#19日29日は実福お題の日
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＜実福お題企画＞願わくは、一瞬

超遅刻ですが、ひらぶー用に短いのを書きました。
※織田時代のビジュアル捏造。
※歴史の本流に影響がない事象は歴史改変にあたらないという解釈。

べったーの方が良いよという方はこちらから。
privatter.net/p/11788003

#19日29日は実福お題の日
　火が燃える。ごうごうと鳴きながら、赤い舌で柱も梁も舐め取って、黒い炭と白い灰に変えていく。足元に転がるのは既に命の尽きた者ばかり、この奥に居るただ一人も、あとわずかで天命を終える。 『福島、聞こえますか』 　通信機から聞こえてきた宗三左文字の声に、福島光忠は聞こえているよと応えた。 『任務完了です。このまま織田信長は自害するでしょう。助けてしまいそうな者は、遡行軍も人も皆、斬りましたから』 　少しの間の後、そうかと呟けば、ご心配なくと少し笑みを含んだ返答がある。 『僕がここに来るの、何度目だと思っているんですか。さ、撤収ですよ。そちらの通路の見張り、お疲れ様でした。気をつけて脱出してくださいね』 　通信が終わると、再びごうごうぱちぱちと炎の鳴く音が耳を埋める。火の手が回りにくい脱出経路はあらかじめ知らされている。後はそこへ向かって走るだけだ。しかし、踵を返しかけた福島の全身が総毛立つ。気配を辿ってほぼ無意識に視線を遣れば、敵打刀が一振り、福島の見張っていた通路を駆けて炎の中に消えてゆく。福島は一つ舌打ちをして後を追った。この火の手の中、打刀たった一振りで、深手を負った織田信長を連れて脱出するのは到底不可能に思えた。捨て置いたところで歴史はおそらく変わらない。それがわかっていながら、胸騒ぎが止まらない。福島はざわつく感覚に駆られるように敵を追った。 　たどり着いた先に、それは居た。こと切れた体を中心に広がる血だまり、その中から、一振りの刀を拾い上げていた。何をしようとしているのかは、すぐにわかった。駆けて、その手を掴んだ。刀を奪い返すと、提げていた己の刃を横へ薙ぐ。なすすべもなく胴を両 断された敵はぐしゃりとその場に崩れ落ち、黒い塵に姿を変えた。そこから、美しい錦の刀袋が覗いている。敵は、この刀を持ち出そうとしていた。本能寺で焼けるさだめにあった刀の物語を書き換えるために。助けようと、していた。福島は奪い返した刀へ目を落とす。よく知っているようで、それでいて、知らない刃文。再刃される前の、実休光忠がそこに在った。 「お前は、光忠の刀だね」 　不意によく知る声がした。顔を上げて息を呑む。実休がそこに立っていた。蘇芳色の直垂を身に纏い、頬に傷痕はなく、艶やかな長い黒髪を背に流し、どこか傲慢な眼差しをして、それでも、口元には親しげな笑みを浮かべて、見知った顔が福島を見つめていた。 「せっかく物の怪から助けてくれたところ、申し訳ないが」 　福島の胸がきり、と痛む。 「僕は、ここに残るよ」 　実休は、血だまりの中に倒れている男を見下ろした。 「最期まで共にと、願われた」 　誇りに満ちた、愛しみの滲んだ、声と眼差し。 「僕は、彼の側に居る。……お前がどういうものなのかはわからないけれど、自分の足で歩けるのなら。お前は逃げなさい。可愛い、同胞」 　願わくは。どうか、焼けてしまいますように。この一瞬の邂逅が。この記憶が。 　もしひと欠片でも残ってしまえば、いつか自分が何者かを知る時が来てしまう。 　その願いさえ叶わないと知りながら、炎の中に置き去りにしたのが誰なのか。 「さぁ、早く」 　焼けた天井が落ちる、梁が落ちる。手の刀を主の側へ横たえる。急いでという声に背を押され、炎の中を 駆けた。流れる涙が止まらないのは、立ち込める煙のせいにした。 　 「今日は随分と情熱的だったね、福島」 　含み笑いの軽口に応えようとして声が掠れた。隣に寝転んで福島の顔を眺めている実休は、無邪気なまでに機嫌が良い。ついさっきまで、容赦もなく福島の身体を散々に責め苛んでいたとは到底思えないほどに屈託がない。実休が丸二日の遠征から戻ってきたのは夜のこと、土産を片手に部屋を訪れたところを、引っ張り込んで唇を貪ってそのまま褥へ転がした。何と問うほど野暮でもなく、実休は黙ったまま福島の誘いに応えて半刻の後、今に至る。福島は嗄れた喉でどうにか小さく咳ばらいをしてから、口を開いた。 「昨日の俺の出陣先、知ってるだろ」 「ああ」 　実休はほんの少し目を細めた。布団の中から片腕を抜いて、福島の前髪を指先で梳く。そのまま、手のひらで包み込むように頬に触れた。 「ごめんね。福島は昔の僕を思って心を痛めてくれたのに。当の僕がほとんど何も覚えていなくて」 「それでいいよ」 　福島は実休の手に自らの手を重ねると、目を閉じた。ごうごうと鳴く炎の声が耳の中に蘇る。 「覚えてない方がいいことだって、あるだろ」 　身じろぐ気配に続いて、頬から手が離れる。代わりに体温が近くなる。背に回る腕と触れ合う裸の肌に、抱き寄せられたことを知る。 「実はね。ゆうべ、ちょっと都合の良い夢を見たんだよ」 　鼻先で実休の声が言う。 「あの場所にね、誰かが偶然通りがかって。僕を手に 取るんだけど、そのまま彼の側に置いていってくれるんだ」 　福島が目を開けると、実休は淡い紫の瞳を柔らかに笑ませた。 「顔はぼんやりとしか思い出せないのだけれど。ちょっと、福島に似ていた気がするよ」 「……ただの、夢だろ」 「うん、ただの夢だよ」 　実休は微笑んで頷いた。 「でも、その人があんまりにも辛そうだったから。僕は、置いていかれて良かったんだけどね」 「本当に良かったのか？」 　これは、狡さ。答えのわかりきったことを訊く。 「助けられもしなけりゃ、結局その先で持ち出されて、一緒に終われもしないんだ、それでもか？」 　助けることもできなければ、一緒に終わらせてやることもできなかった。 　その先に二度目の炎が待つと知った上で、手を放した。 「うん、それで、良かったんだよ」 　実休が少し伸び上がるようにして、福島の額に唇を落とす。 「何かが変わってしまっていたら、今の僕は、きっと居ないのだから」 　そのまま、福島の頭を胸へ抱き込んだ。 「それで良かったんだよ。だから、泣かないで。――可愛い、福島」 　ただの夢だよ、と繰り返し囁く声が鼓膜に沁みて、炎の鳴き声は次第に掠れて消えて行った。
December 2, 2025 at 3:28 PM
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#19日29日は実福お題の日

