#11/1過ぎてしまったよ>_<ごめんね
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さくたろ〜
お誕生日おめでとうね
大好きだよ
いつもあなたの幸せを願ってる

紙本4冊買ってた🤭📙📙📙📙
８巻は何冊買うことになるかな♡

#スモークブルーの雨のち晴れ
#朔太郎おめでとう
#11/1過ぎてしまったよ>_<ごめんね
November 2, 2025 at 11:11 AM
anguilla7670404.bsky.social
良い夫婦の日遅刻、原作7巻ヤンフレです
原作を読み返したら二人の11月22は根無草の日々で、やっと目標が決まった頃でした
ヤンは良い夫か？を考えたらこうなりました
1/3 #文庫ページメーカー https://sscard.monokakitools.net/pagemakers/bunko/bunko_bg.php
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。 付記に「良い夫婦の日」、「Anguilla japonica」と記載されています。 画像情報：generated by 文庫ページメーカー / フォント：源暎こぶり明朝 以下は本文の内容です。 「イゼルローンへ帰るか…」 　自由惑星同盟復帰の路を絶たれた今、宇宙を彷徨うヤン不正規軍は民主主義の拠り所を求めるべくイゼルローン要塞再奪取向けた蠢動を開始した。 　フェザーン独立商人から資金調達をし、エル・ファシルを味方につけ、要塞を再奪取する。 　そのためにヤンが決めなくてはならないことは山のようにある。 　横を見ると、ヤンの傍らでフレデリカが長いまつげを伏せきれいな指を正確に動かしキーを操って、彼の示した構想を実行性のある計画書へと落とし込む作業を続けている。 　 　もう何時間が経過したのだろう。ずっと考え込んでいたものだから、今何時なのかも忘れている。 　ヤンは確認していた計画書から目線を動かし、卓上の無機質な鈍い銀色のデジタル時計をちらりと見遣る。 　時計は同盟標準時二十一時過ぎを示していたが、ヤンの目に時間とともに日付の数字が飛び込んできた。 　――十一月二十二日。 　語呂合わせで『いい夫婦の日』だったか。 　永遠の夜に潜伏を続ける毎日の中で、記念日などカレンダーで確認しなければただの一日として過ぎてしまう。 　ヤンが見ていることにも気づかない程集中をしている彼女の横顔は、凛とした美しさを見せている。それは結婚するまで、副官としてヤンへと見せていた表情だった。 　 　――ごめん、フレデリカ。きみからあの表情を奪ってしまった。 　 　ハイネセンで過ごした短い日々、彼女は毎日朗らかに笑い時折涙目になっていた。 「わたし、あまり料理がつくれなくて……」 「大丈夫だよ。先週作ったときよりも焦げているところは少ないし、少し上手になったと思うよ。……うん、良い味だよ。温かいうちに一緒に食べよう」 　所々焦茶色になった卵焼きをもう一切れ頬張ってから、手を伸ばして少し溢れた彼女の涙を拭った。 　失敗すると落ち込むのに、彼女は料理をつくりたがるのだ。別に手作りじゃなければ嫌などとは思わないし、彼女と一緒に食事ができるだけで嬉しいのだから無理をしなく ても良いと伝えたが、彼女は作りたいのだと言った。 　私にも結婚に関して思い描いたものがあるように、彼女にもこうしたい、という理想があった。 　 　フレデリカは結婚生活を描くとき、彼女にとってもっとも身近な夫婦の姿――グリーンヒル大将とその妻――を思う。 「母は父が戦いから無事に帰ってくると、毎日のように父の好物をつくっていたんです。母は料理が上手なひとでした。父も嬉しそうでしたし、父が食べている顔を見ている母の顔がこの上なく幸せそうでした。だから、わたしも料理ができるようになれたらいいなと思ってました」 「そうか。きみにとって料理は家庭生活の象徴だったんだね」 「ええ。わたしの幸せだった家族の姿は食卓にありました。残念ながら料理を教わる前に母は病にかかってしまいましたし、士官学校の寮へ入ってからは食事をつくる時間も取れなくてほとんど上達しませんでしたけど。だから、これから少しずつでも料理を覚えたいんです」 　毎日泣き笑いしつつ努力して、フレデリカはやっと朝食のチーズオムレツを自分の満 足いくように作ることができた。その朝食を二人で喜んで食べたし、何より彼女の心底嬉しそうな屈託のない笑顔がこの上なく可愛かったことを覚えている。 　しかし、その暮らしはまさにその日終わりを迎え、紆余曲折の後に星々に紛れ潜伏を続ける生活を送っている。 　 　彼女が料理を覚えるには、あの日々はあまりにも短すぎたのだ。 　銀河を彷徨う中で物資の節約が必要になったとき、フレデリカが何度か料理を失敗して食材が無駄になったとキャゼルヌから咎められた。 「いや、でも彼女は作りたいと言っていて」 「気持ちはわかるが、物資の節約を皆で心掛けようというときに司令官夫妻が無駄をしては示しがつかない。それに、お前さんの嫁の能力を最大限に活かすのも時間と労力の節約だ」 　 「……フレデリカ。これからかなり迅速かつ綿密に計画を立てていかなくてはならない。だから、すまないがしばらくの間はきみの副官としての力を私に貸してほしい。食事はキャゼルヌ夫人が家の分も用意してくれるから」
November 23, 2024 at 7:19 AM
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『前夜』
一織中心。陸との喧嘩で勢いあまった一織が「法整備で自分と陸が結婚できるようになればいい」と口走ったことから、他メンバーが各々話を始めたり、自分が信じるアイドルであることの力について一織があらためて考えを巡らしたりする話。

