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アルバムのWorking My Way Back to Youを聴いても、それまでとはっきりと違ったものを感じますね。ヴォーカル・アレンジメントを務めていたメンバーが抜けた時期と重なります。元から濃くはなかったドゥー・ワップの要素が消えたといいますか。この時期のプロダクションはモータウン風ではあるのですが、安易な模倣にならず、堂に入ったものです。とはいえ日に日にヒット・チャートの模様が変わる時期ですから、せっかく手にしたスタイルも安定したものにはならないのでして、難儀なものです。
リトル・リチャードの曲がアール・パーマーのドラムあってのものだったように、フランキー・ヴァリーの声が上滑りしないためには、相応のビートが必要だったのでしょうね。そこに気づけたクルー&ゴーディオが偉大だったのでして。Sherryがラテン風のリズムというのも、既にヒット・レシピをつかみかけている感じがします。モータウンが強いビートを打ち出してビートルズに対抗できたのと同じように、4シーズンズもNY特有の硬質なサウンドを強みにしていました。同時に粗雑な趣も幾分あるのですが。
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ビートルズ以後の時代のものですが、4シーズンズのヒット曲でプロダクションがもっとも成功している45は、Working My Way Back to Youだと思います。ビートルズ以前にここに到達できていればすごかったのですが、そんなことが誰かにできるならばビートルズは出現しなかったことになっちゃうので、それはこの世界の時間線では起きないわけでww
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4シーズンズをあとから聴いて思うのは、あの時代のメイル・ポップにおいては例外的にビートが強いということです。ガール・グループはビートを強調したのものがありますが、男のティーン・ポップは甘々で(ターゲットが男の子だったガール・グループは強く、その逆はソフトだった?)、その中ではBig Girl Don't CryもWalk Like a Manも明解なビートがあり、とくにDawnはガール・グループ並みの強さで、いや、シフォーンズやレインドロップスも上回っていて、やはり、ボブ・ゴーディオとボブ・クルーは偉かったと思います。この力で64年以後も生き残れたのでしょう。
大滝詠一はLet's Hang On!辺りまでシングルを買っていたようです。そんな人は滅多にいなかったでしょうね。私は世代でも何でもないので、お構いなしに4シーズンズひいきです。天鼓さんの中学時代、4シーズンズはまだヒットがありましたが、やはりまともに聴く機会はなかったのでしょうか。何にしてもバンドというよりヴォーカル・グループですからね。ディスコ時代は別物ですし、ビーチ・ボーイズにおけるEndless Summerのようにはいかず、80年代後半にライノから出たベスト盤までおあずけだったようですね。実際、よほどのファンでもない限り4シーズンズは、あのベスト盤で事足りると思います。
4シーズンズは日本ではたぶんSherryしかヒットせず、それも九重佑三子がリードのダニー飯田によるローカル盤の大ヒットに圧倒され、「あれの元盤」という脚注のような感じでした。80年代にビルボード蒐集に取り掛かった時、二枚組LPがありましたが、高い国内盤で、ヒットの抜けもあり、資源配分の最適化のために見送り、80年代後半に入って、やっとライノの3枚組CDでXマス関係を除く全ヒットが揃いました。
というわけで、彼らの全盛期には間に合わず、DC5ほどではないものの、長い市場の空白期があり、わたしにとってはほとんど幻のグループだし、NYだし、とくに語るべきものは持ち合わせず、ですね。
The 4 Seasons - Sherry & 11 Others
何年も聴いていなかったデビュー盤。後に生き残りをかけてモータウンやサイケデリックに手を出す4シーズンズのエッセンスはヴィー・ジェイ時代にある。フランキーの声に最も艶があったのは1964年あたりまでではないか。ナイアガラの旦那もヴィー・ジェイ時代を重視しており、それが間違いだとは思わないが、私はどうしてもフィリップス時代に傾いてしまう。
4シーズンズを語る上で、シングルが三曲連続一位になったという逸話があるが、実はBig Girls Don't CryとWalk Like a Manの間にSanta Claus Is Comin' to Townが挟まれており、23位しか上がっていない。しかし4シーズンズの軌跡を語る上で、このクリスマス・シングルは例外だとしてオミットされることが多い。確かにクリスマス・ソングが急に登場するのは据わりが悪い気がするので、事実に悖ると抗議する気は起こらない。
The 4 Seasons - Greetings
二枚目のLPでクリスマス・アルバムとはどういうことかと思うが、フランキーは基本的に真面目に歌っている。元来裏声ばかりの歌唱を望んでいた人ではないから、どちらかといえば本懐に近いものがあったのだろうか。三曲だけいつもの4シーズンズ・スタイルのアレンジになっており、Santa Claus Is Comin' to Townはその一例であり、チャート・ヒットにもなった。この曲のドラムは、すべてのフィルインで間違えていて可笑しい。
Big Girls Don't Cryを最初に聴いた時は、裏声のシャウトはもちろんのこととして、Sherryとやってることが同じではないかと感じた。60年代はヒット曲のフォロウ・アップとして、よく似た曲が出されることがよくあったと、後に知るのだが。一箇所、コーラスで一人だけ、別の言葉を間違えて歌いかけているのが耳に残る。
The 4 Seasons - Sherry & 11 Others