二周年おめでとうございます👏
いつも素敵なお題をありがとうございます！

実福お題企画さま　11/19特別お題
「相手を起こす」 永久 自分だけの　で参加させて頂きます

現パロで同棲している実福の朝のひとコマです
賑やかしになれば嬉しいです
November 18, 2025 at 10:43 PM
aoi-sb77.bsky.social
二周年おめでとうございます🥳🙌🍾🎂🥂
シチュエーションお題「相手を起こす」と「自分だけの」で参加させて頂きます。
四十路になっても恋人の顔が(顔も)大好きな🌹と、二十代から顔が変わらない🌿のお話。現パロです。

#19日29日は実福お題の日
November 19, 2025 at 1:56 AM
meganeranbu99.bsky.social
＜実福お題企画＞相手を起こす、永久、自分だけの privatter.net/p/11773035

２周年おめでとうございます！
ひでぇ茶番ギャグですが、誠心誠意お祝いの気持ちだけは込めました。楽しんで頂ければ幸いです。

#19日29日は実福お題の日
ログイン限定公開 - Privatter -
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November 18, 2025 at 4:14 PM
cyococyoco22.bsky.social
大遅刻しました🙏
過去のお題「流すように」お借りしました。戦闘中本体を飛ばした🌹ちゃんと、自分を投げた🌿さんの話
戦闘→事後、背景注意です。

#19日29日は実福お題の日
#10月29日は実福の日　
おめでとうございます🎉
October 31, 2025 at 3:33 PM
rkgktrzr.bsky.social
#19日29日は実福お題の日
#10月29日は実福の日

