#もう全部俺一人でいいんじゃないか
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なんかこう…ユモが一人で考えまとめる為によく来る森の奥とかでアﾉﾚマと出会って欲しくて…言葉は通じないけど、毎日顔合わせて段々と信頼関係結んでゆくやつとか　種族は違う彼女を毎日スケッチして、そのスケッチしたのを見せるとｸﾙﾙと鳴いて喜びその姿が可愛いな、と思うようになるユモ　このユモもモンスになれればいいのに、と思ってるので、君みたいになれたらいいのにな、とある日呟く　別の日にユモが生きる場所で何かが起こり、森の奥で泣いているユモ　アﾉﾚマが側に行くと、もう全部お終いだ、俺はもうここには来れないと泣いている
December 11, 2025 at 11:12 AM
#もう全部俺一人でいいんじゃないか？　 #コミックヴァルキリー kimicomi.com/episodes/153...
なんなん
もう全部俺一人でいいんじゃないか？　～人々にギフトを与える能力に目覚めた俺は、仲間を集めて魔王を倒すのが使命らしいけど、そんなことはどうでもいいので裏切った奴等に復讐していく～・第7話
もう全部俺一人でいいんじゃないか？　～人々にギフトを与える能力に目覚めた俺は、仲間を集めて魔王を倒すのが使命らしいけど、そんなことはどうでもいいので裏切った奴等に復讐していく～・第7話 類い希なる力「ギフト」が 全てを支配する世界で、 使い方すらわからないギフト『聖杯』しか 与えられなかった少年クレイス。 それでも腐ることなく『剣聖』のギフトを持つ 幼馴染みのヒノカとパーティーを組み ギルドの任務...
kimicomi.com
November 25, 2025 at 8:15 AM
emut-m.bsky.social
ローレシア「いやぁ俺は歴代勇者と違って呪文がからっきしで…サマルやムーンと三人で一人みたいなものだしな」(照れ)（片手でメタスラ粉砕）

サマル「もう全部君一人でいいんじゃないかな」（ふるえ）
October 30, 2025 at 10:55 AM
honshi.bsky.social
「このままこの関係を続けていたら、お前が築き上げてきたもん全部壊しちまう。俺はそれがいやなんだ。だからもうここまでにしよう」とまで言い切った、仕事で自分の人生支えてきた40歳が、誕生日になってこれまでの思い出が溢れて一人でいることが悲しくなって、結局会いに行ってしまう流れ、あまりにも安易すぎてその心情の流れはちょっと理解ができなかった。覚悟とは…？そこで走り出すのなら、上記の会話をした段階でもっと丁寧なコミュニケーションを行って素直に付き合う流れでいいのでは？と思う。
September 21, 2025 at 12:53 PM
chiyuv.bsky.social
ネ友のネ友22歳男とつるんでたんだけど、「俺社会人だから（高卒
フリータ）」「このままだと喪女だね」とか、VCで複数に可愛いと言われたので「どこが可愛いの一？」と聞いたら「いや別に俺の可愛い意味ないから真に受けない方がいいよ」と言われたり（お前に聞いてない）、ツイートしてたらLINEで「今暇？」と聞かれたので返信したら未読スルー・聞いただけと言われた爆笑
もうずっと切っていいかなって迷ってたけど全部のSNSから消した、気持ち悪い関わらないでほしい
でも周りは仲良くしてるからむかつく
September 17, 2025 at 6:21 AM
qpdx.bsky.social
夕はもうここから（様子がおかしいな）って見てるんだろうな…次の日もその次の日も抱くけど、違和感積み重なってさっきみたいに正気だろうって言ってさ…おぢ、綺麗に笑って…2人で駄目な方に転がり落ちていくんだ…っ

