#特殊設定系ミステリ
いくつもの異世界を渡り歩く宿命を負ってしまったらしい冴昼と、そんな彼をどこまでも追っていって元の世界へ連れ戻そうとする要の関係性なんかも、好きな人にはたまらないんじゃないかと思う。
第二章に出てきた、同じように引き裂かれては追いかけることになった女性カップルもいい。

(2022年9月19日読了)

yay.space/group/2953/i...

#読書
#異世界転移
#特殊設定系ミステリ
読書、本好き📕小説 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
おおもりなかが管理するサークル。本が大好きな人、読書が大好きな人、集まれ! おすすめの本、教えてください! 読書が苦手な人も、素敵な本に出逢えるかも!
yay.space
October 11, 2025 at 8:45 PM Everybody can reply
異世界転移ものの特殊設定系ミステリ、そして主人公コンビは偽霊能力者としてメディアと世間を手玉にとってきた詐欺師という、いくつもの意味で変則的。
誰もが念動力を使える世界と、人が死なない、一度死んでも実体を持った一種の幽霊として戻ってこられる不死の世界の話、二編を収録。

食事の仕方や楽器の進化、殺人など犯罪への倫理観や処罰方法などが大きく違う異世界描写がまず面白い。
そんな世界に迷い混んで事件に巻き込まれることになる要たちの、事件の解決の仕方がまた詐欺師らしく搦め手で、必ずしも読んでスカッとする結末でもないのはあるんだけど、それはそれで読ませる。
October 11, 2025 at 8:45 PM Everybody can reply
3人以上殺すには爆弾か毒物を使った大量殺戮以外ないはずの世界で、何故か起こる連続殺人。
孤島ものに僕が期待するサスペンスはちょっと薄味で、そこは物足りなかったけれど、この世界ならでは登場人物たち、真犯人のトリックや動機。
手がかり、伏線の配置も巧み。

(2024年9月2日読了)

yay.space/group/118795

#読書
#クローズドサークル
#特殊設定系ミステリ
Legere Librum | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
みはら💫元ひま部が管理するサークル。読書サークルなどにあげた感想投稿の再録用。
yay.space
September 27, 2025 at 11:15 PM Everybody can reply
人によってはパロディSFの某古典を思い出すかもしれない。
人をふたり殺せば即座に地獄行き、ひとりまでなら(天使には)許されるけれど、毒物をそうとは知らずに他人に飲ませてしまうなど悪意によらずとも直接ふたりを死なせればやはり地獄に落とされる、という単純でかつ独特なルールの特殊設定系ミステリ。
なぜふたりなのか、ひとりまで許されるのはなぜか、天使が罰しようとしない犯罪は罪といえるのか、そんな世界で法と正義はなんの意味があるのか。
青岸のモノローグや、他の登場人物たちとの会話で繰り広げられる、そんな神学論争的な問答も読みどころ。
September 27, 2025 at 11:15 PM Everybody can reply
序章で作中の推理作家、有栖川有栖がいわゆる「特殊設定系ミステリ」についての所感を述べるくだり、もちろんリアル作者の考えとまったく一緒とは限らないのだろうけど、ファンには興味深かったし、このシリーズはあくまでリアルタイムの「現実」を舞台にしていくという宣言のようでもある。
September 21, 2025 at 9:04 AM Everybody can reply
1 likes
『クロック城』に続くシリーズ第2作だけど、いくつかのキーワードが共通している以外、登場人物も舞台も一新。
話が錯綜して混乱するところもあったけど、「そんなバカな」の一歩手前という感じの物理トリックが大胆。

(2020年1月25日読了)

yay.space/post/533480448

#読書
#特殊設定系ミステリ
みはら💫元ひま部の投稿 : 北山猛邦「『瑠璃城』殺人事件」 何度も生まれ変わってはめぐりあい、数奇な運命に翻弄される男女の物語。 中世フランスの『瑠璃城』、第一次大戦の最前線、平成初年の日本と、みっつの時代で話は進み、そのどの時代においても壮絶かつ不可解な大量殺人が起こる。 『クロック城』に続くシリーズ第2作だけど、いくつかのキーワードが共通している以外、登場人物も舞台も一新。 話が錯綜して混...
みはら💫元ひま部の2025-07-29 20:08:14の投稿。北山猛邦「『瑠璃城』殺人事件」 何度も生まれ変わってはめぐりあい、数奇な運命に翻弄される男女の物語。 中世フランスの『瑠璃城』、第一次大戦の最前線、平成初年の日本と、みっつの時代で話は進み、そのどの時代においても壮絶かつ不可解な大量殺人が起こる。 『クロック城』に続くシリーズ第2作だけど、いくつかのキーワードが共通している以外、登...
yay.space
September 5, 2025 at 10:59 AM Everybody can reply
天使たちがなぜかセーラー服の美少女の姿だったり、天国の公用語は日本語だったり、作者の言葉選びも一風変わっていて、独特にも独特、かなり人を選ぶタイプの小説かな。