実福お題企画さまより、第四十七回お題 『拗ねる』 をお借りしました
光忠くん視点の、まだ始まってない実福です。
福ちゃんが出て来ない上に、キャラ崩壊でほんとすみません🙇‍♀️
October 30, 2025 at 1:52 AM
akaso.bsky.social
久しぶりのお題参加です
「地図」と「クレマチス」をお借りしました
🌹ちゃんのお使いであちこち歩き回される🌿さんのお話　（1/2)

#19日29日は実福お題の日
#10月29日は実福の日
October 29, 2025 at 2:45 PM
tane-uriya.bsky.social
#19日29日は実福お題の日
そして
#10月29日は実福の日

前回のお題「銀木犀」をお借りしました！
お付き合いしてる🌿🌹がただイチャイチャしてるだけ
（1/2）
　俺たちの部屋にはティーセット専用の収納棚がある。 　実休と一緒に過ごすようになってから部屋で茶を楽しむ時間が増えた。そうなると揃いのカップやソーサーが欲しくなり、出かけた先で気に入ったものを買うようになる。絵柄が美しいものや、形がいいもの。兼定の二振りほどじゃないが気づけば数が増えていた。 　ただしまっておくだけ、というのも味気ない。実休にそう話したら、同じことを考えていたと言ってくれた。せっかくだからガラス戸のついた棚に置いて飾ろう。……とまあ、こうなったのだ。 　今日は朝からのんびり過ごしていて、午後のティータイムもゆったりと始まった。いや、始めるはずだった。 　実休がその戸棚を開ける。けれどすぐに「あっ」と小さな声を上げた。 「ごめん、福島……茶葉を切らしていたのを忘れていたよ」 「そうだったのか、すまん、俺も気づかなかったわ」 　横から実休の手もとを覗きこむ。茶筒には葉がわずかに残っていた。 「ギリギリいけそうじゃない？」 「どうだろう。淹れてみようか」 「他のと混ぜてブレンドにする手もあるぜ」 「なにかあったかなぁ」 　実休が自分の薬棚に視線をやる。俺も部屋を見回して、ふと閃きが降りてきた。 「桂花茶にするのはどうだ？」 「それはいいと思うけど……今から金木犀を取りに行くのかい？」 「金じゃなくて、銀なら今あるんだ」 　部屋の隅に飾っていた枝木を手に取る。白い小さな花を実休の目の前にかざすと、すんと鼻を引くつかせた。ちょっと犬みたい。笑うのはギリギリこらえたつもりが、すぐに気づかれ実休が頬を膨らませる。 「どうして笑っているのかな、福島は」 「ええ？　なんのこと？」 「僕が気づかないと思っているのかい？」 「思ってないし、笑ってないって！　ほらほら、早くこれでお茶にしよう、なっ！」 　まだ少し渋い顔をしながらも実休は手を動かし始めた。俺も本日のカップを二つ選び、先に並べておく。それからいつも実休が使う懐紙を拝借し、花を摘んでいった。 卓上に木犀らしい香りがほのかに薫る。 「いい匂いだね」 「そうだな。お茶にしたらどんな風になるのか楽しみだ」 　一式を乗せたトレイを実休が座卓の端に置く。運ばれてきたティーポットの蓋を開けて、茶筒をひっくり返した。続いて選り分けた銀木犀をガサッと投入する。ふたりしかいない空間では細かい作法は気にしない。実休も構わずお湯を注ごうとしている。 「少なめにしておこうか」 「いつも通りで大丈夫だろ」 「本当に？　入れてしまうよ？」 「いいよ」 　満タンになったポットに蓋をして、あとは蒸らすだけ。 　一通りセットが終わると、よいしょ、なんて掛け声とともに実休が隣に座った。細かい作法はないが、これはこの部屋での暗黙のルールだ。待ってましたと俺が寄りかかると実休も俺の頭に顔を埋めてくる。 「……やっぱ犬みたい」 「なにが？」 「実休が」 「それは褒めてくれているのかな？　かわいいワンちゃんってこと？」 「自己愛が強すぎるだろ！」 　耐えきれずに吹き出してしまった。 「そんな。かわいいと評判の僕なのに」 「あー、うんうん。かわいいよ」 「嘘のかわいいだ。酷いよ、福島」 　泣き言を言いながらも腹の前でがっちりと手を組んでくる。 　動けないくらいの力強さが、昨晩の強引さを想起させる。……落ち着け、明日は非番じゃない。 　ぞわぞわと腰の辺りに燻る邪念をなんとか振り払った。 「ほーら。実休、お茶冷めちゃうから」 「……仕方ないなぁ」 　少しだけ腕の力が弱くなる。その隙にポットを手に取って、それぞれのカップに注いだ。色味は……若干薄め。 「ねえ、福島……やっぱり薄くないかな」
October 28, 2025 at 3:23 PM
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＜実福お題企画＞流し目、拗ねる
記念日おめでとうございますの気持ちを込めたはずがロクでもない話になりました。ロクでもないのは実休さんです。
※モブのオリキャラが冒頭に居ます。