口の端に垂れたの、ペロ…ごくん…♡なのエロ…一滴も逃してくれないじゃん💢
「…いい子だ…♡」って口にして欲しいですねえ！ちん先にちゅ♡して褒めてるのエッド💢そらもう抑えきれずに押し倒して「…はぁ…、はーっ……、ヴェﾉﾚ卜さん…！」「っ…♡いいぞ…来てくれ…♡俺のここを…埋めて欲しい…♡奥まできて…全部吐き出してくれ…♡」ってさあ…ベリが元ネタならちんぽ挿れてくれ♡中出ししてくれ♡まで言う
September 10, 2025 at 10:13 AM
swordberserker2011.bsky.social
俺はね
だいじなものをだいじにしたいけどやり方がわからねえし二人には自分の脇か前にいてほしいしもう喪いたくもないしできるなら両方とも確保していたいんだけど、二人が離れるならそのままで引き留めもしないであとはネロとまた一人と一体旅に出るだけでマジで自分の内にあるこの独占欲みたいな何かを外には絶対に出さないルシアン氏がいいです
多分ネロは全部わかってるし最初の復讐鬼からED後のちょっと人間に戻った心境の変わり様も引っくるめて、まあ俺達は一蓮托生だしなでずっと一緒にいる
September 1, 2025 at 1:17 PM
kazuskk.bsky.social
(2/2)
えるほど簡素なメッセージに彼の忙しさを知る。 　今までだって一人の誕生日はいくらでも過ごしてきた。だというのに、なんだって今日はこんなにも持て余すのだろうか。 　コロコロと手の中でスマホを転がして、目を閉じる。 　休みだからだろうかと思ったが休みと誕生日が被ることなんて何度もあった。 　そもそもイサミの誕生日は夏の終わりに当たる時期だ。祝われる事の方が少ない。 　この数年で自分はいつのまにか当たり前に行われるサプライズを生活の一部にしていたらしい。 「早く帰ってこいよ」 　メッセージ画面を睨みつけ呟く、何故か気を遣われて明日は休みだ。いっそこのまま寝てやろうと目を閉じてみると、次の瞬間ドカン！と家が揺れた。 「なんだ！？！？」 　飛び起きて慌てて玄関を開け、外に飛び出す。 　暗がりの中、微かに見えた巨体が一瞬強く光って収束する。それはあまりにも見覚えのある光景だ。 「あいつ……！」 　一度部屋に戻り大判のタオルを鷲掴み、サンダルを引っ掛けその光の元に向かう。 　案の定光の元にはワタワタとしている黒い影があり咄嗟にタオルをかけてやった。 「なにしてんだ！ばかやろう！」 　怒鳴った先にいるのは一人の男。九メートルのロボでもどデカい空飛ぶ機械でもない。全ての原因たるルイス・スミスその人だ。 「……バレたか？」 「バレるもなにもお前変身したな！？」 「……まぁ、それは……許可はとったさ！」 　苦し紛れの言い訳をするその顔が情けない顔をしてる事は暗がりでも分かってしまう。何を言おうとスミスが全裸である以上言い訳は意味を成さない。 　イサミが渡したタオルを体に巻き付ける男を見下ろしながら、次に何を言おうかと考える。 　しかし、それよりも早く飛び上がったスミスに今は何時だと聞かれて怒りはどこかに飛んでいってしまった。 「え……」 「だから！今何時だ！？アメリカから飛んできたが時差があることをすっかり忘れてた！JAPANはまだ日付越えてないか！？」 「いや……二十二時前だ……」 　あまりの勢いと圧に家を出る直前に見た時刻を思い出し答える。全てが突然、全てがスミスのペースでイサミはただただ呆然とする。 　暗闇の中でも爛々と光るグリーンアイは夜だというのに生気に満ちていた。 「おい、スミ」 「Happy birthday イサミ！」 「え」 「電話もできなかったし直接伝えられなかったから！あぁ、よかった！間に合った！家に入ろう。クラッカーもケーキも無いけれどいい？」 　素肌にタオルを巻いたスミスに腕を引っ張られ気付けばイサミの身体は家の中まで押し込められていた。 　裸の男が外にいるよりは遥かにマシだが、この状況はまだ飲み込めていないままだ。 　それでも明るいところでスミスを見れば、徐々にスミスが自分のために会いにきてくれた。という事実を実感できる。 「明日は休み？俺は明日は休みをもぎ取ってきたぜ。もし休みならデートしよう！ケーキも食べにいけばいい！盛大に祝おう！」 　全裸だし、髪は乱れてるし、一日演習をしていたせいか髭は少し伸びているし、全裸だし。 　何も格好がつかないのにそれはどこまでもイサミの恋人らしくて胸の奥から湧き上がってくる。 　腹から始まって、胸をいっぱいにして、喉を押し上がってやってくる。これは間違いなく『嬉しい』だ。 「お前、馬鹿だなぁ」 　気恥ずかしさというフィルターを通した感情は少し誤魔化すような出力の仕方をされる。勿論そんなものはスミスもよく理解している。 　すっかり前髪が降りたイサミの頭を撫でてそのままぐっと両手で頬を掴む。力強いそれは苦しさもあるがそれ以上にスミスの存在を感じさせてくれた。 　本当は寂しかった。 　突然空いた予定を埋めるやり方も忘れるぐらいもうスミスと過ごすのが当たり前で、そう思う自分の我儘さも甘えも全部思い知ったのだ。 　勿論、それを上手く言葉に出来るわけもなく。感極まったままその体にしがみつく。 　頭上から聞こえる確かな呼吸が、何よりもプレゼントだった。
August 31, 2025 at 1:18 PM
alllikelove.bsky.social
光夏、ヒカよし。全部で5ページ。コミック2巻まであたりの空気感です。縁側でスイカを食べていただけなのに編。ヒカからのうねうね接触を微エロに書きました。続きはR18になるので、そのうちにpixivにあげたいです。
印刷された本の本文の体裁で画像化されたテキストです。付記に「恋、はじめました」と記載されています。 以下は本文の内容です。 　かぷ、かぷ。佳紀は真っ赤な果肉にかぶりついた。口の中に極上の甘さがしたたる。ひとつ口にするだけで、子どもの頃を思い出した。光との記憶はどんなものであれ、佳紀のＤＮＡに刻みこまれている。澄み切った青空、シャワシャワ鳴く蝉、瑞々しいスイカ。昔からヒカルは漫画みたいな食べ方をした。大口で齧り付き、タネマシンガンや！　なんて言いながら一気に食べ尽くした。 　今もヒカルは当時の光と同じように縁側に座って、もの凄いスピードで咀嚼している。佳紀は数口で食べきったヒカルとは対象的に、少しずつ味わって食べた。じゅく……。赤色の果汁が指を濡らす。佳紀は舌先で滴を舐めた。するとヒカルの目が、奪略者みたいに輝いた。 「なんなん？」 「別にぃ～。よしき、上品に食うなあって」 　そう言ってヒカルは大きなあくびをした。佳紀との距離を詰め、肩にもたれかかってくる。暑いのに自然に肩に腕をまわしてくる。佳紀は無抵抗で受け入れた。ヒカルの好きにさせてやる。黙々とスイカを食べながら、ヒカルを好きになることについて考えてみた。 　地獄に己をさらけ出す？　怪異を好きになるってそういうこと？ 　シャワシャワシャワシャワ。蝉の鳴き声に頭を浸食される。