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「一頭でも充分。無用の殺生は避けるべきでござる」
懐から小刀を取り出し、非可食部位を丁寧に取り除いた。徐晃の真っ白な平服が血で染まってゆく。本人は袖が血で汚れることをまったく気にしていないようだった。
「一頭でも充分。無用の殺生は避けるべきでござる」
懐から小刀を取り出し、非可食部位を丁寧に取り除いた。徐晃の真っ白な平服が血で染まってゆく。本人は袖が血で汚れることをまったく気にしていないようだった。
「徐晃殿!ご無事か!」
鍛え上げられた太ももに生々しい矢傷があった。血塗れの矢が足元に転がっている。
「張遼殿?わざわざ見舞いに来てくださったのか?不甲斐ないところを――」
張遼は跪き、傷口に唇を押し当て血を吸い出した。
「あっ…ええっ!?ちょっ…張遼殿!?」
「矢傷の手当てが必要かと思い…」
「ど、毒はない!吸い出しはいらぬ!」
「左様か、よかった」
「手当ては兵卒がやるゆえご退出願う!」
追い出されてしまった。持ち場を離れて押しかけた上、馴れ馴れしく身体を触ったのだから無理もない――と張遼は納得した。
「徐晃殿!ご無事か!」
鍛え上げられた太ももに生々しい矢傷があった。血塗れの矢が足元に転がっている。
「張遼殿?わざわざ見舞いに来てくださったのか?不甲斐ないところを――」
張遼は跪き、傷口に唇を押し当て血を吸い出した。
「あっ…ええっ!?ちょっ…張遼殿!?」
「矢傷の手当てが必要かと思い…」
「ど、毒はない!吸い出しはいらぬ!」
「左様か、よかった」
「手当ては兵卒がやるゆえご退出願う!」
追い出されてしまった。持ち場を離れて押しかけた上、馴れ馴れしく身体を触ったのだから無理もない――と張遼は納得した。
「将としての矜持を保たれよ…お2人とも!特に徐晃殿、年長者の振る舞いとは思えぬな」
2人は顔を見合わせる。
「この場合、童心に返るが得策。場違いなのは関羽殿でござる」
「夏侯惇殿が『尊大』と言われるもの頷ける」
「将としての矜持を保たれよ…お2人とも!特に徐晃殿、年長者の振る舞いとは思えぬな」
2人は顔を見合わせる。
「この場合、童心に返るが得策。場違いなのは関羽殿でござる」
「夏侯惇殿が『尊大』と言われるもの頷ける」