べったーが良いよという方はこちら。
privatter.net/p/11749120

#19日29日は実福お題の日
#10月29日は実福の日
『スペシャルドーナツは、おひとり様ひとつまで』 そう書かれた立て看板を見た実休光忠は、そんなぁと呟いて肩を落とした。大きな上背がしょんぼりと項垂れ、整った顔立ちに哀しそうな表情が浮かぶ。へたれた耳と尻尾が見えてきそうなほどの落胆ぶりに、ショーケースの向こうの女性店員は少しばかり眉をひそめた。 「調べてから来れば良かったな」 実休の隣で少し困ったように笑う福島光忠は、まぁ仕方ないと兄の背を叩く。 「俺はいいよ。とりあえず、二つ買って帰ろう」 店員に、これを二つと言うその声を、嫌だよという駄々が遮った。 「光忠と三振りで食べようって約束したじゃないか」 「だから、俺はいいって。別のにするよ」 笑いながらショーケースを覗き込む福島をよそに、実休はいっそうしょんぼりと項垂れる。 「どうしても、駄目かなぁ」 「こら、無理言うな」 店員の眉間の皺が深くなる。 「だって、楽しみにしていただろう、福島だって」 「お前と光忠ほどじゃないよ。あ、このベリーのパイ、美味しそうだな」 「わざわざ休みまで合わせたじゃないか」 「こら、しつこいぞ。すみません、大丈夫です」 店員はちらりと福島を見て、そのまま隣の実休を見た。聞こえるか聞こえないかの小さな舌打ちの後、店員は素早くあたりを見回してから、黙ってトングを手にすると、紙箱に三つドーナツを入れて、九百円ですと言った。 「わぁ、ありがとう！」 ぱぁっと表情を明るくした実休の頭を容赦なくはた きながら、福島は首を横に振る。 「いいです、本当に大丈夫なんで……」 店員は平坦な声で言った。 「三名様なので、三つまでお買い上げいただけます」 そして、低く付け足した。 「三人いるように見えた。だから売った。いいな？」 これ以上ガタガタ騒ぐなよと強盗のような言葉を放ちながら、店員は紙袋を満面の笑みの実休に突き出し、申し訳なさそうな福島から代金を受け取った。 カランカランとドアベルの音を背に聞いて、上機嫌の実休とため息をつく福島は二振り並んで通りへと出た。本丸への帰路を行きながら、福島が口を開く。 「お前、やめろよな、ああいうの」 「どうして？」 悪びれた様子もなく大事そうに紙袋を抱えた実休を横目で見やり、福島は渋い顔をした。 「困ってただろ？」 「そうかな？」 実休は屈託なく笑った。 「僕たちに、三つ売ってあげたそうに見えたよ」 「だから、困ってたんでしょうが」 店員の葛藤の渋面を思い出し、福島は心底申し訳なさそうな顔をする。 「自分で決めた店のルールを自ら破るのは忸怩たるものがあるんだろ」 「だから、あの人が負けてくれるといいなって、僕は思っていたよ？」 「……計算ってわけでもないから余計にタチが悪いわ」 福島は先ほどの実休の様子を思い出す。同情を引く、憐れを誘う、そういう態度に躊躇いがない。この容姿でそれをやるからより一層始末に負えない。 「とにかく、やめろ、ああいうのは」 「せっかくドーナツ三つ買えたのに？」 「そういう問題じゃない、人の気持ちを弄ぶな」 気付かない方がいいことに、どうしたって気付いてしまう。訴えるような懸命な表情で、縋るような眼差しで、この男に見つめられてまともでいられるわけもない。矜持と天秤にかかった片方は、きっと最早良心だけでもなく。 「根はいい人だね、あの店員さん。すごく口は悪いけど」 それなのに、こんな的外れなことを平気で言う。 「長谷部くんにちょっと似てたなぁ」 無神経にも、程がある。 「……福島？」 黙り込んだ福島に、実休が不思議そうに声をかける。福島は返事をしないまま、二振りはしばらく帰路を行く。 「……怒ってる？それとも……拗ねてるのかな」 驚きの余りに声も出ず、福島はただ驚愕の表情で隣を見やる。実休は笑っていた。薄く、浅く、唇を持ち上げて。紫の流し目がすっと細まる。 「僕が、ああいうやり方をしたから」 「……お前、わかってやってたのか」 実休は応えずにただ横目で福島を眺めて笑う。 「僕は福島のためにしか、あんなことはしないよ」 「それが最悪だって話だよ」 誰かにとっても、自分にとっても。目的が何だとしてもあの手のやり口が許容できない狭量に、福島は情けないと天を仰ぐ。 「難しいなぁ。福島のためなら、僕は何だってしたいのだけれど」 「俺が、イヤ」 子供のような拗ねた口調を隠しもせずに福島は言った。実休の流し目が、昼間だというのに僅かに色めく。 「福島、さっきはあんなに大人だったのに」 「お前こそ、さっきの可愛げはどこ行ったよ」 「福島に取られちゃったかな」 「言いがかりはやめろ、この性悪」 本丸の門が見えてくる。 隠し持ったろくでもなさを一歩ごとに畳んで丸めて、ポケットの奥にしまい込む。 「ドーナツ楽しみだねぇ」 「……そうだな」 一番真ん中にあるものなんて、意外と誰にも見えないもので。 互いの他は、誰も知らないドーナツホール。
October 28, 2025 at 4:20 PM
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#19日29日は実福お題の日
企画日ではありませんが投稿させていただきました
第41回のお題「茗荷(ミョウガ)」をお借りしています
※現パロ、🌿🌹同棲しています
※話の流れで別のところに住んでいる🍯の話が少しだけ出ます
October 25, 2025 at 12:30 PM
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#19日29日は実福お題の日

