Fumiko Miura
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海抜マイナス6m地点の住人。2023年1月にオランダ語で本を出版しました。 Auteur 'Polderjapanner' (2023) Uitgeverij Van Oorschot https://www.vanoorschot.nl/writers/fumiko-miura/ Rotterdam, The Netherlands
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しかも万次郎は途中カリフォルニアの金山で金を掘って儲け、かなりの資産を持って日本に帰って来られて、釈放後は幕府で役職を与えられ活躍し、穏やかな老後を迎え高齢で亡くなった、まさに幕末のスーパーラッキーボーイだったのだ。
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様子が伺える。万次郎を大切にしてくれたホイットフィールド船長に宛てた英語の手紙の文面が素晴らしくて、万次郎の英語能力の高さがうかがわれる。

日本を離れてしまった後も、一体この人たちは地球を何周したんだというくらい捕鯨船で各地を回り、目前に日本の陸地が見えるところまで近寄りつつも、寄港できずまた遠ざかる、ということを繰り返している。同じように流され外国船に拾われた日本人と、異国の地で知り合う機会もあった。

江戸時代の脆弱な漁船や回船に乗って遭難し死んでいった人は数知れない。こうして帰って来られた人たちは珍しかっただろう。
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中には”John Mung(ジョン・マン)”と署名が入った絵もあり、それはジョン万次郎直筆だそう。薄い本ながら、二人のイラストの写真が豊富で見ごたえがある。

こうして現代語訳を読んでみると、十数年の漂泊生活が比較的淡々と語られている印象を受ける。昭和に書かれた小説を読むと、漂流中の苦しみをひりひりと感じるのだが、そういう脚色はほぼ無い。お役所の記録のための聞き取り調査書なので、当然と言えば当然なのだが。地名のカタカナ表記が今と全然違って味がある(オアフはオアッホー、カリフォルニアはキヤレフォネなど)。

ジョン万次郎は若かったせいもあるのか、最初に拾ってくれた船の船長や各所で可愛がられていた
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『漂巽紀畧(ひょうそんきりゃく)』ジョン万次郎 述/河田小龍 記

天保十二年(1841年)、土佐の5人の漁師が室戸岬沖から黒潮に流され漂流し、アメリカの捕鯨船に救出された。1人は怪我が原因で客死、もう1人はハワイに留まり、残り3人が十数年後に日本に帰還した。そのうちの1人がかの有名なジョン万次郎だ。

この本は、ジョン万次郎が遭難から帰国の顛末を土佐藩の絵師・河田小龍に語り、河田が記録、製本し土佐藩主に献上したものの写本を基に、現代語訳されたもの。彼らを救出した船の絵や、ハワイやアメリカ本土の風俗の絵は、ジョン万次郎の説明をもとに河田が描いたものらしい。
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私たちは着実に良い方向に向かって変化している、という希望を感じます。

私は少し社会学をかじった程度ですが、混沌としたごった煮のような社会が社会学の理論でスーッと整理されて、はっきりと構造が浮かび上がって見えてくる瞬間に学生の頃は感動を覚えましたし、社会学に関わる人の多くは根底に社会への愛や信頼感、前向きな期待を持っているところが好きでした。そういう点で、久々に学生の頃の感動が呼び起こされた本でした。
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デモや抗議という手段のほかにも多様な方法でもっと広く深く私たちの生活に浸透し、生活を変化させ、私たちはその恩恵に浴している、という現実を身近に感じさせてくれる本でもあります。

社会運動には明確な目的があって(例えば法改正だとか)それが達成しなかったら失敗、というレッテルを貼られることがあるけれど、社会運動はけっして成功か失敗かの二項対立ではないし、その過程でもたらされる社会の変化を切り捨ててしまっては見失うものがある、というのは大事な視点。

前著の『みんなのわがまま入門』でも感じましたが、富永先生の著書を読むと必ず最後に、社会ってそんなに捨てたもんじゃない、目に見えないようでも
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『なぜ社会は変わるのか はじめての社会運動論』富永京子著 #読了

“世の中はひとりでに変わっていくわけではない。必ず変えた人々がいる”

私たちの社会はあまり変わっていないように見えて、実はどのように変化しているのか。その変化の裏にはどのような人々や力が働いているのか。1960年代から始まった社会運動研究が時代を追って発展していく過程を、社会運動の研究者富永京子先生が分かりやすく紐解いてくれている新書です。しかし、本書は学術研究の流れを追うだけに留まりません。

