅と生涯を描く、異色のロードムービー映画。

いやぁ、良かったです。「動物」映画の傑作。
August 18, 2024 at 1:44 AM
『Soft & Quiet』 (2022)

監督・脚本 : ベス・デ・アラウージョ
撮影 : グレタ・ゾズラ
編集 : リンゼイ・アームストロング
音楽 : マイルス・ロス
出演 : ステファニー・エステス、オリヴィア・ルッカルディ、ダナ・ミリキャン、他

アメリカで社会問題化しているヘイトクライム(憎悪犯罪)をモチーフに、マイノリティへの偏見を持つ白人女性たちが、あるトラブルをきっかけに取り返しのつかない事態に陥っていく様をリアルタイム進行による全編ワンショットで描いたスリラー映画。

「胸糞」映画。

小さな偏見が大きな狂気へと暴走する様をワンショット映像で描かれた作品。
August 13, 2024 at 2:42 PM
『Já, Olga Hepnarová』 (2016)

監督・脚本:トマーシュ・ヴァインレプ、ペトル・カズダ
撮影:アダム・スィコラ
編集:ヴォイチェフ・フリッチ  
出演:ミハリナ・オルシャニスカ、マリカ・ソポスカー、クラーラ・メリーシコヴァー、マルチン・ペフラート、マルタ・マズレク、他

ロマン・ツィーレクの原作を基に、チェコの首都プラハで、路面電車を待つ群衆へトラックで突っ込み、8人を殺害、12人を負傷させた、チェコスロバキア最後の女性死刑囚として、23歳で絞首刑に処された実在の人物の深い孤独を彷徨った半生を描いたドラマ映画。

「世界に別れを告げた女」映画。
July 3, 2024 at 4:44 PM
『완벽한 타인』 (20118)

監督 : イ・ジェギュ
脚本 : イ・ジェギュ、ペ・セヨン
撮影 : キム・ソンアン
編集 : シン・ミンギョン
音楽 : モグ、ウジュ
出演 : ユ・ヘジン、チョ・ジヌン、イ・ソジン、ヨム・ジョンア、キム・ジス、ソン・ハユン、ユン・ギョンホ、他

引っ越し祝いのパーティに集まった3組の夫婦と一人の独身男性が、互いに隠し事がないことを証明するために“これからスマホに届く電話やメールをすべて公開し合う”というゲームを始めたことから、それぞれの知られたくない秘密が次々と露わとなり、次第に修羅場と化していくさまをコミカルに描くワンシチュエーション・コメディ映画。
July 1, 2024 at 7:33 PM
『Sala samobójców: Hejter』 (2020)

監督 : ヤン・コマサ
脚本 : マテウシュ・パツェヴィチュ
撮影 : ラデック・ラドチュック
編集 : アレクサンドラ・ゴーウィン
音楽 : ミハウ・ヤツァシェク
出演 : マチェイ・ムシャウォフスキ、ヴァネッサ・アレクサンダー、アガタ・クレシャ、ダヌタ・ステンカ、他

ワルシャワを追われた元大学生がインターネット世論を操り、広範な憎悪と暴力を巻き起こす社会派クライム・スリラー映画。

「アンチ・ヒーロー」映画。
「ピカレスクロマン」映画。
「ジョーカー」映画。

いやぁ、面白かったです。傑作。
June 29, 2024 at 4:43 PM
原題『Close』 (2022)

監督 : ルーカス・ドン
脚本 : ルーカス・ドン、アンジェロ・タイセンス
撮影 : フランク・ヴァン・デン・エーデン
編集 : アラン・デソヴァージュ
音楽 : ヴァランタン・アジャディ
出演 : エデン・ダンブリン、グスタフ・ドゥ・ワール、エミリー・ドゥケンヌ、レア・ドリュッケール、他

幼なじみである大親友同士の少年2人が辿る残酷な悲劇と再生の軌跡を繊細なタッチで描くヒューマンドラマ映画。

「親密な友情」映画。

演技、脚本、演出、撮影の品質が文句なしに非常に高い一作。名作。
素晴らしかったです。
June 22, 2024 at 4:57 PM
原題『Rehepapp』 (2017)

