博物月報
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博物月報主宰者。フリーランスの文筆&編集業。著書に『親子で楽しむ!歴史体験ミュージアム』(朝日新聞出版)、史料集成『テーマで読む現代史』(朝日新聞社)など。河出書房新社の書籍「本で楽しむ博物館」シリーズの企画構成を担当。
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1949年の今日10月15日、来日した大リーグ3Aチーム「サンフランシスコ・シールズ」が後楽園球場で巨人と対戦。この時、球場内でコカ・コーラが販売された。
この黎明期にコーラを飲んだ人に感想を聞くと「薬のようだった」という人が多かった。確かに漢方の様な味がしないでもない。輸入自由化は1961年から。

で、写真は一体何かというと、房総半島の館山湾で見つかったビーチロックという岩石。
炭酸カルシウムの膠結によりかなり短期間に形成され、その地質年代については議論があったが、コカ・コーラの瓶のかけらが含まれていたことから、ごく最近できたものであることがわかったという。千葉県立中央博物館の展示より。
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図の1枚目、東京朝日新聞10月14日付。ウイリアム・ピッケリング博士は天文学者のWilliam Henry Pickeringのことだろう。平山博士は、第2代東京天文台長の平山信。2枚目は同9月6日付。
前者は「今日の科学で、月には希薄な空気と水があると実証されている」とされ、後者は無線電信にノイズが入るのは火星の人類からの通信だという説を紹介しており、当時の科学的知見が地球外生命をすんなりと受容している点が今日から見るとおもしろく感じられる。
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1921(大正10)年の今日10月14日付の東京朝日新聞に、月の平原に灌木が繁茂しているのが発見されたと報じた(1枚目)。東京天文台の“平山博士”は月の表面に光の明暗以外の特殊な色彩を発見したのが動機だろうと語っている。
なお、この先月には、火星から無線電信が来たと報じられ(2枚目)、地球外生命の発見や交流(?)がさかんに試みられていた模様。
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1970年の今日10月14日、国鉄初の全国観光キャンペーン「ディスカバー・ジャパン」始まる
当時、国鉄は大阪万博で増収だったが、財政ピンチの折からこの勢いをなんとか維持したい(朝日新聞同11日付)と、ポスターやテレビ番組などを展開した

特に旅情あるポスターは好評だったが、実際は「吊り橋のすぐ後ろにコンクリ橋」(祖谷渓)、「茅葺き農家に見えたが民芸館」(五箇山)、「砂浜の脇に駐車場」(伊良湖岬)といった指摘も。週刊朝日1973.6.22号は「ポスターは引算、無駄なものは省く」との、当のポスター撮影をしたカメラマンの言を紹介している
写真は「DISCOVER JAPAN」の文字が入った駅スタンプ
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九州国立博物館で2026年1〜3月に松浦静山親子の蒐集譚にスポットをあてた企画展「平戸モノ語り 松浦静山と熈の情熱」が。
〈静山は歴史考証が盛んになった時代に生きたお殿様です。文化人とのネットワークを築き、多種多様なモノを収集しました。しかし、これは古物趣味に基づくものではありません。豊富な資料から正確な歴史を読み取り、後世に歴史を遺すという情熱に裏付けられたものだったのです。〉
www.kyuhaku.jp/exhibition/e...
九州国立博物館 - 特別展「平戸モノ語り―松浦静山と熈の情熱 ―」
九州国立博物館の公式サイトです。福岡県太宰府市、太宰府天満宮の隣りに出来た国内4つ目の国立博物館。
www.kyuhaku.jp
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で、夏の間、スズメバチがオラついていた花壇に、今はスズメガ(たぶんホウジャクかなんか)がせっせと蜜を吸いに来ている🐝
主役が交代した感じ
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道端にスズメバチの亡骸が🐝
夏の間はあれほど我が物顔で飛びまわっていたのだが
季節が移り変わっていくなぁ🍂
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1956年の今日10月13日、在日米軍立川基地拡張のため、砂川町(現・立川市)で第2次強制測量。警官隊と反対派が激しく衝突した。この時、語り継がれているエピソードに、警官隊と対峙する学生の中から自然と歌声が起こった、というのがある。「赤とんぼ」「ふるさと」の歌声に警官隊もしばし聴き入ったという。