去年6月に書いたやつを今日手なおししてました。

・作中日本とノースメイアの社会制度について捏造設定あり
・誰も恋愛・性愛関係に無いがフラウェとメッゾについカプ表現と取れる描写あり（左右の想定無し）

1～4 / 11
珍しく全員が寮に揃っていたとある日の夜九時半、共有スペースには晩酌をする大和と三月の笑い声やテーブルを囲んだナギと壮五と環のお喋りや相槌が行き交い、和やかな雰囲気が満ちていた。仕事はもちろん、夕飯も風呂も終えてすべきことなどもう何もないひとたちはほぐれた毛糸玉のように柔らかく、緊張や美しさというものから切り離されたかれらの表情や身体のポジションは、たゆんだ空気を部屋の隅々にまで膨らませていた。だから今すぐにもここに飛び込んでくるトラブルのことなど誰も予兆しているはずがなかったのだ。 「ちょっと待てよ一織！」 　快晴の空に上っていく気球を針で一刺しするように、鋭い声が五人の耳を貫いた。それは我らがセンター、七瀬陸のものだった。普段の和やかな喋り声とも森羅万象に沁みとおって広がる歌声とも違うパツンと張り詰めた声音で、ラッパのように響き渡る。声の主の視線をたどると、マグカップを手に眉間に皺を寄せた一織がキッチンに立っていた。 「どしたん、りっくん」 「もう夜だぞ陸～。声の大きさ気をつけろ～」 　突然の出来事にひとまず環と三月が声をかけた。他のメンバーたちも顔を上げる。 「わっ、みんな！　うるさくしてごめんね」 「イチと喧嘩したのか？」 「そうなんだ。一織がおかしなこと言ってきたから……」 　陸がことのあらましを説明しようと話し出したところ、黙して紅茶を淹れていた一織が遮るように口を開いた。 「私ではありません。七瀬さんが滅茶苦茶なことを言ってややこしくしたんでしょう！」 「話を始めたのは一織だろ？」 「そうです。でも、私はあなたと口論をするために話していたのではありません。あなたが私の言葉を曲解して、勝手に怒り出したんですよ」 「なんだと？」 　説明を求めたはずが激しいやり取りでヒートアップしていく陸と一織に取り残された五人は、とはいえかれらが言い争うのは特別珍しいことでもなければこうなると止まらないこともよくわかっていたのでいったん放っておくことにした。年長のふたりは再び缶ビールを手に取り、メッゾとナギも話の続きを始める。ただ誰もが、必要があればいつでもふたりの間に入れるように――例えば勢いあまって互いを傷つけてしまいそうになったときにだとか――意識の隅は取り分けてキッチンのほうに向けていた　。 それでも一織と陸の応酬は止まる気配を見せず、少なくとも一織のマグカップの中のティーバッグが取り去られるべき時はとっくに過ぎ、誰の目にも留まらないで寄る辺なく震えていた。 　そのやり取りを聞くとはなしに聞いていた五人がそろそろ仲裁に入ろうかと腰を上げかけた矢先、みなを振り返らせるような思いがけない言葉が陸の口から飛び出した。 「天国でも地獄でも、一緒じゃなきゃどこにも行かないって言っただろ！　約束したじゃん！」 「ええそうですよ。でも、それとこれとは違う話です。そもそも七瀬さんは誤解していて……」 　置いていかれる子どもが縋りついた相手の裾をそのままちぎってしまうかのように陸の声は頑なだ。でも一織は動揺したふうでもなく淡々と反論している。 　天国。地獄。約束。え、なに。このふたりは、俺・ワタシ・僕たちの知らないところで一体なんの取引をしたんだ？　五人の間で困惑が伝染していく。動揺を自分の内でいなせないまま、しかしこの緊張状態を緩和せねばと大和が努めてリラックスした声を出した。長い脚をあえて大きな動作で組み替え、肘はソファの背に掛けて姿勢も少しだらしなくする。 「おいおい、そんなこと言って、いつか結婚とかしたくなったらどうすんだ～」 　先陣を切ったリーダーを援護しようと三月も続く。 「そうだぞふたりとも～。お前らまだ若いんだから」 　ふたりが火消しとばかりに冷やかしの野次を入れると、一織が眉を釣りあげてぐっとそちらを睨みつけた。真冬の湖を覆った氷を穿つように、薄いくちびるへとつづくすっと伸びたのどを通して、強靭さを秘めた身体からかれはその声を放った　。 「知りませんよ。とっととこの国の法律が整備されて、私たちで結婚できるようになればいいだけです」 　予想もしていなかった、真っ当で真っ直ぐな現実の答えに長兄たちは面食らった。 　驚いて口を開けたまま茫然とするふたりを置いてけぼりにして、今度はナギが明るい声をあげて立ち上がった。 「同性婚ですね！　ワタシの国では六年前からできるようになりましたよ！　愛する人とともに手を取り合う人々の幸せな姿が増えました」 　ナギは組み合わせた両手を胸に添えて、誇らしげに言った。そんなナギの発言に環が勢いよく身を乗り出して尋ねた。 「ナギっち、まじで？　男同士でも結婚ってできるのか？」
January 25, 2025 at 3:39 PM