監督・脚本 :ライナル・サルネ
撮影 : マート・タニエル
編集 : ヤロスラフ・カミンスキー
音楽 : ジャカシェク
出演 : レア・レスト、ヨルゲン・リーク、イェッテ・ローナ・エルマニス、他

エストニアの作家アンドルス・キビラークの小説を原作とした、11月の“死者の日”を迎えるエストニアの寒村を舞台に、村人たちと男爵、悪魔との取引き、青年の盲目的な恋、村の娘が捧げる純粋な愛を幻想的かつ神話的な美しいモノクロ映像で綴った幻想奇譚映画。

「寓話」映画。

いやぁ、素晴らしかったです。傑作。
June 22, 2024 at 12:43 AM
『콘크리트 유토피아』 (2023)

監督 : オム・テファ
脚本 : オム・テファ、イ・シンジ
撮影 : チョ・ヒョンレ
編集 : ハン・ミヨン
音楽 : キム・ヘウォン
出演 : イ・ビョンホン、パク・ソジュン、パク・ボヨン、他

大災害により荒廃した韓国・ソウルを舞台に、唯一、崩落を免れたマンションに集まった生存者たちの争いを描いた社会派パニックスリラー映画。

「ポスト・アポカリプス」映画。

面白かったです。
June 8, 2024 at 5:17 AM
『Never Goin’ Back』 (2018)

監督・脚本 : オーガスティン・フリッゼル
撮影 : グレタ・ゾズラ
編集 : オーガスティン・フリッゼル、コートニー・ウェア
音楽 : セーラ・ジャッフェ
出演 : マイア・ミッチェル、カミラ・モローネ、他

地方で暮らす、貧しいが天真爛漫な10代の少女のコンビが、次々と不運に見舞われながらも常にポジティブに対応して乗り越えていくコメディ映画。

デヴィッド・ロウリーのパートナーでもあるオーガスティン・フリッゼル監督の長編映画デビュー作。

オモシロかったです。
June 6, 2024 at 2:34 PM
『Support the Girls』 (2018)

監督・脚本 : アンドリュー・ブジャルスキー
撮影 : マシアス・グランスキー
編集 : カレン・スクロス
出演 : レジーナ・ホール、ヘイリー・ルー・リチャードソン、シェイナ・マクヘイル、他

高速道路沿いのスポーツバーを舞台に、差別的な上司のパワハラや男性客のセクハラなどままならない日常を送る若い女性従業員たちと、彼女たちを守るために日々奮闘する女性マネージャーの絆をほろ苦くも優しいまなざしで描き出したコメディドラマ映画。

「シスターフッド」映画。

面白かったです。
アメリカ・インディーズ映画傑作。
June 6, 2024 at 6:44 AM
『Ascenseur pour l'échafaud』 (1958)

監督 : ルイ・マル
脚本 : ロジェ・ニミエ、ルイ・マル
撮影 : アンリ・ドカエ
編集 : レオニード・アザー
音楽 : マイルス・デイヴィス
出演 : モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー、ジョルジュ・プージュリイ、他

ノエル・カレフの犯罪小説を原作とした、社長夫人とその愛人による自殺を装った計画殺人が、エレベーターが停止したことで完全犯罪が綻び、運命の歯車が狂ってゆく様を描いた犯罪サスペンス映画。

ルイ・マルの長編監督第一作目。

傑作。面白かったです。さすが名作と呼ばれてるだけあります。
June 4, 2024 at 11:56 PM
『Asphalte』 (2015)

監督・脚本 : サミュエル・ベンシェトリ
撮影 : ピエール・エイム
編集 : トマ・フェルナンデーズ
音楽 : ラファエル
出演 : イザベル・ユペール、ギュスタヴ・ケルヴェン、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、タサディット・マンディ、ジュール・ベンシェトリ、マイケル・ピット、他

プラン郊外の古い団地を舞台に、サエない中年男と夜勤の看護師 、母親が留守がちな少年と落ちぶれた女優、 不時着したNASAの宇宙飛行士と服役中の息子を持つアルジェリア系移民の女性、3組の男女の交流をオフビートなユーモアで描いた群像劇映画。

面白かったです。良作。
June 3, 2024 at 2:54 PM
『Mila』 (2020)

監督 : クリストス・ニク
脚本 : クリストス・ニク、スタヴロス・ラプティス
撮影 : バルトシュ・シュヴィニャルスキ
編集 : ヨルゴス・ザフィリス
音楽 : ザ・ボーイ
出演 : ソフィア・ゲオルゴヴァシリ、アルジョリス・バキルティス、他