(2021年11月12日読了)

yay.space/user/322

#読書 
#Axis_girlsシリーズ
#特殊設定系ミステリ
みはら💫元ひま部 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
フルネーム:みはらゆめ(深原悠萌) 元ひま部員 ミステリ中心の乱読屋 有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信 芦辺拓/福田和代/似鳥鶏
yay.space
August 23, 2025 at 7:11 AM Everybody can reply
同じ作者の「終末少女」の続編。
前作の数万年(数十万年?)後の話ということで、世界観だけ共有の独立した話かと思ったら、ややネタバレになるんだけども前作の内容がかなり密接に絡んでくる。
やはり「終末~」を先に読むのおすすめ。

必要なものは何でもその場で創りだすことができたり、人間にはない特殊能力がある一方、本能的にけして嘘はつけない「天使」たちの、二重三重の特殊設定系ミステリ。

解決編に入る直前くらいまで、敵にジャックされた巨大戦艦内でのサバイバルアクション的な展開で、それはそれで面白かったりするんだけど、そこに散りばめられた伏線、手掛かり、ミスリードの数々はいっそ偏執狂的なほど。
August 23, 2025 at 7:11 AM Everybody can reply
過去改変、時間遡行もの、並行世界ものの特殊設定系ミステリ。
分岐した世界で死んだものは、どこで何をしていたとしても別の世界でも同じように死ぬことになるルール。
そうして起きる殺人事件は動機や手口から、分裂した崎山晴太“たち”の中の誰かでしかありえない。
それぞれ状況は異なっても、元は同一人物同士、容疑者として探偵役として推理を競うかたちになる展開が独特。
August 22, 2025 at 10:30 AM Everybody can reply
途中ちょっと不穏な展開もあったりして(この作者らしいといえばらしい)、そこだけ読む手がにぶったりもしたけど、切なくても希望のあるラストはすごく良かった。

(2020年10月17日読了)

yay.space/group/118795

#読書
#青春小説 
#特殊設定系ミステリ
Legere Librum | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
みはら💫元ひま部が管理するサークル。読書サークルなどにあげた感想投稿の再録用。
yay.space
August 14, 2025 at 9:12 AM Everybody can reply
よくあると言えばよくある、香砂の設定も、実際学校にも行かずにそんな戦いをしていればこうなるよな、という妙に生々しいリアルさがあって、それがうまく活きてるかというと微妙なんだけど、新鮮。

(2020年1月10日読了)

yay.space/post/530381310

#読書
#青春小説
#特殊設定系ミステリ
みはら💫元ひま部の投稿 : 長沢樹「リップステイン」 専門学校の映像科で学ぶ夏目行人は、渋谷の町でしゃがみこんだ少女、城丸香砂(かずな)に出会う。 特殊な能力を有し、人を暴力に走らせる「悪意」を感知してそれを倒していると語る香砂。 当初は彼女の言葉を信じなかった夏目だったが、やがて制作課題として彼女の夏を追ったドキュメントの撮影を思い立つ。 謎めいた異能美少女ものと、映像作品の制作に取り組...
みはら💫元ひま部の2025-07-13 6:40:30の投稿。長沢樹「リップステイン」 専門学校の映像科で学ぶ夏目行人は、渋谷の町でしゃがみこんだ少女、城丸香砂(かずな)に出会う。 特殊な能力を有し、人を暴力に走らせる「悪意」を感知してそれを倒していると語る香砂。 当初は彼女の言葉を信じなかった夏目だったが、やがて制作課題として彼女の夏を追ったドキュメントの撮影を思い立つ。 謎めいた異能...
yay.space
July 30, 2025 at 9:34 PM Everybody can reply
とくに何でもない絵です。

【日記】数日前に読んだミステリがいまひとつだったので、なんか食い足りなくてまたしても「裏表紙のあらすじが面白そう」だけで選んだミステリを買ってきて読みました。今回のは面白かったのでタイトルを出します「ファラオの密室」です。特殊設定すぎたので謎解きはふわっと流しましたが、娯楽小説として気持ち良い読後感の物語でした。
いやでも本当はね…わたし的には人物の描写とかどうでもよくてね…トリックがゴリゴリだったり叙述ったりどんでんをひっくり返すようなパズルみたいな話が好きなんですよね…(もしかしてそういうタイプに「このミス」受賞してる系は向いてないのではないですか?)
July 8, 2025 at 1:39 PM Everybody can reply
1 likes
大きく4章に分かれて、各章それぞれでひとつの事件に取り組むことになる、連作短編集的構成で、上記のような雰囲気や登場人物たちの粗野さが大丈夫な人には読みやすいと思う。
特殊設定系ミステリとして見た時、その設定をいかした解決編は秀逸。