ぼんやりしていたら、うっかりスイカの種を呑み込んでしまった。暮林さんは「今すぐ離れなさい」「このままやと混ざるよ」なんて言ってきたけど、今日の佳紀は大胆な気持ちになっている。わざと「見せつけてやりたい」と思った。一体誰に対して見せつけたいのか分からなかったが、食べかけのスイカを皿に置いた。佳紀からヒカルのほうにすり寄ってみる。ぴたっとくっつく。ヒカルは「ひんッ」と変な声を出した。佳紀の反応が予想外だったのかもしれない。ヒカルは嬉しそうに佳紀の首に顔を擦りつけてきた。こぼ れる吐息がやけに甘ったるさを帯びている。ヒカルの変化に佳紀の鼓動が跳ね上がった。 　いつの間にコイツ、こんな――雄っぽくなったん？ 　ヒカルは日々、人間という生き物を観察している。執拗に学んでいる。男の汗の匂いが佳紀の鼻先をくすぐった。佳紀は長い前髪をかきあげて、もぞもぞした。長い足を擦り合わせた。そんな挙動不審な佳紀に、ヒカルが意味不明な宣言をする。 「俺、恋はじめることにしてん」 　間抜けな間。佳紀の腹の奥で蝶が瞬いた。佳紀はもどかしげに身をよじった。 「そんな、冷やし中華始めましたみたいな……」 「だって俺、よしき好きなん止められへんもん♡　それならいっそ、この気持ちをアップグレードさせたろかなって思ってん」 「……語尾に♡飛ばすな」 「ええやん。可愛いやろ？」 　忌堂光ならそんなことは言わないだろう。でもヒカルなら平気で言う。 　ドンッ！　急に空と地面がひっくり返った。 「んっ、んんッ!?」 　佳紀は呻いた。それは完全に不意打ちだった。佳紀はあまりにも無防備だった。全く身構えていなかったので、突然、燃え盛る情念みたいなものに襲われてビビった。チカチカと視界が点滅して、頭の中がグルグルする。やっと何が起こったのか理解する。ヒカルが怪異っぷりを発揮したのだ。 　ヒカルの目尻から涙のようなものが零れた。すぐにそれは変化した。柔らかくてひんやりした、タレに漬けた鶏肉のような感触がくる。前回の時とは違って、ヒカルの中身が浸食してくる速度はゆっくりだった。狂った色の洪水が彼岸を思わせる。うねうねしている。それは黒くて、赤くて、白くて、青くて、緑色をしている。死の匂いを放ちながら、生の禍々しさを備えて いる。ヒカルから溢れ出て、佳紀の中へ流れ込んでくる。佳紀は足をジタバタさせた。口を塞がれて息苦しい。不気味で怖い。でも気持ちいい。佳紀の肉体はヒカルに触れられると敏感になって、細胞単位でヒカルに同調しようとする。トントン、トントントン。一定の心地よいリズムが響いている。ヒカルの存在は唇より訪れ、ヒカルの思いは目からもたらされる。 　佳紀を求める熱っぽい瞳。少年というより、興奮している男の目だ。佳紀の顔は半分、ヒカルに覆われている。びくん、びくんっ。体が上下に痙攣する。恐怖と快感が同時に降りてくる。 　前回、ヒカルはこの感覚に慣れんとあかんのやもんと言っていた。確かに回数を重ねるほど快感は強まっている。しかしこれはちょっと変態っぽい。刺激が強くて、肉欲的な雰囲気がある。ヒカルは「恋をはじめる」と言ったのに。恋はもっとこう、微炭酸のように爽やかで、すぐ溶けるように儚いものなんじゃないのか。これでは展開が早過ぎる。 　佳紀は慌ててもがき、はっきり「やめろ。もう終わりや」と言った。するとヒカルの中身はすぐ撤退し、その存在を引っ込めた。 「よしきぃ。なあ、もうちょっとだけ。先っぽだけ」 「お前なあ、意味分かって言っとんのん？」 「まあなー。そういうのも勉強したから」 「っ……！　ぜっ、全然、恋っぽくないやん。恋、はじめるんやろ？」 「あっ、そうやった。どういうのが恋って感じなんやろ」 「それはやっぱ、少女漫画やろ。放課後デートとか」 　佳紀の回答にヒカルは口を尖らせた。 「それやったら毎日、俺らもしてるやん。一緒に登下校してるし」 「せやな」 　ゴロンとヒカルは縁側に寝転がった。今日はグラ フィックＴシャツに短パン姿だ。どう見たって普通の男子高校生にしか見えないのに、中身は人外で恋愛初心者だ。そんなヒカルが佳紀に対して過剰反応している。佳紀は罪悪感を覚えつつ、それを受け入れた。だって寄る辺ないこの日常にいつも二人きりでいるのだから。最近は光の事よりも、ヒカルの事を考える時間が佳紀の中で幅を利かせるようになった。心にはポジティブな感情とネガティブな感情が同居していて、一日の中でもヒカルに苛立つこともあれば、守りたいと思う事もある。 「よしきぃ、俺楽しいで？　だからよしきにも笑ってて欲しい。よしきに幸せでいて欲しい。そう思う気持ちってなんやろな？　恋でいいんちゃう？」 「わっ、分からん。恥ずいから、この話はもうやめよ」 「えー。よしきの意気地なし」 　いじらしい事を言うくせに、ヒカルの視線はざらついて欲望めいていた。首筋に汗が噴き出してきて、佳紀は慌てて立ち上がった。「帰る」と言って、そのままヒカルを置いてゆく。ヒカルの言葉は砂糖漬けの菫みたいに甘かったけれど、佳紀は漠然とした不安を覚えてしまった。すぐそこまで深い闇が迫っていて、そのまま取り込まれるような気がした。ああ、でもそれでもいいのかもしれない。そのままヒカルと堕ちてゆけばいいのかもしれない。その内に取り繕ってなどいられなくなるのかもしれない。頭の隅っこでは、この平和な日はいつか崩壊すると分かっている。 　ヒカルみたいに物理的な穴はないけれど、佳紀の心にだって埋められない大きな穴がある。それを友情でも恋でも性愛でも独占欲でもいいから、とにかく誰かに――いや、本当はヒカルに埋めて欲しい。佳紀はヒカルに自分の気持ちを教えたかった。自分の性的嗜好がこの村では陰口を叩かれるから周囲に隠してきたこと。そのせいで恋愛話には刺々しくなったこと。ヒカルに対してさえ本気でぶつかるのが怖いこと。誰かを
August 28, 2025 at 3:55 AM
masato30.bsky.social
回生が大学進学とかで手を離れて辞職を願いでたのに慰留され、メンタルやばそうな友尚を見かねて「もういいんじゃないか」とか言って友尚と口論になった霜元、どうやっても何を言っても空回って友尚の傷を抉るだけなのに気づき思い詰めた末に「どうしても辞めたいなら俺が何とかしてやるし死にたいなら殺してやるから、一人で全部決めてどこかへ行ったりするな」とか言いだす。
重たい。
August 19, 2025 at 11:14 PM
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【牛及】沢IF