何年も聴いていなかったデビュー盤。後に生き残りをかけてモータウンやサイケデリックに手を出す4シーズンズのエッセンスはヴィー・ジェイ時代にある。フランキーの声に最も艶があったのは1964年あたりまでではないか。ナイアガラの旦那もヴィー・ジェイ時代を重視しており、それが間違いだとは思わないが、私はどうしてもフィリップス時代に傾いてしまう。
ブッダから出た最後のヒットであるI'm Gonna Make You Mineはルー・クリスティー作曲ではない。同時期にマザーロードのWhen I Dieもブッダからヒットしていて、こちらの方が印象に残っている。
相変らずルー・クリスティーの話。ヒットのあった60年代を見ても、ルーレット、MGM、コロンビア、ブッダと頻繁にレーベルが変わっており、沈むことがなかったのは大したものだった。70年代になっても一曲チャート・インしているし、76年にエピックからワン・ショットで出たRide in My Vanも不発に終わったとはいえ真面目にヒットを狙っただろうと感じる。昔から気になる歌手だったので、編集盤もいくつか集めたものだった。トワイラ・ハーバートという二十歳上のソングライターと長年共作していたことも興味深い。
マコーイズのCome On Let's Goは気になる曲ですね。メンバーの少年が叩いているとしたら上手すぎますし、プロの演奏にしてはやけにガッツを感じるという不思議なプレイです。そういう註文があって、その通りに演奏したまでなのでしょうけれど。チェスターやサルツマンがああいうプレイをしている印象がないので、ついにバーナード・パーディーを容疑者にしたくなります。NYのコントラクト・シートが散逸している状況は一向に解決されないのですかね。
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Lightnin'のほうがシンプルだから上位へいったのでしょうね。Rhapsodyはコード・チェンジが面白いし、構成が複雑で、玄人向きに感じます。組曲的といいますか、ドラマティックに展開していくのが魅力です。昔つくったシンガロング・ソングス・フォルダーには、ルー・クリスティーはRhapsodyを選んでいます。
NYはデータが僅少で毎度困りますね。そろそろパーディーが出てくるころかもしれませんが、まだチェスター、サルツマンの時代かもしれませんし。マコーイズのCome On Let's Goのドラマーなんかも昔から調べていますが、まだ手掛かりゼロです。
Lightnin' Strikesはルー・クリスティーにとって最大のヒット曲だが、フォロウ・アップとして出たRhapsody in the Rainの方が総合的な出来は良いと思う。Lightnin' Strikesよりもドラムが上等で、響きも良い。ということはバディー・サルツマンではないのだろう。どちらも同時期で、チャールズ・カレーロがからんでいる曲なのにどうしてこうも違うのか。
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人間の本質は「ミスをする」ことにあるのだと思います。修正が困難でコストがかかったアナログ技術の時代にはじつにいろいろなミスがあって楽しめますね。
ああいう「段差」のようなものは、つくるほうは大丈夫大丈夫と云って通過したけれど、あとになると目立ってくるのだから妙なものです。Strawberry FieldsやGood Vibrationsのつなぎ目なんかは「歴史に残る大段差」でしょうw 小さいものでは、シャドウズのSpring Is Nearly Hereのウェルチのアルペジオのミスなんかも、聴くたびに引っかかります。結局、それも楽しみのひとつになるのが、時間の流れというものなのでしょう。
決まった箇所がずれている以外は、演奏も歌唱も破綻がないので、ただ帳尻が合わなかったのだと判断できますね。フックといえばフックですが、これがなくても印象に残る曲になったはずなので、もったいないというか、よく言えば駄目押しでしょうか。参加ミュージシャンにとっては、録音した後のことなど我関せずかもしれませんが、他の全員がなんだか変だぞと思いながらリリースするしかなかったことを想像すると面白いです。
Lightnin' Strikesはルー・クリスティーにとって最大のヒット曲だが、フォロウ・アップとして出たRhapsody in the Rainの方が総合的な出来は良いと思う。Lightnin' Strikesよりもドラムが上等で、響きも良い。ということはバディー・サルツマンではないのだろう。どちらも同時期で、チャールズ・カレーロがからんでいる曲なのにどうしてこうも違うのか。
確かにLightnin' Strikesのピアニストは、最初に8分になった時点で、怪しいところを踏み留まっていますよね。誰もセカンド・ヴァース以降など聞いていないと片付ければそれまでですが。これが遅れがちな演奏だったら、今度こそ聴けたものではありません。
いつの時代からか、音楽は破綻のないリズムやピッチが現実のものとなりましたが、その分面白さは半減したように感じることがよくあります。Lightnin' Strikesのテンポの速まりは、どうしても耳を傾けてしまいます。こういう意図せぬフックも含めて、私はポップ・ミュージックが好きですね。
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人間は音符が細かくなると、タイムが狂う傾向があり、それが16分のフィルインで突っ込むドラマーが多い理由ですが、他のパートもそのへんは同じで、4分で弾いていたものが16分に移行するなどというのはクリティカルな局面でしょう。
このピアノの人、2分から8分への移行(♬every boy wants)ははじめからラッシュ気味で、元々アーリーなタイプなのでしょう。だから、徐々に盛り上がって行く後半で8分になる時、そのアーリーなところがもろに出たのでは?