それこそ冒頭の事件記録読んで面白そうと思える剛の者にはおすすめ。

(2024年10月13日読了)

yay.space/group/118795

#読書
#特殊設定系ミステリ
Legere Librum | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
みはら💫元ひま部が管理するサークル。読書サークルなどにあげた感想投稿の再録用。
yay.space
July 8, 2025 at 10:13 AM Everybody can reply
そこへ外部からのクラッキングで紅招館周辺に壁を出現させた何者かの存在や、紅たちを探ろうと暗躍する自称ジャーナリストYouTuberたち、主人公アキの相棒であるマヒトも何か含むところがありそうと、いくつもの興味でぐいぐい引き込まれる。
それだけ入り組んだ構成だけに、解決編であばかれる真相も一筋縄ではいかない。

VR世界に依存しきった主人公アキの成長物語でもあり、独特な形のラブストーリーでもある。
面白かった。

(2022年7月18日読了)

yay.space/group/2953/i...

#読書
#特殊設定系ミステリ
#ヴァーチャルリアリティ
読書、本好き📕小説 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
おおもりなかが管理するサークル。本が大好きな人、読書が大好きな人、集まれ! おすすめの本、教えてください! 読書が苦手な人も、素敵な本に出逢えるかも!
yay.space
July 7, 2025 at 9:16 PM Everybody can reply
BW上のフレンド、マヒトのつかんできた情報を元に、そんなログアウトしない者たち「紅」の共同生活を送る「紅招館」にたどりついた彼女だったが、直後に謎の壁が出現、彼女とマヒトは紅招館の住人たちと共に他のBW空間から隔絶させられてしまう。

VR空間が舞台の特殊設定系ミステリ。
システム上、けして他のユーザーに対して加害行為は行えないはずの仮想現実内でなぜか発生した殺人事件。
通常の密室トリックに加えて、そもそもどうやってその犯行が可能だったのかが問われる、二重のハウダニット。
July 7, 2025 at 9:16 PM Everybody can reply
クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュというと、ミステリではそれ自体ひとつのジャンルになってるほどな訳だけど、僕なんかは言われるほどの名作かなぁ、と思ってしまう。
ひとつには、魅力的な探偵役の活躍がないせいと思うんだけど、これは集められるのが頭脳派、直感派、武闘派、と個性豊かな探偵たちで、読ませる。

(2020年1月28日読了)

yay.space/post/526252633

#読書 
#特殊設定系ミステリ
みはら💫元ひま部の投稿 : 北山猛邦「『アリス・ミラー城』殺人事件」 かのルイス・キャロルが所持していたという「アリス・ミラー」。 文学史的にも大きな価値があり、不思議な力を持つとも言われるこの鏡を求める「探偵」たちが、孤島の洋館に集められる。 そして、謎の犯人による連続殺人の幕が開く。 クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュというと、ミステリではそれ自体ひとつのジャンルになってる...
みはら💫元ひま部の2025-06-20 19:00:35の投稿。北山猛邦「『アリス・ミラー城』殺人事件」 かのルイス・キャロルが所持していたという「アリス・ミラー」。 文学史的にも大きな価値があり、不思議な力を持つとも言われるこの鏡を求める「探偵」たちが、孤島の洋館に集められる。 そして、謎の犯人による連続殺人の幕が開く。 クリスティの「そして誰もいなくなった」のオマージュというと、ミステリで...
yay.space
July 6, 2025 at 10:12 AM Everybody can reply
先王アクエンアテンのミイラが王墓の玄室という密室から消失、アテン神の神殿に現れた。
アテンをエジプトの唯一神とし、他の神々への信仰を禁じた先王が、メリラアら神官団による葬送を拒否したことを意味するのか。

少年王トゥトアンクアテンの御代の古代エジプトが舞台の時代ミステリであり、一種の特殊設定系ミステリでもある。
第22回このミステリーがすごい!大賞受賞作、この作者のデビュー作で、文章が平板と感じるところ、「真逆(まぎゃく)」みたいな言葉遣いの違和感など、ちょっとまだこなれていない面もあって、独特の世界観もあって序盤は入りこみづらかったかも。
June 27, 2025 at 8:07 PM Everybody can reply
マリアと漣のいつものやりとりでもちょっと拭いきれないくらいの不穏さで、だから面白かったと言ってしまうのはミステリファンの救われないところかもしれない(苦笑)。