奇病の蔓延により、記憶喪失となる者が続出する世界を舞台に、記憶を失って治療回復のためのプログラムに取り組むことになった主人公の運命を静かに見つめた異色のドラマ映画。

「喪失の受容」映画。

面白かったです。名作。
June 3, 2024 at 6:24 AM
『Gospod postoi, imeto i' e Petrunija』 (2019)

監督 : テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ
脚本 : エルマ・タタラジッチ、テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ
撮影 : ヴィルジニー・サン=マルタン
音楽 : オリヴィエ・サムイヤン
出演 : ゾリツァ・ヌシェヴァ、ラビナ・ミテフスカ、他

北マケドニアの小さな街を舞台に、女人禁制の伝統儀式に参加してしまった女性が巻き起こす騒動をオフビートな笑いと性差別やルッキズムの問題を痛烈な皮肉と風刺を込めて描いたドラマ映画。

「女性の幸せ探し」映画。
June 2, 2024 at 9:23 AM
『Dafne』 (2019)

監督・脚本 : フェデリコ・ボンディ
撮影 : ピエロ・バッソ
編集 : ステファノ・クラベーロ
音楽 : サヴェーリオ・ランツァ
出演 : カロリーナ・ラスパンティ、アントニオ・ピオヴァネッリ、ステファニア・カッシーニ、他

最愛の母を亡くしたダウン症の娘とその父親が、旅のなかで悲しみを乗り越えて互いに理解を深めていく姿を描いたヒューマンドラマ映画。

「父と娘」映画。
そして、
「喪失からの再生」映画。

良かったです。良作。
June 2, 2024 at 9:19 AM
『竜馬暗殺』 (1974)

監督 : 黒木和雄
脚本 : 清水邦夫、田辺泰志
撮影 : 田村正毅
編集 : 浅井宏
音楽 : 松村禎三
出演 : 原田芳雄、石橋蓮司、中川梨絵、松田優作、桃井かおり、他

幕末の志士・坂本龍馬(竜馬)が暗殺されるに至る最後の3日間を、新解釈で描いた異色の時代劇。

異色の「坂本龍馬」映画。

面白かったです。傑作。
May 21, 2024 at 5:53 AM
『Chime』 (2024)

監督・脚本 : 黒沢清
撮影 : 古屋幸一
編集 : 山﨑梓
音楽 : 渡邊琢磨
出演 : 吉岡睦雄、小日向星一、田畑智子、渡辺いっけい、他

ある日、チャイムのような音が聞こえるという生徒が料理教室で驚くべき行動に出てから、料理学校の講師の日常は不可解な様相を呈していく奇妙なスリラー映画。

料理教室の明滅する光、突然発動する暴力、死体を遺棄した後のロングショットでの長回し、伝染する殺意、大量の空き缶を棄てる音と田畑智子の表情、面接での吉岡睦雄の異様さ、など、冒頭からラストまで終始禍々しく、不穏な恐怖に溢れた黒沢清らしい独特な作品。
May 18, 2024 at 10:22 AM
『マイスモールランド』 (2022)

監督・脚本 : 川和田恵真
撮影 : 四宮秀俊
編集 : 普嶋信一
音楽 : ROTH BART BARON
出演 : 嵐莉菜、奥平大兼、アラシ・カーフィザデー、平泉成、他

埼玉県川口市を舞台に、幼い頃から日本で暮らしてきたクルド人の女子高校生が、難民申請が認められず、在留資格を失い、ある少年との出会いを通して悩みながらも成長していく姿を描く社会派ヒューマンドラマ映画。

「アイデンティティ」映画。

是枝裕和が率いる映像制作者集団「分福」に所属する川和田恵真による長編商業映画デビュー作。
May 11, 2024 at 12:02 AM
『Minamata』 (2020)

監督 : アンドリュー・レヴィタス
脚本 : デヴィッド・ケスラー
撮影 : ブノワ・ドゥローム
音楽 : 坂本龍一
出演 : ジョニー・デップ、美波、真田広之、國村隼、加瀬亮、浅野忠信、岩瀬晶子、ビル・ナイ、他