負傷者が1000人以上も出たため、批判を受けた政府は14日、測量を中止。その後、1968年、アメリカ軍は基地拡張計画を中止。1977年に米軍基地は横田へ移転し、立川基地は日本に全面返還された。跡地は昭和記念公園と自衛隊基地、防災基地になっている。
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今日10月13日は「さつまいもの日」。江戸時代後期、サツマイモを「栗(九里)より(四里)うまい」との洒落から、9+4で「十三里」と称されたことにちなんでいる。
図は『宝暦現来集』1831年(『近世風俗見聞集』1912年、国立国会図書館蔵より)。「十三里」という行燈を出して焼き芋を売ったとある。写真は大阪市立自然史博物館のサツマイモ原種の展示。ヒルガオ科の植物が交雑・交配し、今日のサツマイモが生まれたと見られる。
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1941年の今日10月12日、横浜秋季競馬で人気馬セントライトが優勝。賞金総額1万4500円を獲得。日中戦争開始の翌年で国内は軍需景気に湧き、競馬ブームが起こった。競馬場入場者も勝馬投票券(馬券)の売り上げも過去最高を記録する。
しかし、対米開戦がブームを沈静化させ、1943年12月、競馬は中止となる。
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1949年の今日10月12日、アメリカのプロ野球チームとして、サンフランシスコ・シールズ(3A)が戦後初来日。
観戦に来た明仁皇太子に、オドール監督が挨拶し「殿下は、アメリカと日本のどちらを応援なさいますか」。皇太子が口ごもると、すかさず「どうぞ日本軍を応援なさってください」と声をかけた。
bs
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戦前からある学校にしばしば見られ、また「学校の怪談」ものにほとんど準レギュラーとして登場する二宮金次郎像。

彼は、明治末の初の銅像化を契機に、大正時代の宝物殿での展示を経て、昭和戦前期の小学校校庭へと、あたかもホップ・ステップ・ジャンプの如く、明治・大正・昭和の3時代を駆け抜けていったのである。
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明治43年の今日10月12日付の「万朝報」に、二宮尊徳(金次郎)の銅像を販売するとの記事が載った。柴を背負って本を読むポーズの金次郎のフィギュア化…でなくて銅像化は恐らくこれが初めて。
この像は同年9月の東京彫工会に出品されたもので、限定500体販売とのふれこみだったが、売れ行きの方は定かではない。

しかし、東京彫工会に出品された金次郎像は意外な経緯をたどる。御用品に選出されて、明治天皇お買い上げとなり、天皇の没後は明治神宮宝物殿に展示されたのだ。
昭和戦前期になり、小学校に金次郎像を建てるブームが起こった時、この像はモデルとして大きな影響を与えた。
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道端にスズメバチの亡骸が🐝
夏の間はあれほど我が物顔で飛びまわっていたのだが
季節が移り変わっていくなぁ🍂
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映画「そよかぜ」は、元々は戦時中に書かれた戦意高揚調の脚本だったので、街頭慰問隊の設定を劇場オーケストラにするなど、急遽仕立て直して進められた。
劇中歌の「リンゴの唄」も作曲が撮影に間に合わずアフレコになり、並木路子は撮影の時には「丘を越えて」を歌ったという。
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1945年の今日10月11日、戦後初の日本映画「そよかぜ」封切り。挿入歌の「リンゴの唄」が大ヒットし、この時代を象徴する一曲となった。ヤミ市に流れる「リンゴの唄」というシーンはドラマなどにもよく描かれる。
ヤミ市は、焼け跡に自然発生的に出現した露天市場で、経済統制を無視した品や横流し品なども販売された。

