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11月9日の、色暦
紅樺色（べにかばいろ）

木肌に宿る、命の記憶。
静かな紅の余韻。

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☁️
11月8日の、色暦
鉛色（なまりいろ）

空が重たくなると、
心は静かになる。

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❄️
11月7日の、色暦
霜色（しもいろ）

静けさが、白く降りてくる。
冬の入口に立つ、儚く澄んだ色。

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🍊
11月6日の、色暦
薄柿（うすがき）

熟れた果実のように、
季節は静かに甘くなる。

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11月5日の、色暦
藍墨茶（あいすみちゃ）

墨の香が漂う夜長。
静けさは、色にも香る。

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11月4日の、色暦
黄朽葉色（きくちばいろ）

銀杏の葉が舞い、道を覆う黄金の記憶。
華やかさと儚さが交差する、季節の境目の色。

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11月3日の、色暦
朽葉色（くちばいろ）

枯れゆく葉の茶褐色に、秋の終わりと文化の深層が滲む。
侘び寂の美学が、今日の空気にそっと寄り添う。

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竹渕愛留萌氏の「慈しみの形」という展示だったのだが、昨今草臥れたおじさんの自分には些か眩しすぎる名前だったのだ。その構図を客観視するとグロテスクなので普通に自分が最悪だった。けれども、氏の過去作において「作品＋詩」というスタイルだったこともあり、ポートフォリオを拝見した。すると愛や内面的感情を主題にしているのがより伺え、妙名の因果を感じた。作家名をあえてつけないのはそういった経緯があるのかもしれない。個人的には詩的な文章、表題やステートメントの内容に相反するように作品が機能していたと感じる。しかし、展示作品の連作としての機能や仕掛けにあまりピンとくることはなかった。

アイテムにいちいち詩的なステートメントついてるの好きだったんよ