『紅葉狩り』をお借りしました
福ちゃんの髪が紅葉みたいだなと思ったので
October 19, 2025 at 2:48 PM
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お題「きのこ」で参加させて頂きます。
刃生二年生🌹と一年生🌿がわちゃわちゃしてるお話。

1/2
#19日29日は実福お題の日
October 18, 2025 at 3:12 PM
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#19日29日は実福お題の日
お題：フリー【残虐な将校の将来】

⚠️語調訂正再⬆️版です。
私は瀝さんが描いた軍服の🌿を見て、勝手に妄想した話です。
特殊パロです。福島性転注意してください。年代は架空で、用語は検証されていありません。

⚠️自殺未遂の描写があります。自殺は問題を解決することができず、勇敢に助けを求めるのは弱者ではないです。⚠️
November 18, 2024 at 3:26 PM
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お題「境界」で、此方は本丸軸の🌿🌹です。
似ているようで違う立ち位置に居るふたりのお話。

#19日29日は実福お題の日
July 28, 2025 at 3:16 PM
akaso.bsky.social
実福お題企画さまより「プレゼント」と「ケーキ」をお借りしました　まだつき合っていない🌿🌹と年末のあれこれ
ゲストにこりゅとにゃーさんがいます(1/2)

#19日29日は実福お題の日
December 19, 2024 at 9:58 AM
akaso.bsky.social
実福お題企画さまより「カモミール」をお借りしました
作中ではカミツレ表記しています

喧嘩した🌿🌹(1/2)

#19日29日は実福お題の日
May 19, 2025 at 2:34 PM
tane-uriya.bsky.social
#19日29日は実福お題の日
遅ればせながら「流し目」をお借りしてハロウィンネタ🎃

じきゅさんに怯え気味のくりからごーちゃん
そんな様子を気にかけてるふくちゃん
ふくちゃんが気にしてるから気にしてる🌿さん
このふたり、そういう感じね〜と思ってる信ボー

です。実福成立済み
November 1, 2025 at 11:10 AM
jf1929odai.bsky.social
実福お題企画です。月二回のお題、12月分を発表させて頂きます。