解決編の二転三転、真犯人の意外な正体とその動機も衝撃的。
シリーズもまだまだ続いてくれそうなのも嬉しい。

(2023年10月11日読了)

yay.space/group/118795

#読書
#マリアと漣シリーズ
#特殊設定系ミステリ
Legere Librum | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
みはら💫元ひま部が管理するサークル。読書サークルなどにあげた感想投稿の再録用。
yay.space
June 23, 2025 at 8:33 AM Everybody can reply
主人公や助手の志摩ユリエに霊能力があって、人ならざるものが見えるし、だから心霊探偵として開業しているわけだけど、必ずしもその能力自体で事件を解決する訳ではない。
能力で見えてしまったものの意味を読み解くその過程は、かなりミステリ的で、この辺僕には言語化が難しいのだけど、最近流行りの特殊設定系とは少し違う気がする。
June 22, 2025 at 6:02 AM Everybody can reply
コミカルな推理合戦から始まって謎めいた取引、ゾンビパニック、そんな極限状況で暗躍する殺人犯、最後はしっかり本格推理でラブコメ分もありと、ヒットするのも分かる傑作。

(2020年7月26日読了)

yay.space/user/322

#読書
#クローズドサークル
#特殊設定系ミステリ
みはら💫元ひま部 | 好きでつながるバーチャルワールドYay!(イェイ)
フルネーム:みはらゆめ(深原悠萌) 元ひま部員 ミステリ中心の乱読屋 有栖川有栖/相沢沙呼/米澤穂信 芦辺拓/福田和代/似鳥鶏
yay.space
June 20, 2025 at 8:02 AM Everybody can reply
ミステリー・オーバードーズ読了。
積本の一冊だった白井智之の短編集。
エログロ描写に定評のある作家さんなので今回もそうかと思ったらまさかの汚物系だった。
しかもかなり過激なのでもしこれから読む人がいたら注意。
「ちびまんとジャンボ」が1番好きだけど、これも虫とかゲロとかあり得ないほど出てくる。
ちゃんとミステリしたのはこれと最後の「ディグティブ・オーバードーズ」くらいで、後は特殊設定に重きを置いてミステリ要素はそこまでない。
June 15, 2025 at 1:22 PM Everybody can reply
特殊設定系というのかメタミステリというのか、ちょっと独特な展開。
そこでつまずく人もあるかもしれないけど、僕なんかは同じミステリ好きとして詠太に共感でき(すぎ)たおかげもあって、すぐに引き込まれた。
そうでなくてもラノベ寄りの軽めのユーモラスな文体は読みやすいとは思う。

問題編だけの作中作と、現実に起きる殺人事件。
作中作にはどんな真相が隠されているのか、現実の事件の犯人はそれをどう推理し、どんなトリックを用いたのか。
実行犯と、その人物に《未完本》を授けた《配本師》は誰か。
June 15, 2025 at 4:28 AM Everybody can reply
最後明かされる「探偵」の犯行の動機が秀逸。
書物というもののない世界ならばこその犯行という感じで、「あ!」となった。
登場が遅いのが残念だけど、「少年検閲官」エノとクリスの奇妙な友情もいい。

(2020年2月1日読了)

yay.space/post/522576364

#読書
#少年検閲官シリーズ
#特殊設定系ミステリ
みはら💫元ひま部の投稿 : 北山猛邦「少年検閲官」 書物というものが禁じられた世界。 日本を旅するイギリス人少年クリスは、たどりついた町で「探偵」と呼ばれる謎の人物が巻き起こす事件に関わることに。 最後明かされる「探偵」の犯行の動機が秀逸。 書物というもののない世界ならばこその犯行という感じで、「あ!」となった。 登場が遅いのが残念だけど、「少年検閲官」エノとクリスの奇妙な友情もいい。 (2...
みはら💫元ひま部の2025-05-31 6:56:18の投稿。北山猛邦「少年検閲官」 書物というものが禁じられた世界。 日本を旅するイギリス人少年クリスは、たどりついた町で「探偵」と呼ばれる謎の人物が巻き起こす事件に関わることに。 最後明かされる「探偵」の犯行の動機が秀逸。 書物というもののない世界ならばこその犯行という感じで、「あ!」となった。 登場が遅いのが残念だけど、「少年検閲官」エノ...
yay.space
June 7, 2025 at 2:37 AM Everybody can reply
2 likes