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　 「若利君は、ほんとに徹君のトスが好きだよねえ」 　練習中に発生する待ち時間、天童が牛島に声をかけた。 　３年最後の大会を前にした天童は本気だ。目的は当然、卒業までに牛島と及川に、互いの思いを自覚させることだった。 　 　入学したころ、牛島に対してだけツンケンしている及川の態度を見て、現３年は全員、自分たちの代がエースとセッターの対立でチーム崩壊したらどうしようと心配した時期がある。今はすべて笑い話で、最初のIHが終わるころには『さっさとくっついちゃえよ』で全員の意見が一致していた。まさかふたりが無自覚なまま、３年まで持ち越すとは思ってもみなかったのだ。 　ここまで無自覚のイチャイチャを見せつけられてきて、卒業後に「あのふたり、付き合い始めたらしい」と噂で聞くなんてまっぴらだった。なんとしても、卒業までに目の前でくっついてしまってほしい。 　全国制覇と同時に、牛島と及川をくっつける。それが３年全員の、強豪白鳥沢でのバレー生活最後の目標になっていた。 　 　というわけで、天童もこのところ何かあるたび、「それって徹君のこと、好きってことなんじゃない？」と自覚を促しているのだが、牛島の無自覚は鉄壁だった。 　これが及川なら「バッカじゃないの！？」と赤くなって多少は動揺するのに、今もいつもと同じ無表情で頷いている。 「ああ、及川はいつも俺が欲しい完璧なトスをくれる」 「ふーん、好きなのはトスだけ？」 「いや、」 　牛島がまばたきしてこちらを振り向く。 （お？） 　天童が両方の眉を上げて、瞳を輝かせた。もしかすると、すでに自覚しているのかも。牛島はいつでも堂々とした性格だから、自覚した上で、照れる必要はないと思っている、なんてあり得る話だ。 「及川のサーブは、威力もコースも申し分ない。ブロックもレシーブもレベルが高く、欠点はない。いい選手だと思う」 （ありゃ、全部プレーの話か～。これは気づくまでまだ時間かかりそうだネ） 　まっすぐな牛島の答えに、薄目で微笑みながら頷いて、それでももう一歩踏み込んでみた。 「バレー以外では？　若利君、いつも徹君と一緒にいるでしょ」 「俺についてこられるのが及川だけだからな」 　そういうことを、ロードワークに出れば早々に脱落する天童相手にも嫌味なく言ってくるのが牛島という男だ。 　天童も、牛島が嫌味で言っているわけではないことや、チームメイトとして信頼されていることを知っているから気にしない。 　だいたい、牛島のほうが常識を超えたフィジカルの持ち主なだけで、他のレギュラーメンバーは白鳥沢のスパルタに十分応えている。そうでなければ、厳しい鷲匠監督がレギュラーに選ぶわけがないのだ。 「いや、だからホラ、一緒にいるのが楽しいのかなって！　徹君って、若利君と二人だとどんな感じなの？」 　しゃがんで膝を抱えた天童に、スポーツドリンクを飲んでいた牛島が、目だけで見下ろしてくる。 　それから、コートの中にいる及川に目線を向けた。表情は変わらないが、見慣れた天童からすると、かすかにまぶしそうに瞳を細めたように感じる。 「及川は、いいやつだと思う。……時々、本音を言わないところがあるが」 「うそつきってこと？」 「いや、俺は嘘つきは嫌いだ。及川のあれは、嘘……ではないな。本音を隠したいのだと思う。俺には理由がわからないが、問題はない」 「へー……」 （あ～、若利君が何か言って、徹君を照れさせてるんだろうな～） 　天童にはふたりの状況が目に見えるようで、思わず遠い目になってしまった。 「まぁ、秘密にされると相手のこと知りたくなるもんね。だから若利君はいつも、徹君のことじっと見つめてるんだ？」 「？　見つめていない」 　不思議そうに首を傾げた牛島が答える。嘘をつくタイプではないから、本気でそう思っているのだろう。 　驚いて瞳を見開いた天童が、 「エッ、いつも会話が途切れて10秒くらい、ずっと見てるじゃん！」 「……10秒も見ていない」 「もしかして、徹君に『何見てんだよ！』って毎 回突っ込まれて会話終わるのも気づいてない？ ？ ？」 「……それはそうだが、」 「あ、それはわかってるんだ。徹君、顔真っ赤なのに、いつもちゃんと８秒は耐えてるよ？」 「８…？」 　繰り返した牛島が、納得できない、という表情で眉をひそめた。 「そこまで長くはない。及川はすぐに怒る」 　時々見せる子どものように素直な口調で、への字口になった牛島がまたコートの中の及川を見た。 　本人は気づいているのだろうか、まるで、『もっと見ていたいのに』と拗ねているかのような瞳で。 　天童が表情の選択に迷うのは珍しいが、結局また薄目で微笑むと、感心した声で呟く。 「ハァ～、そっか、若利君にとって、徹君を見つめる８秒は一瞬なんだねえ」 　牛島の耳には届かなかったのか、彼はただ黙ったまま及川を見つめていた。 　 　☆ 　 「……それって若利君のこと、好きってことなんじゃない？」 　いつものように水を向けた天童に、及川は整った顔立ちをムッと歪めて、 「うちではあいつが一番いいスパイカーだから、俺が最高の形で使ってやるってだけ！　一応エースだろ」 「ヘェー」 「なんだよ、その笑い」
August 7, 2025 at 11:33 AM
yukioji3.bsky.social
諦めんのかよ！とかゆしゃ前の自分に言われて俺だって救えるなら全部救いたい！ってブチ切れ返して欲しい。もしくは冷めた目でお前一人で全て救えんのか？って言ってもいいし
俺はもうそんな風に考えらんないからお前が羨ましいってなってあぁ〜〜〜
July 29, 2025 at 3:40 AM
saanyancoco.bsky.social
どうやったら愛される？どんな子が理想？
何したら愛してくれる？
愛される子と俺、何が違う？
人を心から好きになれないのが悪いの？
俺は何やってもだめだめで、
だから、少しでも認められようと頑張ってんのに
その努力にさえ目を向けてくれなくて、
当たり前のように流されて、
いっつも一人で泣いて、りすかもばれて
カッターは没収されて、全部否定されて。
疲れた、しにたい。どうやったらしねるかな、
今日は家に誰もいないからそん時にくびしめ？
それが一番いいのかな。
薬飲んでからの方が確実…？もうわかんないや、
1回でしなないと、ばれないように消えないと、
俺がいるから家族が壊れたんだよ、
ここにいない方
July 26, 2025 at 12:30 PM
odashi3-miso46.bsky.social
イレギュラーがあって、こうしたほうがいいのかな…って発言したら理路整然とそれは違うでしょこうしたほうがいいって２人から詰められて、めっちゃしんどくて詰めてきたうちの一人に「あんま詰めんといてください」って言ったらアホほど不機嫌になられてもう疲れた
あのさあ、俺が話しかけたらいつもすげームスッとしてるのに、なんで今更「いいと思って言った」みたいなのが通用すると思うんだ？
今までの所業全部思い出して貰っていいですか？？？
言い方ってもんがあるんだよ
「こうしたほうがいいんじゃない？」だったら言うこと聞くけど「こうするのは違いますよね？」みたいな言い方で言うこと聞くヤツいるか？なあ
July 25, 2025 at 3:39 AM
cadoma2.bsky.social
🌸から告白済みの流花が雨宿りする話③