社会運動は意識高い系がやること、デモをやる人は過激で怖い、普通の人には関係ない、という思い込みを捨て去り、実は社会運動は
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占い祈祷師のチラシが家の郵便ポストに入ってたの、何年ぶりだろう!
前は大体ヒンドゥスタン系の祈祷師だったけど、ミスタームスタファ、フランス語もできるからモロッコ系かな。新しいトレンド。

人間関係や恋愛のあらゆるお悩み解決だけでなく、運転免許試験にも合格させてくれるらしい😅
結果は100%保証、10 日以内に効果あらわる、だそうな。 祈祷師のお陰で合格した人が公道を運転してたら怖いわ~。
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オランダから日本に旅行に行く人が物凄く増えていて、旅行のために日本語を習いたいという人も増えた(当社比)。

ぶっちゃけGoogle翻訳やAIがあれば、日本語が分からなくても旅行なら何の不自由も無い。無いのに、なんでわざわざ習いたいのか、って話しになったのだが、

日本を歩いて看板を見たりアナウンスを聞いて自分の力で分かった!という瞬間が快感だから

日本人と直接話したいから

という理由が主なもの。
語学学習は外交的で好奇心がある人に限られてくるのかな。
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彼女がなんでVVDでここまでのし上がって来たのか、不思議でたまりませんね🤔
またPVVに投票する人たち(うちの義理母とか💢)は、オールバック政権のこの1~2年の不毛ぶり見ても懲りないって、もうほんっと呆れますが、オランダも悲しいかなそういう国になってしまったんですね…。
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情報ありがとうございます。ヒンドゥスタン系のコミュニティーは社会の内集団という自覚があるっていう説が近いかもしれませんね。

元々移民なのにアンチ移民といえばこの人も、ですよね。社会に対して、私は移民じゃない、オランダ人だ、と異様に誇示している風なところないですか。次の選挙でどうなるのか要ウォッチですね。
www.tweedekamer.nl/kamerleden_e...
Yeşilgöz-Zegerius D. (VVD) | Tweede Kamer der Staten-Generaal
Mensen ruimte bieden om hun leven zelf in te richten
www.tweedekamer.nl
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ないので、なんでヒンドゥスタン系の人たちは、自分たちは右翼の言う移民カテゴリーに分別されない、排斥に対象に絶対にならないという自信が持てるのか、謎だよね・・・と意見が合致したのだが。
多分、右翼が言っているのは難民と不法経済移民だけで、自分たちは正しい移民だから大丈夫、と右翼の尻馬に乗っているのだと思うけど。
誰が排斥対象で誰がセーフかなんて、そんな線引きはいとも簡単に動かされてしまうよ、と思うんだが。
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ヨーロッパに移住してきた日本人が、『移民が多くてイヤ、日本はこうなって欲しくない』というつぶやきと、それに対して自分も移民の立場なのに何を宣う、なんたる差別主義者、という双方向のつぶやきが日々通り過ぎていく。

