新馬場新『十五光年より遠くない』(ガガガ文庫)を読んだ。太陽フレアの磁気嵐により文明が停止した世界を描くパニックSFロードノベル。最初は険悪な仲だった元自衛官の星板陸と宇宙に憧れる浅野金星が次第に心を通わせる展開が良い。そして最後にタイトルの意味が分かった時、非常に胸を打たれる。良かった。

『シャーロック＋アカデミー Logic.2 マクベス・ジャック・ジャック』(MF文庫J)を読んだ。いきなり流水大説度が急激にアップしてビックリ（あと自分は触れてないので詳しくは分からないけどうみねこ要素も多分にあるんだろうなと）。流水好きとしてはアツイんだけど、折角の発明である手がかりを太字で表記する手法と噛み合ってるとも言い難く、やはり1巻の方向性が良かった気がする。果たして3巻はどんな方向へ進むのか……。

漆原雪人『もしも明日、この世界が終わるとしたら』(角川スニーカー文庫)を読みました。Twitterで「本当に令和の作品か？ってくらい典型的なセカイ系作品」という感想を見かけて気になり手に取ったのですが、なるほどこれは確かになぁと頷きました。静かな空気感が良い。物足りなさもあるけど、とりあえず2巻も読んでみます。