12月19日、第五十回お題
1ｃｍ　柊　寒空　クリスマスローズ

12月29日、第五十一回お題
戦装束　一度きり　ネクタイ　アロエ

お題使用なしのフリー投稿、過去お題（参加要項のリンクより確認できます）歓迎！
December 1, 2025 at 3:01 AM
meeko2858.bsky.social
#19日29日は実福お題の日
すいません、カプ要素皆無です！
もう一ヶ月前のお題ですが「巨大パフェを完食しないと出られない部屋」お借りしました🙏

期間中、半分描いたところで別の修羅場突入して放置してしまいましたが過去お題okとのことでお邪魔しました〰︎🤣
December 29, 2024 at 4:34 PM
azumahizuka.bsky.social
#19日29日は実福お題の日
お題：植物園へ記念日デート、花束（植物園デート【金盞香編】）
⚠️誤字更正再⬆️版
全文で5枚です。
あの、夜桜（楓）の部分は、すべての夜桜（楓）を指すのではなく、過剰照明の夜桜（楓）です。この動画（ youtu.be/slQfn3g64Fo?... ）のような夜桜はちょっと。光が直接木の上にあるよりも、光が木の下を上に照らしているほうがいいです。
⬇️
November 18, 2024 at 3:14 PM
jf1929odai.bsky.social
本日29日はお題企画開催日です！

第三十七回お題
予想外　流すように　木陰　エルダーフラワー

過去お題、お題使用なしのフリー投稿も歓迎！
お好きな時間に #19日29日は実福お題の日 のタグをつけて投稿して下さい。
たくさんの参加お待ちしています！
May 28, 2025 at 3:01 PM
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実福お題企画さまよりシチュエーションお題「巨大パフェを完食しないと出られない部屋」をお借りしました

かなりズルをした気もしますが、実福が食べているのはパフェです
パフェったらパフェなんです(1/2)

#19日29日は実福お題の日
November 29, 2024 at 11:01 AM
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#19日29日は実福お題の日
お題：フリー（爰にいるのは、運命の君？【番外一】）

12月25日のひずか本丸の福島光忠の顕現記念日の再揭です（+加筆差分）。
昨日書き始めたばかりなのに、なんとか間に合いました！うちの本丸の実福お話です。

第一章：
www.pixiv.net/artworks/120...
第二章：
www.pixiv.net/artworks/122...
December 28, 2024 at 10:31 PM
jf1929odai.bsky.social
本日29日はお題企画開催日です！

第三十九回お題
おはようとおやすみ　拠り所　波の音色　桔梗（キキョウ）

過去お題、お題使用なしのフリー投稿も歓迎！
お好きな時間に #19日29日は実福お題の日 のタグをつけて投稿して下さい。
たくさんの参加お待ちしています！
June 28, 2025 at 3:01 PM
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＜実福お題企画＞忍冬（スイカズラ）
ひらぶーさん用に書きました。両片想いです。