写真は国立歴史民俗博物館の再現展示。また、豊島区立郷土資料館にはかつて池袋にあった「池袋ヤミ市」の模型が展示されている。
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昨日の特急「はつかり」の時刻表が出てきた。ダイヤ改正で1958年の新聞に掲載されたもの。さすがに12時間は長い、1日中、列車の中だ…。青森0時20分着とか5時00分発は、青函連絡船に接続しているんだろうな。
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1958年の今日10月10日、国鉄東北本線上野—青森間に特急「はつかり」運転開始。所要12時間。東北方面への初の「特急」となる。10月1日から運転の予定が9月下旬の台風被害で順延になってこの日になった。
図は同年7月8日付の朝日新聞。試運転の写真が載っている。この頃はまだ蒸気機関車での運行だった。
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今日10月10日は「まぐろの日」。神亀3年(726)のこの日、山部赤人が『万葉集』に“鮪(しび)釣る”としてマグロ漁の様子を詠んだとされることから。
なお、世界で初めてクロマグロの遊泳展示に成功した葛西臨海水族園も、1989年の「まぐろの日」にオープンしている。

今でこそ遠洋のイメージが強いマグロ漁だが、群れをなして岸に寄ることもあったようだ。縄文時代の内湾の貝塚・称名寺貝塚の出土魚類は、ボラ48%、マダイ19%に混じって、マグロも8%を占めている(写真2枚目・横浜市歴史博物館「称名寺貝塚」展」2016より)。戦前期までは地引網で獲ったという記録も各地にある。
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政治学研究者のSNS投稿などをいくつか見てると、これで高市さん率いる自民党は公明党の重しがとれて、右派バネが働き、より右傾化するという可能性を幾人かの研究者が指摘している。

しかし、公明党は1回しか切れないカードをこのタイミングで切ったかー!という驚きがあるなー。安倍政権の集団自衛権でも切らなかったカードを。山口那津男さんでも切ったろうか。
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asahi.com
速報:公明の斉藤鉄夫代表が連立政権を離脱する方針。自民の高市早苗総裁に伝える 
www.asahi.com/skh/20251010...
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古代オリエント博物館(東京・池袋)で特別展「やっぱりエジプトが好き💛—昭和のニッポンと古代のエジプト」開催中(〜11/24月)。
昭和30~40年代を中心とした日本におけるエジプト柄ブームを取り上げ、当時の日本社会を振り返る。当時の日本人が抱いた古代エジプトへの興味とあこがれがうかがえるという。

古代オリエント博物館ならではのユニークな「昭和振り返り」企画展! こういう切り口があるとは!
aom-tokyo.com/exhibition/2...
【秋の特別展】「やっぱりエジプトが好き💛 -昭和のニッポンと古代のエジプト」 - 観る | 古代オリエント博物館
東京池袋にある古代オリエント博物館の公式ホームページです。
aom-tokyo.com
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今日10月9日は万国郵便連合結成の日(1874年)。この日を含む1週間は「国際文通週間」。
文通によって文化の交流に努め、ひいては世界平和に貢献するという趣旨で、日本では1958年以来記念切手が発行されている。
額面は基本的に海外郵便の書状料金。絵柄は、当初は浮世絵版画、のちに肉筆画も選ばれた。
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〈絵本作家「なるかわしんご」さんのイカのイラスト原画展「烏賊絵画展」が/蒲郡市竹島水族館で始まった。/色鮮やかに描き上げたヤリイカやコウイカ、ダイオウイカなどのイラストを見ることができるほか、特徴が分かる解説パネルを掲示した。/生きたイカも見てもらおうと/(水族館ゾーンに)アオリイカとバンダコウイカを展示/11月3日まで〉
higashiaichi.jp/news/detail....
【蒲郡市竹島水族館】思い詰まったイカの原画展|故奥谷さん監修の未完成作品も 11月3日まで - 東愛知新聞
東愛知新聞社 東愛知新聞
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1958年の今日10月8日、岸信介内閣が警察官職務執行法(警職法)改正案を国会に上程。令状なしの身体検査や、保護を名目とする留置を可能にする内容で、安保改定を控えて国内の治安を強化する狙いがあった。
しかし、多くの国民には戦前の治安維持法などを想起させ、反対運動が拡大。従来の左派政党や労組だけではない広汎な運動となり、芸能誌の「週刊明星」が「デートも邪魔する警職法」の特集を組むほどで、政府は11月に改正を断念。