そろそろギアが上がっていく🏍️
　シュートが決まって嬉しいなら喜んだらいい。意外ではあったが、それを分かち合いたいのが俺ならそうすればいい。初対面でケンカを売ってくるような直情野郎が言いたいことを飲み込んでいるだなんて、見ているだけでイライラする。いっそのこと、ここで全部吐かせてやる―― 　そっぽを向いた黒いタンクトップの胸倉を掴んで、半ば無理やりこちらを向かせる。見開かれた茶色の瞳と額を付き合わせて、強引に目を合わせた。 「何をコソコソしてんのか知らねえけど、ずっとこのままで部活続けてくつもりかよ。まだ言いてえことあんならハッキリ言いやがれ」 　試合中にするみたいにわざと発破をかけてやる。そうすれば、今度こそ―― 　次の瞬間、寸の間、息が止まった。少し遅れて胸に強い衝撃が走る。上体がぐらりとよろめいて初めて、桜木が俺を突き飛ばしたことを理解した。 「てめえにッ、何が分かんだよ！！」 　雨音を割って響いた絶叫に身体が竦んだ。吠えた桜木の目からはボロボロと涙が溢れている。ぐにゃりと眉を歪め俺を睨む相貌に、頭の芯がさあっと凍る心地がした。 　ろくな反応も出来ない俺に、桜木は流れる涙を拭いもせずにぽつぼつと言葉を投げかける。 「ケガ治して、リハビリにも耐えて、またバスケが出来るようになったんだ。それなのに……」 　一言一言に血を滲ませるような叫びに、俺は黙って耳を傾けるしかなかった。声が喉に詰まったように桜木が喘ぐ。続く言葉を待っている時間は永遠にも思えた。 「てめえに惚れちまったなんて、もうチームでやってけねえだろ……俺はまだお前とバスケしてたいのに……こっからだったのに……」食いしばった歯の間からそう漏らして、桜木は顔を覆って項垂れた。 　苛立ちが吹っ飛んで、頭の中が焦り一色に支配される。訳が分からないが、桜木がもうバスケが出来ないと泣いている。放っておけるわけがない。 　桜木の腕におそるおそる触れる。指先が肌をかすめた瞬間、バチンと手を跳ね除けられた。ぶたれたことなんて何度もあるのに、 明らかな拒絶の意思に胸がズキリと痛んだ。それでも、押し寄せる感情の波をやり過ごそうとしているのを黙って見ていることは出来なかった。 　今度は肩に手を伸ばしてぐっと掴んだ。力を込めて引き寄せると、桜木は抵抗しなかった。小さくしゃくり上げる背中を、ゆるゆるとさすり続ける。泣いている誰かを慰めるなんて初めてだったが、肩を寄せて鼻をすする音を間近で聞いていると、俺にもずしりと悲しい気持ちが乗り移ってくるようだった。 「恋ってすげーんだぜ、冷血ギツネには分かんねえだろ」 　しばらくして落ち着いたどあほうが、赤い目で鼻をこすりながら言った。 「何してても、その人のことで頭がいっぱいになんだ。そんで、胸がドキドキして、考えるだけで楽しい気分になって……」 「それで、今は俺がそうなんか」 　尋ねれば、潤んだ瞳が伏せられる。こすった目尻がかすかに赤いのがうす暗い中でも分かった。突き出された唇はまるで拗ねた子供のように、あどけなく無防備だった。 「今までの恋はもっとふわふわして優しい気持ちになるモンだったんだ。こんなの俺だって初めてだから、気づくのに時間かかっちまった」 　どういう意味だと視線で問いかければ、桜木は湿気た土を蹴りながら続けた。 「入院してたときも、ボール触りながらずっとお前のこと考えてた。こんなとこで寝てらんねえ、ぜってえぶっ倒してやる、俺のこと認めさせてやるって。そしたら、ヘンな夢見た」 「変な夢？」 「てめーも男なら分かんだろ！てめーと……バスケ以外のことする夢だ」 　最後は消え入りそうな声だった。恋多き男だというのはなんとなく聞いていたが、こういう話は苦手らしい。 「笑っちまうだろ、必死に追いかけてたのは好きだからだったなんてよ」 　桜木は自嘲するように小さく笑うと、ベンチを跨いで 真正面から俺に身体を向けた。 「一思いにバッサリやれよ。でも、それが済んだら元通りまたお前とバスケしてえ」 　赤く濡れた瞳で、桜木が俺を見据える。この数日、何度もワンオンしていたのに、正面から向き合うのは初めてのような心地がした。 　そんな桜木に、俺は首をひねって見せた。 「なんでおめーさっきから、もうフラれたみてえなこと言ってんだ？」 　は、と小さく吐き出して桜木が目を丸くした。よほど俺の問いが意外だったと見える。ほんとうにどあほうだ。 「なんでって……」 「俺、まだ何の返事もしてねえけど。てめーがコソコソ逃げ回ってるから」 　少しの意趣返しのつもりでチクリと刺せば、赤い顔からふぬうと間抜けな声が漏れる。 「だ、だって俺、お前のこと好きなんだぞ」 「知ってる」 「触ったり触られたりしてえ好きだぞ、分かってんのか」 「まー、なんとなくは」 「そんなやつと一緒のチームでプレーするとか、ありえねえだろ」 「なんで」 　思ったことをそのまま言えば、顎が外れたように桜木がぽかりと大きな口を開く。 「ここまで人の心がないキツネだったとは……」 「あんだと」 「だってフツーはヤだろ、自分のこと、や、やらしー目で見てるヤツと一緒にプレーするとか……」 　そういうものかと顎に手をやる。確かに、居心地は悪いかもしれない。しかし、今更こいつに、桜木花道に何かされたからと言って、俺のこいつに対する評価が変わるとは思えなかった。 　ゼロから積み上げて全国の舞台で戦えるまでになって、それが一度無に帰しても諦めずにコートに戻ってきた。俺と同じようにバスケを愛していることに変わりはない。その動機が何であろうが、それに嘘が無いなら嫌悪感を抱く余地はない。 「じゃあ、一度試してみろ」 「は？」 「おめーが俺としたいこと、今ここでやれ」 　そう告げて、俺は桜木にむかって腕を広げてみせた。え、と小さな声を漏らして桜木が目をみはる。 「俺がおめーのこと受け止められたら問題ねーんだろ」 　身体ごと一歩前ににじり寄ると、磁石を近づけたように桜木の身体がベンチの上を後ずさりする。往生際の悪い奴。雨と雷の檻の中で、逃げるところなんかどこにもないのに。 「ばっ、バカにしてんのか！俺は本気で、」 「俺だって本気で言ってる。ずっとこんなことばっかりして俺から逃げ続けるつもりか」 　ふぬう、と唸って、ベンチの端っこで桜木が小さくなる。 「俺しか見てねえだろ。好きにしてみろよ」 　いよいよ夜は更けてきて、あたりは真っ暗闇に包まれていた。広がっていたはずの公園も、雨雲が立ち込めているはずの空も、いつの間にか見えなくなっていた。俺たちが座っている小さなベンチだけが暗闇に浮かんでいるような錯覚を覚えた。 　雨に阻まれて街灯の灯かりも心もとなくぼやけている。薄く煙った闇の中で、桜木の姿だけがぼうっと浮かび上がって見えた。 　俺も桜木も黙ると、四方から叩きつける雨音に押しつぶされてしまいそうだった。沈黙の中で、らしくもなく怯えたように桜木の瞳が揺れ動く。 　これじゃあ埒が明かない。気づくと、俺の身体はふいと独りでに桜木の元へ吸い寄せられていた。 　胸を重ねるように静かにくっつけて、左の頬同士を触れ合わせる。ゆっくりと迫られた方が抵抗はできないものらしい。産毛が擦れ合って初めて、ピクンと桜木の肩が跳ねた。 「なっ、オイ、る、るか」 「こんだけで、満足か」 　わざと耳元に吹き込むように囁くと、桜木が「あっ」と小さな声を漏らした。
July 20, 2025 at 4:25 PM
matomame3.bsky.social
人気漫画『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』が重版決定！驚きのストーリーと豪華スタッフ#クレイス#ヴァルキリー#本田むいむい

