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美術批評。シネフィル。映画館と展覧会と本屋のフィールドワークがライフワーク。
ダーレン・アロノフスキー『コート・スティーリング』
オフビートなテンポと伏線回収が小気味いいアクション・コメディの快作。キムズビデオがちらっと出てきたり、『ロボット・ドリームズ』のコニーアイランド、『アノーラ』のロシアンマフィアなど、近年のNY映画で見たあれこれも楽しい。
ただ、無実のキャラがバタバタ死ぬ展開は痛切だし、交通事故経験者には、トラウマ場面あり要注意。
January 31, 2026 at 5:51 AM
トビー・フーパー『悪魔のいけにえ 4Kデジタルリマスター公開記念50周年記念版』
ホラー映画の金字塔をようやく劇場鑑賞。なるほど不快なまでの金切り声の凄まじさ、ノイズは、劇場の音響でないと体感できない。
物語も映像も今見ると古さもあるし、ゴア描写も現代ホラーに較べれば大人しいが、中盤からの転調で一気に緊張の連続へと突き落とす展開は今みても戦慄する。
January 22, 2026 at 11:40 PM
マノエル・ド・オリヴェイラ
『アニキ・ボボ 4Kレストア版』
人形が壊れるシーンで始まり、人形で終わる物語。
タイトルは子供の遊びの警官と泥棒ごっこの名前らしい。牧歌的ななかに子どもの罪悪感から生じる追う追われる不安や焦燥を夢幻的に描くオリヴェイラらしさも。「正しい道を歩め」朗らかなラストが清々しい。
January 21, 2026 at 10:48 AM
遅くなりましたが、3/28〜4/6にKUNST ARZTにて開催されたVvK 40 菅原布寿史キュレーション「採取と培養 Collection and Cultivation〜美術家たちの情報処理〜」の展覧会カタログにレビューを寄稿いたしました。
KUNST ARZTにてお求めいただけます。ぜひお手にとってご覧になってください。
December 6, 2025 at 2:02 AM
大森健生『Ryuichi Sakamoto: Diaries』
ゴダールの遺作が『シナリオ』なら、坂本龍一は「ダイアリー」だった。
『シナリオ』の戸惑いを坂本龍一の「ダイアリー」を見ることで理解が深まった気がする。
ともに死が迫るアーティストのプライベート映像の編集には戸惑う点もあるが、これまでもコラージュ的作風や喜劇的身振り、衝動を現してきた両者の創作論としての遺言と思うと凄みがある。
December 5, 2025 at 11:13 PM
昨年11月に2kw galleryで開催された「知覚する風景」谷内春子個展の記録集にフライヤーテキストとレビューテキストを掲載して頂きました。谷内さん、きょうと視覚文化振興財団の皆様には大変お世話になりました。谷内さんの論考も読み応えありますので、ぜひご覧ください。
December 5, 2025 at 10:57 PM
矢口史靖『ドールハウス』
人形をモチーフにしたミステリーホラー(コメディ)。ジャンル映画の定石を少し崩して新味を出している。母娘の関係性を人形のアナロジーに置き換えた裏テーマは、現代社会の心の闇にも迫る奥深さ。何を映して、何を映さないか、映像的に説明することで観客に想像や解釈の幅を広げている。ラストは黒沢清味も漂わせてじわじわ余韻が残る怖さ。
August 22, 2025 at 12:59 AM