W・ユージン・スミスとアイリーン・美緒子・スミス夫妻の写真集『MINAMATA』(1975年)を基に、日本で社会問題になった四大公害病、企業公害である「水俣病」の実態を世界に発信した写真家ユージン・スミスが1970年代、熊本県水俣市の漁村に滞在し、水俣病の惨状を取材した日々を描いた社会派ドラマ映画。

「公害」映画。

素晴らしかったです。
May 11, 2024 at 12:00 AM
『Armageddon Time』 (2022)

監督・脚本 : ジェームズ・グレイ
撮影 : ダリウス・コンジ
音楽 : クリストファー・スペルマン
出演 : バンクス・レペタ、アンソニー・ホプキンス、アン・ハサウェイ、ジェレミー・ストロング、他

ジェームズ・グレイ自身の少年時代の実体験をもとに、差別と格差が根づく1980年代のNYを舞台に、ユダヤ系アメリカ人の中流家庭で育った少年がクラスの問題児の黒人生徒と親しくなったことを機に、世の中の複雑さを知り、少年の視点を通して人種間の不条理な現実を描いた、自伝的ヒューマンドラマ映画。

「自身の少年期の回顧」映画。
そして、
「喪失」映画。
May 5, 2024 at 1:38 AM
『Women Talking』 (2022)

監督・脚本 : サラ・ポーリー
撮影 : リュック・モンテペリエ
音楽 : ヒドゥル・グドナドッティル
出演 : ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショー、他

南米ボリビアで実際にあった事件をもとに執筆されたミリアム・トウズの小説を原作とした、2010年の架空の村を舞台に、人里離れた場所でコミュニティを営んでいたキリスト教の一派メノナイトに属する性被害にあった女性たちが、自らの未来のために話し合いを重ねていく姿を描いた「フェミニズム」映画。

「現代の寓話」映画。
そして、
「尊厳を奪われた女性たちの意志」映画。
May 3, 2024 at 11:00 PM
『Last Film Show』 (2021)

監督・脚本・美術 : パン・ナリン
撮影 : スワピニル・S・ソナワネ
音楽 : シリル・モーリン
出演 : バヴィン・ラバリ、リチャー・ミーナー、バヴェーシュ・シュリマリ、他

両親に連れられて町の映画館に出向き、映画に魅了された少年が、映画館の映写技師と仲良くなったのをきっかけにますます映画の世界にのめりこんでいくさまを、パン・ナリン自らの実体験をもとに、全編溢れんばかりの映画愛を込めて描いたヒューマン・ドラマ映画。

「映画愛」映画。
「暗闇を照らす“光=映画"」映画。

いやぁ、良かったです。
素晴らしい「映画」だと思います。名作。
May 2, 2024 at 12:09 AM
『Ain't Them Bodies Saints』 (2013)

監督・脚本 : デヴィッド・ロウリー
撮影 : ブラッドフォード・ヤング
編集 : クレイグ・マッケイ、ジェーン・リッツォ
音楽 : ダニエル・ハート
出演 : ケイシー・アフレック、ルーニー・マーラ、ベン・フォスター、他

荒涼とした1970年代のテキサスを舞台に、恋人と娘に会うために脱獄した追われる男と、彼を娘とともに待ち続ける女、その女に密かな恋心を抱く保安官の姿を美しい映像と詩的で繊細な語り口で綴るクライム・ヒューマンドラマ映画。

デヴィッド・ロウリー版「地獄の逃避行」映画。
April 27, 2024 at 8:32 PM
『Kukushka』 (2002)

監督・脚本 : アレクサンドル・ロゴシュキン
撮影 : アネドレイ・ツェガロフ
編集 : ユリヤ・ルミャンツェヴァ
音楽 : ドミトリー・パヴロフ
出演 : アンニ=クリスティーナ・ユーソ、ヴィッレ・ハーパサロ、ヴィクトル・ブィチコフ、他

フィンランドとソ連の戦争(継続戦争)の最中、荒涼としたフィンランド最北の地ラップランドの大自然を舞台に、フィンランド人とロシア人、そして先住民族サーミ人という言葉も文化も異なる男女3人が織りなす不思議な生活をユーモラスに描いたコメディ映画。

「奇妙な共同生活」映画。

非常に面白かったです。
April 26, 2024 at 5:52 AM