べったーが良いよという方はこちら。
privatter.net/p/11608147

#19日29日は実福お題の日
福島光忠が頻繁に薬草園を訪れるようになったのは、今年の春の初めのことだった。普通に流通している花卉だけでは創作意欲を満足させることができなくなったとのことで、通常フラワーアレンジメントにはあまり使われないような珍しい植物を求めて、実休光忠の管理する薬草園へやってきた。その割には花の採取は遠慮がちで、気に入ったものがあっても、もらってもいいか、実休の目的を害しないかと、としつこいほどに確認をした。福島は実にわかりやすいと実休は思う。気に入った花があると、目が輝いて唇がほんのりほころぶ。普段の、余裕たっぷりな色男然とした態度は鳴りを潜めて、まるで人間の子供のように興を露わにした。その様子を初めて見た時、実休は福島をひどく好ましく思い、三度目には愛らしいと思うようになり、五度目には愛おしいと思うようになっていた。茫漠としたその感情を、織田の縁の刀たちに酒の席で告げてみたところ、薬研藤四郎には口笛を吹かれ、宗三左文字には窒息するほどに笑われ、へし切長谷部には苦虫を噛み潰したような顔をされた。三振りそれぞれの言い方で、「それは恋というものだ」と諭され、実休は己の感情にようやく名を付けた。 そんなことは露知らず、今日も福島は薬草園へやって来た。よく晴れた初夏の日差しに手をかざし、眩しそうに目を細めて、「邪魔してもいいかな」といつものように声をかける。「邪魔なんかじゃないよ」と実休もいつものように返して微笑めば、福島は小さく照れくさそうに笑った。地べたを這う水やり用の青いホースを器用に跨ぎながら福島は実休の隣まで来ると、手元を覗き込んだ。ホースの先のシャワーノズルから飛び出した水が 植物たちの根元を潤していく。 「水やり中か」 「うん。今日は空気が乾燥しているからね。たっぷりあげないと」 「虹ができてるな、シャワーの先」 福島の視線を追うと、確かに金柑の木の根元に七色の橋が架かっている。 「あ、本当だ。綺麗だね」 「今気づいたのか？毎日やってるんだろ？」 呆れたような声と視線に苦笑を零す。 「福島に言われるまで気付かなかったよ」 「鈍感だなぁ、お兄ちゃんは」 最近、福島はよくこの呼称を使う。 「綺麗なものは、みんな福島が教えてくれるね」 逸話に倣って、まるで本能のように、薬草を育てて薬効を引き出すことに愉しみを覚えた。そこに咲く花にも、そこにかかる虹にも、関心はなかった。美しいということを識らなかった。 ――薬草にも、結構可愛い花、咲くんだな。 そう言って、山茱萸の黄色い花をつつく福島を見て初めて、そこに愛でるべきものがあることを識った。 「福島がいなかったら、僕は花にも虹にも気付かなかったよ。ありがとう」 福島が何かを言いかけて、言葉を探しあぐねたように口を閉じる。ほんの少しだけ頬が赤い気がした。人からかけられる多彩な賛辞を上手に受け取る福島が、どういうわけかこうした素朴な言葉にはひどく不器用になることを実休は最近知った。 「今日は、忍冬の花が咲いているよ。気に入るといいのだけれど」 水やりを終え、立水栓に歩み寄って蛇口を閉め ながら、実休は後ろの福島に告げた。 「白い花でね。しばらくすると黄色になるんだ。つる性だから、アレンジメントにはちょっと向かないのかな」 「いや、そういうのも使うな。どれ？」 「あっちだよ」 薬草園の端へ福島を案内すると、立てた柵を這い上るその植物が見えてくる。初夏の風に揺れる忍冬は白く小さな花を沢山つけている。そこここに黄色く色を変えた花も混じっている。 「お、良さそう」 福島の赤い瞳が輝いて、口元がほころぶ。それを横目で見た実休も紫の瞳を伏せて微笑んだ。二振りで柵の正面に立ち、見遣る白い花を、実休は一つ摘んだ。それをそのまま福島の口元へ持って行く。 「え、なに」 「吸ってみて。蜜が美味しいんだ、この花。スイカズラって名前がついてるくらい」 赤い瞳が戸惑うように僅かに揺れる。首を傾げる実休の顔を見て、福島は少しばかり気まずそうにしながらも花へ唇を寄せた。眦の切れ上がった目がそっと伏せられて、普段の視線の強さが睫毛の影の下に隠れる。薄く開いた唇が、実休の摘む小さな白い花の根元をそっと挟み、指先に少し乾いた唇の温度が触れる。一拍の間、風がやんだ。 「……甘いな」 花から唇を放してぽつりと呟いた福島は、もういつもの朗らかさで実休を見遣って笑った。 「だろう？」 実休はもう一つ花を摘み取ると今度は自分の口元へ持って行く。 「この花、少しもらっても構わないかな？」 福島は忍冬の花を眺めながら言った。 「いいよ。丈夫だから、たくさん持って行っても」 「実休が使う分、足りなくなったりしない？」 「大丈夫だよ。挿し木で簡単に増えるんだ」 本当は全部持って行ったって構わないと実休は内心で呟き、笑う。 「ありがとう。それじゃ、ちょっともらっていくよ」 自前の鋏を片手に、花つきの良い枝を探しながら、福島は「あれ」と声をあげた。 「この花、二つ隣合って咲くんだな」 「うん」 羨ましいと思ったよ、という言葉を声に出さずに飲み込んで、実休は自分の手の中の二つの白い花を風に乗せる。隣合っていた花を一つ残すのは忍びなくて、蜜の味のわかっているそれをわざわざ摘んだ。 「花言葉はね、調べておいたよ」 いつか、福島とそれを得られるだろうか。 そんな淡くて優しい夢を見ている。 「友愛だよ」 「……そっか」 花言葉は、友愛と、 愛の絆。
July 6, 2025 at 4:14 PM