話題の作品『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』が、発売から間もなく重版。注目のストーリーと魅力的なキャラクターたちが話題になっています。
人気漫画『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』が重版決定！驚きのストーリーと豪華スタッフ
話題の作品『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』が、発売から間もなく重版。注目のストーリーと魅力的なキャラクターたちが話題になっています。
news.matomame.jp
July 9, 2025 at 10:37 PM
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魔王討伐を超えた復讐劇！漫画『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』重版決定#ヴァルキリーコミックス#キルタイムコミュニケーション#クレイス

大人気WEB小説を原作とした漫画『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』が重版！仲間に裏切られた少年の壮大な復讐劇にご注目。
魔王討伐を超えた復讐劇！漫画『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』重版決定
大人気WEB小説を原作とした漫画『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』が重版！仲間に裏切られた少年の壮大な復讐劇にご注目。
tokyo.publishing.3rd-in.co.jp
July 9, 2025 at 10:36 PM
animebox-jp.bsky.social
【好評につき重版！】『もう全部俺一人でいいんじゃないか？～人々にギフトを与える能力に目覚めた俺は、仲間を集めて魔王を倒すのが使命らしいけど、そんなことはどうでもいいので裏切った奴等に復讐していく～1』
【好評につき重版！】『もう全部俺一人でいいんじゃないか？～人々にギフトを与える能力に目覚めた俺は、仲間を集めて魔王を倒すのが使命らしいけど、そんなことはどうでもいいので裏切った奴等に復讐していく～1』
https://www.comic-valkyrie.com/zenore/new.html 株式会社キルタイムコミュニケーションのプレスリリース キルタイムコミュニケーション（東京都中央区）は、好評につき、先月発売した ...
animebox.jp
July 9, 2025 at 10:21 PM
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人気のWEB小説をコミカライズ！『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』重版決定#東京都#中央区#コミックヴァルキリー#キルタイムコミュニケーション#本田むいむい