まあ、レイトよりは百倍ましで、盛り上がるところでは走ってOK、ということじゃないでしょうか。少なくとも「いかにも昔の音楽らしい」と云えるでしょう。
引っかかるといえばルー・クリスティーのLightnin' Strikesで、第二ブリッジ(と呼んで正しい?)で微妙にテンポが上がっているのが毎回気になる。あれはピアノが悪いのだと結論づけた。
決まった箇所がずれている以外は、演奏も歌唱も破綻がないので、ただ帳尻が合わなかったのだと判断できますね。フックといえばフックですが、これがなくても印象に残る曲になったはずなので、もったいないというか、よく言えば駄目押しでしょうか。参加ミュージシャンにとっては、録音した後のことなど我関せずかもしれませんが、他の全員がなんだか変だぞと思いながらリリースするしかなかったことを想像すると面白いです。
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譜割りのせいですね。ピアノが余っちゃったように聴こえるのだから、そうならないようにアレンジを変えればいいのだけれど、別録りで、トラックは完パケ、ヴォーカルをダビングしたら、ズレていた、でも、もうトラックは動かせない、唄も変えられない、なんてところじゃないでしょうか。こういうのは耳が引っかかるから、たしかに結果的にフックになっていて、DCの云っていたのと同じことかもしれません。
フレディー・キャノンのActionは好きなのだが、Let's go to the place on the Sunset Stripと歌う箇所のヴォーカルとピアノが微妙にずれているように聞こえて、気になってしかたがない。あれは何か間違っているのではないかといつも思う。デイヴ・クラーク・ファイヴがミステイクをあえて採用したのと同じ手法?
引っかかるといえばルー・クリスティーのLightnin' Strikesで、第二ブリッジ(と呼んで正しい?)で微妙にテンポが上がっているのが毎回気になる。あれはピアノが悪いのだと結論づけた。
フレディー・キャノンのActionは好きなのだが、Let's go to the place on the Sunset Stripと歌う箇所のヴォーカルとピアノが微妙にずれているように聞こえて、気になってしかたがない。あれは何か間違っているのではないかといつも思う。デイヴ・クラーク・ファイヴがミステイクをあえて採用したのと同じ手法?
www.discogs.com/release/4366...
Freddy Cannon - Where The Action Is The Very Best 1964-1981
スワン時代、つまり最もヒットがあった頃のベスト盤は別にあり、これはその続編。Abigail BeecherやActionはお馴染みだが、あとは寂しい限り。誰しもそうだが、60年代の歌手はロックンロールの黎明期に接しているためか殊更に懐古趣味に落ち着くもので、フレディー・キャノンの場合も70年代になるとROCK & ROLLと銘打った曲を連発している。声はいつもの調子なのだが。
Freddy Cannon - Where The Action Is The Very Best 1964 -1981
View credits, reviews, tracks and shop for the 2002 CD release of "Where The Action Is The Very Best 1964 -1981" on Discogs.
www.discogs.com
www.discogs.com/master/17852
Depeche Mode - Construction Time Again
A Broken FrameとSome Great Rewardに挟まれた地味な盤という印象をいまだにある。ディペッシュ・モードの変身のためには重要なアルバムではあるが、どうしてもEverything Countsばかりが耳に残る。微妙にのどかな雰囲気が残っており、サンプリングの使い方がいくらか面白いといった程度。イミュレーターを扱う姿が好きだった。
Depeche Mode - Construction Time Again
Explore songs, recommendations, and other album details for Construction Time Again by Depeche Mode. Compare different versions and buy them all on Discogs.
www.discogs.com
天鼓さんはカンツォーネ風の歌声がお好きではなかったはずで、ジーン・ピットニーもジェイ・ブラックも苦手な歌手だと聞いた覚えがあります。コニー・フランシスがシンギング・スタイルを変えたことは、天鼓さんの記事で初めて知りまして、ボックスCDのタイトルにもなったSouvenirsはちょっとした驚きとともに、好ましく迎えることができました。
あ、本当に訃報を知らずに書かれた記事だったのですね。天鼓さんなら、知っていてわざと触れないくらいのことはするだろうと、不思議にも思いませんでした。