筆者が長年交わりのあった人なのでどうしても「すばらしい人でした…」に終止しちゃってたが(別にそれが悪いとかではなく)まあまあおもしろく読んだ
母である三笠宮妃の癌見舞いに行ったら「(これでお前と同じ)癌友。」とか言い出して、冗談じゃねえこっちは複数やってるんで一度でベテランぶられちゃ困る…って話してた下りがいっちゃんおもろかったな
筆者が長年交わりのあった人なのでどうしても「すばらしい人でした…」に終止しちゃってたが(別にそれが悪いとかではなく)まあまあおもしろく読んだ
母である三笠宮妃の癌見舞いに行ったら「(これでお前と同じ)癌友。」とか言い出して、冗談じゃねえこっちは複数やってるんで一度でベテランぶられちゃ困る…って話してた下りがいっちゃんおもろかったな
乗鞍岳の駐車場襲撃事故は前から知ってて、とにかく熊が暴れまくり襲いまくりってことしか知らなかったけど「おそらくは山の中で人とバッタリ遭遇して逃げ出したあと、身を潜めて落ち着く前に駐車場なんていう逃げ場の無い場所に出て人の悲鳴や抵抗を受けながら興奮し続け……」って分析してて興味深かった。手負いとかでもなかったのね。
羽根田氏だけあって信頼できる本だったけど怪我の描写も誠実に書いてて大変こわかったです。
乗鞍岳の駐車場襲撃事故は前から知ってて、とにかく熊が暴れまくり襲いまくりってことしか知らなかったけど「おそらくは山の中で人とバッタリ遭遇して逃げ出したあと、身を潜めて落ち着く前に駐車場なんていう逃げ場の無い場所に出て人の悲鳴や抵抗を受けながら興奮し続け……」って分析してて興味深かった。手負いとかでもなかったのね。
羽根田氏だけあって信頼できる本だったけど怪我の描写も誠実に書いてて大変こわかったです。
捕虜を2人捕らえれば軍服の戦士、3人で蝶の戦士、4人でジャガーの戦士…って書いてて、ジャガーはわかるけどなぜ蝶?と思ったんですが、いわゆる「飛んで火に入る夏の虫」を犠牲を顧みない勇気の姿とみなしてたんですね。日本と真逆だ
「アステカは広く知られる通り生贄文化だけどそもそも神ですら自身を生贄にして太陽や世界を生み出している」ってあたりがド迫力でした。
結びの文章で「残されている資料を読む限りアステカ人は極めて人間的かつ感情豊かな民族であった。しかし文化的発展の過程で何らかの理由で理性の支配が破綻した形跡がある。」とかメチャクチャ書いてるのも凄い……
捕虜を2人捕らえれば軍服の戦士、3人で蝶の戦士、4人でジャガーの戦士…って書いてて、ジャガーはわかるけどなぜ蝶?と思ったんですが、いわゆる「飛んで火に入る夏の虫」を犠牲を顧みない勇気の姿とみなしてたんですね。日本と真逆だ
「アステカは広く知られる通り生贄文化だけどそもそも神ですら自身を生贄にして太陽や世界を生み出している」ってあたりがド迫力でした。
結びの文章で「残されている資料を読む限りアステカ人は極めて人間的かつ感情豊かな民族であった。しかし文化的発展の過程で何らかの理由で理性の支配が破綻した形跡がある。」とかメチャクチャ書いてるのも凄い……
経済史上で重要な順に選んだというわけでもなく、ひとつのテーマもほどほどな長さ(なんせ50もある)のでテンポよく読めてよかった。体系的にしっかり学ぶとかよりわかりやすい好奇心が先走ってしまう俺には合っていましたね
語り口は必ずしもポジティブ一辺倒でなく皮肉なジョークも混ぜつつ(これは…と思って著者を調べたらイギリス人だった。偏見ですか?)、それでも総まとめは明日に希望を見出すことを願う論調なので個人的にかなりしっくりくる温度感だった。よかったです。
経済史上で重要な順に選んだというわけでもなく、ひとつのテーマもほどほどな長さ(なんせ50もある)のでテンポよく読めてよかった。体系的にしっかり学ぶとかよりわかりやすい好奇心が先走ってしまう俺には合っていましたね
語り口は必ずしもポジティブ一辺倒でなく皮肉なジョークも混ぜつつ(これは…と思って著者を調べたらイギリス人だった。偏見ですか?)、それでも総まとめは明日に希望を見出すことを願う論調なので個人的にかなりしっくりくる温度感だった。よかったです。