好評につき重版されたコミックス『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』。主人公クレイスの力が気になる方は必見！
人気のWEB小説をコミカライズ！『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』重版決定
好評につき重版されたコミックス『もう全部俺一人でいいんじゃないか？』。主人公クレイスの力が気になる方は必見！
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July 9, 2025 at 10:18 PM
a-yuuzora.bsky.social
配信者×リスナーみずいこ８（9-12/12）
「あたしがそんなことすると思ってるの？」 「アキちゃん可愛いから水上がアキちゃん好きになってもーたらそっちも困るし」 「そこはたっちゃんが自分の魅力で捕まえとかなきゃだよ。それに、いつもご飯作ってあげてるって言ってたじゃん。もう胃袋掴んでるんじゃないの？」 「掴んでる、と思うで。いつも飯褒めてくれるし、外で食う飯より俺の飯の方が美味い、今までこんな美味いもん食ったことないって言うてくれるし」 「なーんだ、もうラブラブじゃん。いいなー！　あたしもかっこよくて優しい彼氏ほしい」 「アキちゃんならすぐ見つかるやろ。頑張りや。あ、でも悪い男にひっかからんようにな」 「そうだねー、ちゃんと見る目磨かなきゃ。――あ、お母さん戻ってきた」 「ほな運ぶもん出しとくか。全部積めるかな」 「積めなかったらまた運び出しに来るよ。まだ片付けきれてないのいっぱいあるし」 「わかった、ほんならその日取り決まったらまた連絡してな」 　そんなやりとりをして、レンタルのワンボックスカーに積めるだけ荷物を積めて母娘は帰っていった。 　 「らぶらぶ、なぁ……傍から見たらそう見えるんや」 　片付けで少し広くなった家の中で、生駒は一人そう呟く。 　確かに言われてみれば、一緒に暮らして同じ食事を摂ってお互いの美点を褒め合うだなんて、同棲カップルとやっていることはほとんど変わらない。しかも生駒のほのかな夢である『街中で出会って少しずつ距離を縮めていく』という恋人の作り方までしっかり叶えられている。足りていないのは告白だけだ。 　生駒は水上が好きだ。それは今日自覚したことだったけども、きっとずっと前から存在していた感情だ。そして水上も生駒のことが好きなのだと思う。確信はないけども、いくら誘われたからといっても卒論研究のためにわざわざ先住者がいる家に引っ越してくるのは、今思えば流石にフットワークが軽すぎるように思う。それに生駒の特技や美点を褒めるときに言葉を尽くしてくれる。生駒は母の手料理が好きだし美味いと言ったこともあるけども、水上のように華美な褒め方 をしたことなど一度もない。 　水上が女性を苦手としていることも加味して、勝算は七割くらいだろうか。勝負に出るには十分だ。そして勝負に出るなら今日しかない。恋愛ごとに関して夢見がちで臆病な自覚はある。だから応援をもらってやる気に満ちたこの勢いでいかないとどんどん気が引けてしまう。 　生駒はスマホでメッセージアプリを立ち上げる。直前まで交わしていた文面は、今日の昼に来客があるけど応対は自分でやることと、途中で帰ってくる予定があるならその前に連絡がほしいこと、そしてそれに対する水上からの了承の返事だ。 『お客さん帰ったからいつでも帰ってきてええで』 『あと大事な話があるから、できれば配信の予定とかは入れんでほしい』 　そう送ってから、勿体ぶったような文面になってしまったような気がして少し照れた。でも本当の気持ちは直接目を見て伝えたいし、だからといって「ハッピーなお知らせがあります！」なんて言ってしまえるほど自信はない。 　返事が来るまでの間なんとなく気分がそわついて、生駒は夕飯の準備にとりかかった。人は満腹だと喧嘩ができないという話を小耳にはさんだことがあるから、 交渉事を兼ねた話し合いをするなら美味しいものを食べた後の方がいい。 　丁度さっき部屋を片付けたときに発掘した大叔母のノートに、冷めてもおいしい唐揚げのレシピがあったし、春巻きの材料も残っていたので、夕飯は揚げ物に決定だ。落ち着かない気持ちを全部揚げ油との対峙にぶつけ、少々作りすぎなくらいに揚げまくり、ついでにかきたまスープも作って水上の帰りを待つ。 　 　だが待てど暮らせどメッセージに既読はつかず勿論返事は返ってこず、諦めて寝て一晩経った翌朝も夕飯とおもたせのタルトは冷蔵庫に残ったままになっていた。
June 28, 2025 at 2:30 PM
shikikaku444.bsky.social
@sousakukabe.bsky.social ただまあ「俺の後に続ける研究者は出さん」が座右の銘みたいなもんなので、やれるものならやってみろとは考えてるな……自分と同等の存在が出てくれば色々考えるだろうが
後世では「もう全部こいつ一人でいいんじゃないかな」されるけどちゃんとその後の天才もいるような人になるのかもしれん
June 18, 2025 at 2:17 AM
saanyancoco.bsky.social
もう勉強も仕事むり