この、自分だって移民なのに移民排斥主義を支持する、という現象、恐らく社会学や政治学で何らかの名づけはされていると思うんだけど、ちょっと今、思いつかない。

この間も生徒さんと話してたんだが、特にロッテルダム周辺に住むスリナムヒンドゥスタン系の人たちなんか、バリバリ右翼政党の支持者層を成していて、自分たちが排斥される対象だとは露ほども思っていない。
その生徒さんも私もオランダ人では
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「オランダではまだ女性が首相に選ばれたことがないから、日本に先を越されたね」と言われても、苦笑いするしかないのですが…。
オランダも数年前に外務大臣を務めたとても優秀な女性がいて、この人なら首相ができるのでは、と思われていたのだけど、女性嫌悪のバッシングが凄まじく、彼女自ら政界から引退してしまった。
あの謂れのない魔女狩りのような男性からのバッシングを見て、オランダも口では”もっと女性に活躍の場を”とか言いながら、根底は酷いミソジニー社会だと思い知った次第。
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オランダ在住人生の前半はオランダの政治や移民政策にあんなに興味があったのに、オランダも世界的な流れに乗って右翼が台頭してきて、今の政治の支離滅裂、滅茶苦茶ぶりを見て、興味を失いつつあった。
いつの間にかTVのニュースや座談会も見なくなった。
しかし、まだ良識のある政治家もいて、今月末の選挙に向けて頑張っているようなので、ちゃんとフォローしないとな。
場末の居酒屋でぐだぐだ言っている程度の認識ではいかん。
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私は学生の時に原作読んですっかり忘れてましたが、ドラマはそれなりに面白かったですよ。俳優陣が良かったです、特に年を取ったブエンディーア夫妻が。
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日本語を習いに来ていた中国人の生徒さんが、ずっと就職活動をしているけど箸にも棒にも引っかからない、自分が価値のない人間に思えてくる、と落ち込んでいた。
聞いたら、オランダ企業に応募しているというので、
「正直言って悪いけど、オランダの企業は今は中国人はほぼ採用しないし、私ら日本人だってほとんどは日系企業に勤めてるよ、とにかく何でも仕事を始めたら、次に転職できる可能性も開けてくるから、意地を張らず中国系企業に応募したら?」
と勧めたら、ものの2週間で中国系企業で仕事を見つけた。

明日から仕事が始まるので、日本語のレッスンは来れない、と🥲
私は客を一人失ったが、めでたしめでたし。
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先日義母の住む村に行ったときに、村の近くの森の中でカルト宗教のグループが活動している、という地元の新聞の記事を読ませてもらった。
このグループもそうだけど、ほとんどのセクトやカルト宗教って、結局は教祖の金とセックス欲を満たすことに帰結してしまって、ほんとしょーもな、って思う。ちっせえな。ちいさいんだよ、考えることが。安っぽくて興醒めする。

本気でブッダやキリストを超えるような教えをもたらして、これから1000年、2000年と人々に影響を及ぼすような偉大な宗教者とか出てこないのかね。

www.gelderlander.nl/berg-en-dal/...
Sekte in de bossen van Groesbeek: dit zijn de methodes waarmee Frank controle krijgt over vrouwen
Meerdere vrouwen voelen zich misbruikt door goeroe Frank, die in de bossen van Groesbeek een sekte leidt. Eerder maakten vrouwen in Amsterdam al kennis met de ‘methode Frank’. Dit is hoe hij te werk g...
www.gelderlander.nl
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イギリスもオランダも東インド会社、西インド会社でがっぽがっぽ儲けるシステムを作った人たちの子孫ですから、そんな簡単に金持ちが更に金持ちになるシステムを手放すわけがないよな。
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今日はウェールズ出身のエコノメトリックスの研究をやっている学生さんと話してたんだが、イギリスの政治に愛想が尽きてオランダに来たらしい。

白人じゃないからこのままイギリスに住み続けるのは不安でしかないし、貧富の差が激しすぎて、もう自分の育ったイギリスではない、と。オランダも貧富の格差が広がっているとはいえ、まだ福祉が機能しているからいい。

私は最近あまり外出していないので、貧富の格差の広がりを肌で感じてるわけではないけど、オランダはキャピタルゲインに対し課税しない法律があって、EUからも改善勧告が出ているのに変更していない。それが格差の元だと。
オランダの金持ちは見せびらかさないからな。
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最近立て続けにオランダ人の小学生の子どもが日本語に興味を示しているので、日本語を教えてやってくれ、と母親からメールが来るのだが。
オランダの小学生世界で何が起こっているのだろう?

過去に何度かオランダの子どものレッスンもやってみたが、ドタキャンは多いし、親が家でフォローできないし、すぐに興味を失うし、めちゃ疲れる割に後が虚しいので断っている。
時間の余裕もないし、もう興味本位で習いたいって子どもはいいかな…という感じ。子供に教えるのは、日本語が本当に必要な子たちだけで充分。
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スリナムに行ってみたいな~と思ってるんだけど、オランダの団体ツアーだと足が長いオランダ人のペースでめっちゃくちゃ自転車乗って歩かされそうなので、多分ついていけないと思う…。
お年寄りばっかりのツアーとかの方が私には合っているかもしれない。
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嘘でもハッタリでもいいから、寛容な社会を標榜してた時代の方が良かったかも知れない。
差別的な言葉を吐くのは恥、という感覚が少なくともあったから。
もう今はオランダもタガが外れてしまったように感じる。