すればするほど、できない自分に絶望して死にたくなっちゃう

それでまた傷が増えちゃって、また消えたくなって、の繰り返しきもすぎ

どうしてできないのこんな簡単なこともできない俺に生きる価値なんてあるの？

頑張らないといけないはずなのに、頑張らないと他の人に追いつけないのに

周りに失望されるのが誰よりも嫌なくせに

なんでこんな自分に産まれちゃったんだろう

最初からいなければ、産まれなければこんな思いしなくてすんだのに

ほんとにむり

世界一自分がだいっきらい

一回全部忘れていなくなりたい。

自分がいなくなっても誰も困らない。

全て忘れられたらいいのに。
June 11, 2025 at 11:56 AM
kazuskk.bsky.social
(2/2)
　スミスの体が反転し、コーヒーメーカーの電源を入れる。キッチンで肌を晒す彼に許されたのは火を使わないそれだけだ。 　以前あの格好で火を扱おうとしてイサミに怒られたのをよく覚えているらしい。 　スミスはイサミのことを一番に思う。ブレイバーンになればより顕著になるスミスのそういう献身を時折少し寂しいと思うが、まだ伝えたことはない。 　優しさなのだ、今離れていった気配も全て。 「またやってみるか」 「……いや、イサミの手に傷ができるのは良くない。Rabbitだって十分pretty coolだぜ？」 　何気ない話だってのに随分過保護な事を言うやつだ。けれどあの垂れ下がった眉で絆創膏を巻く姿を思い出すと、強行するのも申し訳ない心地になるから不思議だ。 　話しているうちに一匹、いや一つうさぎ林檎が出来上がる。 　もう指先は傷つけないし、二つめはもっとスムーズに出来上がっていく。 　スミスはああ言ったが、傷だってイサミにとってはいい思い出だ。 　二人を思って練習した時間はなかなかにやり甲斐があったし、それに絆創膏を貼ろうと触れてくるスミスの指先は丁寧で優しく、まるでセックスの時のように繊細で………。 「っ……」 　フラッシュバックした光景に思わず自分で動揺する。慌てて根元を見れば食い込んだ刃が強く林檎に食い込み、うさぎの耳にした皮が根元からぽきりと折れていた。 「あ、」 「あ」 　イサミの声と同時に聞こえてきたスミスの声に包丁を置いて振り向けば、こちらを覗き込んでいたらしいスミスが今の失敗を見ていたらしい。 　相変わらず触れないよう妙な気を使われているから気付かなかった。 　並べてみて最後の一つだったと気付きスミスの顔を覗き込めば何も言わずに大きく口を開ける。イサミの言いたいことは流石に良く分かっているらしい。 　その大きな口に失敗したうさぎ林檎を放り込んですっかりベタついた手を洗う。蛇口を閉め手を拭けば待ってましたとスミスの体がぎゅっと背後から抱きついてきた。 　まるで待てを解除された犬のよう。多少ヤンチャでも怒る気はないのだが。今日もしっかり安全にいちゃつけるまで我慢していたらしい。 「失敗しても最高に美味いぜイサミ」 「それは俺じゃなくて林檎の努力だろ」 「Appleの？」 「アップルの」 　何かがツボった様子のスミスが背後で笑う。その振動を感じながら、ふ と自分の腹にベルトのように巻き付いたスミスの指先が気になる。 　イサミにミスをさせた不埒な指先。それが今は紳士的なふりをしてイサミとの距離を丁寧に測り、触れている。 　この家にはルルがいる。今は朝で、どこもかしこも陽が入るこの家では何もかもが筒抜けだ。 　正しいのはスミスの指先だというのに、なんだか無性にずるいと思う。 　これじゃ自分ばかりすけべで爛れているみたいだ。 「イサミ、very cute」 　まだ笑いが混じる声でそんな事を囁いてチュッとほっぺにキスをするスミス。そんなスミスに文句を言う代わりに、紳士なふりをする指先に爪を立てた。 　それはお前だって同じのくせに。という八つ当たり。 　スミスにされるのなら口で文句を言いながらも全部許してしまうイサミに気付けという我儘な欲求だ。
June 10, 2025 at 11:12 PM
ninnnnnny.bsky.social
ペルソナ4が「抑圧されたもうひとりの自分」を受け入れることで力を得るって形だからただ性格がいい優等生ちゃんじゃペルソナ覚醒しないのよペルソナ4って
陽介だけじゃなく特捜隊みんな「人に見られたくない部分」を抱えて晒して昇華してるからよりキャラとして魅力的で愛おしいんだよな
「自分を取り巻く理不尽な環境」への破壊衝動は出会った最初に受け入れたけど、事件に対する思いとか自分自身のことは相棒に手伝ってもらいながら一年かけて昇華していくんだよ花村陽介は、それが魔術師コミュでありラスボスの時の「お前に会って変わったよ俺の中の全部」に繋がっていくんだよね尊すぎる
June 9, 2025 at 5:08 AM
comic.natalie.mu
【1話まるごと試し読み】

幼なじみとの恋
誤解、裏切り
そして寝取られ……

絶望を味わった少年が無敵の力に目覚める
「もう全部俺一人でいいんじゃないか？」を読む

natalie.mu/comic/comic_...
June 9, 2025 at 1:48 AM